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そうだろ?
はは。でもこんな辺鄙な村に
顔も知らない神父に嫁に来てくれる
すげー性格のいい子いるかな
期待はしてやるとハードルを上げておこうか
[なんて言って、ふふりと笑う
大体こんな雰囲気になるこの時間は
俺にとってもまた楽しく愉快ではあるのだが
矢張りほんの少しだけ、
寂寥をも孕んだものにもなる
ああ。因みに、シモンとならず者の会話によって
おっぱい星人という風評被害が巻き起こった事
其れに関して知るのはまぁ、きっとずっと後で
若し知ったのなら八つ当たりするのも
やっぱり原因の1人であるディーターであるだろう
喰らえバックドロップ! と、なるかどうかは神のみぞ……知る*]
― 羊飼いの娘とならず者、を見守る神父 ―
[ゲルトが怪我をしたと知った時
悔やんだ者、心配した者数知れずであったろう
幼馴染の1人である彼が視力をほとんど失った、と聞いて
多分一番気に病んでいるのは妹だろうな、と思った
教会に通い。1人祈る様子を見て>>147殊更に
そんな折、ディーターがカタリナを元気づけるのを聞いて
彼らしいな、と微笑ましくもなった
ディーターは兄貴分という言葉がぴったりだ
正義感と言っても良いだろう。風来坊みたいな物ではあるが
パメラの良き兄であり、塞ぎこむ者がいれば元気づける
その姿はやはり頼れるものであるわけで
カタリナを元気づけるものになったのではないか、と思う
自分では矢張りそうはいかないわけで
ゲルトやディーターの様に揶揄する悪ガキをぶっ飛ばすより
怒鳴り込む悪ガキの親と苦情をねじ込まれたディーターとパメラの親に、神父であったじーさんと共にとりなす役割をしていた]
[嗚無論、正義感と共に暴れた者は知ってはいないだろうし
多分護られた方も知らないのではなかろうか
真っすぐのその気質は羨ましくもあり
また、得難きものであるとも思っていたものだから
幼馴染のかっこいい所
外野ががやがやいうことで、なくしたくはないだろう?
と、いうやつである]
[まぁ、それとは別として
ある日1人教会で祈る彼女に対して
女扱いしながらもその意志を尊重しようとする
ディーターの様にはいかないものの
自分は、1人。護られる側から自分のできることをしようと
護ろうする側に立とうとしたカタリナにこうも言ったものだ]
自分ができることを探すのはいいと思うし
後悔とは後に悔やむ、と書く
……ただ、1人で抱え込まないようにな
時には立ち止まって、足元を見る
或いは振り返ることも大事だよ
[兄と妹はこの村に多く居る
唯、その中の一等年下の子であるカタリナが
頑張って背伸びしている様子は
少しばかり脆くも感じられたものであるから]
[困った時は、そうでなくても
何時でも相談においで。と告げる
年頃が近いといえば。フリーデルもいるし、とも
まぁ、それから時折は。チーズとミルクを
貰いに行く序に2人の兄妹の様子を見に行くことも増えたが
その際、仲睦まじい姿を見るたびに
安心することも、また常であろう*]
― 修道女と負傷兵の一幕を神父は知らない ―
[シモンがフリーデルに小さくとも情熱的な言葉を
囁いていたと知れば。いいぞもっとやれと
この神父もろ手を挙げて応援した事だろうが
残念ながらそのやり取りは知らないのである
その日の夕食は2人だけではなく
シモンも囲んでになったことに
少しばかり驚いたものの微笑ましく
多少ばつが悪そうな様子が不可思議に思ったものの
特に気にすることはなかった
だが。何故かフリーデルと結婚しないのか、と
問われれば、少しだけ苦笑した]
そりゃあ当たり前だろう
フリーデルはこの村に強く引き留めて置ける男と
結ばれたほうが幸せだと思うし
フリーデルは
[俺を嫌っているだろうから
結婚など絶対にありえない――というのは胸の内
嫌っていなくば、この15年で彼女の”名”を
知らぬなどということはなかったであろうし]
――もっと、お前とか
そういった男に似合いだと俺は思っているよ。
[と、何時ものお節介を発揮しておくのでありました*]
― 旅人と ―
自然と彼らは、兄なのだろうね
見ていて微笑ましくなる
[自分ではできないことだからこそ
余計にそう思うのかも、しれないが
大事なのは地ではなく信頼関係、そして
家族として過ごした時間なのだろうと思うのである>>301
とはいえ自分は兄ではないが
迷える子羊の助言くらいはできる。何せ神父ですから>>302]
俺もまだ若輩だし、人を導くことが
きちんとできてるかどうかはわからんがな
ま、焦らずとも好いさ。ゆっくり自分と向き合って
気持ちを消化するといいと思うよ
[何せたっぷり時間はあるのだからと、にっと笑って掲げるグラス
まだまだ俺も君も若いのだし、悩め若者である]
― 現在の教会 ―
[慌てて手紙を持って走り去る彼女>>318
どうして?と動揺していたように見えた
――そんなに隠したかったのだろうか。実家からの手紙を。だが
ああ、聞けぬことが増えてゆく]
いや、別に気にするこたぁない
リーザやペーターだってばたばた走り回ってるしな
メロンパン最高!牛乳欲しくなるな。後スープ
[と、いつも通りの気楽な声を
厨房に向かう修道女の背にかけておく
それがやってきたなら”いつも通り”
今日もオットーのパンは美味いなぁと舌鼓を打とうとするんだ
ちゃんと、できてるだろうか、俺は
