情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
おい……しい……。
やっぱりこのお店…好き……。
なくなっちゃうの…寂しい……。
[いつも周りを気にせずぼんやりとしているこのエルフの事。隣にまだレトがいたとしても、マイペースで食事をしていたことだろう。
ぷち、ぷち、と枝豆を剥きながら、ひと粒ひと粒を味わって食べる。冷奴も、一匙一匙を丁寧に掬って頬張る。
――つまり、食べるのが非常に遅い。]
ん……ぅ……?
[しかし、それでもいつかは食べ終わってしまうもの。目の前に積まれてきた枝豆がなくなってしまえば、しょぼんと耳を垂れた。]
日々の糧に感謝……。
ごちそう、さまでした……。
[手を合わせて、ペコリとおじぎ。
それからは何をするでもなく酒場の壁と同化するかのように存在感のない空気のようにぼんやりとしていたことだろう。
人間たちのお喋りや笑い声などの生活の営みを、どこか眩しそうに見つめながら。]
「上位魔法が使えるって言うからパーティーに入れたんだぞ!唱える前に戦闘が終わるってどういうことだよ!
つっかえねー鈍くさい奴!」
「エルフってもっとすばやさが高いと思ったんだけどねぇ?戦闘入ったら真っ先に呪文唱えて欲しかったんだけど…あーあ期待ハズレもいいとこ。」
「もう明日から来なくていいですよ。あなたはクビです。」
………………。
[酒場にいる人間たちの営みを眺めていると、かつての仲間の言葉が想い起こされて、エルフはそっと目を伏せた。]
(鈍くさい……わけじゃ……ない……)
[ぺたりと力なく耳が垂れ下がる。どうして自分は人間たちと同じように機敏に動けないのだろうか。自分では急いでるつもりでも、周りからはそうは見えないらしい。
人知れず落ち込んでしまうのはいつものことなのだが。]
[けれど、今日は少し違った。
鈍くさいと呆れられるところまでは同じだったけれど、一緒に歩こうと手を差し伸べてくれた人がいた。
暖かくて大きな手を思い出すと少し心がホッと緩む。…しかし、その表情はお世辞にもあまり豊かとは言えない。
もっと楽しそうに笑うことができれば、相手を楽しませることが出来ただろうに。
そのやり方が、エルフにはわからなかった。]
[どうして人間たちはよく笑い、よく怒り、よく泣き、よく喜ぶのだろう。
陽の光に引き寄せられるようにして暗く閉鎖的なエルフの里を出て冒険者となり、人間たちの中へと飛び込んでみたというのに、その答えを見つける前に魔王は滅んでしまった。
新しい自分になってみたいという願いを胸にここまで来たが、結局このエルフは何も成し遂げることができなかったという事だ。
きっと、今日を最後に、自分がここにいる理由はなくなってしまったのだろう。
このエルフには帰る場所もない。
――還るべき場所は、あるけれど。]
……………。
[最後の夜となる今日くらいは、少しでも勇気を出して誰かに声でもかけてみようか。きっと新しい出会いがあるはずだ。……しかし。]
…………………すう。
[エール一杯と、枝豆と冷奴。
たったそれだけに至福を得て、壁際の席でうつらうつらとし始めるという、どこまでもマイペースなエルフだった。*]**
/*
ところで、エレオノーレって名前のニックネームってなんだろうと思って調べたら、アメリカのヤフー知恵袋に質問があってわろたwww
ベストアンサーさんによると
Eli
Elly
Ellii
Ellie
Elz
Elzi
Lea
Ela
Elle has to be the best, it is cute but sophisticated x
だそうです。というわけなのでエレにします。
なんか、エルとかエリーとか…私はほんとに、エから始まってラ行がつく名前が好きらしいな……。
おかげで名前が被るんじゃぁぁ…!
