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記録係 フレデリカ が見物人として参加しました。
記録係 フレデリカは、見物人 を希望しました(他の人には見えません)。
― 回想 ―
[私はたぶん、生きて故郷の星の土を踏むことはないだろう。]
[別に確信があったわけではない。
これから戦場に行くわけでもなければ、
進んで死地に赴く気も更々ない。
これは単なる予感……いや、予測の結果だ。
だけど、残念なことに私の予測はよく当たる。]
[それに……
いくらこの宇宙が多種多様な種族、
生命で満たされていると言っても、
星と星の間には距離がある。
惑星内でも陸路・海路・空路其々で移動手段は多岐に渡るが、
どんな移動手段であれ、何百年経とうと、
死者が一人も出なかった移動経路は無かった。
どれだけ技術が進歩しても不測の事態は付き纏う。
それが宇宙なら猶更だ。
吸い込まれそうになる漆黒の空間が無限に広がる宇宙。
ギムレーの光があってもなお、その空間は冷たく、
宇宙服など防護服を身に纏っても容赦なく放射線は降り注ぎ、
観測しきれないほどのスペースデブリが舞う。]
[そんな過酷な空間の中をこれから移動するのだ。
無事に戻ってこれることを一体誰が保証出来るのだろうか。]
― 現在 第二エリア 通路 ―
ふんふ〜ん♪
[船内の通路をご機嫌そうに鼻歌を歌いながら少女は歩いていた。
時折握っている10cm程の小さな袋を嬉しそうに眺める]
フラワーショップのヴルディームさんって本当に良い人。
中継惑星で珍しい果物の種を入荷したって
わざわざ教えてくれるのだもん。
早速第四エリアのファーム・パークに植えようっと。
どんな実が実るのかな?果汁がたっぷり詰まった瑞々しい果物かな、
それともシャリッシャリッの歯ごたえばっちりな果物かな?
そうだ、このことをしっかり記録に残しておかなきゃ。
私がファーム・パークに辿りつく前に不慮の事故に
遭わない保証はないものね。
[そう口にすると少女はカバンから直径30cm程の携帯式穿孔機を取り出して床に置く。
穿孔機に何枚にも連なった金属製の板をセットし暫く入力を続ける。
すると、携帯式穿孔機は金属の板に複雑な紋様の穴を刻み、
パンチカードとして吐き出し始めた。]
記録係として徴兵された時はどうしようかと思ったけど、
思っていたよりビシッとしていなくてよかった〜!
[そう安堵の声を大げさなまでに口にする。
そうしていないと不安に押し潰さてしまいそうだから。
こんなに不特定多数の種族が乗っている船で、
宇宙を長時間かけて旅をするなんて、
他の人は不安にならないのだろうか。
まして半官半民とはいえ、アースガルドへ向かう船。
いつもより厳重な警備。
誰かに襲われる可能性だって、
船が事故に巻き込まれる可能性だってある。
怖い怖い怖い怖い怖い。
だけど一番恐ろしいのは他の誰もそんな不安を抱いていないこと。
自分だけが違うという異質感。
それを誰かに悟られてしまうこと、それが一番恐い。
だから私は今日も必死に陽気な自分を演じる。]
[携帯式穿孔機が金属の板の排出を終えると、
出来上がった金属製のカードを束ねてから穿孔機と
共にカバンにしまう。
この金属製のカードとそれを排出する機械、
これらは私の故郷の星が唯一誇れる技術であり、
私が唯一持ち出せたものでもある。
そしてこれを使ってあらゆる出来事を記録すること
―――それが私に与えられた任務であり、徴兵された理由だった。
ギムレー星系の主星『アースガルド』から約三光年程離れた
位置に存在する恒星群セラ=エノス。
その中の一つが私の母星だ。
もっとも、技術が発達し、亜空間走法も確率した今となっては
距離など在って無いものに等しい。
私の母星も他のギムレー星系の星々の例に漏れず、
アースガルド王国の侵略を受けた。]
[アースガルドが目をつけたのは、
私達が短命故に築き上げた情報保存技術、
私達の星で取れる特殊金属を使用した金属製カードへの
三次元式穿孔によるパンチカード化だったらしい。
改竄が出来ないこと
―――つまり情報セキュリティにおける完全性を実現したのが
私達のパンチカードだった。
あらゆるものの情報化、電子化が進む中、
時代を逆行するかのような情報の物質化だけど、
物質だからこそ、電子のように急速に拡散される心配もない。
加えてパンチを終えたカードは、極寒にも高熱にも、
放射線にも、衝撃にも強い耐性を誇るため、
後から追加で穿孔することは難しい。
たぶん船が爆発しても
パンチカードは読み取り可能レベルで残るだろう。
私はそんな完全性と保存性を有するパンチカードに
アースガルドの偉業とやらを記録する記録係として徴兵された]
[第四エリアを目指す途中で、
通路に微笑んでいる同僚>>30>>269の姿
を見かけて声を掛ける]
やあ、ミーネ
今日も笑顔が素敵だねっ!
私もミーネみたいに柔らかく微笑むことができればいいのだけど。
そうそう、私これからファームパークに珍しい果物の種を植えに行くの。
果実が実ったら一緒に食べようよ。
[その少女の横顔に見え隠れする後ろ暗さ>>31には
気がつきもせず、歳の近い友人に話すように明るく、
そう誘う。
まだ植えてもいない果物に関する気の早い約束に
応じてくれたなら、
両手を掴んで「うん!約束だよっ!」と言いながら
ぴょんぴょんと跳ねることだろう。
応じなくても特に気を悪くする様子はなく、
「ミーネが驚くほど美味しい果実を実らせちゃうんだから!
