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情報将校 ミヒャエル は 帝国軍准将 リエヴル に投票した
情報将校 ミヒャエルは、隻眼の軍人 ノトカー を投票先に選びました。
― 市街地? ―
[ 矢のように走る馬上の影に目を凝らす。
馬が殺到する先、カサンドラが倒れ込んでいるのが見て取れた。>>0 ]
髪は、目は、軍装は、だれだ、
将校か、兵卒か……!
[ 肩の上に一つ結んで長い髪が尾のように揺れている。銀茶色の残像、将校の肩章。 ]
ドーベルニュ、か……!?
ステファンを襲った、あの、
[ 家屋から身を乗り出して大きく息を吸い込む。 ]
またしても不意討ちか! ドーベルニュ!!
旧友を裏切るのがよほどお得意なようだ!!
>>17
いいや。
その状況でわかる。……今日の敵のみならず、味方でさえも裏切る心積もりだったのだろうが?
[ カサンドラに銃口を突き付けたウェルシュを見て狼狽するノトカーの姿を目の端に唇を歪めた。 ]
味方さえも欺いて、己の信じる道の先にあるのはなんだ、更なる栄達か、それとも己の認める理想以外は許さぬ狂信の道か!?
[ 去来するのは、いつか二つの国をシュヴァルベにしたいと言っていた男の面影。 ]
/*
あなたは人犬です。
襲撃されても一日は死にませんが、翌日の夜明けに命を落とします。
村人の数が人狼以下になるまでに人狼と妖魔が全滅すれば勝利です。
ただし、人狼を全滅させた時点で妖魔が生き残っていると敗北になります。
あなたは瀕死の傷を負いました。夜が明ける頃、あなたの命の灯は消えるでしょう。
/*
ノトカーかウェルシュに殺して頂こうとしてのこのこ飛び出したものの、味方同士で女を巡る争いが勃発した為おすわりをして待つわんこであった。
Λ,,Λ
(´・ω・)いいこでまってるお
.c(,_uuノ
[ >>30のやり取りに、別働隊……ウェルシュの行動は、ジェフロイとノトカーには知らされていなかったのだろうと確信する。
この混乱に乗じれば、フレデリカもカサンドラも離脱させることが出来るかもしれない、そう考えた時。
乾いた音に目を見開いた。 ]
……え?
ノトカー?
ノトカー!
[ 威力が弱い魔法銃のためにか、白い軍服を赤く染めても、ノトカーは倒れ伏すことはない。
両手に剣を握って、ウェルシュに相対している。 ]
あの魔法弾は使わなかった、のか……?
[ 左手に銃を構えたまま、無意識に右手で首元を抑えた。 ]
― 市街地 ―
[ カサンドラを奪還して撤退命令を出すジェフロイ、それに従うウェルシュ、そして部下の手により馬の上に乗せられていくノトカーの姿。
フレデリカはどうしただろうか、近くまで来ていた筈のレナト隊、ウーツ隊は。
気が付くと、近くに倒れ伏す帝国兵の上着を剥ぎ取って自らのそれの上に着込み、騎手を失い迷っていた馬の手綱を掴んで背に飛び乗り、その後を追っていた。 ]
― 学校跡地 ―
[ 『どちらへ!?』と叫ぶ部下に『確認する事がある、ファロン少尉とフォルテア隊に合流しろ』と叫んで、その後はどう進んだのか。
帝国軍が新たな拠点に選んだとの情報もある士官学校跡地に一人で向かうのは無謀だ、そう頭の片隅を過ぎる声を振り切って、馬脚は二人乗りで進む将校二人からさほど離れずに敷地内へと辿りついている。 ]
……こんなになってたのか。
[ 緑の木々が腕を伸ばして葉影を広げていた中庭、懐かしい校舎、雛たちが暮らした小さな巣――寮までもが、面影を完全に失っている。 ]
まだ三年も経ってないのに、こうまで……。