あんたが俺を好いてくれるっつーんだったら別にいいが。
[レトが呟いたその言葉には、エルフは返事をすることができなかっただろう。>>143
『好き』という感情。……これもエルフにはわからないことだった。
人間は『好き』だから恋をするという。好きであるが故に怒ったり泣いたり喧嘩もするのだが、好きだからその人のそばにいたいと願うものだと。
……けれど、エルフにはそれらが何一つわからない。彼女はいつも一人で、未だかつて誰かのそばにいたいと願ったことはないから。
――どうしたら『好き』という気持ちを知ることが出来るのだろう、と……]
ん……。
[どれくらいうつらうつらとしていたことか。酔が覚める頃に自然と目が覚めたが、まだまだ宴もたけなわと言ったところだろう。]
……。ありがとう。
[レトは小柄な女性と話しているようだったので>>175>>182、代わりに白い龍の子に礼を告げておく。美味しそうにミルクを飲んでいる様子に少し笑みをこぼしながら優しく頭を撫でたあとは、邪魔にならないよう静かに代金を置いてその場を立ち去った。
彼の上着は>>147、丁寧に畳んで椅子の上に置いておいて。*]
――酒場→二階の宿屋>>165リヒャルト
……部屋。まだ空いてる……?
[そして向かった先は宿の二階にある宿屋の受付。今日は無料で開放されているとのことだが、まだ空いていただろうか。それならば部屋を予約したことだろう。]
……あ。
[そして受付の横のソファーで腰掛ける男性(>>165 リヒャルト)に気がつくと、足を止めた。
彼は確かこの街の神父だったはず。
……だが、それ以外にもどこかで顔を見たことがあるような気がして…もしかしたら以前のパーティーにいたかもしれない。
もしそうだとしたら、きっとこのエルフがパーティーから追い出された理由>>130を知っているだろうから、良い印象は抱かれていないかもしれない。
あの時に謝れなかったことを今謝るべきか。
いや、そもそも人違いかもしれないのだけれど。
困ったように立ち尽くし、直視することもできずに、じっと彼の足元を見つめていた。]
/*
女の子……女子トーク……うぅ……うぇぇん…(o̴̶̷᷄﹏o̴̶̷̥᷅ )
でもこの子で女子トーク出来る気がしない…_(:3」∠)_
でもリヒャルトさんに話しかけたかったんや…
勇者がツボや樽を壊さないから商売上がったり!とか言ってるのめっちゃ面白かったから…
/*
ふぁ!!?!?!
>レトさんのメモ
ハーフエルフ(髪に隠れているがよく見ると耳の先がほんの少し尖っている)で、幼少の頃、周囲に迫害されて捻くれた。
なん……だと…!?そんな設定あったか?生えたのか!?白のどっかに落ちてたか!?
>>143>>144がちょっとだけ亜人設定っぽかったから「龍の子連れてるからその関係かな」
とか思ってたら!!!?!?
ヤバい、ヤバい。
ログ100回読め!!!(ガチ脳
/*
可愛い。(かわいい
薔薇の下国はガチでしかやった事ないけど、表情チップがいっぱいあるのかわいい。
そして、そのガチの時に、恋天使から矢が刺さった相方がレトさんのチップの人だったんだよなァァァあ!!?(ごろんごろん
その時私はルートヴィヒチップだったからホモだったわけだが…()
はぁぁぁ、またそのチップに出会えて嬉しいです。
ガチなのに途中から恋陣営の勝ち筋なくなって恋窓でただホモして遊んでただけだからね…懐かしいなあ〜
――宿屋・受付前>>212リヒャルト
[立ち尽くしていれば、相手がゆっくりと視線を上げて――目が合った。>>213]
『エレオ…ノー、レ……?』
……ぁ……。
[名前を呼ばれ、しっかりと見つめられてしまえばやはり人違いではなかったと気付く。
それと同時にどうしてさっさと立ち去らなかったのかと自分で自分が嫌になってしまう。……相手は、こちらに気付いていなかったというのに。
あのパーティーにいた時、仲間たちからは鈍くさいだの期待外れだの散々言われたが、彼だけは違った。
それが営業だったとしても、本心からの言葉じゃなかったとしても、あのパーティーにいる間励ましの言葉をくれたのが嬉しかったことを覚えている。それでも嬉しいという気持ちを、明るい笑顔で表現することができなくて。
『もう来なくていいですよ』と面と向かって言われた時にも。
――わずかに、悲しげに瞳を揺らしたのみ。]
……。え……?
