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で、出会った時代は幼女を想像してただけで、具体的な年齢は考えてませんでした。
母親の顏がおぼろげになる位だから、5,6歳が打倒かな?
現在17、8くらいで。
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ごめんよーほんとごめんよー…。
私もやらかしかねないので、お互い気を付けようね。
発言プレビューで、秘話に成功してたらベージュ色になるから、ちゃんと確認してから実行するようにしようね。
[来るのが早すぎてしまったらしい。
探した彼の姿はなく仕方なく元の服を着ようと脱衣所に戻ったところで、先程浴場でちらりと姿を見かけた女性が声をかけてきてくれた。>>124]
す、すみません。
この服の着方がわからなくて…。
どうしたらよいものかと…。
[襟を合わせて帯を縛ればよいのではないか、とやってみたものの、襟はがばがば、前も空き、きちんと着れば足首辺りまでしかない裾も地面すれすれを漂っている始末であった。
帯の結び方も適当だったので、身じろげば身じろぐ程着崩れてしまう。
恥ずかしさはないが、みっともない姿を晒すのは躊躇われる。]
すみません…おねがいします。
[必死に抑えていた襟元や帯から手を離し、彼女のたおやかな手に任せる。
見る見る内に乱れは整えられて行き、動き辛いことこの上なかった着心地も快適なものへと変化していった。
手捌きの見事さに感嘆のため息を零しながら、丁寧な教えにはひとつひとつ頷きを返して飲み込んでいく。]
ああ…それは大変です。
左のほうが前、ですね。
[襟のことも教えて貰わなければ逆に重ねていたかもしれない。
此方の能力まで考慮して結び方まで考えてくれる彼女に、遠い記憶に揺蕩う母の姿を重ねて見た。]
ありがとうございます。
とても助かりました…。
[終わりを告げられても、すぐに返答できなかったのはそのせいかもしれない。
初対面の人間に母を重ねてしまった自分の甘えを恥じ、湯上りの頬を更に赤くしながら、頭を下げた。]
…あ、あの、私はフレデリカと言います。
宜しければ、あそこのアイスクリーム屋で何か奢らせてください。
[もじもじしながら、控えめに申し出てみた。
彼女が断るのならば、そのままその店で従者を待つことになる。]
―店の中―
[脱衣所から出てすぐの場所に、蒼い外装が目立つ店がある。
入口をくぐって正面にあるカウンターでは、ガラスのショーケースの中、アイスのバケツがずらりと並び、鮮やかな色彩で自分たちを出迎えてくれた。]
私はカップでトリプルの…えーっと。
[ショーケースの四隅と真中辺りに鎮座する小さな氷の魔物たちが、冷たい吐息とオーラで商品を冷やす姿を目で愛でつつ、ディッシャーで掬われ盛られるのを待つアイスたちを眺めた。
カサンドラは何を頼むのだろうか、横眼で様子を窺う。]
[浴衣姿のカサンドラを見て、女性の美を理解した。
美しいのである。
だけど劣情をあからさまに誘うものではなく、湯上りの肌のように仄かに薫る類のもの。
自分は持ち得ていないものだ。]
好きなのを選んでもらっていいですよ。
[自分と同じく悩んでいる様子の彼女に問いかけながら。]
うーん、と、じゃあ…
チーズチョコ味と、抹茶マシュマロ味。
それに、苺のシャーベットでお願いします。
[チョコアイスにチーズが入っているものと。
バニラアイスに抹茶が添加され小さくちぎったマシュマロが混ざっているもの。
鮮烈な赤を放つものをチョイスすると、店員がクラッシャーで紙製のコップに盛ってくれた。
溶けたら地獄のような光景が繰り広げられること間違いなしの取りあわせである。]
わーい♪
[だが深く考えずにスプーンが刺されたそれを受けとり、彼女が注文したダブルの分と合わせて代金を払った。]
[早速チーズのブロックを掬い、口の中に放り込みながら入口の方を見る。
そろそろ来る頃だろうか。]
そういえばカサンドラさんっておいくつですか?