ルームメイトがよく昼寝をしていた木陰は、
あの大きな木は。
生徒会役員の旧友たちが椅子とテーブルを並べてお茶会を開いた木の下は、あの辺りだっただろうか。
そう思いながら視線を向けた先に、人垣――兵士の輪ができていた。
彼らが洟を啜り、涙声で呼ぶ人の名前は耳に入ってくるのに、それがどういう意味なのかは、よく分からない。
夢の中でみたように、どこか遠く現実感のない光景を呆然として見つめていた。*
― 学校跡地 ―
[ 意識を取り戻した彼の体力に驚くのも僅かな間、ぼんやりとしていたノトカーが此方を見て、その眼に力が戻るのを見た。
『スパイだ』と言われて、ああそうだったと不意におかしいような気持ちになる。 ]
……ああ、そうだな。
確認すべき、だから、俺はここに来たんだった。
[ 掴みかかってくる帝国兵の腕をかわして、木の幹越しに捻じり上げた。梃子の要領であっけなく骨の砕ける音に小さく笑う。
『掴まえろ』との指示があったからだろう、刃をかざす者はいなかった。鞭で足首を狙って引っ繰り返し、倒れた兵の胸に足を乗せて肋骨をへし折る。 ]
暴れない方が良いな。
肺や心臓に折れた骨の先が刺さったら一発だ。
向かってきた兵の数は何人ほどだっただろう、その肩越しに、ノトカーの構えた銃が見えた。
その銃口が光るのを見て、俺は何が知りたかったのだろう、とぼんやり思う。
《知りたい》その一心でここまで来た。
自分がかつて何を失ったのか、何を取り戻すべきだったのか、そこから知らなくてはならないと。
諜報の仕事を選んだことは確かだ、スパイと言われるのは間違っていない。
だが、帝国兵の上着を剥ぎ取って撤退する彼らの後を追ったその時、俺は何を知りたかったのか。
[ 左手に構えた銃にあるのは希少な火薬の弾だった。
竜騎兵隊等と違ってその数は多くはない。
それを使うのならば、最後の最後だ。
撃鉄を起こすガチンという音が掌を弾く。
ノトカーの銃口が弾を撃ち出すのを確認するように引き金を引く手は少しだけ遅かった。 ]
[ ノトカーの銃口が弾を撃ち出したその瞬間、目前に広がる金色の光に微かに瞠目する。
眼の奥から入り込む閃きがたちまちに視界を奪っていくのを感じた。
そうして、胸の真奥に突き刺さったそれが、鎖骨の上にある貴石と共鳴しているのも。
幾千もの鈴が鳴り響く。
胸の中で、血管の中で、耳の奥で、頭の真芯で。
風が波打ち、雨が屋根を叩くような、梢を振り回すような音が聞こえる。嵐の音だ。荒れ狂う波、泡立つ波のような。
ああ、これが、ステファンの命を奪ったものかと、ぼんやり思った。 ]
いつか、お前が言っていたのを覚えているよ。
石はこの星のかけらなんだって。
だから、俺は「俺たちの眼は星の色か」と返した。
……最期に見るのが星の色なのは悪くない。
だけど、
叶うなら、もう一度だけあの緑を見たかった。
秋の終わりに戦火に焼かれたみたいな野焼きの後、死に絶えたように真っ白な雪の向こうで生まれる時を待って、
春、燕の戻りと共に萌えいずる一面の若草を。
[ もう眼を開いているのか、閉じているのかはわからない。
網膜を焼いた金色の上にやがて夜闇のような青の帳が降りてくる。
帳を透かして金色の光が瞬くのを知覚したのは一瞬だったか、それとも永遠だったのか。 ]
緑だ。
……春の色だ。
[ そう呟いたのち、
微笑みのような形に上がった唇は、微かな吐息をひとつ零して、動きを止めた。** ]
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