情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
− シュビト郊外 −
[ハグを制したシメオンの言葉とサシャの申し出を聞く。
正確にはカナンはセドナ国民であるのだが、マチュザレムに軍籍を置いているし、今はマチュザレムの大使としてここにいる。
ゆえに、その点について別段の訂正はしなかった。]
世話になった恩人に断りなく出奔を決めたのなら、それは”亡命”かもしれないな。
君がマチュザレムの子孫だという証のようなものがあれば示してくれるとありがたいが──
そうか、遺骨が。
今は一刻を争う。
おれは、君の身柄を預かることに否やはない。
国民としての資格を有する者に援助を求められれば、能う限り手を差し伸べるのが共和国政府の義務だ。
一端、落ち着いてから、君にとってどちらの国民として生きるのが幸せなのか相談しよう。
──如何だろうか、
[敢えて名を呼ばずにクレメンスを見やる。
サシャの同行を許してくれるかと。
スルジエの名を口にした感じからは、そこの領主と係争中なので困る、という響きはないように思ったが。**]
[シメオンが安易なハグを制したのも、サシャの申し出に警戒しているのも間違っていないという思いを伝える。
そして、疑惑は残してもカナンの判断に異を挟まず、見知らぬ相手の前で不用意な不仲を見せてつけ込まれるような事態にしなかったこと、
また、その黙認が決して「どうなっても知らなねーぞ」ではなく、「何かあった場合でも自分が対処する」という決意のもとになされたのだろうことも嬉しく思った。]
確かに、この亡命希望は微妙なタイミングだと言える。
ただ、他にもサシャのように亡命を考えている者たちがいれば──その勢力をまとめることができれば、結界を解いてほしいという”声”のひとつになるかもしれないな。
それに気づくことができた点で、この出会いは我々にとって利のあることだったと思う。
我々には、もっと多勢の開国同意者が必要だ。
──おまえと二人だけで片付く仕事ならゆったりできるんだけどな、 シメオン。
[まったりスイーツ談義もしてられない、と最後は短く苦笑を洩らした。]
[預けてもいい、とサシャが示したのでカナンはそのまま拳銃を預かっておくことにする。]
預かり証が必要であれば、後ほど、彼から受け取ってくれ。
ああ──、申し遅れた、
おれはマチュザレムから派遣された大使カナン・リリ、こちらは副使のシメオン・オリオールだ。
[簡潔に名乗り、一行の目的地はデ・モール火山山麓の温泉地、と告げる「ご隠居」の指示に従って鞍上の人となった。]
− デ・モール火山方面へ −
温泉宿に泊まるのですね、 とても楽しみです。
酒と料理と──甘いものが美味いなら、なお。
[移動中、宿について悩みを呟くクレメンスへと馬を寄せて話しかける。>>517
もっとも、それは話しかける切っ掛けに過ぎない。
轡を並べて、前を向いたまま、カナンは声を落した。]
ここまでの手配、
ご隠居殿は、シュビトの民主化集会を妨害すべく王府軍が投入されることを知っていらしたようだ。
貴殿は──クロード・ジェフロイが王府の介入を見越して…あるいは、誘いすらして、民衆の煽動に利用しようとしていたことも把握しておられましたか?