[少なくとも自分よりは年上だろうが、周りに年上の同性がいなかった為計ることができず。
深く考えもせず、全くの悪意なく。
ただ話のネタにと振ったものだが、さて。**]
…あ、ああ、ごめんなさい。
私が彼女に助けて貰ったお礼として、奢らせていただいたのです。
[最初は親子かそれに近い間柄だと考えたが、どう見ても年上のカサンドラが、少年に見えるエリオットに敬語を使っている。
それに…すっかりのぼせていて気づかなかったが、二人からは強い魔力の渦を感じる。
悪いモノ特有の気配は感じなかったので警戒はしないが、見た目で判断することなく丁寧に接する。]
カサンドラさんのこと、赦してあげてください。
[彼女は悪くない、とやんわり伝えつつ、自分より低い位置にある瞳に視線を合わせて頭を下げた。]
えっえ、ええ…。
[確かに仲の良い者同士のじゃれ合いに見えるが、魔力も伴っているとなれば気が気ではなく、はらはらしてしまう。
自分と、自分の従者とは違う付き合い方。]
…でも、それだけ仲が良いってことなんでしょうね。
うらやましいです。
[右手の薬指に嵌めた、紅玉石の指輪を左手で撫でながら、本音を零した。]
…ああ、ウェルシュ。おかえりなさい。
ゆっくりできましたか?
[そしてカサンドラの主と思われる少年とほぼ同時に出てきた自分の従者の姿を見つけたら、そう声をかけて。]
[―…召喚した魔物を屈服させることができなければ、逆に従う立場となる事例は、嫌という程目にも耳にもしてきた。
自らを召喚するほどの魔力と実力を持つ彼女を逆に屈服させた、その小さな体にどれだけの力を秘めているのか―]
(敵じゃなくて、よかった。)
[カサンドラのアイスに興味を示したエリオット。二人のやりとりを邪魔しないようそっと離れた場所で、アイスをぱくつきながら胸をなでおろしたのだった。]
[問う視線>>209に気づいて、彼女の気遣いに感謝の礼を返した。]
この浴衣の着方が解からなくて困っていたところを助けて戴いたんです。
ただ前を合わせて帯を結ぶだけではなかったのですね。初めて知りました。
[しっかりと着付けられ、どんなに動いても着崩れる様子がない、白に灰色の模様が美しい浴衣の袖をふりふり揺らしながら答えた。
いつもはドレスと言っても体のラインが出ないようなものばかりを着ているので、細い帯で締められたウエストやぴたりと布が張り付き露わになっているヒップのラインに少しだけ気恥ずかしさを覚えながらも、その場で一回転して彼に披露する。]
フルーツ系なら苺のシャーベットとか、桃のゼリーアイスはどうでしょう?
[エリオットとカサンドラが悩む様子を見て、ショーケースの中を指差す。
先程自分が選んだ真赤なシャーベットや、桃のゼリーを凍らせたものもある。
他にもシャーベットなら大抵の果物の味があるはずで。]
[と、色んな味を薦めてる最中。
可愛らしい大きな声が耳に届き、そちらのほう>>214を振り向いた。]
…プリン?
えっと、プリン風アイスなら、これですね。
[見れば、案内板の前ですれ違った青年と少女の組み合わせ。
少女に微笑みかけるとショーケースの隅、卵をたっぷり使ったカスタードアイスに、キャラメル味のアイスが混ぜ込まれたマーブルアイスを指差してみる。]
…?
[だが、はしゃいだ様子から一変、冷静にアイスを買い、青年を連れだそうとする姿に困惑を禁じ得なかった。
出ていこうとする彼女を引き止めることもなく、そのまま見送ろうとする。]
…?はぁ、引っ張るくらいなら宿に戻ってからでも。
…っと、こんな時間ですか。
明日の為にも、今日は引き上げましょう。
[意図が読めず首を傾げつつも、ウェルシュがしたいなら、と頷いて。
ふと外を見れば、陽が落ちはじめていた。
明日のことを考えれば早めに休むべきだろう。]
カサンドラさん、エリオットさん。
お世話になりました。
私たちはこれで。
[二人に頭を下げて、ウェルシュを引き連れ店から出ようと。]
―宿への道―
[カサンドラ達と別れ、二人で静かな野道を行く。
夕暮れの温泉街は人通りも少なく、どこからか涼やかな虫の声が響いてきた。
草木を揺らす風に混じる冷たさに睫毛を揺らす。]
―…ウェルシュ、あの。
例え話、なんですけど。
[歩みは止めぬまま。
見えてきた宿屋の看板をまっすぐに見つつ、突いてきてくれている従者に問う。]
[息を吸い、吐く。]
……もし、私が…
…貴方の知らない誰かと結婚して
その人の願いで騎士をやめて、力も捨てて…
貴方とも離れ離れになるとしたら―…
[あくまで例え話だ。
そう、体裁を整える為に、震えそうになる喉を手で抑えて、続ける。]
[一呼吸、肩をあげて、
さげて。]
…あなたは、哀しんでくれますか?
[…溶けかけた苺のシャーベット。
ぐずぐずのそれを、カップを傾けて流し込んだ。甘ったるく、喉に絡みつく。]
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