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4人目、銀の天使 ジークムント が参加しました。
銀の天使 ジークムントは、囁き狂人 を希望しました(他の人には見えません)。
[遙かなる高みにおられる方を称えるよう、手を伸ばすように、白亜の尖塔が無数に立ち並ぶ場所。
輝かしくも温かな光に溢れた空を、無数の御使いが飛び交い歌い交わす場所。
中でもひときわ高い塔の最上階近くにあって、天使は微笑みを唇に湛えて外の音に耳を傾けていた。
同胞たちの歌声と喜びの波動が世界を包み、満たしている。
途切れることなく続く賛美の歌に、異質な"声"が混ざるのを聞いた]
["声"は天使たちの歌声を縫うように響き、微かなれど確かな存在感を主張して塔を震わせる。
共鳴した塔の表を、仄かな赤みが漣のように走るに至って、天使は微笑みを喜びへと変えて立ち上がった]
私を喚ぶかい? 愛しい人の子。
[吐息のように淡い声を空気に溶かし、尖塔の窓より外へと身を乗り出す。
そのまま無窮の空へと投げ出した身体は、光の粒と化して掻き消えた]
― 召喚室 ―
[先触れは音だった。
澄んだ水晶を音にしたような、妙なる旋律と和音の連なり。
次に光が差した。
魔方陣の中心より差し込み、幾重にも薄く布を掛けるように強まる光輝。
眩い光が凝った中心から手が伸び、光の紗幕を手繰り寄せる。
光は現れた存在に纏わりつくよう集まり、輪郭を成した。]
[魔法陣の中心に佇むそれは、おおよそ人間の姿をしていた。
染みのひとつとて無い白皙の肌が細身の長身を覆い、どんな名工でも作り出せないだろう整った容貌に、桜貝のように艶やかな唇が色を宿す。
涼やかな眼差しと同じ銀色に輝く長い髪が豊かに身体を包み、続きのように背から伸びる翼もまた繊細な銀細工のよう。
なにひとつ恥じることはないと晒された肢体に欲情の宿る部位は無く、ただ大理石の滑らかさだけを纏っていた。]
喚ぶ声が聞こえたよ。
問おう。あなたは私に何を求めるのだろう、
[養子と同じほどに音楽的な声で、目の前に立つものへ語り掛けた**]
[まさに戦いに臨むような装いの男が望みを告げる。
柔らかな沈黙で聞いていた天使は、理解した印に翼を広げた。]
苦難の道を歩もうとするものは祝福されるだろう。
これより私は、あなたの
[滑るように動いて、召喚師の前に降りたつ]
タイガ、 エン・デ・レスタリオール
[響きは往還し、繋がりの糸を編む]
黒曜の刃携え、黒瑪瑙の鎧纏うもの。
あなたが求める時、私はあなたの傍にいる。
導きありて私と道繋ぎしもの。
[伸ばされた手に繊手を重ね、ふたりの距離をゼロにする。
銀の翼がふたつをもろともに包み込み、誓約の卵を成した]
[銀に切り取られた空間の中、天使は召喚師の唇を刹那奪った。
羽根触れるほどの接触は、熱とごく微かな痛みをもたらす。
唇の間に光の粒子を注ぎ、代わりに唇の端を薄く噛み裂いていった天使は、舐め取った命の雫を味わうように、一拍ほど口を閉ざす。]
これが、私があなたに与える最初の加護。
もう、あなたを見失うことはない。
[息のかかる距離で告げて、微笑んだ]
[それは天蓋にも似て、小さな世界だった。
銀の光が流れきて、唇を掠める。
刹那の痛み。
初め、噛まれたとはわからなかった。
桜色の唇に、より鮮やかな緋を認めて、ようやくそれと察する。]
………。
[唇の端に中指の先を含み、暫し思い巡らせたあと顔を上げる]
沐浴する。
準備を。
[どこへともなく言葉を発すれば、たちまち白き翼の天使たちが現れて世話をするべく付き従う]
道はもう、通じている。
いずれ。 すぐにでも。
[囁きに応える者はなかったが、微かに赤みを増した唇はたおやかに笑みを湛えていた**]
/*
アイリとエレオノーレのペアが可愛い。純情だ。眩しい。
アイリの描写がけっこう好みでね。
あのお茶会、ぜひ混ざりたい。
[二度目の顕現は速やかだった。
真っ直ぐに差し込む光の中から歩み出るように、存在を世界へ現出させる。
なにひとつ肌を隠さぬ姿は最初と変わらず、清涼でどこか甘やかな薫りが色を添えていた。
肌にも髪にも香油の類を纏っていると知れようか。
指をあげる所作ひとつ、さらりと零れる髪の動きひとつから、百花の薫香が広がる。]
これほど早く求めてくれようとは、喜ばしいこと。
私を必要とすることが起きたのかい?
[光の波紋を伴って宙を踏み、歩み寄っていく**]
若き実りよ。
あなたは先と変わらず、好ましい。
[災厄に準備するための時間を幸いと言い、この世界の理を解く彼に微笑んで、命じられるまま後に従う。]
[先ほどは驚かれてしまったようだから、次はもっと丁寧に進めようと思う。
良き実は、時間を掛けて光と水を存分に注いでこそ、良く熟すものだ*]
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