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[ 滑るように花神は歩む ]
リーン...
[ その歩む先には数人の「ヒト」恐らくは皆、従華候補の者達だ ]
ふふ...
[ 己の呼び出した相手を見分けるのは容易かった。すっかり水に濡れた姿と、蓮鈴の音に反応する様子>>107を見れば間違いようもない ]
よく来たね、我が僕。
[ 錫杖を持たぬ方の白い手が、薄紫の蓮花をふわりと宙に浮かばせると、蓮花は、ゆらゆらと「ノトカー」と名乗った青年の目前へと漂っていく。
花弁の内に光を抱いた蓮の花は、触れれば夏の陽光の如き熱を感じさせ、濡れそぼったその身をも乾かそう ]
さあ「おいで」
[ 花神が呼べば、まるで、従華たる青年を先導するように、蓮花はゆっくりと主の元へと戻っていく* ]
おや、嫌なのかい?
[ 青年の拒絶にあっても>>115花神は笑みを崩しはしなかった ]
可愛いこと...
[ くすくすという忍び笑いが漏れ ]
では、どうする?そこで一人で門が開くのを待つかい?
千年に一度しか開かぬ、門だけれどねえ。
[ それでもいいのか?と、にっこり首を傾げた* ]
[ 幾分かの沈黙の後、青年は、とても真面目くさった顔で、要求らしきものを口にする>>121 ]
メシ...?めし...ああ、食餌か、なるほど、腹が減っては戦は出来ぬと言うのだったねえ。
[ 笑いながら、両手を合わせれば、リン、と蓮鈴が鳴った ]
いいだろう、容易いことだ。
[ あっさりと頷いて、その要求を受け入れる ]
では、おいで、
今、この時より、私が、お前の神だ。
[ 愉しげに、優しげに、そして不穏に、囁く声 **]
[薄蓮と鈴鳴りに導かれる様にして往く俺。
そんな俺を歓迎してるのかどうなのか。口端をあげる不穏な囁き声。
神どころかどうみても。俺は悪魔の供物にされた気分でした**]
[ 今にもドナドナを歌い出しそうな従華の気分には頓着せず、花神は、滑るように歩を進める。
周囲を取り巻く蛍火が、時折気紛れに、後に続く青年の方へも、寄っては、離れて、戯れた ]
闇桜に氷華、やれあと一華は、誰であるやら。
[ 歩き出す間際に目にした従華は四人揃っていた...一人は、どこかへ彷徨い出して>>117後ろ姿しか見えなかったが...]
まあ良い、すぐに判ること。
[ 一人勝手に納得して、足を止め、青年の方へと振り返った>>153 ]
[ すい、と動かした錫杖が、リン、と鳴る。その音に驚いたように、ゆらゆらと青年を導いていた蓮花が、彼の顔にぶつかりそうな位置まで一息に跳ね上がった ]
人に名を聞く時は、先に名乗るが礼儀、と、教わらなかったかい?
[ 笑みは絶えず、声音はあくまで穏やかで、怒りの色は微塵も無い* ]
/*
ちなみに、雷華のは、乱暴者だから嫌い、ということになりそうかな。獣臭いから、でもいいけど。
[ 本日の目標は、目指せデレないツンツン ]
[ 思いっ切り偽名を名乗った青年の前で>>166、ゆらり、蓮花が揺れた ]
ふうーん、そう。
[ 花神は、僅かに目を細め、そう一言 ]
[ すう、と音も無く、薄紫の花神は青年の前へと、滑り寄る ]
お前は、本当に可愛いな。
[ 白い手が彼の眼前に伸びて...そのまま、鼻を、ぎゅう、と摘んだ ]
/*
ところで、打ち合わせ中に、候補チップがバルタザール、マレンマ、RKフェリクスと伝えたところ、相方さんは、フェリクスはS気入ってそう、とおっしゃったのですが...
ごめん、実は全員S設定だったんだ、最初から。
[ドヤ]
[・・・うん。それは不思議な景色に気が散ってた俺のミスだ。
音も無く極自然に。水面を流れる睡蓮の様な近寄りは
何処か愉しむ様な声が耳を震わせる数瞬まで気づかないで]
[ ・・・・・・っ!? ]
ふぉはっ!? あっ、あにひて!!
[狼狽した抗議がまともな言語をなしてないままだな。
びく、とこればかりは俺も面食らって後ろに飛び退いてしまった]
/*
あと、問題はリリちゃんとの縁故をなんとかしてあげる暇があるかどうかだなあ。
でも、とりあえずあっちはあっちで主と合流優先しないとだし。
なんですぐバレてんだよっ!?
[え。予め俺の身辺調査されてた?思い切り怖気を覚えた。
命の危険よりも精神の危険みたいな物がこいつに逆らうと危うい。
そんな感覚を俺は覚えてたね]
ミズハシ ハルト...では、ハルトで良いな。
[ 赤くなったり青くなったりと忙しい青年>>172から、再びすう、と距離を取り、花神は満足げに頷いた ]
我が名は「
これより向かうは、我が領域、聖蓮の池と呼ばれる聖地。
[ 次いで、すらすらと告げるのは、彼が最初に放った問いの答え ]
みのしろきんというのは、金銭か?私には不要だな。くそおやじにも会いたくはないし。
拉致ではない、お前は招かれて、我が元へと参じたのだから。
そう慌てずに良い子にしていろ。すぐに「メシ」を食わせてやる故。
[ ハルトの言葉>>173にも一応の答えを花神は渡す。
吠える子犬を宥めるような態度は、多分、彼にとっては不本意だったろうが、気にする筈も無かった* ]
ほんとに神様なんだな……。
[半分思考放棄。もう神様だと認めた方が楽だと
俺はレンマと名乗る蓮の神様をみて屈服した]
― 聖蓮の池 ―
[ 花神の領域たる蓮池は、夜にも常に蛍火が舞い飛び、日の下でのみ開く蓮花の蕾も内に光を抱いて仄光る。
そこは、真の闇を知らぬ地だった ]
好きなだけ食せ。皆、私への供物故。
[ 花神が指し示した、その池の畔、豪奢な祭壇には、果物や魚、焼き菓子や団子の類まで、所謂お供えものが山のように積まれている。
見たところ、全て供えられたばかりの、新鮮なもののようだとは、判るだろう。
食べる気になるかは別として ]
[ 己を神と認め、聖地に足を踏み入れても、ハルトの様子は変わらない。
青年らしく意気がりはしても、それは強がりではなく、花神の意に押し負けても、本気で落ち込む様子も無い ]
お前、見かけによらず、なかなかに強かだね。
[ うまうまと供物を遠慮なく腹に収めるハルトを眺めながら>>198花神は、愉しげに笑った ]
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