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>>176
ああ、前部主砲、壊れてたんだったか。
うちの二番戦艦も左射界ダメだったけど、撃てはする
[ゲオルグの態度はゆったりと余裕を感じさせる。
戦斧もなかなか似合う。
良い対手だ、としみじみ思った。]
気にするな、
そちらが先んじていなければ、こちらからしていた。
[“手段”についてはあっさりと認め、動きを止めた両旗艦の傍らで、第二艦隊が東へ進むのを視界の隅に収める。
手負いのアードラーが敢然と噛みつこうとし、やはり手負いの二番戦艦が吼えた。]
ここは戦争という台風の目だな。
[ゲオルグの申し出に、笑みを返す。]
艦長室は人を通せる状態ではないんだが、提督を迎えるられるというなら是非にでも。
[艦橋の手すりを身軽に飛び越えて、甲板に下り立った。//]
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今回の参考資料
『日露戦争全海戦』(双葉社スーパームック)
見開きで1艦紹介されている。
パーツ名称なども載っているので、眺めつつ、「どの艤装を壊そうかなー」って考えるのに便利w
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ゲオルグから、会見の要旨が出されるのを待っているのだけど、1時間経ってしまうから、記号ないけどちょっとつついてみよう。
[武装解除をして乗り込んでくるゲオルグに興がる視線を向ける。
立ち話は、と言われているので食堂へ誘った。]
提督は紅茶派か、珈琲党か?
[申し付ければ当番兵が運んでくるだろう。
むろん、二人分をひとつのポットで。
ゲオルグから特に話がなければ、つれづれとここの潮の話など聞いて過ごすことになる。
今頃、船底では対処に大わらわだろう。
衝角が抜かれれば、一気に海水が入って、下手をすれば艦が裂ける。//]
むろん、そのために来たのだろう?
[目の前の男の顔が改まる。それを受け止める。]
話せ。
[聞きたいと、命令に慣れた言葉よりは穏やかな目で促す。]
ああ、戦闘を続ける段階は過ぎた。
[互いに艦隊を引くという提案に同意する。]
提督の気持ちがそこにあるなら早急に複葉機を飛ばし、我が扶翼官が無事にカルボナードで交渉の席につけるよう手回しを。
交渉は彼が行う。俺より巧くやるだろう。
彼もこの戦いで感得するものがあったようだ。
提督もすぐに複葉機でカルボナードへ向うといい。
評議員たちも実際に戦った現場の声は重視するだろう。
[ゲオルグが、提督の立場では戦闘は止められても、戦争は終わらせられないと承知していることが一層の信を置かせた。++]
ただし、先に言っておく。
相殺という形にしても、海峡使用料は払わぬ。
賠償金は一時のものだが使用料は払い続けねばならないという理屈は別にしても、
俺が納得せん。
俺がウルケルに求めるところはただひとつ、
海峡の、完全なる自由な通行だ。
それ以上は望まない。
アンティーヴ領も、ウルケルに戻されることになるだろう。
民に報復が行われないよう、提督とストンプ候で目を光らせておいてほしい。
ウェルシュ・ストンプの名は、扶翼官から聞いている。
ウルケルが停戦に応じるよう、尽力してくれる人だと。
[信用する、ゆえに妥協はしない。]
俺はウルケル海軍を凌駕することができなかった。
帝国のメンツにかかわるから、公文書にはそうは書けないが、自分でわかっている。
ヒューペンタール提督ある限り、ウルケルの海は守られよう。
頼もしいことだ。
海路を開放したところで軍事的脅威を退ける力があるとわかった国民は安堵するはずだ。
帝国海軍恐るるに足りず、
ウルケルが帝国の友たらんことを、俺も望む。
友に嘘があるのは良くないことだ。
[同じく真っすぐな視線を返す。//]
ルッツ、
提督から戦闘を停止したいと申し入れがあった。
通達が回って以降は問題なくカルボナードまで行き着けるはずだ。
この戦争がどのような終わり方をするかは、そこからの交渉次第になる。
[ゲオルグから提案された内容とアレクトール自身の回答を伝えておく。]
むろん、それに義理立てする必要はない。
おまえなら、より良い道も見出せるだろう。
…というほど丁重な申し出ではなかった。
おまえのカルボナード行きを止めろという話だ。
俺も甘い。
民の心証を慮るのであれば、扶翼官には満艦飾で入港させてもいい。
だが、終戦交渉のためにカルボナードへ向っている扶翼官を止めることは停戦の趣旨に矛盾しよう。
[何一つ諦めたわけではないことは、先に伝えた条件からも知れるはず。]
海は領土ではない。誰にも属さない。
[他国の前を事前通告もなく軍艦を通らせたりはしない礼儀はあるが、海の所属に関する概念に関しては平行線だと伝える。そして、]
金で購えるのがウルケルの誇りか?
