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この船の乗客さんかい?
俺、起きたばかりで状況がさっぱりで、
もし何か知ってることがあるなら……
[そう聞きかけた、そのときだったろうか。
Nルームに入ってきた人影に、あ、と言葉を詰まらせる。>>158>>+40
ゲオルグ、と思わず名を呼んだ。
そちらに歩み寄ろうとして、何か――…
何だろう、不意に、何かをひどくかけ違えているような、ぞわりとした寒気が背筋を走る。
けれど、それが何かを考える前に、
ゲオルグが言葉を語り始める、その前に、
先ほど声をかけてくれた彼から、部屋から出ようという提案を聞く。>>+40]
――…
ん、分かった。
どっか行きたいところがあるなら、
案内は出来るよ。
管轄外のところもあるけど、警備員だから。
[わずかな逡巡の後に、頷いてその言葉に従った。
部屋を後にするとき、ふっと、自身の影無き影を爪でなでるような、不吉な何かを感じた気がして、一度だけ後ろを振り返ったのだけれど、
ゲオルグの浮かべていた表情は、背中越しには分からずに、廊下へと去っていっただろう。]*
/*
結局聞いてしまうか、連れ出して貰うか迷ったけれど、ひとまず…
きっと聞いてたらめちゃくちゃ暴れてたなあ。
エレンには手ぇ出すなー!ってふかーっと尻尾を逆立てるのである。しかし墓下ゆえに無力。
[ 知っていたら、知ったら、何が変わった?
聞こえていたら、聞いていたら、どれほどに叫び苦しんだ?
幾重にも重なり合い、絡み合ったドミノは、
倒す指の力や方角が変わっていたならば、如何様にも倒れ得ただろう。
例えば、その男に罪を擦り付けようとされる未来。
あるいは、エレンとの副艦長室での会話から、カシムを殺した人狼がまだ定かではないことを知っていたから、
現場に戻って何か手がかりはないかと調査をはじめて、“何か”に気付く可能性も、あったかもしれない。>>2:136
それで何が変わったか? 変わらなかった?
さあ、それは、どうだろう。
いずれにせよ、たどり着いた結末がここだ。]
[そもそもの始まりが、『フェンリル』の仇花だった。
かの計画が無かったならば、自分は作られることもなかっただろうか。
あるいはやはり、何らかの形で作られて、此処にたどり着くことになったのか。
そのふたいろの声を、聞くことはない。>>159
けれど、もし聞こえていたとしたら、言うことは一つであったろう。
語る声と表情と心は、どちらに向けるかによって、異なるものであったろうけれど。
“ 生まれた以上は、こっちの領分だ ” と。]
[もう彼女を、守れない。
そのことが、胸に焼けた杭を打たれたかのように、
痛みの無いこの体に、痛みを齎す。
死者の船にいる。
その向かう先にあるであろうラグナロクを、今は、何も知らない。]*
/*
んん、こっちの領分だ、が分かりづらいかな…?
(特に白字さんへのレス)
何が原因でそうなったとしても(そうでなかったとしても)、自分で受け止めることだから大丈夫だよ〜、みたいな、こう…
むむ、もっと上手い言い回しはなかったろうか。
ゲオルグさんとナネッテさんとエレンの結末もどうなるのかなあ。
/*
ううん、ざっとwiki見てきてすっごく面白そうだけど、地上で体力使い果たしてて、この分量RPしながら挑める気がしないぞ…(ふるえ
―― 船内通路 ――
[あれからヴェルナーとどれくらい話を交わしていたか。
一度は、探す人があると言って離れたのだったか。
そのとき探していたのは、エレンとクレステッドの姿だった。
見ていたところで、何が出来るわけでもない。
けれど、どうしても、黙ってじっとしていることなんて出来なくて。
当てもなく船内の通路を歩いている。
広い銀羊号はしんと静まり返り、自身の足音すら響かぬ廊下は、何もかもすべてが“幻”であるのではと、そのような錯覚すら抱かせる。
誰の姿も見ることはなかった。
恐らくはそのとき、クレステッドの自室に赴いたなら、二人の顔を見ることもあったのかもしれないけれど、そこにはまだ思い至らずに。>>44
そうしていると、先程別れたばかりのヴェルナーが、通路の向こうにふわり、現れて、
ラグナロク探しなる情報を伝えてくれる。>>+63
また飛ぶようにどこかに行ってしまうった、その後姿を見送る。]
……第一エリア、か。
