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.........皆さんかっこ良過ぎて、大変色々自信を失いかけてるロードです、こんにちは。
がんばれ、俺、ちょーがんばれ!
― 回想/過去 ―
[ 母がレオヴィル王と出会ったのは、民の暮らしを見たいと願った王を、側近の1人が王都に近い村の収穫祭にお忍びで連れ出した時の事だった。
「全然忍んでいなかったけれど」と、その時の話をする母は、いつも可笑しくてたまらないと言いたげに笑っていた。
姿形は旅人のように装っていても、育ちの良さと王者然とした立ち居振る舞いは、明らかに「浮いて」いて、それでも、なんとかばれずにいようとする様子が、妙に可愛く見えたのだと ]
[ だから、ローグきっての舞姫の姿に目を奪われ...有り体に言えば一目惚れした王の口説きに応じて、子を為す仲になった。けれど、愛妾として城へと招く言葉には、母は頑として応じなかった ]
『王城は、ローグの暮らす場所じゃない。でも、お前は王の子でもある。だから、父上を助けて、国や民を護りたいと思う時が来たら、その心に従いなさい』
[ 魔に襲われた村で、子供達を護り傷を受けた母は、その傷が元で命を落とした。
魔が地を覆い尽くし、人の国が滅びされば、ローグもまた滅びる...旅するうちに、その思いを強くしていた少年は、母のその死をきっかけに、王の子として新たな旅路に就く決意をしたのだ ]
[ 突然現れた王の庶子は、当初、貴族や側近の間に紛糾を招いた。流浪の民ローグの血を母から色濃く受け継いだ容貌も、その一因ではあったろう。けれど、正妃が既に他界していた事もあって、皇太子と姉姫は、意外な程すんなりと弟の存在を受け入れた。
特に生来病がちだった姫は、弟が旅してきた様々な土地の様子や、祭りの話を聞くことを楽しみ、ローグの民の1人として、彼が身につけた舞や演武を披露してみせると、殊の外喜んだ。
すでに慈悲深く賢明な王の資質を備えた青年となっていた皇太子も、少年を弟と呼ぶ事を躊躇いもしなかった ]
[ 政争の道具となることを避けるには自ら家臣として軍に志願し、王族の権を欲しないと示すのが一番と、王の苦悩を見かねた側近の1人に勧められ、その道を選んだのは、純粋に、兄の扶けとなりたいと、願ったからでもある ]
俺は、貴方のようになりたいんです、ヨセフ。
[ その願いを体現するような存在が皇太子の友として目前に在った事も、男の決意を支えていた ]
兄上が王となった時、兄上の盾となり、剣となって民を護り、国を護る...貴方のような将になって、それを果たすのが俺の夢です。
[ その夢が潰えるとは、やはり知らぬまま ]
― 前線への途上 ―
[ 戦場へと近付くにつれ、死臭が濃く風に混じる、その匂いが蘇らせるのは、5年前、この同じ地で、兄が命を落とした時のこと...そして、銀の月の如く煌めく大鎌の刃と、亜麻色の髪と瞳の少女の姿... ]
リー...
[ 叫んでも届かなかった声は、宙に浮いたまま、今もきっと、彼女を捜して風に運ばれているだろう ]
[ ぎゅ、と一度ミサンガを巻いた手首を握る。あの日の後も、このミサンガを外そうとは思わなかった。それが、きっと本当の自分の心だ ]
[ 男の命に従い、連なっていた荷馬車の幌が、次々と外され、その中に身を潜めていた「鳥使い」と呼ばれる者達が、一斉に各々が使う鳥達を空に放つ。
鷹を始めとして、鷲や隼といった猛禽達は、その全てが足に長い腸詰め肉に似た姿のものを掴んで飛んでいく。
だが、腸詰めの中に詰まっているのは肉ではなく液体の油だ。
橋の向こう、押し寄せるアンデッドやコボルトの群れ目指して空を駆ける100羽を越える数の鳥達。
人間の将であれば、それが異様であると気付くだろう。けれど、同じ空に在っても、人を狙う死霊は、獲物を運ぶだけの鳥に恐らく興味は示すまい ]
アンデッドの弱点は、やっぱり火だろう?
