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3人目、女王 アプサラス が参加しました。
女王 アプサラスは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
− 秘密の空間 −
[それは、いつか。そしてどこか。
新たな世界を目指す船の、密かに刻まれた2つの名前。
そのとてもとても近くにあって、決して誰も辿り着くことができないところ。
ふたりだけの空間、世界、そしてあのときの部屋。
彼女の姿は、あの幼き頃の、小さな小さな最大の冒険のときのままで。
あるいは人の世と戦の歴史に無為に書き加えた覇王を目指した出で立ちで。
そうでもなく、目の前にいる自分の片割れと離れていたころを埋めるかのような服装で。
何にしても、彼女の存在はもう1人の自分のような人と共にあり続けて。
それがあれからどれだけ続いているのかは、悠久を過ごす当人たちには分からない。
もしかしたら、あの僅かなひとときのままなのかもしれない。
少なくとも、小さい頃に幾度も聞いて覚えた童謡をふたり仲良く1曲歌い上げてはしゃぐぐらいの長さはあるのは確かなようだ]
ラト、なんじゃその顔は…………発音が何か違うと言われてもな。
歌詞の覚え間違いは無いはずなのじゃが……ラトとは育った環境が長く違ったせいではないのか?
――余が音痴だというなら謝る。
[勝手につけた愛称で呼ぶ自分の片割れに対して嘘は言わない。
少なくとも彼女自身は覚えている通りに歌ったつもりであるし、間違っているとも思っていない。
これが童謡として正しいかどうかの判断ができないのは良くも悪くも彼女の資質であろうか。
ただ、彼女に無かったものを備えた片割れとの魂の交流により、非を認めて謝るぐらいの柔軟性を身につけたのはたいした進歩かもしれない――着眼点はともかく。
なんにしても、航行は順調であり、世界は平和である――**]
そういえば催行人数って定められていなかったけれど、飛び入りなくても突入するのだろうか。
年の瀬でなければ延ばす選択肢が有力になるのだろうけど。
[無垢な魂だけが残った2人、取り繕った表情にはならないだろう。
片割れの微妙な表情は心情を正直に表したもので――それを悪く受け止めることはなく、慎重に言葉を選んだ気遣い(>>43)を心地良く感じつつ]
ほぅ……
もしそんな甘味をあのときグレーテが出していたら……
きっとシロウが面白い顔をしたに違いないッ!
あぁ惜しい、見損ねた、この話をあのとき聞いておれば。
これは悔やまれる、あの宇宙でやり残したことが1つ増えてしまった。
あぁラト、やはりラトと離れていたのは余にとって欠落だったのだな。
[まったく方向性が違う握り拳を作らせた。
流麗なやりとりではないにしても、どうやってもふたりの仲は上手く行くようできているようだ]
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