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王国に隷従を続けるなら、ラモーラルにもはや興味はない。
どこか別の土地に、新しいラモーラルの種を蒔くさ。
そうして、俺を力づくで黙らせて、
従えと言うつもりか?
これでわかっただろうと、手でも伸ばしてみせるつもりか?
仕方ないから、俺が斬りかかるから戦うのか?
俺がおまえの言うことを素直に聞かないから、
とでも言うつもりか?
[クレステッドの方を見ることはない。
その声に答えることもない。
けれどもほんの少し、
よく見ていなければわからないほど少し、唇の端を上げた。]*
誇りだけで王国の攻撃を凌げはしないことは、俺もわかっている。
俺は、誇りが護れるならば国が滅んでも構わないと思っている。
───思っていた。
だが、ラモーラルを未来に繋ぐためには、
それではだめなのだろう。
おまえたちも安心して寝ていられないだろうしな。
未来を示せるのは、あいつだと思っている。
ラモーラルを安定させ、未来へ続けていくには、
あいつの力が必要だ。
……けどな。
あいつがあくまでも王国に従うことを選択するなら、手を取り合う気は無いぞ。
そこを譲れば、俺が立った意味がなくなる。
……もしそうなったら、おまえたちの願いを叶えられなくなるな。
そのときは、───許せ。
/*
思うに、だ。
1人になる前でも、これくらいに思考垂れ流しスペースに使ってもいいんじゃないかとおもうのだよね。
お相手さんが忙しそうな時はちょっと遠慮するのだけど。
─── おまえの、その、熱が欲しかった。
[ゆる、と山刀が下がる。
刃はそれ以上振るわれることはなく、鞘の裡へ収まる。
指を唇にあてがい強く吹けば、高い音色が広がっていった。++]
[その頃には、民兵たちは兵らに取り囲まれ、碌な抵抗もできなくなっていた。
響き渡る音を耳にして彼らは盟主を見て、互いに顔を見合わせ、武器を足元に置く。
戦闘をやめよ。
我ら目的を得たり。
指笛は、そんな意を伝えていく。++]
おまえはずっと、周りに流されているだけなんだと思っていた。
15年前は、父親のしたことに巻き込まれ、
今は俺が起こした戦いに引っ張り出され、
人の話を聞いてばっかりで、
おまえ自身の意思じゃなくて戦っているのかと思っていた。
俺と話したいと言うのも、
15年前を悔やんでいた連中が、
手を取れだの協力しあえだのさんざん言ったからだと。
そんな、周りの連中に言われるがまま、
はいはいと頷いているような奴とは、
手を繋ぐことなんかできやしない、とな。
―――けど、やっぱりおまえはおまえだなあ、
オクタヴィアス。
負けず嫌いで頑固者で、
どこまでも一途で一生懸命で、
……あんなにチビだったくせに、おっきくなったよなあ。
今の言葉は、おまえ自身の言葉だ。
俺の心に、ちゃんと届く言葉だった。
だから、俺はおまえを信用する。
共に未来を築くに足る相手だと認める。
互いの意思の相違は明確だ。
けれど、乗り越えていけないものじゃないだろう。
だから、ひとまずはこれで、
―――戦いを、終わりとさせてもらえるか?
[周囲囲む兵の間から進み出て馬を下り、
オクタヴィアスへと右手を差し出した。//]
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