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――Nルーム――
[スノウの案内を聞きNルームへと足を運びましたが、中に私と同じ半透明の方は居たでしょうか。
思えば、皆さんの安置されている姿を、じっくりと見たことはなかったのです。
とは言っても、じろじろと見るのも気分があまり良いものではありませんが。]
[Nルームの静寂は、時に息苦しく感じてしまうのです。
冷凍睡眠装置により眠らせている姿は、まるで死体のように見えますから。
――実際、私自身も安置されているように、死体の割合は決して少なくないのですが。
そんな時、静寂を打ち破る声が聞こえてきたのです>>+4。]
ノトカーさん……。
どうして、あなたがここに来ることになったのですか?
[私はスノウの声を聞き>>5:278この場に来たので、彼に何が起こったのかをまだ知っていないのです。
銃を乱射し、再び先生が医者の不養生になったことも何も。
ただ、この場に彼が半透明の姿で現れた――即ち、彼に起こった結末の予想程度しか*]
ノトカーさんも、ここにいらっしゃるとなると人狼にやられたのですか?
[自らが死んだと知れば多かれ少なかれ動揺したり慌てたりするものですが、ノトカーさんの様子は普段と変わらない様子でした。
寧ろ感情豊かな彼なら、まず驚くか慌てるかではないか、という先入観があったのも事実です。
普段通りの様子に見える彼から聞かれたことは>>+13。]
……????
え。確かに、ノトカーさんなら私よりも乗員に向いてるとは思いますが……。
[万に一つも予想していない内容でした。
彼はまだ自分が死んだ、もしくは冷凍睡眠装置に入った自覚がないのでしょうか。
でも、運ばれた自覚>>+14はあるようです。
自分と対峙して顔を見ていたようですが、寧ろうんざりしている様子に見えます。]
あの、ノトカーさんは、私が死んだのはご存知ですよね?
私が見えているとなるとノトカーさんは……。
これは幽霊の臨時体験じゃなく……。
[彼の反応が面白かったので、少し様子を見ようとも思ったのですが。
私が幽霊であることを匂わせてみましたが、果たして彼の反応はどうでしょうか。*]
[ノトカーさんと話している間、ふと人の気配を感じたのです>>+9。
私は特に気配等には敏感な方ではないのですが、Nルームが醸し出す静謐な雰囲気から、敏感に感じやすくなっていたのでしょうか。
ノトカーさんに一言断りを入れ、ふわふわと入り口の壁を抜け確認しに行くと]
ケーリッヒ先輩!
[そこに居たのは、先日壮絶な最期を遂げた頼れる先輩でした。
思えば先輩とゆっくり語り合ったのが大分前に感じられます。]
お久しぶりです……!
お元気ですか、が使えないなんて挨拶に困っちゃいますよね。
今、中にノトカーさんいらっしゃいますよ。
[勝手にノトカーさんの名前を出してみましたが、先輩は中に入って下さるでしょうか。*]
強制連行にスタンガン…? 何があったのですか?
[私はまだ、何故彼がこのNルームで眠っているかの原因すら知らずにいたのです。
もし彼が連行された際、思い出したくないことがあるのならば深追いはしないつもりで居ましたが。]
そんなの、私だって慌て癖ありますよ。
ノトカーさんなら気遣いもできますし、明るいですからね。
[謙遜した様子で笑った様子は>>+19やはりいつものノトカーさんでした。
乗員に向いている、とは言ったものの。
既に死んでしまったのならば意味はないですよね、と気付いたのは口に出してからでした。]
えっ、ノトカーさんが第一発見者だったのですか!?
……あ、あの、お見苦しい姿を見せてしまったようで、申し訳ありませんでした……。
[私は死んでから資料室へ戻るまでにタイムラグがあったので、ノトカーさんが私の死体を発見した場面については確認できていなかったのです。
気付かれたのでしょうか、徐々にノトカーさんの顔色が悪くなってきました>>+20>>+21。]
ノトカーさんが今私と話しているというと……ですね?
