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[船が港に到着すると、民間人が全員降りたことを確認して自分も船を降りた。
島の管理人の男性にひとつ、深く頭を下げてバスに乗り込む。
間もなく辿り着いた宿泊所は、洋館を改築したもののようで、とても趣がある。――島の雰囲気とあいまって、何か出そうな気すらしてくる。
ふるりと想像を追い払った。
部屋は何処でも構わなかったが、玄関ホール脇の階段上がってすぐの「八重」の部屋に荷物を置いた。
他に特にこの部屋を希望する人が居るようなら、すぐに移動するつもりで。]
[フレデリカは愚直だった。
「何故、海軍である自分がこの任務を言い渡されたのか」
もっと、考えてもよかったのだ。
任務の殆どが島、陸上での仕事であるし
実際上官たちは陸軍の所属ばかりのようだ。
しかしまぁ。考えて、気付けたところで。
もう、遅い**]
― 玄関ホール・伝言板前 ―
[民間人達もそれぞれの部屋に落ちついてきて、准尉の言葉>>12に相も変わらず堅苦しい返答を。
少尉の提案>>8を受けてか、伝言板に記された各人達の部屋名を暫し見つめて、口の中で小さく呟きつつ暗記していく。
自室は八重。隣から、寒咲-ユーリエ、青葉-少尉、……
同時に彼らの顔と、会話をした人物ならば内容や印象も頭に浮かべる。物事は関連付けて覚えておくと後で引き出しやすい。
――よし。記憶完了。
頷いた所でふわりと食堂からあの独特の香りが漂ってくれば>>#3
ぴくりと体が反応する。
そうです。
今日は金曜日、なのです。]
失礼します……
[直ぐそこの食堂の扉を開けば、幾人かの人の姿はあっただろうか。
上官達とは食事の時間はずらしておいた方がよいだろうか。
などと考えつつ、管理人の姿があればいただきます! とうきうき満面の笑みでお礼を告げる。冷蔵庫の中のトマトサラダには一瞬フリーズしてしまうが、作っていただいたものを残すのも悪いので飲み込むようにして胃に入れた。]
[冷蔵庫の中には記名された缶がふたつ。
メモ付きのトマトサラダがひとつ。
本来誰の分かはわからなかったがそっと察して親近感を覚えた。]
んっ、
[声をかけられて>>57慌てて口を拭いて。]
オズワルドさん、こんにちは!
ここのカレーは自分が普段食べているものより辛め……
な気がしますね。
自分は慣れ親しんだ味の方がやっぱり好みなんですけど、
人それぞれじゃないかなって思います。
[口の中に残ったトマトの味を紅茶ゼリーで流しこんだ。]
自分は宿泊所周辺に駐在している予定ですので、
何かございましたらお申しつけください。
[逆に言えば、宿泊所でも気をつけて見てはおくということ*]
[昼食を終え玄関ホールの伝言板を確認すると、幾人か外へ出ているようだ。
その後宿泊所内の各部屋を間取り図と照らし合わせて確認する。
書庫はこの館内において食堂の次に広い面積を誇っているだけあって、ズラリ並んだ本棚にぎっしり詰まった資料たちに思わず目を輝かせた。
すぐに今は任務中、今は任務中――とふるふる頭を振るのだが。]
[管理人と話をしたり宿泊所周辺の見回りついでに掃除の手伝いをしたりしていれば、陽も傾いてぼちぼち出かけていた人達も戻って来たようだ。
こっそりと持ちだされた書庫の蔵書>>102には、気付かず。
ローズマリーが立ち入る前に一度見に来てはいたから本棚を確認すれば、先の記憶よりも本棚の隙間が多くなっている事くらいには気付けるだろうが、流石に何が持ちだされたかまではわからない。]
もうこんな時間なのですね。
管理人さん、お夕飯ありがとうございます。いただきます!
……?
顔色が悪い様ですが……
[食堂へと向かえば昼とは違う良い匂いが漂って、
管理人の元へ向かって頭を下げるが、ふと間近で見た彼の顔が青く見えて尋ねれば、やはり具合が悪い>>#4らしい。]
えっ!?
そんな、それなのに食事の用意までしてくださって……
無理なさらないでください、
何か自分にできる事があればすぐに呼んでくださいねっ!
