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……っとぉっ!?
[その途中、横合いから何かがぶつかって来た。
突然の事によけきれず、枝の上、最初にいた場所より離れた場所まで飛ばされる]
ってぇ……なんだよ、もうっ!
[痛みに耐えつつ、ふる、と首を振る。
枝分かれした尾の一端にとばされたのだが、すぐにそこには思い至らず]
んの、や、ろっ!
[飛ばされた時の痛みで少しくらりとするものの、動けないほどではない。
そして、動けるのだから、やる事は一つだ]
ウェルシュ、離せ、よ!
[再び風乙女の加護を纏い、スタートダッシュのノリで枝を蹴る。
どう駆け出せば一番瞬発力が付くかは、身体が知っている。
その勢いに乗せて距離を詰め。
ウェルシュを捉える尾に向けて、最初は右の刃で下から斜めに一閃し]
いよっ、と!
[切り上げの勢いに乗せてその場でくるっと一回転。
再び大蛇の尾へと向き直ると同時、左の刃も切り上げた。**]
こんなん、すぐにぶった切ってやっから!
意識、ちゃんと保てよ!
[直接の呼びかけは、上手く届くかわからなくて。
これならきっと届くから、と風を介して言葉を送る。**]
......ボク
負けない、から。
[ 返ったコエは、必死の響きを帯びて ]
おうよ、始まったばっかで、負けちゃいらんねーぜ!
[呼びかけに声が返る。
大丈夫、これなら大丈夫。
だって、『答えがかえってくるんだから』。
そんな想いを過らせつつ、檄を飛ばして]
― 世界樹の枝の上 ―
[左の刃を切り上げた時、ウェルシュが尾にサーベルを突き立てようとするのが見えた。>>220
それを阻もうとするかのように、先ほど自分を飛ばした尾が上から迫ってくる]
やらせねぇってんだよ!
[左の刃を、振り切った頂点で止めて、身を屈める。
そのまま垂直にジャンプする事で尾の先に突きの一撃を食らわせた。
とっさの一撃は浅く、尾を怯ませる程度の間しか作れなかったが、今はそれで十分、と。
追撃にかかろうとしたところで、風の力が揺らぐのが感じられた]
なに……って、ちょっ!?
[叫びと共に四散する、風の刃。>>235
唐突な出来事に、すぐに対処なんてできるわけがない。
……そもそも、身に着けた風の魔法は、現状空中移動に関するものだけで、それ以外はほとんど使えないままなのだから。
取りあえず、体勢を整える事を優先するその横を、風の刃が通り過ぎて行く。
直撃は風乙女たちが逸らしてくれたが、刃のひとつが左の上腕を軽く掠めた。
白い夏服──周囲からは珍しい、とよく言われる、男子用セーラー服がすぱりと裂ける。
すぐに血が出ないのは、所謂かまいたちに近い状態のためか。
おかげで、痛みも感じてはいないのだが]
[今のはなんだ、何が起きた。
なんて考えたのは一瞬だった。
思わぬ反撃に激昂したのか、大蛇がくわ、と口を大きく開いて迫ってくるのだから]
……しぶっといんだよ、このヘビ!
[伊達に『世界樹』を齧っているわけではない……のだろうが、まだ倒れる気はないらしい大蛇。
その顎に向けてとっさに繰り出したのは、空中後方回転蹴り。
それで吹っ飛んでくれるはずもないが、ウェルシュが落ちつくくらいの時間は稼げるか。*]
/*
ていうか、食らうのは想定内だと思っている!
しかしあれだな、空中移動しかスキルがないっていうのも珍しいやな、俺の場合。
過去の風属性キャラは、剣士系でもウィンドカッターまでは使えてたからなー。
― 精霊節前 ―
[門前町への買い食いへのお誘い。
断る理由の存在しえないそれに付き合った際に引き合わされたのは大地の守護者>>165だった]
ん、ああ。
俺は、九神星司。呼ぶ時は、星司、でいいから。
[軽い口調で自己紹介をする。
なお、アイルリートの性別に関しては特に気にしていなかった。
僕、っていってるから男なんだろー、とか、そんな軽い認識。
外見による性別判断は、何気に自分も地雷だったりするので触れなかった。
……制服がセーラー+童顔という組み合わせは、時に不幸な事故を呼ぶのである]
うん、そーだけど、それがどーかしたか?
