565 【SF＆BBS風人狼騒動RP村】Sleeping Silver Sheep ④ ～ 銀色羊は＂狼月の村”の夢を見るか ～
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神父 ジムゾン
[いま、自分はどんな顔をしているのだろう？
それは、ほんとうに、わからなくて。
ああ、けれど――]
『家族』、か。
……先に言われちまったな、
[口にした言葉は、ひどく穏やかで、
そのぬくもりを、大切さを、抱くような声。]
神父 ジムゾン
お前のことも、フリーデルのことも、
身内って言うようにしてたのはな、
特にお前は、両親から預かってたから。
俺が家族って言っちまっていいものかな、って
遠慮みたいなものがあったんだよ。
あー、遠慮なんて感性あったのか、とか、
そういう風に言うのはなしだぞ？
[くすりと、悪戯っぽく笑って見せる。
そこにはどうしたって、
痛みが込められているけれど。]
神父 ジムゾン
―― 本当に、こういうのを
口に出して言ったことが、なかったな。
お前たちが来るまで、
この教会は俺にとって、墓場だったよ。
[村の外から帰ってきて、間もなく父が亡くなり、
がらんとなった教会に忍び寄って来たのは、
自身が外から携えてきた、死。]
神父 ジムゾン
いや、正直、
子どもの面倒とかさっぱり分からなかったし、
美味いもの食わせたいと思っても、
飯作れば黒焦げになるし、
どうしたもんか頭抱えてたけど。
それでも、
はんこーきだろうと、そうでなかろうと、
お前が走り回ってるの見てると、な。
いつからか、此処が、
俺にとって、温度のある場所になった。
それからフリーデルが来て、
色がある場所になった。
神父 ジムゾン
[石の床にこだまするのは、
自身の足音だけではない。
共に暮らして、同じ食卓を囲み、日々を過ごす。
そう、その関係に名前を付けるなら、
“家族”以外に思い浮かぶものはない。
それが、自分にとって、
どれほどにかけがえのないものだったか。
――このようなときになるまで、
伝えることも出来ずにいた。]
神父 ジムゾン
[その望みを聞いたとき、どうしようもなく、
心臓を刺すような、握りつぶされるような、
例えがたい痛みは、あった。
――どうしてお前が、そんな顔で
死の覚悟を語らなければいけない？]
神父 ジムゾン
――…
ああ、ほんとうに。
ひどい、わがままだな。
[かけていた椅子から、立ち上がる。
そうして、二歩、三歩。
ペーターとフリーデルとの距離を詰めた。
死ぬことが怖くないと、
その言葉は、きっと、本心なのだろう。
そう思うに至ったペーターも、
そして、それを隣で見ていた彼女も、
どれほどの想いだったろうかと、
それを思えば――]
神父 ジムゾン
…… 何も言えるはずが、ないよな。
けど。
[――右手と、左手。
両の手を伸ばす。
いつかエルナを見つけた部屋でそうしたように。
いや、いまは、それよりもずっと強く。
そうして、もし拒まれないとするなら、
彼ら二人を強く引き寄せ、
この両腕の中に、思い切り、抱きしめただろう。]
神父 ジムゾン
生きていてほしかった、
護りたかった、
これからも、この場所で。
この村で、
一緒にいて。
お前が大人になるのを見たかった、
ずっと――、
ずっと、傍にいたかった…！！
神父 ジムゾン
[――夢を見る。
何も起こることはなく、村は平和なままで、
誰もが昨日までと同じ明日を過ごし、
ひとつずつ、日々が過ぎていく。
やがてペーターは大人になる。
自分は、死んだ父と同じくらいの歳になるだろうか？
そのときは、今度こそ、
透明な『水』なんかを、一緒に。
そこには当然、フリーデルもいて、
同じ時間を、共に過ごしていく――、]
神父 ジムゾン
[
――… そんな、もう、
あまりにも遠い夢。
どれだけお前たちが大切だったか、
どうすれば伝えられるだろう？