[ゲオルグの主張に従えばそうなるが、まさか、と。確かめるように問う。//]
要は、現時点でおまえと元首を交渉の場につかせたくないんだろう。
[続けて、ゲオルグの主張を伝える。]
俺はおまえの誇りとか聞いたことがないな?
ケジメ、そうだな。
今、提督もそんな趣旨のことを言っている。
俺の旗艦に単身で乗り込んできて、すでに勝ったつもりの圧で交渉をふっかけてくる、その実直さはやはりウルケルの柱というにふさわしい男だな。
戦艦は止める。扶翼官の船はもともと商船だ。武装もほとんど残っていない。
そもそも交渉人が見た目、優男だぞ。心配はしなくていい。
[交渉艦隊は、そのまま差し向けるのでなければ構わないとの言葉に同意して譲歩する。
船乗りの話については、うなずき、理を説いた。]
ウルケルの商船は帝国周辺に自由に出入りしている。
提督も訪れたことがあるのではないか?
実のところ権利の侵犯ではなく、不平等の是正なのだ、これは。
とはいえ、ウルケルが戦争を経て明確な結果を望む気持ちは自然なものだろう。
なんだか、結納の相談をされている気分だが。
[ふ、と吐かれた息は、強さをそのままに言葉に変える。]
──帝国はウルケルと二度と戦争を起こさぬと誓おう。
[“誇り”に対して”誓い”で応えると告げる。]
ウルケルの独立不羈たる精神を尊重し、無二の友人として共に歩むことを、
俺と俺に続く帝国代々の皇帝が守るべきものとして定める。
その誓いを疑うのは、我らの誇りを傷つけることと同義であると。
それと、これはまだふわりとした
帝国とウルケルの間に不可侵の友好条約が結ばれたあかつきには、
戦争がなければ居場所のないウルケル傭兵たちに別の仕事をと考えている。
いわば海上救助隊とでもいおうか、海の守護者というか。
おまえたちの才、埋もれさせはしない。
[共にある未来が欲しい、と素直な声で告げる。//]
何も出てこなくても言ってやるよ。
で、提督が納得してくれるか、ぶつけてみた。
[了解も得ずに事後報告。]
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>>247
「国際救助隊」って言うとなんか家族経営でロケット飛ばしてそうなイメージがあるからw
[ルートヴィヒの意表をつくとワクワクするのはどういうわけだろう。
勝手に言葉を借りたが、それすらも「あなたの役に立てたのなら、嬉しい」と言うルートヴィヒに早く会いたくなる。]
安心しろ。力になっているに決まっている。
ウルケルの誇りは金で売れる、か。
強かなことだ。
[お国柄の違いというものか。
だが、アレクトールの知る誇りも、帝国とウルケルとを問わず、この戦いを戦い抜いた者たちの中に見出せたと思った。
自らの血を流して戦う信念、それは立派な誇りとなろう。]
では、戦闘停止命令を。
[信号弾にあわせて、命令書をしたため各戦線へ送る。
西の海での戦いは、この時すでに沈静化していた。
かつて同じ陣営で戦い、その後、長く分たれていたにも関わらず、相手を信じることができた心強き者たちは、自ら戦いを止めたのだった。*]
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