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― ソマリンとのお話し ―
[口笛にすごい顔でギリギリギリと音慣らしかけたところで、バカ得にそれは一気に治まった。
切れ目は多いが繋ぎやすいらしい。]
へぇ、そりゃあご愁傷様様だな。
つまり相場よりバカ売れしちゃう事情があると。
しかもそれで買ってくれる誰かさんが居ると。
すごいなー!憧れちゃうなー!
[わざとらしい棒読み。>>200
眼を細めてソマリの顔を見る。現在ファミルが与しているのが魔の方だと分かっていて、それを言うには違いあるまい。が。
武具の事情まで読まれている(と少なくともファミルはそう読んでいる)ならば、何を隠しても仕方があるまい。交渉の基本は嘘をつかない誠実さである……と言うのは、ファミルが言うと違和感しかなかった。]
売ってやってもいい。が、値段とモノ次第だな。
ごく普通のモンなら、俺的戦時中適正価格で売ってやるぜ。
[つまりは魔術的要素のある武具ならば、ボると言っているのと変わらない。]
[とは言っていたものの。煉獄の歌で悲しい空気とかやりきれない感じとかが漂い始めると話は変わる。]
おい、その歌をやめろ今すぐやめろやめろてください。
わかった、わかった普通と同じくらいで売るから、やめなさい。
やめてくださいおねがいします。
[客が一人出て行った。一人の均衡が崩れるとどしどしと人が去る。
店とはそういうものである。最後には歯を食いしばってギリギリ言いながらある程度の量の契約書にサインを書いてしまうのだ。*]
――― あぁぁああぁぁぁぁ……―――
[なんという地雷。何という外道。何という鬼畜。
自分のやっている事を全て棚に上げて、地に崩れてうおおお、と呻く。]
[切れてしまった通信の御札、これお前96秒計算して有無を違和さない為に歌ったんだろそうなんだろ、と問い詰めたくなる合言葉に、真っ青だったり紫色だったり、もうなんだか可哀そうな感じの顔色になりつつ。
カレンに赴いたのは、商品物色と道程の見聞、それにこの商談と言う名のカツアゲにあったのである。]
[ちなみに、誰にも聞かれないようにしすぎて声が小さく、「ゲルト」さんに三回くらい何言ってるかわからないですね、と言われたのはご愛嬌である。*]
― 現在:ティレル ―
[半エルフだが、千里眼は無い。
ただ単に、精霊やらの話を聞いて、精霊やらに手伝ってもらうからこそ成り立つ魔法攻撃。
本職からは見下されようが、魔法使い以外ならばそれなりに映る……と思われる。多分、きっと。
投げるのに一役買った風精霊が、くるりとファミルを取り巻いて、髪を揺らした。]
ヒット!
流石だ良くやった。もってけ泥棒。
[ピン、と触媒替わりの粉末の包みを、空に放り投げる。
ふわりとそよ風が中の粉を舐め取っていった。]
ふむ。
……騎士ってんなら、女子供を見捨てたりはせんよな?
………しないよね?
[答える者はいない。]
[しかしまあ、この中、この女ども。びっくりな事に歩いていくらしい。
流石にちょっと無防備が過ぎるんじゃないかとか、それでお前詐欺に騙されたりしないのかとか、いろいろと浮かんでは消える。>>242]
merhamet yok sessizlik şokta olduğunu bize yol…――
[誰かの指輪についた、小さな宝石に込める。
込めるのは水精霊、地をぬかるませる、足止める、程度。
何よりもおっそろしいのは騎士の追撃だ。
振りかぶって、女の近辺に投げた瞬間、踵を返して村の郊外へ向かう。]
― →ティレルから砦へ ―
[ぐってりぐったりハーピーをバシバシ叩き、今すぐ捌かれたいかこの鶏肉と脅し、それでも駄目なら泣き落とし、ようやっと、風精霊に働きかける。
何事もないのなら、そのまま砦へ真っ直ぐに。よもや追いつかれれば、せっかく漁った貴重な村人のお宝を全て使ってでもめくらましをして、砦へ舞い戻る。]
死ぬかと。
ねえ、もう、死ぬかと。
[独り言。答える者はいない。決してぼっちとかではない。]
[そうして、今度は別の意味で死ぬかと思った。>>211]
何?ベリアン様が呼んでおられただと?!
おいテメェなんでとっとと言いに来なかった!!!
お待たせする事になっただろうがヴォゲッ!!
[伝言頼まれた可哀そうなオークが、げしげし足蹴にされてぶひぶひないた。無理っすよ、とか言いたかったに違いない。
理不尽な目にあいはしたが、ファミルは非力すぎて、ダメージにもならなかったらしいのは幸いである。]
すう……―― はぁ……――
髪よし、服よし、問題ない、オッケイ。
[慌てて、ベリアンの居るらしい部屋へ向けて走る。
扉の前でささっと身なりと呼吸を整えて、丁寧にドアをノック。]
ベリアン様ぁ、ファミルめで御座いますぅーー。
御用があらせられると聞きまして、このファミル、落ち着かず、
申し訳ございませんでしたぁ〜〜。
[猫なで声と満面の笑顔。
勿論、許可が出るまでは部屋に入る事はない。**]
― ホートン砦/書斎 ―
へい、ファミルめが今すぐにでも鯨なり河豚なりなんなりと……
はは、こちらの御品を…?
[サンプル>>388を恭しく受け取り、毒かと、丸薬を見つめ。]
成程、さすがベリアン様で在らせられる!
