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……魔導師リヒャルト・ターゲリート。
学園長の命に従い、脱出、します。
[居住まい正して、差し出されたメダリオンを受け取る。
下からの投石>>89が始まったのは、それと前後してか。
舌打ちと共に、真面目な態度はがらりと崩れて]
ってかな!
人にそう言ったからには、せんせーたちもちゃんと離脱しろよな!
[叩きつけるのは、子供じみた我儘。
しゃらり、と鈴が一つ鳴り、魔力がふわりと渦を巻く]
風よ集え 我の許に。
飛べぬものの 願い届け。
今 この刹那 風を渡り空を翔けるための翼。
集い紡がん……!
[吟ずるのは、先も紡いだ飛行の魔法。
飛んできた投石を寸での所でかわした青年は、城壁の上から空を翔ける。
目指すは、絆の声で結ばれた者の所。*]
/*
ここでごねるとみんな眠れなくなるよね、という事でさっくり受け取る(
てか、俺のこのタイプの動かし方わかってやがんなこんにゃろどもwwwww
あと、相棒殿が予想以上にかわいい(
― 5年前/魔法学園都市 ―
[そっちに行く、という声に、うん、と短く返してその時を待つ。
やがて、対岸から飛んでくる人影>>95が見え――]
って、ちょっ!
[飛んでくる軌道の高さに、上ずった声が上がった。
あのままだと、岸を大幅に通り越して、どこかの建物に突っ込む、と。
そう、気がついたから、躊躇う事無く飛行の歌を吟じていた]
……間に合え、よ!
[念じながら空を翔ける。
間に合わせなきゃ、の一念が届いたか、どうにか建物に突っ込む前に少女の身体を受け止める事には成功して。
はあ、とひとつ、息を吐いて、それから]
[フレデリカの所へ向かうべく風を手繰りながら、ふと、意識は過去へと彷徨う]
……ドロシー、か。
[告げられた名前は、一時期ここでの時間を共有した相手。
と、言ってもいい思い出は圧倒的に少ない。
とにかく、彼とは徹底時に気質があわなかった。
騒動を起こしている現場に突っ込んだ回数は、さて、両手で足りたかどうか。
やり過ぎて自分も一緒に怒られる事も多々あったが、それでも、見過ごせないから突っ込んで行って――]
……お前、さぁ。
一体、なんでここに来たわけ?
[いつだったか、起こした騒動の喧嘩両成敗、という事で一緒に反省文を書かされていた時。
ふと、気になってこんな問いを投げかけた事がある。
当人はここでの生活を楽しんでいるようにも見えたが、その楽しみ方の方向性が今一つ理解できなかった。
いや、女装の部分は好き好きだから、で、突っ込まなかったが]
なんてゆーか。
ここと、あってるように見えないんだよね。
[純粋に、魔法を身に着けるために入学した身からすると、それが目的と思えないのにここにいる、というのが不可解で。
彼の生まれや事情なんて知る由もなかったから、思ったままをそのままぶつけていたのだった。**]
― 離脱前/城壁上 ―
気負わなくていい、っていうのはいいけど、その言い方ってどーなんだよ……。
[『雛鳥共の大将』、という評>>105に、つい、むくれたような声が上がる。
睨んだ所で動ずる事はないだろうけれど、ジト目になるのは赦されてほしかった。
それでも、「役目」の言葉と、続けられた言葉に拗ねた色は影を潜める]
……わかった。
先に、行って……待ってる、から。
みんなで。
[告げた言葉にこもるもの。
それは、先に離脱した皆で、教師たちの合流を待っているから、という誓いと願いの双方。
年長の教師たちの意思は知らぬが幸い。
聞いていたら、またひと騒動起きたのはほぼ間違いない――というのは。
この教師には、特によく知られているだろう。
最初の出会いで驚かして以降、何かと縁がついた彼には必然的に、ドロシーとの揉め事も知られている。
根が真っ直ぐで、真っ直ぐすぎるが故に曲がれない、折れられない、そんな気質故に起きた騒動の数々。
その仲裁に駆り出されていた回数は、ダントツで多かったから]
― 8年前/湖畔にて ―
[自身の入学と同時期に赴任してきた教師。
彼との出会いは、こちらの最初の湖越えの時だった]
ここを、歌で渡って向こうに行けばいいんだよね?
