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だ、誰だー!!
現地の人ですか!!
俺怪しい者じゃないです海に落ちて流されてここに流れ着いたみたいで!
て言うかどこに居んの!?
[姿無き声にクレステッドは大いに取り乱していた]
― 南の入江 ―
俺の周りには誰も居ない!
見えない!
でも声がする!!
幽霊!?
[絶賛混乱中。
落ち着いて、と言われるも直ぐには落ち着けるはずも無く]
つむじ風!? 白狼児!?
野生児!?
[もうしばらくお待ちください]
[一頻り騒いで疲れたのが幸いして、ひとまず喚くのは収まった。
余分な力が抜けたために今度はきちんと相手の声を聞くことが出来た模様]
あーと、えーと、ゲルト、だっけ?
俺はクレステッド=フィダンテ。
ちょいと訳あってシンシャの開拓船団の船に乗ってたんだが…。
嵐に巻き込まれちまってさ。
その時に海に放り出されちまったんだよ。
そしたら何かここに居た。
[つまりクレステッド自身も良く分かっていないと言うのは伝わるだろう]
― 南の入江 ―
お仲間?
そうか、同じ開拓船団の奴だったのか!
あ、ユウレン。うん、分かる。
[艦長とまでは気付かないが、相手のことを知ってひとまずの安堵]
どっかに入り込んだ、か、引き込まれた?
……そういやこの壁の外、海だ……。
[まるで異空間を示すような言葉>>*4に、はた、と気付いてもう一度壁に手を当てる。
パッと見はただの壁のようにも見えるが、その奥に時折、魚や海の生き物が横切っていることに気付いたのだ。
しばらくは呆けるように壁の外を見詰める]
……俺これからどうすりゃ良いんだろう?
[異空間かも知れない訳の分からない場所。
声は聞こえるとは言え、ここに居るのはクレステッドだけであるため、不安が擡げてきたようだった**]
なに、何で俺のこと見えんの?
[矢継ぎ早の問いは聞いてるようなそうじゃないような。
同じようなことを問い返していることから、その点については分かっていないことは伝わるだろう]
[アイリと初めて出会ったのは1年ほど前のこと。
あの時のアイリは言葉の発し方が今より少し硬く、他国から来たと言うことが容易に察知出来る状態だった。
彼女の格好や肌の色なども、大陸ではあまり見ないものであったため、出身地の大まかな位置も予測出来て。
物珍しさもあっていつもの調子で声をかけたのだ。
ことあるごとにスキンシップを取ろうとする仕草が新手の物取りと勘違いされて退治されかけたのは、今となっては良い想い出]
ここがどこなのかとか、何で俺がここに居るかとかは俺が聞きてーよー。
[残りの問いにそんな風に返して、ゲルトにも言ったことをアイリに対しても告げる]
海に飛び込んでここに来れる保障はどこにもねーんじゃねーの?
俺案内なんて出来ねーぞ。
気付いたらここに居たんだからよ。
[アイリの提案>>*8には当然否定を返した]
結界?
とにかく外…海とは隔絶されてるってことだよな。
[ゲルトの言葉>>*5を聞いてもいまいちピンと来ない。
クレステッドも厳密には精霊師では無いため、これと言って感じるものが無かったのだ]
出れねーと困るっつーの。
俺捜さなきゃならねー人が居るし…。
んー、周囲探索か。
えーっと……。
[ゲルト>>*6に返しつつ、提案を受けて一度周囲を見渡す。
それから腰に手を当て、目的のものを落とさずに済んでいることを知ると一つ頷いた]
お、あったあった。
他の荷物は船に置きっぱだけど、これだけは肌身離さずだったからな。
ここでじっとしててもしょーがねーし、少し歩き回ってみるわ。
万一があっても、これがあれば身を護るのは出来るしよ。
[そう言って手に取ったのは、掌よりは少し大きい銃。
故郷で力を入れている錬金術、具現精霊武器作成の過程で出来た失敗作を有効活用するために開発された代物だ。
尤も、現在は価値の低い精霊石を利用して専用の弾を作るようになったのだが]
探知の方、頼むぜ?
[逸れた船があるとか、船団に関しての諸々は知る由もなかったため、クレステッドは気軽にその言葉を紡いでいた]
人居んのかな…。
[アイリの言葉>>*9に思うのはそんなこと。
少なくとも今居る入江に人の影は見当たらない。
遠くから人の話し声が聞こえる、なんてことも無かった。
聞こえているのはゲルトとアイリの声だけ]
先ずは食料確保か、そうだな。
食うもんが無けりゃ身体も持たん。
何かねーか探してみるわ。
寂しいのは寂しいが、声だけじゃ満足出来ねーよー。
[提案に返事しつつ、いつも通りの言葉を向けた**]
― 南の入江 ―
えー、かーわいいじゃないかぁ。
[不服の声>>*10も可愛いと思うのがクレステッド。
仔猫ちゃん呼びを止めるつもりは毛頭無かった]
[が、ぴしゃりと突きつけられた言葉>>*11には分かりやすくしょんぼりする]
つれねーなああああああ。
心が凍えちまいそうだ。
[コロコロと変わる表情と発される声に嘘は無い]
知り合いも知り合い。
1年前に愛を語り合った仲さ!
[知り合いかと上がる疑問>>*12にそんなことを言った。
ただしクレステッドが一方的に投げていただけとも言う]
おぅ、俺と同い年で───って聞いてくんないの…?
[落ち着いてから、と言われて>>*13しょんぼりした。
言う気満々だったらしい]
バタバタしてる?
あぁそうか、嵐の後だししゃーないな。
分かった、少しずつ探索しとくわ。
何か分かったら呼ぶ。
[ゲルトにそう返して、びしょ濡れのままだったけれど空間の探索へと向かった。
棒とか燃やせるものがあれば良いな、何てことを考えている*]
― 南の入江 ―
[探索は先ず今居る場所から始まった。
入江となっているこの場所は、奥から清涼な水が流れて来ており、よくよく見れば海と繋がっているようにも見えた]
ここから出られたりしねーの?
[ずぶ濡れついでだし、と水の中に飛び込み外を目指してみる。
が、砂浜にある壁と同じものが水中にもあり、どこからも出ることは出来なかった。
ただ、入江の中にも魚が居るため、これを獲れば食料に困ると言うことは無さそうである]
ぷは!
くっそー、繋がってねーのかよ。
…まぁ、魚が居るのが分かったからよしとするか。
[砂浜へと上がり、衣服を絞って水気を落とす。
身体を拭く物も無いため結局は濡れ鼠なのだが、クレステッドは気にせず壁沿いに進んでみることにした]
― →東の森近く ―
[壁を右手に進んでいくと、砂浜の内側に森が広がり始める。
その中で目に付くのは実をつけた果樹がいくつか。
瑞々しいそれらの果物を見つけ、クレステッドはテンションを上げた]
おぉー! 果物あんじゃん!
これで食料には事欠かねーな。
[折角なので一つもぎ取って皮もそのままに齧りつく。
適正気候が異なる物もあったが、何ら問題なく結実し、どれもが食べ頃となっていた。
尚、野草に関しては知識が無いために食料として目が向いていない]
[果物を咀嚼しながら先へと進んで、森が深くなってきた頃]
……んん?
[不意に感じる視線。
ゲルト達ではないことは何となく分かった。
先ほど話していて彼らの視線は何故か感じることが無かったし、何より向けられる気配が不穏なものに感じる]
うええええ、絶対なんか居る!!
[触らぬ神に祟り無し。
クレステッドは180度反転して脱兎の如く駆け出した]
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