ファミルめには逆立ちしても思いつきますまい!
いやー恐れ入りましたとも!ええ、ええ!
[若干大げさすぎるほどにほめたたえ、そして悪い顔を浮かべて。]
………為らば、本当に薬としてしまいましょうとも。
騎士に使わせるのであれば、 そうですねェ…
魔法干渉を弾く、そんな効果を、“与え”てしまいましょう。
[それも、飲んでしばらくしなければ効果がない。
そう付け加えておけば、ベリアンの条件には符合する、と思われる。
―――と。]
――――…!
閣下に在らせられましてはご機嫌麗しゅう…
[サササ、と壁際まで退き、首を垂れる。
顔を上げるのは恐らくは許されないと思ったゆえと…――
エルフゆずりの金髪は、中々に珍しい淡い色であるために、記憶の一旦に残る、そう思われた為である。]
やや、ファミルめのお名前までご存じとは、
流石の御晴眼、感服いたしました。
……小隊、ですか。
聊か、身に余る光栄に御座います、ええ、
ファミルめには、数匹の使い魔を当てて頂ければ十分でございます。
[深々と頭を下げたまま、声だけは張ってみせたものの。
つまりこれは、忠告、だろう。
鼻につく動きをすれば殺す、そういう意味だ…――と、ファミルは考える。]
はは。
今しばらくは、使い魔どもで司令官の責務でも学ばせて頂きます。
[ただの偶像かと思えば、中々働き者の王らしい。>>293
下げた頭で、冷静に目を細めた。あまり良い傾向ではない。
王が働きすぎる国は自壊してしまう事が間々あるものだからだ。
悼む誰かを残すくらいであれば、悪と下衆と蔑まれて死ぬが良し。
わが身を以て味わった故の、この狙った生来まで、この男は読んでいるのかどうか…――。
未だ、この王は測りきれない。未熟か、それとも“そういうモノ”なのか。]
[いくばくかの丸薬を受け取り、そして手尾ドールの後に、再び猫なで声と共に頭を下げて、書斎を辞した。*]
― →ティレル ―
[風切り羽根が回復するのを待っていた可哀そうなハーピーを足蹴にしながら、再び説得と言う名の暴力を繰り返してティレルへ降り立った。
片手で弄ぶのは件の丸薬。]
自分で試すなんてとんでもない。いろんな意味で。
[試すなら、おあつらえ向きの老人が居る。
誰かの為だとか何だとか言う建前で無謀にも一人残り、役に立たない無価値な身体に意味を持たせようとするその、遺された者たちの痛みを顧みない無能。
まさしくファミルの、堪忍袋の緒どころか袋ごと引きちぎる地雷。
あれがどうなろうが知ったことじゃない。
飲ませて逃げれば、後は魔物が結果を見せてくれるだろう。]
……ようジジイ、まだやってんのか。
[想像以上にあの魔術は効果があったらしい。
剣は無残な姿になってはいるが、それでも力任せに揮えば棍棒の役割もできようもので。
今度は、宝石一つの大サービスだ。
なんたって、薬を飲んでもらわなければ困るのだから。]
Bate de viață. Odore, suflarea de viață pentru tine――
[宝石に木の精霊込める。
詠唱、そして発動までに、流石に残りの体力では阻止できまい。
力が籠り淡く光る宝石を、老人めがけて投げつける。
蔦が、ぐるりと腕や脚を絡め取った。
動きを止めるくらいが関の山だが、今はそれで十分だ。
村中の井戸から水をたっぷりと汲み、老人の傍へ。]
身の程ってのをわきまえろよ、クズが。
地獄で後悔したところで、時間は戻っちゃくれねぇんだ、よ!
[その口に、かの丸薬を突っ込んで。
そのまま水をどぶどぶと注ぎ込む。水が無くなるまでやれば、飲まずにはいられないだろう。]
ああ、なんだっけな。
無知、それこそが汝の罪である……だったか。
あの世で反省しな、クソ爺。
[疲れてヘタったハーピーを蹴った。
ビイビイ泣いてるそれに飛び乗って、ベシベシ叩きながら、向かうのはカレンだ。
残りの薬を、対魔法の力を持つ丸薬だと嘯いて広めてやらねばなるまい。]
― カレン・中央商会 ―
[どうやら本当に配属されたらしいケット・シー部隊。
にゃーにゃーみゃーみゃーごろごろと好き勝手する猫たちを見て、これペットの世話じゃないだろうなと半ば本気で考え始めつつ。
確かに妖精は妖精らしい。ファミルのブーツに仕込んだ、移動用の風魔法は、彼らの協力で格段に安定していた。]
ミスターゲルトを頼む。そう、ファミルだ。
久方ぶりだな。
……南方の砦でやりあってるって聞いてな。また入用だろ。
今度のは対魔法薬だ。
ある程度の魔法を無力化…か、弱めてくれるスグレモノだ。
魔物って言うなら、スプリガンやらが出てきてもおかしくないだろ?
[ズイっと詰め寄ってアピールを始める。
やれ身体になじむまで数時間かかるやら、ファミルが使うレベルの魔法であったら、無力化は容易いだとか何だとか。大魔法使いの大魔法でも、命が即奪われる事は無いだとか。
そこいらの誰かを捕まえて丸薬を飲ませて実験して見せてまで、売り込んだ。
実際に使用されるかどうかは別として。*]
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さてどうしようかな!
ペンホールズ以外に居る人がほぼいねぇからなぁ
突撃してもいいんだけどどこに突撃しても人大杉になりそうで
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