[私はふわふわと浮遊し、ノトカーさんの周囲を漂ってみます。*]
自分の命は大事ですよ。
命あっての物種といいますから。死んでしまっては何も出来ないですからね。
[ノトカーさんは漸くご自分の身に何が起こったかを理解されたようです>>+27。
色々な方に発砲した話を聞けば、パニックになればそうなるのも仕方がないですよね、と思っていたのですが。
結果冷凍冬眠措置となった彼の為に、何も言わずにいました。]
スノウちゃんを苛めたらダメですよ?
とても可愛い子ですからね。
今度撫でてみればわかりますよ。ものすごくモフモフですから!
[死んでしまったからもふもふできないわね、と気付くのは言った後のことでした。
だから私は落ちこぼれなのね、と自嘲的に笑ってしまいました。]
[と思えば、Nルームに先生とトールさんが来られたのです>>46>>53。
――ぐったりとしたエレオを抱え。]
エレオ? どうしてここにエレオを?
[元から色白で痩せていたけれど、今のエレオは色白というレベルではなく、蒼白――、むしろ、灰。白。
抱えられたまま揺れる髪と腕と脚。
全て自らの意思ではなく。動いている反動でぶらぶらとしているだけ。]
(……認めたくない。認められない。信じない――。)
[信じないと突っぱねていたのに、容赦なく流れて来るハーモニカの音色。
とても綺麗で、普段なら聴いているだけで安らげそうな音色なのに。
エレオの身に起こったことを、否応無しに突きつけられたのです。]
[先生は職業柄、どれ位の人を葬ってきたのでしょうか。
単純な言葉ですが『慣れきってしまっている』ように見えたのです。
そして、気付いたことは。
ノトカーさんの銃乱射で先生がまた血栓を吹き出していたことは私は知らなかったのですが>>46。
先日ミイラ男のようにぐるぐる巻きにされた頭部の傷も、タイガさんに襲われた際の傷の様子も、見えなかったのです。
良い薬があるとしても、傷跡は多少は残るはず。
私が確認したそれらの傷も、1日2日で治る速さではないことは確実だったのは覚えています。]
先生……。
[ふと思い出したのは、先生に慰められていた時の感覚>>3:+20。
――先生は、人ではない?
漠然とした疑問。]
[色々と考えている間、別の声が聞こえてきたのです>>+26。
それは、友人エレオの声。
トールさんによって運ばれてた現場を見ていたところだったのに。
声に導かれ振り向くと、やはり彼女の姿は半透明でした。
久しぶりね。
……ごめんなさい。
どうしてここに居るの?
これは夢よ、エレオがここに居るはずがない。
久々に直接会う、見た目が半透明になった友人にどう声をかけて良いのか。
頭の中でぐるぐると回り悩み続け、結局出た言葉は]
エレオ……。
[名前を搾り出すことしか出来なかったのです。
会えて嬉しいはずなのに、同時にそれは、彼女の命が摘み取られた、もしくは冷凍睡眠された証拠なのですから――。*]
――現在――
[今日も、昨日と同じく、空気が張り詰めていたのです。
鳴り響く銃声、飛び交う血飛沫。
いえ、非常事態宣言が出てから、張り詰めていない日などなかったのですが。]
ダーフィト……。
[ハダリーさんを追っている最中、崩れ落ちるように座り込む彼>>175の隣に私はそっと座り、彼の手の上に私の手を重ねていました。
昨日から体調を崩していたのでしょうか、部屋から出て来た時間も遅かった上、どこか元気が無いように見えたのです。
――私は彼のことをあまりにも知らなさ過ぎるのです。
日々蓄積される疲労だけでなく、彼の中にある苦しみ、葛藤。]
[もし、あなたがここに来たら。
まず私は、あなたに謝ります。
例えそれが、私が知らぬ間に彼が背負い続けている罪悪感をより膨らませることになったとしても。
彼が私のためにしてくれたこと。
それは、私が死してからも変わらずにいますから。
私は一方的にですが、ずっと見てきたのですから。
同時に『彼と直接言葉を交わしたい』思いは、強くなっていくのも事実で。
しかし、これが実現されるには、彼が――。
だから、いいのです。こうして眺めているだけで。
私が一番望んでいることは、あなたが生き続けることですから。
生きていれば、必ず良いことがありますから。*]
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