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― 「テウティドドリルス号」操縦席 ―
これは駄目だな。お手上げ。
[操縦席で本当に両手を挙げてみせる。]
緊急着陸するしかないよ。
ちょうどいいところに星があって助かったってとこ。
着陸に備えてねー。
シートベルトをご確認ください?
[少々おどけた様子でインカムに告げて、着陸操作に入った。]
シロウそれすごい顔になってるよ。
こないだ聞いたオニってやつみたいだ。
迫力あっていいよー?
でも治療はした方か゛いいんじゃない?
現地の人が腰抜かしちゃうかも。
[叫んでるミリアムとわりと冷静なアデルの隣で、面白がる。]
さっそくお出迎えとはありがたいね。
送迎車つきなら最高。
[通信の受け答えはアデルに任せて、船体状況のチェックを続ける。]
ミリアムちゃんのお尻はオレが責任とってちゃんと後で診察するよ。
割れちゃってたらお薬塗らないと、だろう?
[にっと笑ってから、計器を見て片眉を上げた。]
あー、まずいな。
エアロックが駄目になってる。
こじ開けるしかないぞ、これ。
[おまけに、船体後部で異常な熱の発生を知らせるアラームが鳴り出した**]
[このまま開くかなと暫く待ってみたけれど、残念ながらほんの少し開いたところで動かなくなった。
隙間からエアーが漏れ出していないのを確認しつつ、気密服のマイクをONにする。]
おーい、そっち誰かいるんだろ?
開きそう? もう駄目っぽい?
[外にいるだろうアンドロイドへ呼びかけてみる。]
[扉の外から返答があり、またもう1人だか1体だかが来たらしい声が聞こえる。]
わかった。
じゃあ、せーので行くぞ。
[引っ張り出してきていたのはパワーアシスト装置(廉価版)
腕に装着するタイプの機械で、これを身に付けるだけで女性でも成人男性を軽々持ち上げられる、力仕事の必需品。(カタログより)]
せーの、 ―――っらあ!
[両腕に装着したそいつで、扉を目いっぱい外側に押す。]
[金属がひしゃげる音を盛大に立てながら、扉はようやく人ひとり通れるくらいに開いた。]
よっ、と。
[念のために空気に問題ないことを再確認したのち、ヘルメットを外して扉の隙間から外に出る。
しっかりした接続橋に足を下ろし、目の前にいる二体のアンドロイドを見て、2秒ほど沈黙した。]
君らのマスターって、その顔好きなの?
[双子以上にそっくりな、というかほぼ同一な彼らを見ての素直な感想。]
/*
ちな、アンドロイドの個体識別というか名前認識は全くできていませんが、喋ってる内容ややっていることでだいたいの区別はつくと判明。素晴らしい。
ああ、オレに怪我はないよ。
頭が流血沙汰になってるおっちゃんと、桃尻がふさふさになってるかわいこちゃんが中にいる。
―――ああ、いや、ええとかわいこちゃんのところは冗談だから怪我人じゃない。大丈夫。
テウティドドリルス号乗員一同、しばらく厄介になる。
研究所の責任者さんには、あとで挨拶にお伺いするよ。
あー、それは確認はしなくていい。うん。
[マスターの顔の好みを確認してくると律儀に言うアンドロイドを制止しておく。
そのうち、直接会ったらそれとなく聞き出してみようと思っていた。]
[ついで、船内への通信マイクを入れた。]
こちらトール。
無事にドアが開いたから移動よろしく。
空気は問題ないから、そのままの恰好でどうぞ。
ま、応援もらっちゃったからね?
意地でも引っぺがしてみせないと。
[扉から出てきたシロウに声を掛ける。]
軍事用ほど頑丈だったら、今頃不時着してなかったんだけどねー。
[軽口を返しながら、やっぱりこのおっちゃん、まともに治療受ける気ないなと笑う。]
おー。ありがとなー。
船が炭になったり爆発したりしなきゃ部屋の荷物も持っていけるって。
大丈夫、大丈夫。たぶん大丈夫。
[ミリアムにも、まったく安易に請け負ってみせる。]
そろそろアデルも外に出てこいよー。
[まだ中で通信やら作業やらしているアデルに向かっても、通信機越しに声を投げておいた。]
[案内してくれたアンドロイドその1だかその2だかの言葉に従って乗員たちが移動するのを見送る。
自分は最後に移動の予定。
雇い主からの給料分は働かないとね。]
あ、これとこれと、倉庫のB区画にあるこの箱は運び出しておいてくれる?
[アンドロイドその1(仮称)に頼んで、物品の運び出しも指示しておいた。
アデルとミリアムの消火作業が的確だったから、それくらいの余裕はあるだろうと。]
[なお、当然のことながら乗員数の認識に密航者は入っておらず、今のところ存在に気づいてもいない。
なので、密航者が出てくる前に研究室へと向かうことだろう**]
[自分の認識上では最後に出てきたアデルがアンドロイドと話すのを、聞くとはなしに聞いていた。
彼女がどうやらこの研究所の元職員だったらしいというのを認識するが、今ここで口を挟むつもりはない。]
そうだなー。
力仕事して腹も減ったし、船も爆発はしなさそうだし、後のことは君らに頼もうか。
[AG-047と識別名を名乗った彼に問いかけられれば、あとは任せたとばかりに自分はシャワーと食事に心を向けた]
― ケンペレン研究所・居住区 ―
しっかし、見事にみんな同じ顔だねー。
博士とやらの趣味なんだろうけど。
[昔別れた恋人の顔だったりして。
なんて思いながら、次々現れるアンドロイドたちを眺める。
どうやら居住区担当らしい一体に部屋への案内を頼んでおいた。
直接の案内が無くても場所さえ聞けば一人で適当に向かうつもり。]
― 居住区・居室 ―
[滞在用にと与えられた部屋に入れば、さっさと服を脱いで浴室に入る。
浴槽もあったが、シャワーのみで満足するたちだ。
もうもうと湯気が立つほど熱い湯を浴びて、汗と埃を流す。
宇宙船生活では考えられない贅沢だ。
不測の事態の結果ではあるけれど、この際存分に堪能しておく。]
[浴室から出て体を拭いた後は、洗浄機に放り込んだ服が仕上がるのを軽くストレッチと趣味の筋トレをして待つ。(全裸で)
本格的にやるとまたシャワーに逆戻りになるので、本当に軽くだ。
適度に体が温まればコーヒーを淹れて寝台に腰かけ、一息ついた。(全裸で)
そうしているうちに服が仕上がったなら改めて服装を整え、なにか食事を求めて外へと向かう。]
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