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[意識が戻ると元の服と髪色
ただし戻ってもマフラーはない]
──約束、破ったね。ごめん。
[首をさすりながら目を伏せる
つらくて移動したのは5(26x1)
彼には生きてほしい。その願いは届くのか**]
―職員室―
[かつりたどり着いたのは職員室
どうしてここに来たのかはわからない]
……………。
[あんな行動をしたのは
ただ、殺されるなら他人に殺されたくなかっただけで]
『汝は本当に愚かね』
(うるさい。)
[そんなの自分自身がよくわかってる*]
―2F・階段→屋上―
あの時は上まで行けなかったよなぁ。
『だからと言って今行くのもどうかと思うのだが?』
……気分?
[鬼灯の溜め息を聞きながら上まで上がっていく]
おーいい眺め。
[屋上での景色
そういえばここで終わらせようとした時何回もあったっけ]
『汝がどうしたかったのか全くわからん。』
さぁね。僕は生きたかったし死にたかった。
ただそれだけだよ。
[それを選べたのが彼に問われてからなんて遅すぎたかもしれないけれど]
『でももう無理でしょう?』
そうだね。僕が生きる可能性は0に近い。
だからって諦めるつもりはないよ?
記憶を失った僕がどうするかわからないけどね。
[呆れられてるのは分かっている
でもいいんだ。少しでも僕を覚えてる人がいてくれるのなら]
…………………。
[ふわり目を閉じて笑ったのは
何故なのだろうか
なんとなく心が軽くなった気がした
黒に蝕まれようともただ微笑み続ける*]
[ふと目を開ければ建物が透明になっていた
触れてみても冷たくない]
やっぱりこの世界はすごいなぁ。
『もう戻れないなぁ?』
知ってるよ。
『さみしいかい?』
そりゃそうかもね。
[そうしてじっとグラウンドを見つめる]
『汝はなんで毟り取った?
ジェムは大量にあっただろうに。』
……確かにそうだね。
あの時回復すれば僕は生きれた。
僕だってなんであんなことしたのかわからない。
[とっさのことだったし忘れてたんだけれど]
でも、彼に攻撃はあれ以上いかなかったでしょ?
僕はそれでいいかなぁ。
[髪色でなく声でわかってくれた彼にほんの少しのお返し
そんなつもりだったけれど]
僕はね。あの人みたいになりたかった。
『誰よ?』
内緒。でもね。その人のおかげで赤を嫌いにならずに住んだんだ。
だからね。他の人を受け入れる人になりたいって思ってたんだけど……。
結局、こうなっちゃった。ばかだねぇ僕。
[撫でられて優しくされた温かい記憶
まさかその彼が契約者としてここにいるなど考えもつかない]
マフラーはね。ヒーローみたいだからってついつけてたんだったなぁ。
『子供だな。』
[そんなのはわかってることだし
今、なんでなくなったのかは知らないけれど無視無視]
それはともかくどうなるかなぁ?
『ディアボロスが来たらどうするつもり?』
んーそれはそれでいいかな。
僕はもう見守っていたいよ。
『……本当に汝はなんで魔女になったのかわからん』
……なんでだろうね。
[グラウンドを見つめる目はどこか暗い**]
[鬼灯は緋文と相手の契約者を交互に見ると不機嫌そうに問う]
『なんじゃ?知り合いか?』
……知り合いといえば知り合い?
[名前を知らないので知りたいと言えるかわからず
それよりも気になったのはその容姿
懐かしい、確かに懐かしいのだが]
……どうして変わってないの?
[撫でられた時、自分はとても幼かったのに]
[あの時のように撫でられるとぼんやりとそれを受けて
手が止まる、悲しげになる、言われる言葉]
……うん。人狼になっちゃった。
[それでもその手は優しくて]
――僕、お兄ちゃんみたいになれなかった。
[涙を零し支えていた足から力が抜ける
身体の蝕みはもう首まで来ていた
影が招くように手のような黒がもう首まで]
[再び変身する彼とシグルドに目を瞬かせる
自分を護るようにディアボロスに立ちふさがる2人]
……ぇ、ぁ……ぅん。
[笑う彼に頷き様子を見つめる]
──すごい!すごいねお兄ちゃん!
[無邪気に聞く彼に
彼の魔法を見て無邪気に笑う青年の顔が見えたか
ただ鬼灯は置いてきぼりをくらっていた]
これきりかぁ…ちょっと残念かなぁ?
[しょぼんとした後また笑って]
でも見せてくれてありがとうお兄ちゃん。
[笑っている彼に容赦なく聞こえるのは]
──────。
『おまっ!落ちる落ちる!』
[突然動いた彼は鬼灯の制止を聞かず
屋上の柵に身を乗り出すようにグラウンドに向けて
蝕まれながらも誰かに向けて手を伸ばしていた]
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