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へぇ?生きてたんだ…?
[小さな声、否、口がそう動いただけかもしれない。君を見る目は何処か楽しげな様を一瞬だけ見せた。]
怪我や病気ねぇ…ぴょんぴょん動いてるなら見た目大丈夫だろーけど。まあ、何があるか分からないもんね。本人が気付いてないだけ、そんな事もあるかもしれないし?
[アルビンがご飯を用意する様を見れば「うっまそー」と感嘆の声を漏らす。マリエッタもお腹空かせているなら早く食べれば良いのに、なんて考えつつ。折角ならテオドールの所から土産買ってくれば良かったかなぁとかも考えて。]
…君、名前は?
[シェイに近寄ろうとすれば、はて、どんな態度を取られるか。]
……?
なんで、そんなこと言うの?
[その笑みを見た瞬間、何故だかぞくりと悪寒がした。
何かが、脳裏に浮かんで消えた。
ーずきり。
頭が痛む。まるで、思い出すことを拒否するように。]
[>>51外に出て行くと同時に騒がしいかつ聞き慣れた>>52声が聞こえた。カークは「別に一緒に食べても良いんだけどねぇ」とボヤキつつ、そして黙々と食べる>>55シェイを見る。]
にしてもこんな寒い季節に寒かったでしょ?
あそ……何処から歩いて来たんだい?
[目を覚ましたであろう場所まで認知は一応している。でもそれすら思い出せないと言われたらどうしようかなぁと心半ば考える。まだカークは、彼女が記憶をどのくらい覚えているなど知らず。でも思い出したらその時はその時だよねと≪少し嫌な笑み≫を浮かべた。]
ねぇシェイ。何処か村でも見るかい?
その服装だと寒いだろうし風邪をひきかねないからテオドールさんの所で服でも買う?
[何事も無かったように、そう、スープにスプーンを付ける。]
久し振り…?
……カークさん、僕と会ったことがあるの?僕を知ってるの?知ってるなら教えて。僕は一体何なの?
[まくし立てるように言う。気持ちが急いていつの間にか質問をたくさんしていたことに気づけば、一言謝った。]
…あ、質問、しすぎた…。ごめんなさい。
【──>>69の刻】
…ふぅん?覚えてないって危ないなぁ。
それで良く此処まで歩いて来れたね。
[グラスの中に注いだ水をは一口。コップの縁の先からシェイを見据える。そしてまた、今度は優しく微笑んでみせたろう。]
名前だけでも覚えててよかったよね。
其処から記憶を辿れるやもしれないし?
知らない方が良い時もあるかも、だけど。
[強調するわけではなく、サラリと答える。見せた緊張に楽しげに笑えば心の中で「からかうのは楽しいなぁ」と悪魔の所業。]
んー?……んー、あー…
お金なら僕が出そうか?
[少なくとも君をそのような様にしたのは自身という認識は“少なくとも”あったからか、そんな些細な優しさを。でも何か思い出せるかもしれないという言葉には≪冷たい笑み≫を。
否、その優しさすら見えない≪ナイフ≫なのかもしれない。]
ん?……さあ、ねぇ?
僕は君のこと≪は≫詳しく知らないんだ。
気になるよね、自身の事。
僕が君だったら…きっと同じ事聞いちゃうもの。
[男はきっと君を知っている。だが男は何一つ言わない。答えない。君が彼を知っているかどうかは、君しか分からないだろう。
答える代わりに男は静かに微笑めばスープを飲み干した。肯定の様と取るか何と捉えるかは君次第。]
──ふふ、知りたいのかい?
僕、必死な子は虐めたくなっちゃうよ?
[ちろりと口元から這い出る紅い舌で自己の唇を舐め取る男。その目は楽しそう。]
[楽しそうな相手を見上げる。その眼は強かに見つめる。
確実に、何かを知っているのはわかった。ただ、相手は素直に教えてはくれないだろう。
相手の服を軽く握っては問い掛ける。
この際、虐めたくなるというなんとなく怪しく感じる発言は置いておくことにして。
「僕は君のこと≪は≫詳しく知らないんだ。」
その言葉に気づく。自分の周りのことは知っているのではないかと。]
知りたい。知りたいよ。
……ねぇ、カークさん。僕の、周りの人との関係は分かるの?
ねぇ、カークさんは一体何者ーー
[言葉が切れる。何かが脳裏に映る。そして、冷たい笑みに感じる既視感。
僕は、この人をきっと知っている。この人もきっと僕を知っている。
…何か、嫌な予感がする。なんとなくそう感じれば頭痛がした。]
[空になったスープの入っていた皿を机の上に置く。そして口元を拭えば「ご馳走様」と一言呟いた。此方を凝視する視線に気付けば彼はまたも笑み。
真相を言うのはまだ早いと、大好物のハンバーグを最後まで残して食事をしている子供の様な思考は、相手を傷付けるにはやはり丁度良い≪刃物≫。]
…そっかそっか、勇気あるなぁ。
でも知りたいと思う姿、嫌いじゃないよ?
