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────── 聞こえるのだろう?
[それは、どこにいようとも。
どうあろうとも、”彼”の耳に届く強制力をもって響く。]
… お前があまりに遅いので、呼びかけに苦労した。
[微かに笑う気配さえ、彼の耳には届くだろう。
あたかも耳元に、囁きかける如く近くに。]
直接見えるものと待っていたのだが、怖気づいたか?
[ひとつ、ひとつが彼を煽ることだろう。
かの声の主は、きっとこのような侮りを受けることには慣れていない。]
否定するなら来るがいい。
場所は───…、
…… 分からないなら、教えてやろうか?
[しまいには、とびきりにこやかな誘いを一つ。
その頭上、陣に集中して見えぬ死角に一瞬黒い影が*差した*]
― 黄砂の村:郊外 ―
───…ふ。本当にこらえ性のない。
[挑発には、期待通りの成果が返った。>>169
パスを通じて響く声は、その威と怒気とを良く伝える。
まったく、このようなものに喧嘩を売るなど正気の沙汰でない。]
… さて。 出来るものなら。
[とはいえ、無謀など最初から分かりきっていたことだ。
内心の思考はともあれ涼やかに挑発的に言い切って、シェットラントは息を吐いた。]
[既に魔力の消耗が激しい。
そもそもポータルなどという大魔法は、簡易にとはいえこのように短時間で繋げるようなものでもないのだ。
けれど今、それを可能とした一つの要因は間違いなく、]
( また、助けられたな。 )
[”彼”の助力によるものだろう。
そう、声に出すことなく、思考だけを向けた。
先程より
[その変化は急激だった。>>170
圧し掛かるように頭上より、巨大な炎纏う魔性の鳥が襲い来る。]
………くっ!!!
[咄嗟に手元の剣を身に引き寄せて刃を振るった。
ざ。と、軽い手応えがあって、妖鳥は再び空へ舞い上がる。
その直後に熱気が来た。
魔力帯びた炎から、身を庇うように腕を掲げる。]
[頭上にはロー・シェン率いる軍勢>>183がある。
それらもまた、襲い来る魔鳥の群れと戦っているようだった。
触発されたか、ぞろり。と、這い出て来るモノがある。
黒い、昏い人の形の影のようだ。>>#1
それらは魔と人との区別なく襲い掛かり、その場に一層の混沌を齎した。]
万物の根源なる
[見上げれば、炎纏う妖鳥が再び舞い降りて来る。
真っすぐに降下して来るその巨大な嘴を正面から見据えて呪を紡ぎ出す。]
慈悲なる乙女の嘆きをもて、この地に静寂を齎せ。
───── 凍てつけ。
我は汝を沈黙の裡に留める者なり。
[紡いだのは氷の呪文。
ある意味、最も馴染み深いと言って良いのかも知れない呪を紡ぎあげて、妖鳥と這い出た混沌の影へと、横薙ぎに剣を振るう。]4(6x1)3(6x1)
[混沌に向けて放たれた魔法に幾分の手応えはあったようだった。
氷に封じられ砕け散るモノがある。
そこから紫色の結晶がまたひとつ、地面に転げ落ちた。
今はそれを拾い上げる余裕もなく襲い来る妖鳥を再び見据える。]
な に……っ、!
[地面が鳴動する。>>174
魔方陣が不気味な色に輝きを放つ。
声が───、呪文ではない力ある宣言が耳を打った。>>171]
………っ!
[バランスを崩したところを、妖鳥の嘴に鋭く突かれた。>>224
悲鳴にならない声を噛み殺して、鳥を切り裂く。
鳥は悲鳴の代わりに炎を吐いて消え果てる。]
…────、は。
[地にあるのは、影なる月白纏う天使の護り。>>196
魔を貫くその影に守られ、シェットラントは荒く息を吐いた。
怪鳥の嘴は、深く肩を抉っている。
これ以上、剣は使い物にならないな、と冷えた頭で思った。
抉られたのは右、残念ながら利き腕だ。]
[膨大な魔力が紡がれる気配がする。>>226
規格外だろうと、ちらと思った。
どういった基準で呼び寄せたのか、ベリアンを問い詰めたい。
実際に彼が選んで召喚したわけでもなさそうだが。
何故だか少し意識が逸れたように見える向こう、
彼の背後に凝る力がある。
さてはあれが”目”かと目を眇めた。]
全ては
……万物の根源たる
[この距離からでは難しいかも知れない。
けれど、何故かこちらから気が逸れたように見える今ならば。]
光は槍となりて、闇を払わん。
[生命魔法に論理魔法を重ね行く。
精密な二重詠唱と共に水晶の触媒が砕け散る。
そうして差し伸べる掌の上に形をとるのは、細い光の槍。
氷の輝き纏うそれに、自らの
…… くらえ っ…!
[一条の鋭い光が、金色の髪を持つ男めがけて…否。
その背後めがけて放たれた。
狙ったのは背後の”目”、そう思われる魔力の塊だ。]
/*
い、いちおう「ここです」する用にも狙ったけど大丈夫だよな?大丈夫だよね????
大事なもん狙う時っていつもドキドキするww
当たらなくていいですから!!!!
…、すまない。囮としてはここまでだ。
[低い声が響いた。
痛みを滲ませる風はない。事務的な響きだ。]
少し魔力を使いすぎた。
剣もすぐに振れそうにはない。
戦力としては、あまり使い物にならなさそうだ。
[淡々と自らの現状を報告する末尾、仄かに苦笑の響き乗せ。]
[渾身の力で放った光の槍は、
しかし”目”を貫くには至らなかったらしい。
それを見上げたシェットラントは珍しく、ごく悔しそうな顔をした。]
……ロー・シェン。見えたな?
[地面に蹲りながら声を上げる。
目前にふわりと、月白色の加護が舞った。
それに密やかに頭を下げながら、言葉を続ける。]
あれを狙え。
そして…すまない。後、任せる。
[言うまでもなかったのかも知れないけど。
彼へ目礼を向けて、短く呪を紡いだ。]
万能なる
[それは単純な付与魔法だ。
術の完成と共に、ロー・シェンの持つ槍が微かな光を放った。
それを見届けたシェットラントの身体が、ずるり。と、地面に*沈んだ*]
…………ふ。
適任、 だっただろう?
[ベリアンに肩を掴まれ、蒼白な顔で一度、声なく呻いた。
けれど音にして頬に刷いてみせたのは笑み、手に小さなリンゴを握りしめて笑った。その指先からは穏やかな魔力の波動が伝わって来ている。……けど。]
何をしている、ベリアン・サルーク!
俺は役割を果たしたぞ。
では次はお前…いや、お前たちの番だ。
ベリアン、お前が今、気にかけるべきものは戦えない男などじゃない。別だろう。
シメオン殿も、どうかーーー…
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