[命あるものたちを、ふたりを探すとして、第一エリアから始めてもいいだろう。
そう考えて踵を返し、第一エリアへと駆け戻ってゆく。
このときまではまだ、『ラグナロク』探しを積極的に進めようと、考えていたわけではなくて。]
[ 全ての状況が変わったのは、
銀の狼の出現だった。]
*
―― 回想 / Nルーム ――
[こちらが矢継ぎ早に名を聞こうとしたり、>>+41
かと思えばまた叫びそうになって、むぐっとしていたものだから、>>+42
そのひとが説明するタイミングを逸したのだとは気付かずに。
ぽつ、ぽつ、と返される言葉に、感情の色は読み取れなかったけれど。
その人が生きていたことに良かった”と笑ったときに、何故だろう、
驚いたような顔を、された気がした。>>+71
死んでる方が嬉しかった――と思う、その内心は知らずとも、>>+73
どこか、まるで自分のことが二の次であるような空気を感じて、微かに首をかしげる。
俯いたその表情は分からない。>>+72
ただ、お人好しと言われたのは、耳も良いものだから(この状況で身体機能がどれほど生前”通りなのかは分からないけれど)、確り聞こえてしまうのだ。
お人好しの自覚はあまりなく(ばか、と言われることは数多くある)、そうかなあ、と苦笑しつつ。
説明してくれる気配を察し、口を閉じて待つ。>>+73
ゲオルグが現れたのは、そのときのこと。]
[本当は、ゲオルグが何を語るか、聞きたくなかったと言えば嘘になる。
自分の死を知り、一応顔でも見に来てくれたのだろうかと、そう思う傍らで、
どうしようもない感覚的な引っかかりが、ぞわりと背を這った。
けれど、部屋を出るつもりになったのは、
出ようと提案するそのひとの声が、まるで、ゲオルグの言葉を遮るようにも聞こえたことと、>>+40
自分が頷いたその時に、ふと、表情は相変わらずあまり分からずとも――… 気のせいだろうか、微かに安堵してくれたような気配を感じたから>>+74
だから多分、判断を分けたのは。
振り返ることなく外へと歩みゆくその背中に、今はついてゆくべきだと、
そう感じたからなのだ。]
[ラグナロク。
その言葉を、また聞いた。>>+76]
ラグナロク……
んん、そういや金馬号の海賊も、
それが目的って言ってたなァ>>2:142
どういうものかはわからないけど、
それだけみんな探してるってことは、
やっぱりこの船に、そういうのがあるのか。
ああ、分かった。覚えとく。
[この船で運んでいる兵器です、と知っていたならば、さすがに立場上うんとは言えなかったに違いない。
あるいは、海賊が狙っているなら積み荷だろうという連想が働いたなら、少しは躊躇ったかもしれない。
けれど、このときもちらと頭をよぎったのは、あの不気味なアナウンス。>>2:#6
だから、ヴェルナーの言葉には頷きを返した。]
じゃあ、俺、探したい人たちがいるから。
色々教えてくれて、ありがとな。
[そう言って、このときは一旦別れ、通路の先へと]*
―― 第一エリア ――
[人気もなく奇妙に静まり返った通路に、幾人の人影があったろう。
シルの姿が見えたので、驚いた。>>3:+34
この気さくな青年とは、船内を巡回しているときに何度なく会っていて、乗客の中でも親しく言葉を交わしていたひとりだった。
此方の方も賑やかに船内を走り回っては、おかしな場所に上って落っこちそうになったり(飛んで行った子どもの風船を取ろうとしたとか、そういう理由はあるのだが)、珈琲のフレーバーを間違えておかしな調味料を入れて吹き出したりと、何故かそういう場面ばかり見られていたような、そんな記憶があったりなかったり。
というわけで、彼のことはよく覚えていたのだが、コールドスリープに入るに至った経緯は知らずにいる。
もし知っていたとしたら、呑気に非番を楽しみなどしていないで、見舞いに行っていたことだろう。
通路の向こうから、二つの影が飛んできた。]
あ、フギンとムニン…!
え、なんでこんなところに――…
[もふい生き物もふり隊所属であるからして、彼らのことは当然知っている。>>+50
ホログラムである彼らが、自分たちが見える”様子であることに疑問を覚えるその前に、
『危険』の一文字に、身体が先に反応する。]
[行く先に、巨大な体躯があった。
銀の獣が居た。
冷えた紅は煌々と、ぎらりと光る牙が覗き、
ぽたぽたと赤い血が滴るその口元には、]
――…キャプテン・メリー!!