「開国に於いて王府が懸念してる問題」──ああ、確かに。
[シメオンの指摘になるほど、と頷く。]
その不安を払拭してやることができなければ、結果的に力押ししたことになる。不満の種が残るだろう。
それは、将来の禍根になりかねないから、できれば納得して開国してもらいたいものだ。
せっかく、おまえが物知りなご隠居と引き合わせてくれたんだ。
温泉に浸かりながら、王府の攻略ポイントについて相談をもちかけてみようと思う。
ちなみに、おれが王府へ親書を届けに行く間、おまえにはまた別件で動いてもらおうと思っているんだ。
ドルマール神殿に納められているという”結界の宝珠”
それが実在するのか、どんなものなのか──例えば、大きさや、動かせるのか、結界の維持には動力が必要なのか等──を調査してきて欲しいんだが…頼めるか。
他に、おまえが独自にやりたいことがあるならそっちを優先してもらって構わないけど、
そういう学術的な調査は、どうしたっておまえのアプローチの方が秀れているからな。
[どうだろう、と意見を求めた。]
おまえが警戒してるもう一人──
クロードの件だけど、しばらくは放っておいても大丈夫だとおれは思っている。
いや、むしろ放っておこう。
焦らしてやるんだ。
開国は彼にとって単なるスローガンではない。
彼は本当にこの国の未来を考えていた。
開国しなければナミュールは制圧されると理知的に判断している。
ゆえに、おれたちがシュビトを離れ王府との交渉を始めても暗殺など仕掛けてはこないと思う。
おれは交渉の窓口だし、おれを殺したりしたら次の交渉人は武力でくると身構えてはいるだろう。
次は彼の方から、国交を結びたいと言わせよう。
その方が、有利な立場で交渉ができる。
[王府と学館と、どちらがマチュザレムにとって益となる勢力か。
まだ選ぶ段階ではない──と自分の考えを伝えた。]
お、遠くに見えるあの白い煙、火山かな、温泉かな?
ご隠居の話によると、けっこう広いらしいぞ。
一緒に入って、背中流しっこしようぜ。
スイーツも楽しみにしてる♪
[束の間の休息であっても大事にしたい。
自分を喜ばせようとしてくれるシメオンの好意に、喜んで乗っかった。
風呂でもスキンシップ好きなカナンである。
ちなみに、マチュザレムでは公衆浴場は腰タオル巻いて入るが、ナミュールの慣習は知らず。]
− デ・モール火山方面へ −
[後ろでサシャと会話>>536──というより尋問か? あまり和やかな雰囲気は伝わってこない──をしているシメオンをチラと見やり、]
ご隠居殿、
新たに増えた
申し訳ない。
あの者の出自について調査するには自分の手勢は限られている、貴殿に任せたいと考えています。
調査結果を共有する代わりに、貴殿が確保しているマチュザレムの”積み荷”のロックを解除しましょう──それで如何。
お互いに未知のものを手に入れられる。
ワクワクしませんか?
[悪戯っ児めいた目配せをしてクレメンスに提案ひとつ。**]
[「攻略ポイントの一つはもう見えてる」と告げたシメオンへ、軽い驚きと傾聴。]
自衛への不安…
相手の立場にたって考えれば、そうか。
今まで国内の治安維持にだけ集中していればよかったのが、海外も、となると王府の実質的な負担は倍増ですまないものな。
[思慮が足りてなかった、と感嘆を伝える。]
そこがクリアされれば、開国のハードルを下げることに繋がるな。
[ナミュールを安心させ、かつマチュザレムの不利益にならない方法を思案しておかなくては。
ひとつ宿題だ。]
[こちらからの依頼──”宝珠”の調査については、]
うん、いきなり神殿に向かうと言ったら警戒されることもあるだろうし、太古の森を目指している、と言った方が邪魔されずに済むかも。
おまえの言う先住民に、マチュザレムの技術で問題解決の手だてを提供してやれたら、我々の味方になってくれる可能性もあるな。
ああ、おまえと話していると、アイデアがどんどん広がる。
愉しいな。
[学生時代に教授陣に悪戯を仕掛けたときのような笑いを響かせる。]
学館の動向に注意を払う件も了解。
確かに、完全放置しておくにはコワい連中だ。
──これからも、おれの至らぬ点、補佐を頼む。
彼は理想主義の夢想家なんかじゃない。
煽動者の熱をもった辣腕な策謀家にして革命家だ。
人は武器だということを、軍略的にも人望的にもわかっている。
民主主義で戦うために生まれたような男です。
必要とあれば、血を流すことを厭わない…否、それを画策し利用できるタイプの。
[また、あの時の衝撃は覚めやらぬ。
