情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
サンキュ。
や、ありがとうございます。
[教官の言葉には短い礼。
言葉の使い方が影響してはかなわない、一応言い直す。
これで試験からは開放される。
筆記も実技もやりきった。
今は何よりも安堵と開放感が勝り、長い嘆息が漏れた。]
うえ。手当てってやっぱ医務室か。
… はーい。
[怪我を侮ってはならないのは分かる。
だが、過去に色々あった為かどうにも足が向かない。
半年前にぶっ倒れて連行されたことも記憶に新しく、出来れば避けたい場所ではあった。
自分は棚上げしても仲間の怪我は気になるので、処方は妥当だと思ったけれども。]
─ 試験後 ─
そりゃまあ、すげぇ楽しかったけどな。
俺らにかかりゃ当然の結果だろ。
[何時もの不遜さでにっと笑う。
当然そこには「お前らが一緒だったからこそ」の意が含まれていたが、
さっきの礼ひとつで、本日の素直配布分は品切れである。]
対人戦は……どうするかな。
や、すげえ見たい対戦内容じゃあるんだけど、
[目の端で肩口を見るが、すぐにぶんと首を振る。]
いや、行く行く。
[対幻獣組の戦いはもう終わっているだろうし、ならば他に見たいところも特にあるわけではない。
対人組は、滅多に見られない対戦カードだと聞いている。傷をおしてでも見に行く価値があるはずだと。
その試合会場で他の生徒らに血塗れの肩を指摘されること44回、決着の付く直前に途中抜けせざるを得なかったのは、のちに地団太踏むほど悔しがったとか*]
― むかしのはなし ―
[士官学校の寮へは、入学と同時に入居した。
学び舎の寮で生活をすることで早く学校に馴染むであろうということ、貴重な経験が出来るだろうという両親の方針だ。
新しい環境での新生活。どこか浮き立つような雰囲気の中。
当時14になったばかりのレトはどこかピリピリとしていた。
所謂、反抗期というものだろうか。
住み慣れた家を離れる寂しさ、見知らぬ環境での生活。
元々使用エネルギー量の多いところに激しい身体運動が加わった為か、すぐに腹が減るし。
成長を見越して誂えた服の裾も袖も長くて困るし。
それに、悔しいから誰にも言わなかったが、既にホームシックにもかかっていた。]
[入寮先が決まった日も、そんな状態は続いていた。
決められた部屋を三度ノックして、招きいれられるや否や]
………1年の、レト・コンテスティ。
[部屋の前に仁王立ちし、ぶっきらぼうに名乗って唇を尖らせる有様だった。
視線を合わせようともしなかったから同室の先輩がどのような顔をしたかは分からなかったが、さぞ生意気そうな子供に映ったことだろう。]
ジェフロイ・スコーピオン?
それ、アンタの名前?
[相手が名乗ってから、漸く顔を向ける。
目が合って一瞬、沈黙し。
深く眉間に刻んだままだった皺が、微かに浅くなった。
2つ上の先輩として紹介されたその人が、
ほんの少し、昔の兄に似ていたからだ―――]
[しかし、それを見て態度が和らぐかと言えば、全くの逆だった。
当たり前のそれが、益々微妙な時期の少年の反発心を煽った。
実に勝手な理屈だが、とにかく入学当時は最悪の態度で接していた、と思う。
大変扱いづらい同居人であったに違いなく、今自分がジェフロイの立場であればとっくに放りだしているだろう。間違いなく。]
[関係に変化が起きたのは、それから半年近く経った秋のことだ。
ある日、剣試合で完膚なきまでに叩きのめされたことがあった。
公式の手合わせではないとはいえ、完全な敗北を喫した初めての経験。
悔しくて悔しくて、行き場のない怒りと不甲斐なさとで、
部屋に入るなり塞ぎ込んでベッドにうつ伏せて、休日なのを良いことに丸々二日そこから動かなかったのだ。食事も取らなかった。]
[そんな折、呆れてか見かねてかは分からないが、
部屋の反対側から投げかけられた言葉があった。
会話の中で流れてしまうような何気ないもので、
恐らくは本人だって覚えてはいないだろう。
それでも。
なぜかは今でも分からないが、その時だけはそれがやけに響いて。]
………
[枕で深く隠したままの表情が、歪んだ。
うつ伏せたままの背が震えても、鼻を啜る音が気まずくても、意地でも顔を上げなかった。
遅い雪解けのように頑なな心がゆっくりと融け始めたのは、おそらく、その時からなのだろう。]
[翌日、手のひらサイズの木彫りの置物がひっそりとジェフロイの机の上に置かれた。
それはぐらぐらと座りも悪く、慣れぬナイフでも使ったかのようにどこか不恰好なもの。
「……。好きでしょ、ウサギ」
問われてもそうとしか答えず、何の心算かは言わなかったが。
以来、事あるごとに増え続けるウサギグッズの第一号である。]
― 今はといえば ―
[ジェフロイが少しでも気に入るならそれでいい。
自分もウサギコーナーを見れば(エアー)食欲が満たされる。
一挙両得、Win-Winだろ?