[咄嗟に地を蹴り(あるいは、それを模した動きであっただけかもしれないけれど)、その場にいる人たちの前に立つ。
思い出されるのは、つい先ほど自身の身体を引き裂いた、緑の人狼。
噛み砕かれた喉笛が、引き裂かれた肩が、途切れる意識の中食い荒らされたこの体が、その痛みを思い出し、震えかける。
けれども、ぎり、と拳を握りしめ、遠く向かい合う銀の獣を睨み据える。
やがて、獣は、嗤うように口元を歪め、消えた。]
―― 第一エリア・通路 ――
[銀の獣が去り、少ししてからのことだったろうか。>>+53>>+91
通路の先に人影が見えて、こちらに手を振っていた。>>+89
ええと、確かあの人は――と、見覚えがある顔に記憶を探れば、残留名簿にも載っていた顔で、そうだ、
武器庫で亡くなったという、ベネディクト。
警備中も船内で見かけたことはあって、その時はどうも挙動が目立つところがあるというか、少々気になる様子であったのが、
いまは少しばかり雰囲気が違って見える気がする。
――うん、なんかこう、亡くなった人と話をするって、不思議な状況だな…
っていうか、まずそもそも俺も死んでるし。]
ああ、銀羊号の警備員だよ、ディークだ。
道かい、いいよぉ、どっちに行くんだい?
[そう返した自分の声は、やはり少しばかり、いつも通りとはいかなかったのだろう。
何かあったのかと問われて、眉を寄せる。
今も喉元に残る牙の感触を振り切るように、ふう、と固い息を吐き、ぎこちない笑みを浮かべる。]
……ん、どうやら、こっちでも物騒な奴がうろついてる。
銀の狼だ。
でも、だーいじょうぶ、どっか行っちまったし、
いざとなったら、なんとしてでも追っ払うから。
[この人はおそらく、人狼――ハーランに襲われて、爆発で亡くなったんだ。
ベネディクトの中で、認識のゆがみが起こっていることなど知らず、そう考える。>>+64
だから、狼と語る言葉は、少しばかり慎重な響きを帯びた。
そうして、研究所への道を知りたいのだと聞かれたなら、>>+89]
ああ、いまちょうどそっちに向かってるところだよ。
シルが案内してくれるし、俺も道は知ってるし。
[と、同行していた者たち――>>+49、その時点で何人いたかは分からないが、其方に親指を向けて、一緒に行くかい? と指し示した。]*
[研究所へと向かう道すがら、ふと、
これまでにきた通路を、振り返ることがあった。
――… エレン、
まだ確実に人狼がいる船内で、今頃どうしているだろう。
Nルームで目覚めたときのことを思い出すたびに、鼓動すら定かではない心臓が、張り裂けそうに痛む。
そして、クレステッドさん。
あのとき、自分の声を受け取りに差し伸べてくれた手は、きっと死に際の幻などではなくて。>>6>>+21
その身を苛んでいるものがなんであったのか、その一端を察してしまったいま、>>+23
人の死が続くこの船の中で、一体どれほどの苦しみに耐えてきたのだろうと、すぐにでも駆け付けたくなる。
やっぱり、全然、大丈夫なんかじゃなかったんだ。]
[死者の声のみならず、内にあるガルーの侵食で、淵に立たされているとは知らずにいる。
けれど、たとえ真実を知っていたとしても、>>46
力になりたい、守りたいと思う気持ちは変わらなかったに違いない。
むしろ、互いに、限りがある身と知ったなら、
今度こそ本当に、実力行使で箱に詰め込んでも無理させないようにするよ! とか、心配のあまり喚いていたかもしれない。
時間の感覚などないけれど、もしかしたら、投票の刻限だ。
犠牲者も出るかもしれない。
何も出来ないこの身を強く悔やむ傍らで、ああ、また――… と、強く後ろ髪をひかれる心地がする。]
[分からなかった、のだが。]
んんんんちょっと待てちょっと待て。
多分ハーラン人狼だと思ったんだけど、
クレステッドさんもそう言ってたけど、
自爆の道連れにされかけたとか色々あるけど、
なんかこうあれはもう騙された俺が馬鹿だったっていうか
むしろ、そりゃそうだよな、やるよな! 感もあったし
クレステッドさんも大した怪我してなかったし、
ていうかベネディクトさんとも普通にしてるし、>>+108
んんんんんんんんん分っかんねえ!!!
よし! 今はまあ置いとく!!
[考えていることをまるっと口に出してしまった。
もし殺された被害者がそれらしいそぶりを見せているなら対応は違ったであろうけれど、ベネディクトの様子からして、様子がちょっとわからないし。
事情は分からないが、それならば、してやられた感はあるとはいえ、個人的な恨みはない。
殺されかけた云々なら、なんていうか、もう死んでるし。別口で。
まずは今は、ラグナロク!
――そういう結論に、とりあえずは至った鳥頭であった。]
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