[湖畔まで送ってきてくれた付き添い役に確かめて。
それから、改めて湖に碧を向ける。
静かに広がる湖面。底はとても見えない。
故に、普通は空を移動して向こうに渡る、と聞かされていたのだが]
(こんっなに広い場所。
普通に渡るとか、面白くないよなー。)
[口には出さねど、意識にあるのはそんな思い。
しゃら、と鈴を鳴らして魔力を凝らし、呼吸整え、そして]
風よ水よ 我が
水も空も 等しく翔ける。
[紡いだのは、風と水の双方に働きかける複合術。
養母の同僚が水遊びをする時に使うのだと教えてくれた、水上歩行と浮遊の効果を併せ持つ歌。
いつかどこかで使ってみたい、と思っていたそれを躊躇いなく発動させて]
んじゃ、行ってくる!
いよ、っと!
[付き添いがぎょっとしているのもお構いなし、鈴の音響かせ湖面に飛び出す。
時に水の上を駆け、時に浮遊で宙を翔け。
文字通り、鈴の音と共に跳ね行く姿は、対岸からはさぞや危なっかしく見えた事だろう。
当人的には制御できているつもりだが、力の手繰り方や練り方はまだまだ甘い。
故に、最後の最後で、ほんの少し、術がブレて]
あ、やばっ……!
[対岸までもう少し、という所で水上歩行の方が途切れた。
それも、湖面に足を付けたタイミングで。
ぐらり、姿勢が傾ぐ様は、傍目には沈む兆候とも取れるもの]
っと、とっ!
[何とか身体のバランスを取り、水を跳ね上げつつまだ切れていない浮遊の方に意識を寄せて、ふわり、舞い上がる。
そのまま、勢いをつけて対岸へと降り立って]
あっぶなかった……。
[はあ、と大きく息を吐いて呑気な言葉を漏らす。
とはいえ、対岸で見ていた方にしてみればそれで済むはずもない事で。
降って来たのは言葉かそれとも別の何かか。
いずれにせよ、穏便平穏とは言い難かったのは、確かな事。**]
― 5年前/魔法学園都市 ―
[問いかけに返ったのは肯定。>>132
受け止めに成功した事と、ようやく会えた事、それらがもたらす嬉しさに自然、笑みが零れていた]
うん、そーだよ、リヒャルトだ。
……ようやく、会えたな!
[声で結ばれている相手との絆は大事なもの。
そう、聞かされていたから、こうして会えた事が嬉しくて。
つい、力がこもって抱き締めるような形になったのは完全に無意識無作為の事だった。*]
― 現在/学園上空 ―
[移動の途中、碧がふと、逸れる。
視線の先にあるのは、中央の塔――学長のいる場所。
それを見上げて微笑む姿>>126までは、ここからは見えないが]
…………。
[ぐ、と、手の中のメダリオンを握りしめる。
このタイミングで、これを渡された意味。
一応、それがわからないほど子供ではないつもり、ではあるが。
複雑な思いが滲むのは赦されてほしい所だった]
[ふる、と軽く首を振って前を見る。
フレデリカがどこにいるかは、何となくだが感じられる。
だから、そちらへ向けて風を手繰って]
……って!
[向かう先に見えたのは、天から降る粘性の雨。>>135
主に足止め目的と思われるそれは、何事かあったと悟るには十分すぎるもので]
……フレイ!
[声と、『声』と、両方で名を呼んで速度を上げる。
それを追うように、銀の鈴の束が音を立てた。*]
― 過去の一幕 ―
……いや、別にありがたがる必要ないと思うけど。
[問いに、最初に返った言葉>>143に、素で突っ込んだ。
膝を揃えてこちらに向き直る、そのドレス姿が似合っているのはいつ見てもすげぇ、と思う……というのは余談なので口にはしないが]
俺が、浮いてる?
[続けて向けられたのは、思いも寄らない評。>>144
きょとん、と見開いた碧の瞳は、そんな事考えた事もなかった、と言わんばかりで]
ていうかさ、それ、疑問に思うような事なのか?
[続けて返したのは、素の疑問]
誰かが困ってて、そんで、自分にできる事があったら。
手、伸ばすのって、なんかおかしい?