今に見ててよね!」
と笑いながらそう口にして去るだろう。]
― 回想:鼻歌を歌って歩き出す>>325少し前 ―
[第二エリアの廊下を歩きながら私はスノウを呼び出した]
こんにちは、スノウ。
[ふわりとどこからともなく、
まるで不思議の国のアリスに出てくるチェシャ猫のように
白い猫が出てきたのを確認すると、
一呼吸置いてから不安を一気に口にする。]
船の航行は順調?
船内で不審なことは起きていない?
船外の様子も大丈夫?
宙域に異常はない?
[一応立場上……というより便宜上、軍属になってはいるけれど、
植民地出身の私には警備体制についての情報を確認する権限は与えられていない。
だから、きっとスノウにはチェシャ猫のように煙に巻かれるか、
開示を拒否されると思う。
それでも私は確認せずにはいられなかった。
たとえ本当のことを教えてもらえたとしても、
それを知ったところで私に何か出来るわけではないのだけれど。]
[不安で泣きそうな自分を誤魔化したくてスノウを抱き、
人肌ならぬ猫肌の温度を知覚する。]
ねえ、スノウ。
どうしたら何事にも怯えずに毅然としていられるのかな。
[いつでも、どこでも、
話しかけたり触れることが出来る体感ホログラム。
広く普及した体感ホログラムは
本当に革新的な技術だと思う。
情報の物質化だなんて真逆のことをやっている私だけれど、
私も日々その恩恵を受けて暮らしている以上、
今更これがない生活なんて考えられない。]
[体感ホログラムが五感全てで感じ取れるということは、
システムが五感全てに干渉出来るということ。
実際は悪用されないように何重にもセキュリティが
張られているのだろうけど、物事に絶対なんてない。
だからこうして抱いているスノウは
本当に本来の設定された既定のスノウなのかすら時折不安になる。
システムである以上、情報の改竄、流出、
そして保存する媒体の破損からは逃れられない。
実際、風の内戦の発端となった磁気風による磁場嵐では、
多くのシステムがダウンし、
数えきれないほどの情報資産を喪失したと聞く。
だからこそ、磁場嵐の影響を受けないパンチカードを作る私達の星が侵略されたのだけれど。]
/*
ソロールばかりで本当に申し訳ないのです。
本当はフレデリカも皆と喋りたいのですよ。
うぅ、けどもうそろそろ1d突入に向けてみんな準備なのです。
ミーネちゃん達金馬さんの連携の邪魔をしちゃった感があって、過去の私を消したいのです。
ほんとごめんなさいなのです。
えっと、同じ仲間の所に行けばいいのです?
RP村初めてで、昨日も15時頃から、発言を落とす>>330まで一睡もせず箱前でうんうん悩んでいたのです……。
本当は事前に用意していたのがあったのですけど、
なんか雰囲気が違うなって書き直して、
その間に伸びたログにほわああああってなって、
誰かと絡める場所に現れようと食堂用に書いていたら話が進み、
じゃあ医務室をってなったら、そちらも話が進み、
どこにいけばってぐるぐるしていたのです
*/
/*
元々遅筆勢で、ガチ村のエピでRP村の経験もある方に必死にRPしたら、1時間で頭がおーばーひーとした過去があるのです。
それに加えて深夜コアだから地上は諦めていたのです。
けど、ならば見学に、と村建て様に誘って頂けたので、
描写苦手なりに精一杯頑張ろうと思っていたのに、
結局上手く絡めずソロール……。
ソロールばかりでは、相手も絡みにくいのは分かっているのです。
折角参加させて頂いたRP村、頑張って絡まないと……なのです。
*/
― 現在 ―
[たまたま見かけたくせ毛の少女への当たり障りのない声掛け>>330の結果がどうであれ、
私は目的地 第四エリア ファーム・パークにやってきた。
草花や果樹が生い茂り、お昼寝にも丁度良い心地よい温度と、
調整された暖かい光が私を迎える。]
えっと、たしか個人に貸し出している市民農園……じゃないや、
船民農園は第四エリアの奥の方だったっけ。
[体感ホログラムで一般公開されている第四エリアの見取り図を
表示しながら辺りをきょろきょろと見渡すと
お手玉をしながらなにやら大声を張り上げている
元気そうな少女の姿>>394と
聞くものを魅了するかのようなリュートの音色を奏でながら、
どこか懐かしい歌を唄う青年の姿>>315
平和そのものの光景に、
ずっと緊張し続けて私の心がきりきりと締め付けていた鎖が
どこか緩むのを感じた]
[ええっと、どうしよう。
緩んだ心を、焦りという名の別の鎖が
またきりきりと縛りつけてくるのを感じる。
いや、まだ当人達に気づかれているかどうかは分からないけれど、
笑みを浮かべて話しかけるつもりで近づいておいて、
急に回れ右なんかしたら、それこそ挙動不審だ。
ここは堂々と……
パニックになりかける心を必死に押さえつけて
深呼吸をする。頑張れ私。]
― 第四エリア ファーム・パーク ―
こーんにちはー!
私もお話に混ぜてもらってもいいですかー?
[ちょっと大げさなぐらいに明るい声で二人に声を掛ける。]
まさか果物の種を植えに来たらセルウィンさんと合えるなんて、
吃驚しちゃいました。
さっきの曲、とても懐かしい感じがしたのですけど、
何の曲でしたっけ?
[次に紅い髪の少女の方を向く]
貴方たち二人共お互いに息ぴったしだったね!
二人の抜群のコンビネーションと、
繊細な動きに思わず目を奪われちゃったよ。
ねえ、良かったら教えてほしいな。
どうやってその芸を覚えさせたの?
ペットアンドロイドとの曲芸はいつ思いついたの?
それと……人違いだったら悪いのだけれど、
私達ってどこかで会っていないかな?
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