抱きしめた腕が、震えかける。
失いたいはずがない。
どうしても守りたかったものを、
この手で断ち切りたいはずもない。
ああ、それでも――]
神父 ジムゾン
……、
いいよ。
お前が“わがまま”を言うのなら、
それを引き受けるのは、
家族の役目だろう？
[そう言って、“笑った”。
――大丈夫。
それが例え、呪いであったとしても。
それが“お前”のことなら、
どこまでだって、持っていくことを、望むから。]
神父 ジムゾン
[フリーデルは、彼の“わがまま”を受けるだろうか。
もしそうだとしても、手を下すのは、
あまりに酷なことだ。
だから、自分が引き受けようと、そう思う。
けれど、彼女にもきっと
望みや思うところはあるだろうか――
そう思い、フリーデルの言葉を待った。]*
神父 ジムゾンは、シスター フリーデル を能力（守る）の対象に選びました。
神父 ジムゾン
[抱きしめた腕から伝わる二人分のぬくもり。
痛みを感じてしまうだろうと、そう思っても、
どうしても止められなかった。
嬉しそうな声が聞こえる。
“ジムゾンさんも、そう思ってくれてたんだ”
その言葉には、此方も、泣き笑いのような笑顔になる。
その声から、笑顔から、伝わりくるものがある。
ペーターがどれほど、自分たちのことを
想ってくれていたか。
肩口に落ちる雫に、
ペーターの頬を伝うものを知る。
手放したくはないと、強く、そう思った。
――そう、これは、
この先も決して手放すことはないものだ。]
神父 ジムゾン
[互いに未練が出来ないように、
そう振舞ってくれているのは、
伝わっていたから。
あとほんの少しでも、と、
そう願いそうになる自身の未練を、
短剣を鞘から抜き放つことで、断ち切った。]
神父 ジムゾン
[指先が、手が、
迷わぬように、祈りを込める。
その胸に、一撃のもとに、深く刃を突き立てる。
――ほんの一瞬でも、ひとつぶんでも、
長く脈打っていてほしいと願っていた、
その鼓動に。
ペーターの身体を、
眠らせるように床に横たえながら、
最後まで離さないように、
“片方の手を握った”
眠りに落ちる子を、見守るように。
そのときが来るまでずっと、
傍らに居続けただろう。]**
【独】 神父 ジムゾン
/*
狼さんたちのキリングを連続で担当させてもらって
気持ちは本当に！めちゃくちゃ込めた！！！
どちらも書きながらぐすぐす言ってたからな…
灰では噛まれたい〜と喚き散らかしてたけど、縁故ある狼さんに噛まれるのは村の浪漫と信じて疑わない
でも、最終日まで残してもらってたくさんやり取りできてほんとに良かったなあ、ありがたし…
【独】 神父 ジムゾン
/*
ちなみに刺し方が２回とも同じだけど、検索履歴はやはり
刺殺 即死
とかそんな感じだ！
刺殺 痛くない
とか検索したくなるけどそんなものはない…刺殺はいたい…
【独】 神父 ジムゾン
/*
あと上のロルで親父の年齢と同じくらいに〜は、よく考えたらないな…
いや、若い父親ではあったけど
今回細かいところめちゃくちゃガバりたおしてます…うおお…
【独】 神父 ジムゾン
/*
ペーターの地上〆にとてもじんわりしている…
ほんとに素敵だ
やり取り的に何か付け加えるより、とても綺麗な〆なのでエピまでステイしよう
【独】 神父 ジムゾン
/*
やあ、エピ生存まったく考えてないキャラで入ってしまったけど、よく考えたらある意味もともとおくりびとだもんこいつ…PC1の方も何故か死んだことなかったし…フラグを回収してしまった…
でも結果的にほんとに心に残るやり取りをさせていただいて感謝だ。
そして進行中のガバとか誤爆とか喉枯れとか諸々のいたらないところを思い出しては砂に埋もれて首だけ出してるような状態になっており。
エピ後の灰がとてもこわい(((・・)))
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