[生まれた場所は、それが当たり前だった。
魔法の力を持たない人たちが、手を貸し合って生きる首都の下町。
養子縁組がなされて上流区に移り住んでからも、そこで身についたものは消える事無く、今に至る。
とはいえ、そんな前歴を知っているのは教師連とフレデリカくらいのものなのだが。*]
[もちろん、その動きは拒絶などではなく]
――助けてくれて、ありがとう。
[この状況でも、言いそびれたその言葉を伝えられたのは、絆持つものの特権であったかもしれない*]
― 5年前/魔法学園都市 ―
[笑み返した後、真っ赤になる様子に瞬きひとつ。>>150
何がその変化をもたらしているのか、全く理解していない、とは容易に覚れるか]
ん、そう?
じゃ、降りよっか。
降りるまでは、ちゃんと捕まってて。
[大丈夫、という言葉に頷きつつ、離れようとするのにこう言い添えてから、風を操り湖岸へと降りる。
その頃には、騒ぎに気付いて人が集まってきていたから、例によって無茶に小言を言われたりしたかも知れないが。**]
……ん、どういたしまして。
届いて、よかった。
[交わしなれた声で告げられる、感謝の言葉。
それに返す声音には、はっきりそれとわかる安堵が滲んでいた。**]
/*
[しばのたいかいをそっとうえておくことにした]
[なんというすばらしき別れ方]
[追っかけるだろうな、とは書いといたけど、ここまでになるとはw]
― 過去の一幕 ―
[問い返しに向けられたのは、曖昧な笑み。>>157
その内心を知ったら知ったで、突っ込みが飛んだだろう……とは言うまでもない事か]
…………。
[語られるドロシー側の事情。>>158
入り混じる虚実を判別する術は少年にはない。
だから、そのまま聞いて、そのまま真っ直ぐ受け止めて]
……ま。
ここしか居場所がない、っていうのは、ある意味じゃ、俺も同じだけど。
[ぽつ、と漏らすのは、今まで誰にも零した事のない部分]
にしたって、もーちょい、やりようってのがあるだろー。
医療班沙汰とか、備品の質流しとか。
そんなの繰り返してたら、ここにも居られなくなるのがオチだってば。
[後者に関しては流される方もどうなんだよ、とかも思うがそれは置いといて。
苦言めいた言葉を向けた後、は、とひとつ息を吐いた]
えーと。
言い難そうな事情、話させたのは、ごめん。
[そこは素直に謝るものの]
……でも、やり過ぎてる、と思ったら、俺は遠慮しないで止めに行くからな。
そこは、はっきり言っとく。
[そこだけは譲れないから、はっきりきっぱりそう告げて。
その意志を貫いた果て、思わぬ形の別れ>>156となる事は、この時はまだ知る由もなく。*]
― 学園上空 ―
……っ!?
[移動の途中、届いた声。>>149
ただならぬ響きを帯びたそれに、嫌な予感が積み上がる。
急ぎ、空を翔けた先に見えたのは、人の橋を渡り駆ける姿>>151]
いや、無茶だろそれ!
[思わず突っ込みが先に飛んだが、それどころじゃないのは一目瞭然。>>169]
風よ集え 唸り上げよ。
鋭き咆哮 その響き刃と変えて。
切り裂くがため 疾く、翔けろ!
[鈴の音と共に吟ずるのは、乱舞する風の刃を生み出す呪歌。
焦りと、蓄積しつつある疲労からやや精度を欠くそれは実質牽制目的のもの。
ここで、本格的にやり合う余力、なくはないが、それをやっていては恐らく離脱し損ねると思うから]
……フレイ!
[今はただ、真っ直ぐに絆の先へと手を伸ばす。*]
― 過去の一幕 ―
あー、うん。
それは構わない、けど。
[こんな事情、広めるべきじゃない、と思うから、内緒にしてほしい、という願い>>170には一つ、頷いて。
それじゃあ、反省文仕上げるか、と思った所で、思わぬ言葉が飛んできた。>>171]
へ?
いや、なんでそこでそうなるわけ?
[どこまでも真っ直ぐな少年は、同時に、どこまでも天然鈍感である。
きょとり、碧の瞳を瞬かせて問う様子は、完全に素とわかるものだった。*]
/*
この流れからそのネタが来るのはちょっとどこでなく予想外でしたwww
てかまあ、この頃はまだまだ認識ないよね……(
[今は?]
[そこはまあ、おいおいと(]
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