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― 調理場 ―
[正式に台所の使用許可を得て、十分過ぎるほどの予算で質のいい材料を買い揃え(大量だったので荷馬車も使ったらしい)、堂々と調理してよい状況、こんな幸せなことがあろうか。
ダーフィトたちと菓子作りを約束した時刻より相当前にキッチンへ入り、先に依頼された仕事を片付けるつもりだった。]
さて、やりますか。
[メモ用紙]
(1つ目)スノウケーキ
・ココアスポンジベース、デコレーション
・以下の4名の名前入り
トール・ベルゲルード
リエヴル・フェルセン
ディーク・ルーデン
フレデリカ・ファロン
(2つ目)ラヴィケーキ
・イチゴタルト
・以下の2名の名前入り
ジェフロイ・スコーピオン
カサンドラ・レイヴンウッド
[手始めに、タルト生地にとりかかる。
ボウルに小麦粉、バター、砂糖を入れる。バターが多いので、ヘラで切るように細かくしてから、溶き卵を入れてまとめると、麺棒で生地を伸ばし、タルトの方へ敷きこんでいく。
ラヴィの顔になる大きな正円と、耳になる細長い長円が2つ、全部で3枚。
フォークで穴を開けたらよく洗った小石の重しを乗せて型を整え、予熱しておいたオーブンへIN。]
次。
[砂時計を倒すと、スポンジに取りかかる。
上質の小麦粉を篩いにかけて測り取る。卵を卵白と卵黄に分けて、卵白のみボールへ投入。
泡だて器で手早く混ぜながら、やはり測っておいた砂糖を半分ずつ投入。
ふわふわのメレンゲができあがったところへ卵黄、小麦粉と次々さっくり混ぜ合わせる。
湯煎しておいたバターと牛乳にココアを混ぜたものを入れると、生地が優しいブラウンに染まる。
大きさが異なる3種の円形型へそれぞれ一気に流しいれる。
焼きあがったタルトと交換で、オーブンへIN。]
次。
[両方のケーキに使う大量のカスタードクリームにかかる。
鍋に牛乳を入れて温め、バニラビーンズを少々。
ボウルに卵黄と砂糖を入れて混ぜ、小麦粉を合わせた後、温めておいた牛乳を少しずつ加える。
ざるで濾して鍋でトロトロと温め、香りづけにラム酒を垂らした。]
〜〜♪ 〜〜♪
[ご機嫌でタルト生地の中にカスタードクリームを流し、荒く切ったイチゴを並べて、ラヴィの桃色のふわふわもふもふを 表しているつもり。紫に輝く葡萄の実を瞳に、小さなミントの葉を口元にして顔を作った。
ナパージュを全体に塗って艶を出し、ラヴィの耳部分にそれぞれチョコレートで名前を入れる。」
ジェフロイ・スコーピオン
カサンドラ・レイヴンウッド
次。
[焼きあがったココアスポンジを型から取り出すと、濡れ布巾で粗熱を取って冷ます。
冷えたら横にスライスし、間にカスタードクリームを塗って、小さくカットしたイチゴを並べる。
大きい円から順に3段重ねにして、スノウのシルエットを切り取った紙を使いながら、粉砂糖を篩って白猫の絵を描く。
足元にはラズベリーやブルーベリーを飾り、「花畑を散歩するスノウちゃん」を演出。
スノウの頭上の空白に、チョコレートで名前を入れる。」
トール・ベルゲルード ♥ リエヴル・フェルセン
ディーク・ルーデン フレデリカ・ファロン
……できた。どう?
[味見目当てに見物していたかもしれない相手に向かっての呟きか、独り言か。いずれにせよ満足げ。
まだ、クロカンブッシュの大仕事が残っているが、そろそろダーフィトたちが来る頃なので、一旦ここで、一休み。
運んでくれる人がいたら、2つのケーキだけ先にパーティ会場へ持って行ってもらうかもしれない。]
あ、余った卵白で、ラングドシャ、作るかな。
[……一休みのつもりが、待ってる間にも次々と作りたいものが出てきて、カークの進撃は止まらず……**]
/*
しかしあれですね、俺の菓子作りすげいインチキくさいので、スイーツマスターな蜜さんや6さんに読まれると思うとマジで顔から火が出るモード
なんちゃってパティシエで許してください… */
― 調理場 ―
[余った卵白で作ったおまけのラングドシャ。軽くつまめる味見にぴったりの菓子を取り出すと、ダーフィトの目が少年のように輝いている。>>+97
味見をしていいかと問われれば、]
もちろん! あっ、火傷しないように気を付けてくださいね。
[焼きたてを頬張って、満面の笑みで「うまい」と言ってもらえるのを聞くと、カークにも思わず同じ笑みがこぼれる。
自分の成果を誰かに食べて喜んでもらえるって、本当に素晴らしい。]
よかった、上手く焼けてたみたいで。
あっ、ヒンメル先輩も、あつあつのうちに、どうぞ。
[味見のためにスタンバイしていてくれた先輩に勧めるやいなや、ダーフィトが彼の口に一枚ラングドシャを放り込んでいた。>>+99]
― 調理場(クロカンブッシュ準備) ―
[お菓子教室が一段落したところで、いよいよ、卒業パーティの持参品かつヒンメルリクエストの大物、クロカンブッシュに取り掛かる。]
……よし、やるか。
[溶かしバターに砂糖と塩をひとつまみ。そこへふるった上質の小麦粉を入れ、手早く混ぜてまとまったら溶き卵を加えていく。
できたタネを金口のついた絞り袋に入れ、天板へ小さく絞っていく。
たくさんの花のつぼみのように並んだシュー生地をオーブンに入れ、砂時計を倒す。]
次。
[シューの中身はケーキの時に作ったカスタードを使うとして、デコレーションの準備にかかる。
鍋に砂糖、キャラメル、水を入れ、鼈甲色になるまで煮詰めたら火を止める。とろとろの状態をキープするため、ぬるま湯で湯煎しておく。
オーブンから焼きあがったシューを取り出し、シューの裏から小さな金口でカスタードクリームをどんどん詰めていく。]
……。
[とにかくたくさんあるので、どんどん詰める。時間がそろそろやばい。]
[タルト生地で作っておいた下地の上に、鼈甲色の飴で接着しながら慎重に、しかし手早く、シューを積み重ねていく。
数を計算しながら、個数が足りなくならないように配置する。
だんだんとシュークリームのタワーができあがっていく。そして、]
ここが、肝なんです、たぶん。
[鼈甲色の飴をぐるぐると鍋の中でかき混ぜながら、どう飾ったものか思案しつつ、見守ってくれている人たちにつぶやく。]
はぁーーーーッ!!!!!!!
[ものすごいスピードで飴を乗せたスプーンをタワーの周りで飛行させる。糸状に伸びた飴がリボンのように絡まり、
シュークリームのタワーをきらきらと飾っていった。]
ぜー、ぜー、ぜー……こ、こんなんでいいのか? クロカンブッシュ……。
[ところどころに砂糖漬けの花や木の実をくっ付けると、茶色いタワーがカラフルに彩られた。
――クロカンブッシュ、完成しました。]
あっ、そうだ!注文のケーキももう届けないと……。
[慌てて手を洗い、成果物運搬の準備。
見物していた人たちにも手伝いを頼んで、ステファンが指定した控室へ大事に大事に運んでいった。**]
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