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― カレン・灯台 ―
ふん。まあ、効果はまずまず、って所か。
おし、いいぞいいぞ。
歌が聞こえたら、各個扇動して、民衆の安堵を阻止しろ。
うちの大将がああやって動いてんだ、
やりたいのは蹂躙の勝利だろうし、今日はいい夢見させんな。
[一度戻ってきた猫たちに、港からくすねた魚を捌いてやりながら。
さて、猫はここで扇動を行うとして、だ。
一度戦局を見に行っておくのはアリかもしれない。
ここの近くでやりあうなら、アニーズへのルートはホートン砦を迂回せねばならないからだ。]
― カレン・タレット ―
ひゅー、 連中も本気だな。
[広がった騎士団の布陣。
対する魔物の軍勢もかくやと言うものではあるが、まあやはり騎士と言う者たちが集う様子は、中々に壮観である。]
…………。
[猫たちの昼寝をよそに。
然しまあ、ソマリが本当に騎士だなんて仕事やってるなんて…――あのソマリアランが…――と、今もまだある意味での勘違いを続けながら、街中に不穏を撒きつつ、じっと軍を見る。
猫たちが拾ってきた宝石にも、そろそろある程度、術を込めて置かねばなるまい。
やれやれ、これは収益総合でマイナスじゃないのかと呟きながら。
なぜか傍を離れない一匹に、荷物を取りに向かわせた。*]
― カレン・タレット ―
ひゅー、 連中も本気だな。
[広がった騎士団の布陣。
対する魔物の軍勢もかくやと言うものではあるが、まあやはり騎士と言う者たちが集う様子は、中々に壮観である。]
…………。
[猫たちの昼寝をよそに。
然しまあ、ソマリが本当に騎士だなんて仕事やってるなんて…――あのソマリアランが…――と、今もまだある意味での勘違いを続けながら、じっと軍を見る。
猫たちが拾ってきた宝石にも、そろそろある程度、術を込めて置かねばなるまい。
やれやれ、これは収益総合でマイナスじゃないのかと呟きながら。
なぜか傍を離れない一匹に、荷物を取りに向かわせた。*]
― 夕刻前・カレン東 ―
[そろそろ魔物の活動時刻だ。
ともすれば、ここからもうそろそろ開戦するかもしれない。
騎士団の内部に、猫一匹を抱えて走る小柄な男が一人。
否、魔術の心得が無ければそれは、ただの風にしか感じられないようにめくらまし、透明化、そんな呪いと水と光、それに風の精霊で起し、それを猫妖精に手伝わせながら、軍の合間を駆ける。
勿論、暗殺なんて殊勝なモノじゃない。そこまでファミルは真面目な部下ではないし、簡単に切り捨てられるモノだとも理解している。]
天幕多すぎるだろ…ほんと…
[精霊たちがいつ機嫌を損ねるかひやひやしながら、
ちょっとくらい減ってもいいんじゃないの、なんて、ちょっと駄目な方向に思考が傾きかけたりもした。]
― 騎士団天幕 ―
[天幕には親衛隊の面々>>268がまだ残っているだろうか。
天幕の布の端がこそこそっと揺れて、這い蹲って何かが入る。
魔術の心得さえあれば、そこに見えない“なにか”がある事だけは良くわかっただろうが、
心得なきものには、強い風で天幕が揺らめいた、くらいにしか思われまい。]
――――…。
(クソ真面目な恰好してるけど、ソマリだよなぁ…?)
[なんだか同じく夜中に荒くれ者やってた友達がいつの間にか仕事についていたみたいな良くわからない寂寥感がちょっとだけ湧いた。
然し、本題はそこではない。
ずっと持っていたらしい紙をぐしゃっと握りつぶして、ソマリの頭めがけて投げつけてから、急いで天幕を出る。
そろそろ、一旦休憩しなければ持たない。]
[紙屑開けば、ものすごい雑な文字で書かれた手紙。]
『 お前、何やってるんだ。とっとと逃げないとぶっ殺されるぞ。
アレは無能じゃねえ、悪い事は言わないから、
騎士ごっこはやめてさっさと逃げてこい。
猫を探せ。俺がある程度は面倒見てやる。 』
[名前は書かずとも伝わるだろう。
それが、今は「ソマリアード」である事に気づいていない、
調子よく、保身に走り、そして多分少しばかりは自分を過大評価しているような誰かは、彼の知り合いに一人しかいないだろうから。*]
/*
単にみんな忙しそうで関われなかったから
無理して殺される理由作ってるとか
そんなんじゃないんだからねッ!!
わりと生い立ち的に魔女様かシュテ様、
前の戦闘みたいな感じ的にリエヴル様にぶっ殺されようと思っているんだけど
魔女様はあきらかに縁故先のベリアン様とやりあいたいよなぁ(ベリアン様殺しが苦手だけど)
― 帰還開始 ―
に゛ッ
むぐ……―――― 〜〜〜〜〜〜〜!!!!