[何やら自分の名前を繰り返すアイルリートに、こてりと首を傾ぐ]
あ、ちなみに植物じゃねぇから。
[以前、ステファンにハーブか、と問われた事を思い返しつつ突っ込むが。
まさか、賢者と変換されている>>166とは思っていなかった。
続けられた容赦ない一言には、きょと、とひとつ瞬いて]
あー……そだな、いきなり落っこちてくるとか、結構ビビらされたし。
ぶつかって痛い思いはもうしたくねーから、気ぃつけるわ。
[さらっとしれっと出会いの経緯を口にする。
そこから引き出された諸々が爆笑を引き起こす結果になるとは思わずに]
つか、んな顔すんな、って。
俺、けっこーお前に助けられてんだから。
[むくれるウェルシュ>>190には、さらりとこう言って、笑う。
口調は軽いが、そこにあるのは飾らぬ本心だった。**]
― 世界樹の枝の上 ―
[蹴りの一撃に返ったのは、はっきりそれとわかる手応え、もとい足応えと、ガキっ!と何かが折れる音。>>251]
っしゃあ!
[飛んでいく牙を見ながら着地し、ガッツポーズを取る。
直後、風の流れる気配が感じられ、見やった先には結界に包まれたウェルシュの姿があった。>>252]
[対する大蛇は、だいぶ弱っているようだが、まだ倒れる気配はない]
んでも、もーちょい、だよな。
[あと少し、それこそ一撃か二撃。
上手い所に叩き込めれば、それで落とせるんじゃなかろうか。
そんな事を考えながら、身を屈める。
両手に双剣を携えているから、やや変則になるけれど、姿勢はスタート時のそれに近いもの。
一気に駆けよって、下から一撃喰らわすか、と。
そう、思ったのは上にウェルシュがいるから。
タイミングよく上下から同時攻撃を仕掛けられれば、と。
浮かんだ思考は、声ではなく、風の流れに託される。*]
……今丁度、上と下にわかれてるし。
タイミング合わせて、上と下から同時に頭狙ったら、ダメージ通んねぇかな。
このままバラバラに斬りつけてても、ラチ開かねぇっぽいし。
一撃必殺、狙ってみるのもありじゃね?
うん、星司。
キミのスタートに合わせて、ボクも上からあいつの頭を狙う。
今度は捕まったりしないから、任せて!
よっしゃ……んじゃ、上は任したぜ!
俺も、今度は吹っ飛ばされたりしねーからな!
― 世界樹の枝の上 ―
[視線の交差は刹那。>>280
思う事は通じた、ならばあとは動くのみ、と。
そう、割り切って呼吸を整える]
んじゃ、行くか……。
[Set、と小さく呟き、目の前の大蛇を見据える。
スタート直前の緊張感にも似たものが掠めて過ぎる。
実際の競技の時に入る、スタート合図の代わりは大蛇の立てる威嚇音。
それを合図に枝を蹴って、走った]
[走り出す。
上は見ない。
合わせてくれる、そう信じてる。
だから、迷う事無く大蛇の顎の下へと飛び込んだ]
……っせりゃあ!
[掛け声と共に繰り出す右の一閃、続けて左。
左振るう間に右を返して重ね一閃、左も同じく返しての四連閃を大蛇の喉元に叩き込んだ後]
いけぇっ!
[気合と共に、二刀を同時に上へと突き出す。
翠に煌く対の刃、その切っ先が大蛇の喉へと突き刺さった。*]
― 世界樹の枝の上 ―
[撒き散らされる瘴気は辛うじて、周囲を巡る風乙女が散らしてくれていたから、受ける影響は大きくなく。
最後の一突きと同時、上からより強い衝撃が伝わった]
よっしゃあ!