修道女の手首には。蒼玉の飾りが揺れている>>325*]
― パン屋の近くにて ―
[何れ、村に彼が浸透すれば
彼の元に病や傷を治すことを求めやってくる人はいるだろう
卸される傷薬の出来からするに、真面目な人柄は
伝わってくるものだから。きっと
その性根が理解される日も遠くないと思っていた
忠告には笑っていなされたが>>331]
まーそりゃそうだがな。とはいえ夜道は危険なんだぞ
俺のじーさんだって夜道で転げてぽっくり死んだし
[だから絶対というものはないんだぞーと
少しおどけて言って見せた]
じゃあの、序に喉に良い甘い飴でもあれば
持ってきてくれたら嬉しいが
ああ、俺が舐めるんじゃないんだ
教会をかくれんぼにするガキどもに渡すだけだから*
― 羊飼いの少女と ―
……別に謝る必要もないし
誤魔化すことで自分を護るのもまた人間だろう
寧ろ、抱え込んでいない、と
気づかない方がずっと怖い
[縋ってもいいのだ。何せ君は若い
若くなくとも、人というのは
助け合いながら生きているのだから
1人で立つ必要は、全くないのだ
ほら、ディーターやら、君の周りには
君を気に掛ける人がいること
それに――気づいてくれればいいんだと
己はそう、思っている
震える声に、駄目ですねと下手くそに笑う少女の
頭を、教会にやってくる子供にするように
ぽんぽん、と撫でて紡ぐ]
辛いのに貴賤はないさ
身内が怪我したんだ。そりゃ動揺もする
誰かに頼りたくなる、誰かが、助けたくなる
それを我慢する必要は全くないんだよ
むしろ抱え込んで潰れてしまわないかが心配さ
それで悲しむ人間がいることを
忘れちゃいけないよ、カタリナ
自分にできることをすればいい
無理して背伸びしないで、たまには神様に愚痴を言って
君はゲルトの妹ではあるが、
1人の、カタリナって人間なんだから
カタリナになれる時間もまた、大切にしたらいいさ
[なんて言って。相談に彼女が教会を訪れる度に
自然になってゆく様子に、笑みが零れたものだった**]
それに、まぁ。その、なんだ
母親が、オットーの店で最初で最後
買ってくれたんがこれって、だけだ
[とはいえ、最初に頬張ったものを作ったのは先代
オットーの両親のパンだがなと言い添える
実際、あの時頬張ったメロンパンよりかは
多分腕前でいうとオットーの方がよいかもしれない]
[口数が多くなった修道女
故に、此方もつい、言わんでもいいことを言ってしまった
祖父の噺はすれど、親の噺など今迄、
彼女の前ではほとんどしなかったというのに
それを誤魔化すべく、1口食べるかと
パンを千切って渡そうとしたが反応はいかに
とはいえ、彼女は白パンを残し
それは明日にでもヨアヒムの香草バターを買って
ペチカで焼いたものにでもするか、と
提案することになったのだろう
そんな折に、スープで温まったはずの頬に
ひやりとした空気が触れる]
……ああ、本当だ
だが、窓をあけっぱにしても
この時期こんなに寒くなる事はなかったんだがな
まるで、じーさんが言ってた”むかしばなし”の
夜みてーだ
[曇る空を眺めながら、ぽつり
そういや大丈夫かね。ヨアヒム
夜位に此方に届けにくると言っていたが……*]
[さて、夜になる前か黄昏の頃か
やってきたヨアヒム>>409に
神父は安堵の表情を湛えて、出迎えた]
お、ヨアヒム待ってました
……天気悪くなりそうだったから
何なら明日でも良かったが、助かったよ、ありがとう
[自分は出迎えたが、さてフリーデルはどうだったか
何にせよ。のど飴の説明に
ふんふん、とうなずいて――]
ほほぅ、白いのはクるか
よし、村の野郎のだれかに仕込むか
[此方もアルカイックなスマイルで
効能や色についてもばっちりしっかり頭に入れた上で
こんな夜間近、やってきてくれた頑張り屋の青年に
お礼とばかりにその口元に飴玉をひょいっと放り込もうとした
――そう、■violet色の飴を*]
[だって、相手の過去を知ってしまえば、自分の過去も隠したままにはできなくなる。
気にならないでは、ないけれど……。]
[無意識に、踏み込んでしまえば戻れなくなると
知っていたから、だろう
懐に一度踏み込んでしまえば放っておけなくなる
その怖さを己は、知っている
――気にならないわけではない
手紙の事だって聞きたい。だが
それ以上に。其れが原因でこの地を去って欲しくなかった]
……雪が降るなら、あったかくしとかないけんな
ああ、今日シモンが来てくれたら
薪が補充できたのだが
[雪が降って薪が心もとなくなったら
宿屋にでも行くか。と、複雑な色を宿したシスターの
そのかんばせを見ながら、一言
昔話を例えに出しても
未だ、自分を取り巻く世界は平和そのものだった*]
いざってときになければ、けが人に
何もできないかもしれないし
……まぁ大丈夫とは思うけれどな
怪我をするとしても、じーさんばーさんが
道で転んで骨を折った、くらいじゃあないかな、と
[そうであればいい、希望観測
とはいえそんな雰囲気を誤魔化すように
”村の野郎”の1人である彼と
御代官ごっこでございましょう]
くくく主もわるよのぅ
、 は、は。菫色か、味の方はどう?
[菫の香を纏った飴。それが彼の頬に消えてゆく
誰かを嵌めれた際には報告は行うよ、と
改めて約束しつつ
――ヨアヒムをジト目で見遣るのであろうシスターを
眺め、つつ]
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