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4人目、 ミヒャエル が参加しました。
ミヒャエルは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。

――国境の砦近く――
[悪路にガタガタと揺れる車内、運転しているのは自分ではない。まだ気を抜けないとはいえ長年争いを続けてきた隣国との講和が成り、多少空気が緩むのは仕方のないことだろう。わざわざ会話を止めるのも無粋かとひとり視線を窓の外に向ける。
争いの発端は単純なもので、だからこそ長く続いた。両者の力は多少我が軍の方が上だろうか。だからこそ、やっと終わらせることができたのだが……予想では、あと数年は続くだろうと思われていた。まだ。相手はまだ戦う力を残している筈だ。
こちらに有利な条件での戦争終結を飲むので使者を寄越してほしいと言ってきたのは向こうからで、実際予想していたよりも揉めることなく講和は結ばれた。気のせいならいい。けれど、使者として相手が指名してきたのはこの戦いでかなりの活躍をしているミヒャエルの上官だった。だからこそ使者に、というのは分からなくはない。けれど不穏なまま結ばれた条約にどれだけの信頼が置けるのか]

「また難しい顔しとるな」
[後部座席からかけられた声に、ひたすら森の奥へと向けていた視線を後ろへと向ける。分かってはいるのだ。この調子で警戒を続けていたら、持たないことは]
……あと一日もあれば、安全な場所まで着きます。そこまで、なんとしても。
[固い表情のまま告げた言葉に上官は苦笑する。一人ではないのだから、皆でという言葉には頷くが警戒を解く様子もなく、愛用のライフルを抱えなおした。彼の上官は指揮官としては優れているが、個人としての戦闘力だとここで一番高いのはミヒャエルなのだ]

[視線を森に向けようとして……森と反対、崖の上にキラリと何かが見えた瞬間のミヒャエルの判断は早かった]
伏せろ!!!!
[叫ぶ声に隣の運転席に座っていた同僚がブレーキを一杯に踏む。完全に停まりきるよりも早くドアを押し開けて飛び出し、銃口を崖の上に向ける。さすがに狙いはつけきれない。ガァァンと派手な音が響くのと同時、レバーを引き下げる。ガシャリと空になった薬莢が零れ、新しい弾丸が込められた。ミヒャエルのものではない銃声が響き、車の近くの土が跳ね上がる]

[見えている人影は多くない。これなら自分が囮に残り、車を飛ばせば――視線を先に向けて、小さく舌打ちした。
待ち伏せされている。気付くのが襲撃予定箇所よりも早かったのだろう、少し距離がある。これなら森に逃げ込めさえすれば……]
こちらから!車を盾に!先に待ち伏せがあります、森に逃げて下さい!全員バラバラに!
[上官の手を勢い良く引き、森へと押し込んだ。次々に人が飛び出してきて、あとは運転席に座る同僚一人、と振り返ると同時、車は勢いをつけてフルスピードで突っ込んでいく]
おいっ!!
[ミヒャエルと同時に軍に入った彼は、最近結婚したばかりだと知っている。なにせ彼の結婚式にも出席したのだから知らない筈がない。数発の弾丸が飛ぶがスピードについていけずに地面や森の木を削るに止まる。猛スピードのまま敵の待ち伏せに突っ込む、寸前で運転席から男が転がりだしたのだけを確認して、自分も森の奥へと走り出した**]

/*
お邪魔します、よろしくお願いします。かんのこさんのリアルが酷そうですが二人で設定作って遊んでたら辛抱たまらんようになって飛び込みました。
私には珍しく戦えるキャラですよ!アクションできるかなぁ。まぁ相方人外だからまったく歯が立たないけど!
こう、反撃はするけど、どうやって歩み寄りをするかが難しいな。設定的にミヒャエルからはなかなか歩み寄れない。姿見かける距離になったら容赦なく攻撃するしかない。
途中からつい楽しくなって武器を色々調べていたんだけど、結果的にめっちゃ趣味に走りました。ライフルはミンチェスター、レバーアクションがカッコいいから。
拳銃は見た目重視でコルトSAAになりました。コルトパイソンの見た目がカッコいいんだけど、SAAだとミンチェスターと弾丸が共通できるから。ライフルを主武器に設定するならこっちかなーと。
あとブーツにナイフと、投げナイフも持ちますよ!和平条約の使者ってなんなんでしょうね!
*/