[昔の事を思い出してぼんやりとしていれば、相手は隣の席を勧めてきた。>>214
てっきりまた顔を見せてしまったことをなじられでもするかと思ったのに……エルフは不思議そうに、ゆっくりと目を瞬かせた。]
……。
[結局、こくんと小さく頷いて、促されるがままに一人分くらいの間を開けてソファーに座った。
もし彼が新しい紅茶を取りに席を立っったのならその背中をぼんやりと見送り、ティーカップが手渡されたのならゆっくりとそれを受け取る。
彼は昔もこんな風に、世話を焼いてくれたな、と思い出しながら]
……ごめんな、さい。
[彼が隣に座ったのなら、開口一番にそう切り出した。]
役に立たなくて……ごめんなさい。
もう二度と顔を見せるなって……リーダーにも、言われてた、のに……。
でも……たくさん助けてくれて……ありが、とう。
ずっと……お礼が……言いたかった……。
[紅茶の湖面を見つめながら、ポツリ、ポツリと語る。
あの頃はこんな風に二人で話したことはあっただろうか。もしあったとしても、このエルフには相手を話術で楽しませることなどは到底出来なかっただろう。
むしろいつもモンスター用の罠やダンジョンの仕掛けに引っかかってばかりいる鈍くささに迷惑をかけ通しだったに違いない。罠で怪我をすれば尻拭いはプリーストに回ってくるのだろうから。
それに対するお礼とお詫びもロクに言えなかったことも、このエルフにとっては心残りとなっていたようだ。]
/*
この村の男の人たちナチュラルに誑しで口説きにきてる(自意識過剰)ような気がするんですけど気のせいですかね???気のせいですよねすみません……
イケメンばっかりでつらみ。
――二階・宿屋受付前>>227リヒャルト
[相手に口を挟ませる間もなく自分から先に話を切り出したのは初めてだった。
だから言いたいことを言い切ったあとは黙って俯き、じっ、とティーカップを見つめていたけれど]
…………。
[最初に彼の口から出た『二度と顔を見せるな』の言葉>>228に、無意識に唇を結んだが、その後に続いた言葉には……困惑したようだ。
手に持つカップの波紋が、小さく広がる。
どうしてじぶんとあえたことを"嬉しく"思ってくれたのだろう。自分はいらない存在なのではなかったか。
一度は捨てられたという負い目を拭いきれずに、エルフは神父の言葉に耳を傾けた。]
……好、き…?
[その言葉>>229には、無表情のまま心底意味がわからないとばかりに小首をかしげて傍らに座る神父をみつめ]
好き……って、どうして……?
[そう尋ねてはみたものの、言語化には難しいと返されれば、エルフはまた静かに視線をティーカップへと移した。
彼が自分と過ごす時間を"好き"だと思ってくれた理由はわからなかったけれど、好きということは嫌いでも無関心でもなかったというわけで。――垂れたエルフの耳が、少しだけ赤く色づいた。]
……あ……りがと、う…。
好きって…よくわからない…でも…
たぶん……私も…好き、だった……かも。
最後に会えて…良かった……。
[ボソボソ、と小さく呟いた言葉が相手に聞こえたかどうかはわからないが、手に持っていたカップをテーブルに置いて、両手の膝の上で握りしめた。
もし彼に階下へと誘われたら、固まったまま動けずに『先に……行ってて…私はもう少し…』と俯いていたことだろう。
神父が階下へと降りて行くならその背中を見送るつもりだったが、座ったまま動きそうになかったら、落ち着きなく耳が震える。
――感情が表に出にくい分、耳はよく動くようで]
下……行かない、の…?
私と話してても…きっと、楽しくない……。
最後の夜は…もっと、楽しく過ごしたら…いい。
[しゅん、と赤らんだ耳がまた垂れるのだった。]**
――宿屋・受付前>>249リヒャルト
…………。そう。
[抱きしめたくなる、と言われればますます耳が小刻みに動いたことだろう。顔は相変わらず表情を宿さないというのに、耳だけは揺れ動く。
きっと他の女性にも耳当たりの良いことを言っているのだろうとは思いつつ……言われ慣れていない言葉と対応に戸惑う]
…………うん。
足手まといは……死に繋がる……わかってる…。
あなたは、間違ってな……、っ?