と、部屋を見て驚いた友人にはそうドヤ顔で話すが、
果たしてどこまで本気でどこまでが冗談だか。]
/*
レトが不機嫌だったりしょんぼりしているのって
たいていお腹空いてるんじゃないだろうか疑惑
胃が空っぽの時もあれば、心が空っぽの時もあるだろうけど、要するに空腹なんだn
/*
あ、しまった。
>>*39
しかし、それを見て態度が和らぐかと言えば、全くの逆だった。
似ているけれど、同じじゃない。
当たり前のそれが、益々微妙な時期の少年の反発心を煽った。
要するにブラコンだったんだよな当時きっと。うん。
今はそうでもないが。
多分………その毛付けたの、俺。
すいません。
[布を握っていた手には、既に処置が施されていた。
手当てを終えているのにはほっとしたが――
怪我するまで激昂したその原因が、
自分の行動が引き金かも知れぬとなれば黙ってもいられない。
酷くばつの悪そうな顔で、ぽつりと謝罪を口にした。]
/*
試験が終わったからか、あちこち可愛いロールや楽しいロールが流れていて非常に眼福で早く読みたいのだが、まだこちらのログ読みは2日目途中でs
折角のロールなんだから見落としたら失礼だろーとか全部読みたいーとかそんな、勿体無いお化けだ。
総勢20人分のロールなんて贅沢! 溺れるけど!
― 食堂 ―
[医務室が賑わいを見せている頃、青年の姿は食堂にあった。]
おばちゃーん。
大盛り丼とハムチーズサンドとお任せプレートってのと、
そこの野菜スティックと、あと何か肉!
…ん?これ? だーいじょうぶ大丈夫。
こんな傷くらい俺に限らずしょっちゅうだろ。大袈裟。
[オカン的気遣いの行き届いた食堂マダムから「はいよ」と手渡されたトレイは二つ。
肩の傷は目算通り深くはなかったものの、服布の血を拭わなかった所為で大量出血に思われたのだろう。
盛大に包帯を巻かれた。腕が動かしにくい。]
ったくあいつら、大勢で押し出しやがって。
お陰で対人見逃したじゃねーか。
ディーク先輩とフレデリカと西寮長とリエ…… むぐむぐ。
[食事は黙って食べましょうを守りつつ、腹拵えのひと時。]
/*
wwwwww
ノトカーの手によってカサンドラ教官がものすごいageられているのを把握した。
分かった俺もちょっと触れに行くからNE!
ノトカー可愛いよノトカー(
/*
あ、そしてジェフロイさんはありがとう!
あんな長々した過去回想にお返事くれるとは。
対戦相手を暈してたつもりだった(最初は同級生かどっかの先輩を想定してたんだけど言葉がト書きから抜けた)ので「ジェフロイさんにやられたんだぜ!」ってするつもりは無かったんだけど、そこまで拾ってくれたので二重に感謝。
あと何かエスパーか!というレベルで良いものを貰った気がするので後のあれそれに取って置く(大事にしまった)
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新