ままならぬものだな
[密集しすぎの人の波を見送って、あれの中の吾は目を開けた]
そのまま抜け出してしまえばいいだろうに、だから小物は小物なのだ。
[ぶちぶちと文句を垂れても、小物の耳に届くことはない。
吾の影響など、小物に焦燥感を与えるくらいが精々だろう]
見失ってまた探しだすのも面倒だというのに……
[世界から世界へ、界渡りに失敗し。忌々しいあの女によって、吾が小物と割かれ、封され幾程経ったのか。
やっと、やっと見つけたのだ、あの日見失った女を見つけたのだ]

……居たのが戦場であったのは予想外であるが
[開放される条件がわからない以上、死なれても困るのだ。
気軽に聞けぬ状況も、それはそれで困るのだ。
故に、停戦をすっ飛ばして、戦自体を終わらせなければならなかったのである。
まあ、あの女をひと目見ただけで、覚醒時間が伸びたのは渡りに船ではあった]
しかし、ほんに謎だの
[王妃付という程であるし、吾を封じる力も魔力もあるのだから、まあ戦力的にはわかるのだが。
だが女であるし貴人でもあるはずなのだ。
彼の国がそんな存在を前線に引っ張り出すのが不可解だと。
彼の国がとうに王政でも貴族社会でもなくなっていることを知らぬ吾は、眠る時間が多すぎて感覚が狂いに狂った吾は、大いに首を傾げるのだった]

/*
今気付いた。 ミヒャエル普通のとローゼンクロイツ、どっちも軍人で肩書きも同じだから同じつもりでいたけど軍服が違う!ローゼンクロイツだとヒースと軍服が同じになってしまう!敵方だからこっち選んでおいてよかったー
*/

[数人の部下と共に森の奥へと逃げていく上官の後姿を見送る。ミヒャエルが護衛をするのがいいのだろう。けれど足止め役も必要で、それを部下に任せてしまったなら、きっとその部下は生き残れない。ならば自分が残るべき。ミヒャエルならば、幾らかなりともこの状況でさえ生き残れる可能性はあると自負がある。
ライフルの届く射程ギリギリ、射線は通る位置。木の陰に半分身を隠しながら、待つ。
どこかで女性と勘違いされてるなんてことは当然知る由もないのだった*]

(――え?)
[襲撃者はきっとミヒャエルの上司の姿を追って、森へと踏み込んでくるだろう。同僚の突貫と片方は崖の上、時間稼ぎはできたはずだ。けれどこのまま諦めるとは思えず、じっと息を潜めて森の向こうに人影が現れるのを待つ……のだが、さほど間をおかず森の外から聞こえてきたのは銃弾と叫び声、怒号、悲鳴]
――……。
[単純に考えるならば、援軍が来た。どこから?我が軍から、は来る理由がない。砦側から?どちらにしても、自分が確かめなければ。そして上官を探しに行かなくては。森は深い、地図もなく当て所なく歩けば無事でいられるか分からない]

……、
[足音を忍ばせて、距離を詰める。突然飛び出してこられても対処できるよう、ライフルはすぐに発射できるよう構えながら物音を立てないようにと――そして目に入った光景>>33に、思わず銃口を謎の人物へと向ける]
(いや。ダメだ。ダメだ、効いてない。逃げ、ないと)
[なんだあれは。銃弾はいくつも『アレ』の胸を穿っている。腕も、足にも。その証拠に服にはたくさんの穴が開いている、なのに『アレ』は動きを止めることなく、埋め込まれた銃弾はすぐに外へと押し出されている。
――その原因たる彼の中の誰かが悲鳴をあげているなど知らないが、知らぬ目に目の前の光景は地獄のようとしか思えなかった。
なんなのだあの化け物は。穴だらけとはいえ、『アレ』が着ているのはたしかに今まで敵軍として見てきた軍服である。ならばあれは向こうの兵士なのだろう。何故味方を襲っているのかは分からないが、こちらに向かってこないとは限らない]