[眉をハの字に下げて部屋へ引き上げる彼を心配そうに見送った。]
[食糧庫の食材はこちらで使って調理をしても良いということだったから、明日の朝からは自分たちで用意をしよう。
病人に無理をさせるわけにはいかない。
本日は用意してくれた食事を有難く頂く。
なんだかたくさん残っているように思うのは気のせいだろうか。]
カーク>>160
[すれ違っていた昼とは違って、食堂は人が多く
きょろりと空いている席を見つけてトレーを置けば、]
あ、はいっ! 自分はフレデリカと申します!
こちらこそ、わざわざ恐れ入ります、カークさん。
皆さんの補佐も仕事の内ですから、
何か困りごとがございましたら遠慮なく言ってくださいね!
[面と向かって会話をするのは初めてだ。
一瞬、目を閉じて。
伝言板の表記を思い出す。]
確か、本日は展望台を見に行ってらしたのですよね。
今は寂れてしまっていますが、嘗ては有名なリゾート地だったとか。
……青天でしたら、さぞ素晴らしい絶景だったのでしょうに。
[勿体無さそうに。]
カーク>>177
……あれ。もしかして。
[周りとの会話で、昼間冷蔵庫で見た残されたトマトサラダを思い出していた。呟きつつ、じーっと目の前の人物を見てしまう。
不躾な視線を投げかけていた事にはっとしてぺこっと頭を下げた。
トマトに関しては自分もあまり触れたくないしスルーしておこう。]
本日立ち入りが禁止されていた区域は
我々の監督の元、見学が旅程に組まれていたはずですので。
確かに、空気の澄んだ高い場所で見る夜空は格別ですよね。
私も出身はずぅっと田舎でしたので。
海と空を一緒に見るというのも素晴らしそうで――…
あっ、し、しかし夜の島内散策でしたらお一人では危険ですよ!?
[空が綺麗に見えるということは、
つまりそれだけ闇も深いということだ。]
[先に食事を摂っていたゾフィヤ准尉が席を立つのに気が付けば、
草礼で見送って。
カークの熱弁の理由は自分には思い当たらない。
彼と会話をするのはこれが初めてなのだから、過去と照らし合わせることもできない。
自分に与えられた事前情報は、上官のファイルとは違って
顔と名前、その程度だ。]
>>193カーク
[もしそんな悪魔の囁きが聞こえた世界線があったとしたら、
きっと恐らく好きな人に譲っていた。
だって厭々食べるより
食べ物だっておいしく食べられたいじゃないですか。]
お気持ちは察しますが、皆さんの保護も我々の任務なのです。
[“今回の”ではなく、“軍の”ですよ。]
そうですね。
自然の同じ景色は二度と見れないものです。
惑星も生き物みたいにゆっくり成長してるんですよ。
え、ぇぇっと、あまり遅くならなければ構いませんよ!
自分もついていけますし!
[確かランタンがどこかにあった筈だ、出しておこう、
と頭の隅にメモをしておいた*]
[オズワルドとダーフィトの会話は単語が漏れ聞こえていた程度で、
むぅむぅという唸り声のような音はなんだろうと思っていたが
オズワルドがとても嬉しそうなので良しという事にしよう。
意味がわからなくても、人が幸せそうなのは良いことだ**]
― 回想・14年前 ―
[フレデリカは昔から強い子だった。
力が、とか。
そういう意味の強さではなく。
幼少の頃から風邪ひとつひかない、強い子だった。
一族殆どがそんな調子だったから、恐らくは遺伝なのだろう。
フレデリカは、それに疑問を抱いた事など一度も無かった。
ただ。]
ふぇ、ぇぇぇ……
おっかぁ、おっかぁ……、
みるく、うごかね。
あさ、みず……あげようどしたんば、ふどんさ、つめでぐて……っ
[当時飼っていたハムスターの亡骸を両手にしゃくりあげた。
家では中々ペットを飼うことを認めさせてくれなかったけれど、一度だけ強請って、やっと許してくれた、最初で最期のペット。
母親は表情に諦観を浮かべて、しゃがみ込んで諭す様におらに言ったっけ。]
『小動物ん寿命さ短けぇさ仕方ね。
みるくば幸せだてし』
[みるくは家に来てからたったの数週間で天国へと旅立っていたのだ*]
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