[枝分かれした尾が幹を叩く音>>312が大気を震わせるものの、大蛇がその力を失っていくのははっきりと見て取れて。
歓声を上げつつ双剣を引き抜いた直後、ある意味当たり前の事態が発生した]
ちょ、あ。
え、ちょっと、待っ……!
[待てと言っても、力失い崩れ落ちる大蛇に届くわきゃーない。
慌てて踵を返し、顎の下から抜け出そうとするものの、ほんの少し遅く──結果]
/*
下を取った以上、これはやらねばなるめぇ!
[※熱血あほの子は身体を張ったネタ師でもあります]
― 世界樹の枝の上 ―
[大蛇の頭に潰されていたら、不意に、身体にかかる重みが消えた。
圧し掛かっていたその身体が砂のように崩れ去った>>320から、というのは見ていないからわからぬまま。
あ、軽くなった、と思ったら、ぐ、と襟が掴まれて]
て、ちょ、お。
へーき、へーき。
いきてる、いきてる、から。
[ゆさゆさゆさ、伝わる震動がちょっと辛い。>>325
棒読みで返す様子に、風乙女がため息をつくように風を揺らす。
どうやら、眷属たる風の姉妹の思考に同意しているようだった。*]
― 世界樹の枝の上 ―
[揺する動きが止まった所で、は、と一つ息を吐く。
潰されたダメージもだが、今のゆさゆさゆさはちょっと効いた……などと思っていたら、左腕の傷に気づかれて。>>329]
あー……。
[今になって血の滲み始めたそれをどうするか、と思っていたら、何かを堪えるような表情で謝られて。>>337]
ったーく。
んな情けない顔、すんな、って!
[どう言ったものか、との思案は短く。
選ぶのは、思ったままを口にする事]
避けらんなかったのは、俺の動きが鈍かったのもあんだし……それに、あん時あれが決まんなかったら、蛇に勝てなかったかもしんないんだし。
だーから、あんま、気にすんな!
……それと、さ。
俺に、走る楽しさ教えてくれたせんせが、いつも言ってた。
『失敗するって事は、まだ先に行けるって事だ』って。
だから、間違ったり失敗しても、怖がらないでまた挑戦しろ、って。
そうすりゃ、もっと上手くなれるんだ……ってさ。
[だから、と一度言葉を切って]
今回はちょっと事故ったけど、次は絶対上手く行く、って。
そう、信じとけよ。
そうすりゃきっと、上手く行くから。
[根拠なんてない、けれど、それは自分の中では絶対の正論だから。
自信を持って、きっぱりそう、言い切った。*]
― 世界樹の枝の上 ―
そ。
失敗しないヤツは、逆に伸びねーぞ、って。
[そんな恩師の存在もあって、気付けば短距離走の記録保持者になっていたりもしたのだが。
メレディスも同じような事を、という話にはそーなんだ、と呟いて]
……へ?
凄い、って、なんで?
[やや唐突に思える評>>353に、こて、と首を傾げた]
んー、て、ゆーか。
俺の場合、そーしないとやり切れなかった時期があった、ってゆーか。
[前だけ見て走り続ける。
両親を失ったばかりの頃は、そうしないときつくて立ってもいられなかったから]
……別に俺、凄くなんかねーよ。
ただ、自分の思ったまんま、突っ走ってるだけ。
迷うより、動いてたい、ってそう思ってるだけなんだよ。
[そんな気質が風の本質にも近い、というのは無自覚のもの。
だから、自分のように、とか言われるとなんというかこそばゆくもあり。
傷の手当てに話が及ぶと、ちょっとほっとしたように息を吐き]
ん、さすがに自分の腕縛るのってきっついからな。
頼むわ。
[上着を脱いで、大人しく傷を診せる事にした。*]
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