[逃げに徹したのは、敵わないというのもあるが、恐怖の感情もあったかもしれない。ギリギリの理性で逃げた上官とは違う方向へと向かう。あれを、あちらへ向けてはいけない。
ブーツに仕込んだサバイバルナイフで、近くの木に派手な傷をつける。来るならこちらへ。それから、撒こう。撒けるのかは知らないが、走るスピードは人並みであってほしいものだ。
それを幾度か繰り返し、やがてひっそりと距離を取るべく走り出した*]

[後ろからの足音に舌打ちひとつ。撒くにしても、最悪迷わないようにと方向を確かめながら動いたのは失敗だったか。ともかく逃げ切れなかったのならと愛用のウィンチェスターを化け物へと向ける。効かないのは分かっているが、だからとおとなしく掴まるなど冗談ではない]
――近寄るな。
[警告。銃口はまっすぐに心臓へと向かっている。
銃を向けられた化け物が、何故か戸惑ったような、傷ついたような顔をしたものだからトリガーにかけた指先が僅かに緩む]
……?
[とりあえず、問答無用で襲い掛かってはこないのだろうか。けれど油断などできよう筈もない。
化け物の唇が、なんでというかたちで動く…続いての変化に慌てて指に力を入れなおした]

[それは、なんという変化だろう。
顔は変わらない。けれど表情が違う。存在感が違う。いうなれば、真の化け物――これは、勝てない。距離があるうちに、方向など気にせず無茶苦茶に逃げるべき化け物。
ゆるり、とした動作で手の中に現れた木の棒……杖?だろうか。動きはさほど早くはなかった、けれど反応しきれないスピードで投げられたそれは、どう考えても避けられないものだった]
――っ!
[棒は音を立てて真っ直ぐに飛び、背後へと突き刺さり、鋭い悲鳴を上げさせた]
っな……
[振り返りかけ、それだと化け物に背中を向けることになると咄嗟に横へと体を捻りながら跳ぶ。視界に入ったのはどうやら、背後からミヒャエルに襲いかかろうとしていたらしき追っ手の一人、そしてもう一人が化け物に切り捨てられるところだった。これは…距離が、近い。逃げられるものではない。勢いのままにこちらに斬りつけるなら、取り回しのきかないライフルではどうしようもない、けれど]

[なんなんだ。なんなんだこれは。この化け物は、自分を追ってきたのではなかったのか。攻撃してくる様子もなく……これでは、助けられた、ようではないか。そして化け物の呟きの内容が]

………。
[だんじょのおうせ、とはなんなのか。いや意味が分からないではないけれど、男女とはなんだ。自分は男だし特に女顔でもない、女と勘違いされたことなどないし、目の前の化け物はさらに勘違いしようもなく男でしかないと思うのだが――あれ、実は女性だったりするのだろうか]

[振り返った化け物、は。まさしく化け物であった。軍服のあちこちに砲弾による小さな穴が全身を穿ち、それでも覗く体には傷のひとつもない。たった今染まったばかりの赤に濡れた手を、こちらに差し出してくる――逃げようがない]
……あ?
(女?やっぱ女って言ったか?)
[いやそれは今優先事項じゃ…あれ優先事項なのだろうか。人違い?人違いで助けられた?人違いで追いかけられたのか?その場合、どうなるのだろうか。
こちらの困惑が伝わったのか、じっと目を見つめてくる。しばし、固まったようにお互いじっと見つめあい……やがて、何かに気付いたかのようにしげしげと全身を見始めた]
(いやどうみても男だろう!)
[とは思うのだが、声が出ない。男だとばれた場合、どうなるのだろう。そろそろと、化け物が考え込むうちにそっと刺激しないように後ずさりを試みる――のだが、化け物はそう長く考え込むことはなかった。徐に伸ばされた手が赤く染まっているのを見て、咄嗟に伸ばされた手を振り払う*]