[驚きの言葉には素直に目をパチパチと見開いて、少し口内をモゾモゾとさせたがきっぱりした声で、]
男に二言はないでしょ?
[と言って見せた。]
あははっ!そこ突っつかれるとなぁ…
これは答えない訳にはいかないかなぁ?
[強かな瞳を見つめ返す。あまりにも必死だから思わず君の額へとデコピンを軽くしてみようとしたがどうだろう。
自己の服を握り締められ、此方に頼る様には戸惑いを一瞬だけ見せたのだけども。男はその様に喉の奥から笑い声を漏らしたのだった。]
知ってる。知ってるって言っても僅か。
仕事柄調べたから…に、過ぎないけどさァ?
[一体何者か、その言葉は途中切れる。きっとその先…それを越えた時、彼は全て思い出すのではないか?
男はそう判断してまた笑み。]
…大丈夫かい?無理矢理教えても良いけど、これは本音。幸せでいたいなら知らない方が幸いさ。
それでも知りたかったら言ってね?その前に君の上着を買ってあげたいのは、本音だから。
[額を軽く弾かれたのなら、そこを思わず抑えるだろう。
仕事柄調べた、その言葉を聞けばそこから考えてみて。しかし謎は深まる。
確か医者と言われていたことを思い出したのだ。医者が調べるということは自分は何かの病気なのだろうか。いや、どこも苦しくないからそんなことはない、との考えに至れば、またしてもわからなくなった。
心配の言葉に黙って頷けば、忠告を聞いて。
相手の言葉はなんとなく、まだ言わないと、そういった響きにも聞こえた気がした。…これは、シェイの単なる勘違いかもしれないが。
暫し考えれば、結論を出す。]
………わかった。
とりあえず、服、欲しい…かな。
[最後の言葉は小さく遠慮気味な声。]
ゲッ…フィオン…!!?
[露骨に出た言葉は大きく、相手を振り向かせるには派手だった事だろう。すぐそばに件の少年(だと一方的に思ってるだけで女)がいるというのに、ああ、うん。だが自身が件の犯人であることは伝わってない筈だ。一応秘密にはしてるし、村では医者と名乗っているし。もし殺し屋だってのバレたら補導される所の話ではない。
…一体幾つもの罪状が言い渡される事か。]
あ、はははは…
あー…テオドール見つけたらすぐ逃げようなシェイ。これマジで。
疑ってごめんなさい、こういうの性に合わないんでぶっちゃけますね
もしこの子に何かあれば、貴方が第一容疑者です
掻き回されても困るよ、フィオン?
[何処か恐る恐る言う言葉は強がっていた。
シェイにはバレない小さな声で、男は語る。]
[耳元で囁かれた言葉には笑うしかなく、だがその検討は間違いなく合ってるので本当皮肉でしかなく。]
上着ないっていうから買ってあげようかなってね。流石に寒いのは辛いでしょ?折角この村に辿り着いて腹も満たしたのに寒さで死んだりしたら不憫でしかないもの。
まだまだ二月は………今、二月だったけ?
[今更ながらキョトン。マリエッタがチョコの芸術を作ってたのでそうだと思い込んでいたが、今日は…あれ?]
掻きまわすって、何をです?
[そう思って、にこっと笑って見せる。
直感が、彼はただの人が良い医者ではない、と告げている。けれど、それはただの勘]
(まあ、確かにそんなに悪い人には見えないんだけどね…でも)
[出会ったときに一瞬こわばる頬の表情筋や
こちらと立ち話をするときの足への重心のかけ方
何事もなく会話を終えて立ち去る時、口元によぎる微かな嗤い
そんなわずかなものが、彼に後ろ暗いところがあることを示唆していた。
その考えを隠せるほど賢くは無いが、それが失礼極まりないものであることを知らぬほど馬鹿でもない]
(ごめんよ先生…けど、本当に、貴方が…なら、もう、この村で“その”仕事はさせない)
(でも、本当にそうなのかなあああああ!?)
[なんて不安は消えぬまま]
ははは…
[なんのことやら。そう言葉で訴える。笑って誤魔化すのは良くあること。それがまさか人当たりが良い人として見られる原因だとは知らず。]
いや、何でもないよ。
[立ち振る舞いが見抜かれ、本性があと少しで解き明かされそうになっているだなんて。男はそれを知らないが、知ったとしてさてどうするか。
昔からこの女、勘だけはかなりのモノなのなのだ。本当…こんな平和呆けしてそうな村で仕事が出来ないなんて。]
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