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……さて、何処に向かうか。
[追いかけて二階に行くのは止めておこう。
怖がらせたくはない。嫌われたくない。
え、何か見える?気のせいだ、気のせい。
黒猫を肩に乗せて廊下を適当に歩こうか。]
[――と思ったが。
人に声をかけられた>>144]
(……なーんか、何処かで見た気がする。
何処だったか、ま、いいか。)
嗚呼、クラスメイト≪キュウチノナカ≫です。
ごきげんよう。知らない人≪オニイサン≫。
[他人≪ヒト≫を見ても怯える様子もなく。
愛想よく笑っていられればいいが。]
知らない人≪オニイサン≫は観光≪タノシンデル≫?
[近づくのなら此方からも近づいて目線を背が小さい自分なりに彼にあわせたか。*]
[違和感を相手が感じても>>161特に気にすることはなく。
自分は話し続けるだけ。]
残念ながら自分《我》も彼女も中学生。
我は成長《チャンス》に恵まれなかったようで。
[勘違い《シラナイユエノコト》はしかたない。
我はそんなことで怒るような性格《ジガ》は持っていないし。]
我はロー・シェン《ココノアルジ》の子孫…らしい?
よくわからない。
それがなくとも此処《ブタイ》は楽しい。
知らない人《オニイサン》も楽しんでくれたら嬉しい。
管理と言えば管理かもしれない。
晩年《オワリノトキ》は此処《ブタイ》で独りきり…一人きり?だったらしいし。
しかし、今の管理人《ブタイノセキニンシャ》ではなく、昔の住人の子孫。
……ややこしいと我も思う。
[齢のことはあえて流し。
とりあえず会話《コウリュウ》を続けよう。]
そう、鳴らすに神で鳴神…知り合いにでも?
[反応をした彼>>175にそう問いかけた後。
勘違い《ヤヤコシイコトバノセイ》を聞いてあわてる。]
我は目は悪くない。
むしろ、いいほうだと思っている。
朔夜のさくは朔《シンゲツ》、新月《クラキヨル》
で、夜《ヨイヤミノジカン》。
だから、月が見えぬ夜の子。
[うまく説明できていたかわからない。
これが自分の限界かもしれない。]
……かなん。
夏南。
暖かそうな名前、覚えた。
[我もよろしく、と言って挨拶は終わるか。
彼はどのようなところが好きか聞くつもり
ただ、やはり聞き覚えがあるな、と思いつつも何も言わずに**]
[そう、呼吸が乱れるなど易しい方。
男性と接触しようものなら、口を抑えて洗面所へ駆け込む、引き付けを起こす、貧血で倒れるといった症状が現れ、そしていずれの場合も、決まってある程度の時間、言葉を話せなくなっていた。
年月の経過と共に症状は酷くなり、小学校でも始めは周りから心配されていたものの、次第に「面倒臭い子」として扱われるようになった。]
――……暖かいのは、名前だけだ。
[ぼそりと、彼にだけ聞こえるように落とされた言葉。
少年を見る目は何処か羨むような目で]
[惑わせてしまってるのは申し訳ない>>216]
そうか、でも他にかっこいい言いk……他に言いようがなかったもので。
まぁ、関係ないことだから仕方ないこと。
[少し寂しくは思う>>217それでもその言い分はもっとも。]
(……なんか。
ずっと前叔父様≪カーチャン≫といっしょにいた人に似てるようなそうでないような。
ま、いいか。)
夏南さん≪オニイサン≫は受付≪ブタイニハイルテツヅキ≫はすませた?
ふぅん?すませてないのか。
我は行きたい場所≪イクベキバショ≫がある。
此処≪ブタイ≫は広いし、なんとなくで歩いても楽しい。
[ガイドさん≪ブタイノアンナイニン≫もいることだし我がいなくても大丈夫だと思うが。]
― 廊下→牧場 ―
[自分が向かったのは牧場。
羊、羊、思い出して少しだけ顔を暗くする。]
太陽は西に上りー。
羊が空を飛んだー。
[暗い気分を紛らわせようと口ずさむ。
少しだけ口ずさめばまた、中に戻ろうか。
幼い頃≪ムカシ≫を思い出す前に*]
[覚えているのは。
舞台に喜んでいた昔の自分。
広がった火の赤。
動けぬ自分。
――両親は自分の手を引くことはなかった*]
[それを見ても変わることなく。
他の男子が触れようとする時は彼らの手をつかんででも止めただろう。
触れられなくても友として、変わらないようにしていた。
そもそも、自分も変わっていた部分があったかもしれないが。
自分は変わらないようにと笑っていた*]
[放火事件の起こった日。
発火を確認して、真っ先に思い浮かんだのは、
招待した兄夫婦と甥の顔。
逃げろ、と。
灰色の双眸は、確かに甥へと向けられていた。
だから、炎に飲み込まれようが、見えてはいたのだ。
子供の手を取ることのない、兄夫婦の指が。]
[事件から、数年程経った頃か。
舞台を降り、落ち着くまでに随分と時間を要し、
その間、甥と会うこともなかった。
退院後、初めて兄夫婦に会った時だ。]
サクは元気か?
なぁ、兄さん。
子供は、大切にしてやんねぇと、な。
[そう、言ったのは、
年の離れた弟のように可愛がる甥を想って。
そして、子供の手を引かなかった兄を、憂いて。
杞憂ならば、それで、良い。]*
……しぃちゃんがいた気が…気のセイ?
『さぁねぇ?』
[視界の端に見えたような>>249
気のセイなような。]
……はぁ。
[変わっていく。]
「嗚呼、今は元気にしている。」
「あの時はどうにかしてたのよ。」
[そう言う彼らはどう映っただろう。]
「火で慌ててしまうなんて。」
「私は彼が連れて行くと思って。」
「俺だって。
とにかく大丈夫だから。」
[そう言って、仕事で子供を一人きりにする親を。
もし朔夜に会ったのなら彼はいつも通りに甘えるだろう。
貴方の心配をして変わりなく純粋に*]
― 牧場→一階廊下 ―
……厨房《ショクザイノホウコ》は行きたくないな。
『なんでなの?』
(昔《カコ》のことなんて意味ない。)
『あらまぁ』
[少し火に焼かれてしまったことを思い出す。
本当に怖くて――。
二階にも行こうかと歩みを進める。
少し書斎のほうが賑やかな気がした*]
――そう。
[落ち着いたとはいえ、
何も見えない不安もあったか。
その時は、そう、頷くしかなかった。
それでも、兄夫婦の忙しさは知っていて。
整体師としての勉強をつづけながら、
仕事をしながらも、
時間を作っては甥に会いに行った。]
[いつも通り、甘えてくる甥に、
時には優しく、危険なことでもしたならば叱って。
弟を想う、兄のように。
年離れた兄を持つ末子の、自己満足にしか、ならないとしても。]*
――かなしかった。
でも、変わってしまったらみんなが心配するから。
大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫、大丈夫、だいじょ――。
[考え込んでいた頭を振って。
空っぽにして階段を上に、上に。
階段の怪談はよくあるよな。とかそんなことを考えていると。]
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