[そうして猫が持ってきた紙を見ようとした直後。>>367
踏まれた足が痛い痛い痛い。貴様今すぐその足をどけろ今すぐにだとか反射だけで悪態をつきそうになったが、猫が慌てて前足をぎゅむっと口に当てた。なんとかちょっとだけで済んだ。
耐えろ俺耐えるんだ。
今ここで耐えねばそのまま逆さにして血を抜かれて綺麗に焼かれる。がんばれ俺、負けるな俺。
騎士団を一体何だと思っているのか分からない思考で何とか耐え忍び、足音が遠ざかるのを待った。
あいつ今度何処かであったら仕返ししてやると心に誓って。*]
― 逃亡中 ―
[そうして、再び風の精霊をブーツに込める。もちろん猫はお手伝い、靴の先に肉球ふみふみするのである。
行きは大丈夫だった、帰りも同じようにすれば大丈夫、と思いつつ、
くしゃくしゃになった紙を見て。]
ッ……――
[あいつは何を言ってる、ぶん殴ってでも、と逡巡したのが悪かった。]
は、
[風、それも一番苦手な論理によって編まれた魔術。>>349
まさしく行きはよいよい帰りはこわい。
慌てて猫を手ばなし相殺させようとして、間に合わない。
どうにかこうにか、ブーツに込めた風精霊の加護をぶち当て―即ち思いっきり回し蹴り形式で―、それでも相殺しきれない勢いで後方へ転がり込んだ。]
……………。
[相殺とは。
長所・利点などが差し引かれてなくなること、である。
即ちファミルの姿はバッチリ見られた。やばい。とてもヤバイ。どれくらいやばいかって言うとまじやばい、である。
慌てて猫を抱えて、ふみふみさせながら。]
あー、あのー、
うちの猫が迷子になってしまいましてー……
[猫がにーっとないた。大根すぎるだろって言いたいのかもしれない。]
[あとはあーだのうーだの、言い訳じみた何かを呟いて時間を稼ぎつつ。
再び準備完了したブーツと、めくらまし。それを猫とアイコンタクトで確認してから。]
―― Uisce ar aird an illusion agus damhsa le solas、
[、必要な過程の殆どを破棄した詠唱を、無理やりエルフ語で押し通す。エルフになじみが無ければ聞き覚えのない言葉かもしれない。
走り出しながら取り出した、術を帯びた宝石を、騎士へ向けて放つ。
現れるのはウンディーネ宛らの人魚。くるりとシェットラントの傍を泳ぐように巡って、ふっと掻き消えた。
光と水の精霊で作った、単なる幻である。それでも、召喚かと身構える一瞬があれば良し。
その間に、駆け抜けてしまえば良いのだから。*]
― カレン・灯台 ―
[もはやこの街にも騎士の人数が増えてきた。
猫たちの搖動もここいらが限度だろうと、一度戻ってきた猫たちには再び昼寝でもさせておく。]
……――はーー、あ゛ー、くそ、
[ずるずると床に座り込み、がくんと首を垂れる。
流石にいろいろとやりすぎた、街中の様子を深く観察する事もできなかった。少し休もう、でなければさすがに堪える。
やはり、一人でいればよかったのだ。
気になって気になって、まさか騎士団に忍び込むなんざ少しばかりやりすぎた。
びっしょりと汗でぬれたシャツを換えて、横たわる。
猫は隙間にころころ転がってきた。]
―――――…!
[そうして暫くした後に、弾かれたように目を覚ました。
少し目を閉じているつもりが、すっかり寝入ってしまったらしい…のは良いのだが。
今の力は、何か。
いや、魔術のものなのはわかる。わかるぐあ、ケタが違う…と言えばいいのか。純エルフにだって中々こんなのはいまい。]
………そういえば、聞いた事あるな、
騎士団は魔女を飼ってるだの、とか…噂はダテじゃねえって事、か。
[猫たちもどうやらびっくりしたらしく、ふーっと毛を逆立てたり腹が減ったとてしてししてきたりする。
これだけ近かったのだから、もう特定されているのかもしれない。
どうすれば。]
―――――…!