燃やし尽くせば、復活も出来ないし。
[ かつて、軍学校で、魔軍との戦いを論じた事が在る ]
でも、火矢を使って各個撃破は効率が悪い。広範囲に殲滅するなら油を使った火計が一番だけど、問題はどうやって、敵だけを火に巻き込むか。
[ 戦闘になれば前線は、敵味方が入り乱れ、安易に油を撒いて火をつければ、味方にも被害が出る ]
前線よりも...後ろ......そこに火を届かせるには...罠か、魔法か...でも魔法はタイミングが難しいよな、敵の後方なんて、見えないし。
飛竜が沢山居ればいいけど、そうそうはなあ...
[ うーん、と考え込んだ後、あ!と声を上げる ]
鳥!鷹匠の使う鷹とか、どうだろう?
[ けれど、魔法の助けを借りても、戦に怯まず命を聞いて油を運ぶ鳥を訓練するには、相当時間と手間がかかるだろうな、と...真剣に悩みながら、金髪を掻きむしっていた姿を、ディークは覚えているだろうか? ]
声を!
[ 二つ目の命に、魔法を使う従者が、手持ちの小袋から金色の髪の一房を取り出し、それを触媒として魔法を発動させる。触媒となった髪の主の声を遠くまで届くよう響かせる...ただそれだけの魔法だが、戦場では有効に使えるときもある ]
魔に与する者達よ、命惜しむなら、今すぐ退け!
[ 朗々と響く声。それは、魔軍に混じる人間達に対する警告であると同時に、前線で戦う王国の騎士達に力を与えるためのもの** ]
― セミヨン川南岸 ―
[ 戦場に、男の声が響き渡ったのと相前後して、先行していた騎馬部隊が、奮戦するモンテリーの騎士達の元へと到達する ]
「怪我人は後ろへ!」
「馬を失った者は砦へ戻れ!」
[ 疲弊した友軍を励まし、前線を支える役を交代せんと魔の群れに襲いかかる。
橋を渡ろうとする者は川へと落とし、川を渡って来た者は、岸への上がり際を狙って斬り伏せた ]
[ 新手が現れた事で、戦闘の激しさを増したその上空を猛禽達の群れが飛び過ぎる。
群れが橋の北側...エルルットの町が見えるあたりまで到達すると、ピィーーーッ!と、甲高い笛の音がやはり魔法で増幅されて響き渡り、その笛を合図に、鳥達は、運んで来た油の腸詰めを次々と放して地上へと落としていく ]
[ 上空から落下した薄い腸詰めの皮は、地上にひしめくコボルトやゴーレム、アンデッドの群れに当たると容易く破れて、周囲に油を撒き散らす ]
『将軍!』
『御無事ですか!?』
[ 油の匂いが死者の臭いを凌駕しようとする頃、後詰めで駆けつけた騎士達が、赤紅の敵手と対峙しているヨセフの元へと駆けつけんとする。
彼を決して失えぬ要の将と、そう認識しているのは、皇太子一人ではなかった ]
『火を使います!風上へ!』
[ 風向きは、南東から北西へ。この季節には海から内陸への強い風が吹くと、この国に生きる者なら知る事だ ]
[ やがて、然程の時を置かず、長弓を備えた弓隊が、戦場へと到達する。
将軍の激を受け止め>>164奮戦する騎士達の壁に護られ、川を矢が越えられる位置まで来ると、弓兵達は、一斉に火矢を番えた ]
放て!
[ 馬上に在る男もまた、自らかけた号令と同時に、弓を引き、燃える矢を放つ。
通常は馬上では使えぬはずの長弓だが、弓の下方を握り、放つ構造故に騎射も可能な弓だ。
今も、一の矢を放つと同時に、馬を走らせ、風の力に後押しされるように北西方向へと駆けながら、二の矢、三の矢と、続けざまに魔軍の中に火矢を撃ち込む。
アンデッドが多く固まる場所を見定めながら男の放つ矢は、誰よりも遠くまで飛び、油にまみれた死者の群れを、忽ちのうちに、炎に包んだ ]
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ディークがねーちゃん殺したのじゃないことは認識してることにしたいのだけど、シャドウの動きが判らないので、ちょっとそこに踏み込めないんだよね。
んー、でもまあ、いいか。そんな細かくせず、ざっくりいけば。(
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ところで、ディーク達は川を渡る気なのか西の橋まで行く気なのか?西には山か森があるんじゃね?と、思ってるんだけど地図の読み方があってるかどうかわからない。
[ 手持ちの火矢を全て放ち、火勢が広がって行くのを見定めると、男は弓を鞍に戻し、槍持ちとして付き従って来た従者から長槍を受け取る 。
先行していた騎兵の内、そうと見て取った数騎が護衛の為に男の周りへと集まってきた。
最前線の様子はまだ目に入らず、アイリの姿>>183も当然に目にしては居なかったのは幸いか]
行くぞ!一気に薙ぎ払う!
