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[ナタリエルの声が響く>>53 >>54。
鼻持ちならない言い草だ]
笑いたきゃ笑えば良い。
それをさせたのはお前らで、俺はその
[握り締めたプリズムが手の中で淡く光る。
本来ならトラオムングの中からでは届くはずの無い声。
意志を伝えるかの如く、強い意志を孕んだ声が外空間へと響いた]
だからこそ、俺らは引けない。
先へ進まなければならない。
[これまで失われた命を無駄にしないために*]
───── なんて、言ったところで、
お前らは俺らが
分かってんだよ、愚痴くらい言わせろや。
俺は元々総指揮官になれる立場でもなんでもない。
一介の技術者だ。
これだけの人の命を背負うなんてこと、考えもしてなかった。
それでも立ったのは、俺を信じてくれた人がいたからだ。
[左手に握り締めた元帥杖を見遣る]
散々言ってるお前らの救い。
それは求められてのものじゃない。
一方的に与えるそれは、救いじゃなくただの殺戮だ。
それすら分かんねぇやつにあーだこーだ言われたかねぇよ。
お前らに天の理があるなら、俺らには人の理がある。
不可能を可能にする、それを示してやる!
[吼えるように言うと同時、手の中のプリズムは光を落とし、声は外空間へ届かなくなる]
そうか、なら向こうの援軍はもう無いってことだな。
こっちも援軍はねぇからな、条件は同じになった。
コンラート、お前は船の完全破壊に集中しろ。
[ナタリエルの合図で下級天使らが動き、トラオムングへ光の滝を降り注ぎ来る。
質量的にも馬鹿に出来ない量。
魔力障壁を展開するが、減じれる威力は限られていた]
コンラート! 動きは任せる!!
[通信機を介し、コンラートへと指示を飛ばす。
彼には光の船の破壊を命じている。
方法は、彼がトラオムングの操縦桿を握っていることから知れよう]
総員、衝撃に耐えろ!
[コンラートが回避を選択するならばいくらか被弾量は減るか。
そうであったとしても、トラオムングへの衝撃は計り知れない]
魔導砲充填率は?
「50%がやっとです!」
構わない、射口径を絞って集団に穴を開けろ!
[天使らからの一撃に返すように、魔導砲から一条の光が放たれた*]
……んっとに通じねぇな。
確固たるものがあるから強ぇんだろうが……。
[相手を知ろうともしない。
知ろうとする相手を退ける。
拒絶にも似た強き意志。
やはり力で示すより他無いらしい。
悔しさを覚えつつ、ナタリエル>>86 >>87へ返す言葉は呑み込んだ]
この際贅沢は言わねぇよ!
[通信機からの声>>80にそう返して、身体をシートに沈め直した。
それからやや後、ふわりと舞う翼のような白い光の出現に目を剥く。
マチス同様驚くものが多々いたが、それが自分達を護るものであることは雰囲気で知れた。
ざわめきも次第に収まり行く]
これから突っ込むからな。
覚悟しろよ。
[乗員にはそんな言葉を向けた]
[甲高い、澄んだ音が響き、輝ける壁を抜けたトラオムングが光の船へと突っ込んだ]
──── ッ!
[衝突に近い状態にありながら、マチスを始め乗員らが受けた衝撃は思いの外少ない。
ふわりと、視界に翼のような白い光が舞う。
通信機からの声>>95が耳に届けば、反射的に右の拳を前方へと突き出した]
お前らをぶち抜いて、
[吼えるように叫ぶと、右の拳が蒼白い光に包まれる。
思わず掌を開くと、プリズムが宙に浮き、溢れ出た蒼白い光が閃光となって弾けた。
同時、トラオムングの船体を蒼白い光が包み込む]
─────── ッ!!
[更に一拍後、光の船の内部へと侵入していた魔導砲の先端で魔法エネルギーが渦巻き、質量を伴った爆発を起こした。
反動でトラオムングも後方へと弾き飛ばされる。
弾かれる威力は高かったが、船体を包む蒼白い光が威力を減じ、飛行出来る程度には損傷を防いだようだ]
/*
本当に動き悪くて申し訳ないと言うか。
いつもはリアルを理由にしたく無いんだが、完全にリアルが響いてるのよな…主に精神的な部分で。
マチスとしての思考が上手く纏まってくれない。
力でぶち抜く系の指揮官にした方が動かしやすかったかな…。
希望出した時はまさかこんな状態になるとは思いもしなかったからな。
長期間引き摺るトラブルマジ止めて欲しいリアル。
皆本当にすまん。
/*
そう言えばこれ書いてなかった気が。
宇宙船の名前について。
両方ドイツ語から取ってて一応表にも出してるけど、アンライエンは『絆』、トラオムングは『夢』と『希望』を組み合わせた造語。
アンライエンの方は最初は『架け橋』って意味を付けたかったんだが、どうしても「ブリュッケ」がついてしまうのでブリッジとの混同を避けたのだよな。
同義語探したら辛うじて使えそうなのが『絆』で、繋ぐ、って言う点で使えるかな、と言うことでこっちにした。
/*
あと謎に包まれたままのプリズムですが。
蓄積してるエネルギーは皆の『夢』としてる。
マチスが持ってないと充填されないのは、それらを背負ったから、という形。
表に出せてないのは、マチスが理解してないせいです(
[煌く輝きが外空間を満たす>>112。
これまでの激闘を忘れさせるようなほどの美しさ。
呆然とするような意識を引き戻したのは、上空に在る別の色の輝き>>113だった]
───……はぁ!?
ふざけんな、んなことさせっかよ!!
[浄化の裁きを決行する宣>>118に声を荒げた。
宙に浮く蒼白い光を弱めたプリズムを右手で掴み取り、握り込む]
お前らの好きにはさせねぇ。
俺達の未来は、俺達の手で選び取る!!
[再びプリズムの光が強まり、沈黙していた魔導砲に閃光が凝集する。
蒼白き光は人々の
未だ地上に在る者達の、そして散った者達の
[トラオムングが再び上昇を開始し、ナタリエルへと砲口を向ける。
直後、魔導砲から放たれた蒼白い光がナタリエルを貫かんと一閃した*]
っ、
[ナタリエルの前に立ちはだかるマレンマ>>134。
それを眼前にし、マチスは表情を歪める。
放たれた以上、閃を止めることは出来ないし、粛清を止めると決めた以上、止める選択をすることも出来なかった]
[蒼白き光はマレンマを、ナタリエルを貫かんと奔る。
発射と同時に紡ぎあげられた黄金色の美しき文様。
粛清の発動が先か、根源を貫くのが先か。
一瞬の交錯]
[動いたのは、黄金色の文様ではなく、ナタリエル自身>>140だった]
[ナタリエルがマレンマを庇い、マレンマが構築した護りの陣を蒼白き閃が貫いて]
────……っ!!
[爆発が巻き起こる>>141。
それは黄金色の術式さえも巻き込んで、狂い荒ぶ嵐を呼び込みトラオムングを煽った。
軽量化されているが故に、衝撃波と強風は天敵であり、トラオムングは大きく揺らされることになる。
船体へのダメージも少なからず受けたことだろう]
[しばし後、吹き荒れる嵐が徐々に止む。
後に残っていたのは白金色の光に包まれたマレンマの姿のみ>>145]
………─────
[は、と短く息が零れ落ちる。
静寂の中、強敵たる大天使を打ち破ったと悟るまでにはいくらかの時間を要した*]
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