── 回想 ──
[世界の切れ目から見つめ焦がれたあの世界より、招かれたのは遥か昔。
女ひとりを拐す為だなんて、理由を聞かされたときは失笑したものだったけれど。
それでも、この世界に在ることができるのならば、それはとてもとても素晴らしいことだと思えたのだ。
吾を殺しその力だけを手中にし、世界の王となろうだなんて、
彼らの身の丈に合わぬ野望さえなければ、吾は彼らの望むまま件の王妃を手に入れていたことだろう。
しかし、裏切りは起きたのだ。
故に吾は逃げ出して、王妃へとつき彼らを討ったのだ]

[そうしてめでたしめでたしなんて、悪が滅べば物語は大団円と向かうはずではなかったようだ。
拐わされはしなかったものの、拐そうとした時点で、火種としては十分だったのだろう。
諍いは戦火に成り代わり、陣取り合戦の延長を燃料に急速に燃え広がって収拾がつかなくなってしまった。
そんな時勢である、異界の怪物は当然戦力として求められるようになり。
また相対する国からは、抹殺または封じるべき対象となったのだった。
吾の前にあの女が現れたのは、国家間の板挟みで二進も三進もいかなくなったときであった。
元の世界に還すとの申し出を拒否すると、あの女は吾の額に手を当てて──…それからの記憶は吾にはない。
次に目を覚ましたときには、吾はすでに小物の中にいて、小物が為すことをただ見守るだけであった]
── 回想・了 ──

[落ちる落ちる、落ちてゆく。
ああこれは多少受身をとったところで助かる高さではない。伸ばされた血まみれの手を咄嗟に振り払おうと手が触れた、その時に。ぱしり、と手を叩き落す音に重なるように響いた音は聞きなれない響きだった。
――ぴしり。
浮遊感、そして目に映るのは、見慣れない遠い地面。喉の奥に小さな悲鳴のようなものが生まれたが外に出ることはなかった。こんな仕事なのだ、死が遠い訳でもない――それでもだいぶんと予想外となったものだが]

[足の裏に地面の固さを感じて、思わず閉じていた目を開く…咄嗟に空を見上げる、けれど空から落ちてくる人影はみえなかった]
――…。
[あれは、助かる高さではなかった。それができるかできないかは知らないが……あの化け物、に助けられた――の、だろうか]
なんで
[女性と間違われた、などと失礼な話だ。どこを見ているんだという気持ちがないでもないが、少なくとも彼が自分をどこかの女性と勘違いしていなければ、自分はとっくに死んでいたのだろうと思うとそれを安堵すればいいのか焦ればいいのか、感情の落としどころに困る。
再び会いたいかといえば全力で首を振るが、あの高さから落ちたのかもしれないあの化け物が、自分と関わりにならないところで無事であればいいと思う程度に絆されているのに苦笑した]

さて。
[ここはどこだろうか。森である、ということは前と同じだが、微妙に薄暗いというかおかしな空気だ]
――…??
[見上げる空には、赤い月。赤い月自体は珍しいけれどないとはいわない、けれど時間感覚がおかしい。たしか時間はまだ昼過ぎの筈。どちらに向かえばいいのかさっぱり分からない。山か川か、あるいは星かとにかく目印になるものがあればいいのだけれどさっぱり手掛かりがない。
かといってじっと立ち尽くしていても仕方がないのも事実]

[ふ、と笑いが洩れる。どうせどこに向かっても同じようなものなのだ。ならばなんでもいいかと落ちていた木を拾い、適当に倒れた方向に向かって歩き出した**]

[
シュ!
鋭い音に続いて何かよく分からない、しかし空を飛ぶから鳥なんじゃないかな?と思われる生き物が高い悲鳴をあげた。
ここにいる生き物は見たことのないものばかりだ。鳥、のようでいてツノのある生き物だとか。しかし食べるには意外と困らない。
積み上げた枯葉の上に枯れ木を組んで、葉の下に火種を突っ込む。捌いて木に刺し、軽く塩を振った謎の鳥もどきを炙りながら、ウエストポーチから取り出したパン── ドライフルーツを練り込み、腐りにくいように水分を極力減らした固いものを薄くスライスして、こちらも火で炙る。
水場も確保したから魚?だって釣れる──よく分からない状況ながら、意外と快適にやっていた**]
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