騙されたという痛みよりも、こんな男がいたのかという衝撃だ。]
気の毒と言ってくださいますか。
ええ、近づくと火傷しそうなんで、ちょっと距離とってます。
それに、おれはまだ本来の交渉相手である王府と会っていませんし。
[苦笑してみせたカナンは、シルキーやソマリら対民主化集会の上層部が、「使節がシュビト民衆をそそのかした」「危険分子」と考えていることに気づいていなかった。
実際にクロードの演説に立ち会ったか伝聞かの違いも大きいだろう。
また、自分が正しいことをしていると思っている人間は、往々にして、神は正しきを罰しないという根拠のない期待を抱くものだ。]
ご隠居殿、
シュビトの武装集会の件で、王府はさらに危機感を覚えて開国民主化に頑なになるだろうことは予想に難くないですが、おれは自分の任務を簡単に諦めるわけにはいきません。
奈辺に妥協点を見出せそうか、現地人である貴殿のご意見ご指導をいただきたいと思っています。
その上で、おれは交渉の場へ向かいたい。
王府が譲れない線、こだわっている点──あるいは、当代巫女姫の個人的な傾向でも結構です。
「巫女姫はナミュールそのもの、ナミュールの魂だ」とクロードは言っていました。
その彼女の心を動かすことができれば、開国への道も拓けましょう。
ご教授いただく代償は、開国という結果──と申し上げたいところですが、手付けとして、貴殿のための”飛行船”を設計制作する、でどうですか。
むろん、資材や技術者は貴殿の側でご用意いただくことになりますが。
[
いずれは多勢が共有する知識・技術です。
けれど、この国で一番先にそれを得たというアドバンテージをどう使うかは、あなたの商才次第。
我が方にとっても、マチュザレムの文化を広報するいい機会になります。
[双方に利がありますから、と人が善いだけではないと伝えるように微笑んだ。]
北の森へ向かうにあたって、繋ぎになる人物か。
[シメオンからの依頼に、ふむりと首を傾ける。]
ルディとコンタクトがとれるといいんだが──
ルディは、ベルサリス学館に通っていたまつろわぬ民なんだ。
閉鎖的なウェントスの地では相当な変わり者扱いをされていたけど。
クロードとはまた違ったオープンさのある子でね。
白い猿を連れているから目立つよ。
猿の名前は「プルウィア」
それを知っていると伝えれば、おれの知り合いだってわかってもらえるんじゃないかな。
今はまだシュビトかな… どうしているだろう。
重ね重ね、苦労をかけるな。
[だが、自分もシメオンに頼まれたことなら懸命にやろうとするとわかっているから、申し訳なさは感じていない。
魂の片割れ同士だ。]
んー、回収された”積み荷”に
馬の方が早いかもだけど、餌いらないし。
[そんな話をしていると、少しだけマチュザレムが懐かしくなった。
生まれた国セドナではなく、シメオンと一緒に育ったマチュザレムのことが。]
…しっかり任務を果たして、早く帰ろ、な。
― デ・モール火山麓 ―
[クレメンスと様々なことを話ながら進む。>>633
巫女姫について詳しくないなら、彼女を支えている側近についてなり、正規軍についてなり情報をもらえないかと。
情報の対価として提示した飛行船について、クレメンスは真っ先に「それは嵐に遭っても落ちないものか」と問うた。
つまりは、”結界”を越えられるかという質問だと解釈して、カナンは驚きを示す。]
貴殿はとんだ冒険家の血をお持ちですね。
残念ながら、今の技術ではまだ難しいとお答えしておきます。
我々はその手段での越境を試みて墜落したのですから。
[それに、費やせる時間や資材的に、あれと同じ大きさのものを作成するつもりもなかった。]
[脱衣所から出てきたカナンは、腰に
ちなみに、これがマチュザレム基準の入浴スタイルであり、湯の中にもタオルをつけたままで入るのだ。
湯上がりの際には身体を拭うために外して絞るが、それ以外は装着保持が礼儀と心得ている。
北方人であるカナンの肌は日に灼けても色が沈着せず、透けるように白い。
痩せぎすではなく、うっすらと筋肉に脂の乗った肢体は鍛錬を怠っていないことを示すかのよう。
その右下腹部には、治癒した刃傷痕があった。
戦傷ではなく、虫垂炎手術の痕だが、そうとわかる者はナミュールには多くはいるまい。
誰も止めなければ、かけ湯してそのまま湯に入ろうかと。**]
[1] [2] [3] [4] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新