[そうして暫くした後に、弾かれたように目を覚ました。
少し目を閉じているつもりが、すっかり寝入ってしまったらしい…のは良いのだが。
今の力は、何か。
いや、魔術のものなのはわかる。わかるが、ケタが違う…と言えばいいのか。純エルフにだって中々こんなのはいまい。]
………そういえば、聞いた事あるな、
騎士団は魔女を飼ってるだの、とか…噂はダテじゃねえって事、か。
[猫たちもどうやらびっくりしたらしく、ふーっと毛を逆立てたり腹が減ったとてしてししてきたりする。
これだけ近かったのだから、もう特定されているのかもしれない。
どうすれば。]
― 逃亡中〜騎士と正面対決〜 ―
[走り出して尚聞こえる詠唱>>574、今はもうメモリ一杯、スタックはぱんぱん、むしろ若干オーバーなくらいにふさがっていて、あれを相殺するのはもうさすがに無理だ…――と、ともかく射程圏外へ出なければ、その一念で加速する。
幻術はそれなりにやらかしてくれるはずであったが、即消えたのは矢張りオーバーワークが原因か、と顧みるも遅い。]
チッ、
[これは枷ではない、錠でもない。
ただどれだけ擦っても消えない印と言う意味では、火傷や墨とは言えるかもしれない。
猫も、小さい傷のケアはできても、一種の呪術の解除はできない。
厄介なものを付けられた。どれだけの力を込めても、もうあの騎士の前にはめくらましは通じないだろう。*]
― 逃亡中〜騎士と正面対決〜 ―
[走り出して尚聞こえる詠唱>>574、今はもうメモリ一杯、スタックはぱんぱん、むしろ若干オーバーなくらいにふさがっていて、あれを相殺するのはもうさすがに無理だ…――と、ともかく射程圏外へ出なければ、その一念で加速する。
幻術はそれなりにやらかしてくれるはずであったが、即消えたのは矢張りオーバーワークが原因か、と顧みるも遅い。]
チッ、
[足にくるりと廻る、まるで紐のような魔術の気配。
これは枷ではない、錠でもない。
ただどれだけ擦っても消えない印と言う意味では、火傷や墨とは言えるかもしれない。
猫も、小さい傷のケアはできても、一種の呪術であるこれは解除できない。
厄介なものを付けられた。どれだけの力を込めても、少なくともあの騎士の前にはめくらましは通じないだろう。*]
― カレンの灯台→街中へ ―
[港側のここいらまで、戦場の喧騒は聞こえるものらしい。
さてはて、近くに魔術の気配が漂ったと言う事は即ち、“魔女”なり何なりに己が見つかった、と言う事である。
高所はいけない、逃げ道がない。ならば街中が良い。ここには良く商売に来ているのだ、それなりに地理には自信がある。
慌てて、猫たちに街中に散らばっていろ、と命じた。
矢張り一匹だけは傍を離れずに、仕方なしに抱えていく。]
ったく、なんて日だ、クソッ。
[石造りの階段を下りる。急げ、急げ。魔女がやりきるのなら距離は関係ない、あるのは一つ、詠唱が終わるまでの一秒足らず。
その詠唱すらも、モノによっては必要ない。つまり勝てない。勝てないならどうするか。
簡単だ、逃げればいいのである。走って。
そう、走って。
何時間寝ていたかわからないが、全力疾走と力量全てやりきって、倒れ込むようにしていたのである。
それが少しの休息で休める訳もない。]
― カレン・広場 ―
真似事…は、無理か。
くそー、なんでまた論理魔法なんざが流行ってんだよ、ハゲろ!
ハゲ上がってハゲ死ね!クソが!
[論理魔法なんて作りやがったヤツのクールな顔を吹っ飛ばしてやりてぇなんて言ってる場合でもない。なるべく人間の多い場所を選んで、なるべく気配を殺していく。
類似した痕跡を無数につければ、と思いもしたが、論理魔法と精霊魔法は根本的に原理が違う。それが、魔女と言われるレベルのモノに判らないはずもないだろう。詰んだ。]
手持ちでやれること、と言えば……
[わざと、民衆を巻き込むモノを発動する、か。
恐らくはある程度の人間は、ばらまいた薬を飲んだ(と今は信じておく)だろうし、人間が殺されるのは、向こうも本意ではあるまい。
それに、もし見捨てれば、猫らが扇動した“まほうのことば”が尚の事民衆の心をむしばむだけだ。
良し。それでいこう。名付けてオールフォーワンワンフォーオール作戦である。ちなみにその中の唯一とはつまり自分の事である。*]
へっ、大魔女様は直接はこねーのか。
それなら万々歳だ、人間相手ならどうってことねーんだよ!
[超小声で悪態をつく。
腐っても悪徳商人、火事場泥棒、コソ泥、乞食、食い逃げにスリ、違法によって生きてきたモノなのだ。
憲兵の視界くらい、横目で解る。映らないように、目だたないように。盗みの基本中の基本だ。]
……
[ここは港町。水と風の良い場所。
下げた宝石を片手に握り、猫がその手の上をふみふみする。
隠すように、街中に点点と落とされる宝石。
雑踏が引くまでに、それなりに散った事だろう。誰かが手に取って持ち帰るならむしろ被害が拡大して幸いである。]
/*
ルビふれるんかな?
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