[ 西へと向かった一団は>>177まだ斥候の目にも止まっていない。西の橋付近には、当然ながら見張りの兵が配置されていたから、そちらへ近付けば伝令が飛ぶ事もあるだろうが、中途からの渡河を狙っているなら、見つかるのは早くとも、川を渡り始めてからになるだろう ]
せいっ!
[ 槍を得物に変えた男は、縦横にその槍を揮い、寄せ来る魔の傀儡を、言葉通りに薙ぎ払う 。頭上に死霊が迫れば、従者の魔法が皇子を護らんと、放たれた。
重装ではない男は、護りにつく騎士達から突出しようとはしない。
自らの短慮がより多くの者を殺す......そうならないためには、護られることも必要だと、それは、兄が死をもって彼に教えた事だった]
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ところでだね、ディークの人の父親位置にまたマーティンが居る事に噴いてるわけだが。
これ、マーティンごと口説かないと来てくれないんじゃね?
[ いきなりハードルたっかい、です! ]
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ちなみに、この戦闘は殲滅戦のつもりでやってます。
雑魚くらい全滅させないと魔王様も魔将殿も動いてくれなさそうなんですものーものーものー
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最終日をすでに考えてるんだけど、攻城兵器発動→だが死なん!てのと、発動前に核=ヒトガタさん粉砕、のパターンしか考えつかないんだけど、どうするのかしらね?
[ ひとごとのように言ってみる...いや、多分ここはがーディアンのお仕事なんじゃないかなー?って ]
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アイリに触りに行かないのは、可愛がりすぎてる予感しかしないので、顔見たらいきなり色々吹っ飛びそうだからです。まだ早いからっ!
[ 死ぬのは二日目 ]
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...て、ぽちぽちしてると、がーっとログが増えるーーー><
がんばれおれ、ちょーがんばれ!
あ、でももう開始するかな?
[ 炎と死の気配、亜人の咆哮のごとき声、混沌とする戦場で、男は視線を北へと向ける ]
クレレットの町に、人間はどのくらい残ってる?
「判りませんが、魔軍が侵攻してくる前に国境を越えて避難して来た者も多いですから、そう多くはないかと」
そうか...うまく炎に巻かれずに逃げてくれればいいが...
[ 奴隷として捕らえられているならそれも難しいかもしれない。そうと判っていながら、町を焼く危険は承知のうえで男は火計を使った。
兵の犠牲を最も少なくするためには、その策しか無かったからだ ]
「皇子、避難民は出来るだけ救うように、兵にも伝令は徹底していますから...逆にこの混乱に乗じて逃げ出せる者もあるかもしれませんし」
ああ、判ってる。
[ 男の元々の気性を知る従者が、気遣う様子で言葉を重ねるのを笑み浮かべて制し ]
もう少しだ、手を緩めず終わらせるぞ!
[ 橋の南の戦場は、暴れ回るゴーレムと、狂騒する亜人だけが目立つ状況となりつつある、堅いゴーレムには、重装の騎士達が複数で当たり、暴れる亜人は、火矢を普通の矢に変えた弓隊の兵士が狙い撃った。
どの敵に、どんな武器が、どう効くか、先頭に在るヨセフと、その旗下の騎士や兵士達>>196が手本となって、全軍が、魔の軍勢との戦い方を覚え始めていた]
[ 1人で戦う術なら、子供の頃から身につけてきた。小隊や、軍勢を指揮することも学んでは来た。
だが、まだ足りない。
時折、男の中に胸を灼くような焦燥が過る。
かつて、軍学校で、策はその時になったら考えると、嘯いた男の声と顔が、時折脳裏に浮かんだ ]
(ディーク...お前なら)
[ 浮かびかける思考を押し込める。
男は、ディーク・オラクルが姉姫を殺害したとは信じていなかった。
だから彼が捕らえられていると知った時には、自らその身柄を引き取りに行きたいと、父王に願い出もしたのだが......それが許される前に、魔王の侵攻によって、彼への手がかりは失われた ]
[ この戦場のどこかに居るかもしれないかつての学友に、再会することは叶わないか?
胸の奥底に秘めた望みは、まだ表には見せぬまま......その相手が川の中に居る事にも、まだ気付かぬまま、男は道を切り開くように敵を倒し、徐々に北へと戦線を押し上げていく。セミヨン川の岸は、もう目の前だ** ]
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