[あの日に言い渡された言葉の真意>>253を聞けばそれはただうなずくだけだったが、相手が立ちあがって頭を下げたことにまた驚いた。既に動けなくなるほどに固まっていたというのに、今度は恐縮したように体を小さくさせる。
こんな自分に、そこまでの対応をさせてしまったことが申し訳なくて下へ行くことを促したが「とても楽しい」と言ってもらえたことに、また嬉しさが募ったようだ。
……それでも、唇の端がわずかに上がる程度の微笑しか生み出せないのだけれど。]
……冒険者、になった……理由……?
[質問を投げられれば>>254、ほっとしたようだが……その質問には少し言いよどみ]
…………ごめんな、さい。
[スッ、と目を伏せた]
もう何百年も……前の話……だから……。
よく覚えて、いないの……。
でも、人間に憧れてたんだと……思う……。
自由に生きてみたいって……知りたいことが沢山あった……でも
[ああ、こんな話しかできない自分ではやはり相手を楽しませることは出来ないのだろうと、エルフはしょんぼりと耳を垂れて]
でも――今夜で終わりだから……。
……もう"かえる"から。
[小さく決意するように頷いて、エルフはゆっくりと立ち上がった。そして神父にペコリとお辞儀をして]
ありがとう……あなたの気持ち、とても嬉しかった。
お茶も……美味しかった。
……。おやすみなさい……。
[引き留められなければ、そのまま宿の自室へと戻ろうとしたようだ。*]
――宿屋の二階・受付→個室>>274リヒャルト
[部屋に戻ろうと背を向ければ、神父は立ち去る背中に言葉を贈った。]
…………。
[『また、明日。』
それは至って普通の挨拶。>>275
社交辞令とも取れるその言葉でも、エルフの耳にはそれ以上の尊さを帯びて届く。未だに赤く染まった耳を力なく垂らしながら]
ありがとう……。おやすみなさい。
[ただお辞儀を返すのみ。
同じ言葉を返せないことを心苦しいと感じながらも、エルフは部屋へと消えた。*]
――宿屋の個室。>>279ハンス
[神父と分かれて、部屋の中へと入れば、まずはシャワーを浴びた。
ほぼ丸一日ぶりの湯浴びに人心地をつけば、それは随分と長風呂になってしまっただろう。
そして夜もすっかりと更けたころに、ようやく風呂から出て、バスタオルを巻いたままの状態で布団へともぐりこみ、エルフは就寝した。
……つもりだった。]
……うる、さい……。
[何やら隣の部屋が騒がしい。>>280所詮勇者が最初に訪れる街の最初の宿屋。防音設備などというものが備わっているわけもなく、きっと壁は薄いだろう。ましてや、エルフは耳が良い。
ドスンパタンというやかましい音に不機嫌には唇を尖らせ、そして終いには]
『そりゃ!
……え?ぶふっ……う、うわぁ!?』
[とか言う悲鳴(?)と共に、ドシャーーっと何かをぶちまける音が聞こえた。……そのぶちまけた物の正体に直ぐ思い当れば、エルフはむくりと起き上がる。そして廊下へと出れば]
《マゴ=ケ=ラヒ》
[いつもの鈍くささはどこへ行ったのか、さっさと鍵開けの呪文を唱えると、エルフは隣の部屋の扉を断りもなく勝手に開けた。
その時相手は何をしていただろう。もしベッドの下に散らばっていたそれらを魔法を使ってかき集めようとしていたのなら、頭でもぶつけてしまったかもしれないが、エルフは顔色一つ変えないまま……しかし、少し怒っていたようだ。]
……穀物。粗末にしたら……だめ……。
まだ、生きている……。
日々の糧に感謝して―― 《ケヅータ=カオ》
……何してたの……?
修行……?
こんな、夜中に……へんな、ひと。
[そう言うエルフは、バスタオル一枚しか身にまとっていなかったとか。]
[呪文を唱えれば、ふわりと柔らかな風が部屋に満ち、床に散らばっていたもみ殻は全て袋の中へと納まっていった。開いていた穴さえも、ひとりでに塞がる。
全てがあるべき場所へとかえってゆくのを見届けたなら、エルフはこてりと首を傾げて部屋の主を見遣ったようだ。]
……何してたの……?
修行……?
こんな、夜中に……へんな、ひと。
[そう口にするエルフ自身は、バスタオル一枚しか身にまとっていなかったとか。]
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