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あー。そうくるかー。
ナールは後で消費する予定があるから、ちょっと死なせられないな。
右目ぐらいはどんどんあげちゃうけどねー。
[ナール鼻先で、馬が跳躍する。
その騎手の槍先が、真っ直ぐに黒竜の目に向かい、過たずに貫いた。
すさまじい咆哮を上げながらナールが後脚で立ち上がり、腐毒の霧を吐き散らしながら尾と翼で周囲を薙ぎ払う。
さしもの魔王も、バランスを取るのに気を取られた。]
ナール。見苦しいぞ。
[低い声で囁かれて黒竜は暴れるのを止め、残る左目で敵を探す。]
あそこだ。
[魔王は手にしていた槍をロー・シェンめがけて投げ放つ。
それを追うようにナールの首が動き、牙の並んだ口が開いて爛れた霧が奥から噴出した。]
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アイリちゃんが楽しそう。
でも、時間を見るね。ガン見するね。
11時ぐらいから仕掛けようか。
そうすると最低でも三合くらいはできる、気がする。
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それとも、さっさと仕掛けておいて、後はツィーアに任せるのもあり?
ううー。せめて七騎士が半減くらいしてからがいいのう。
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あっっ。
ひょっとして、そのまま距離取ったような気がしてたけど、
もしやナールの頭にとりついたまんまだった??
そんな想定だったらすまんすまん。
あわあわ。やっぱり対人戦難しい。
― 牙の舞いを遠望して ―
[ロー・シェンと対峙する間にも、周囲の戦闘は激化している。
その中に、宝石が砕ける音を拾って魔王は視線を横へ投げた。
ナールの鞍に乗せておいた笏の宝石が、半数以上砕けている。]
なに───?
[遠くに視線を遣れば、鎌持つ娘一人を囲む七騎士の、数討ち減らした姿が見えた。
……シメオンの玩具か。
己の玩具の始末一つできぬとは、死してまでも使えぬ奴…
───いや、あれは、…そうか。
[娘を見やる視線が一旦止まる。
首のあたりに感じるのは、よく知る気配だ。]
なるほど。
少しは面白いものも残してあるということか。
いいだろう。我が遊んでやろう。
[低く笑うと、呼びかけるように娘の方へ手を差し出す。]
シメオン=カザエル・ユートエニアムが残せし力の残滓よ
我が求めに応じ、今一度形を成せ
[呪に応じて、娘の首を取り囲む黒い痕から闇が伸び、実体を持つ環として再生する。
支配の力は無い。
だがそれは単純に娘の喉を締め付けて息を細くした。]*
[外していた視線を再びロー・シェンへと戻す。
目のない側へ動かれるのを嫌がって、ナールは大きく首を横に曲げた。]
あの娘、よくも手懐けたものだな。
シメオンのお気に入りの玩具であったが、
……ああ、そうだ。
シメオンがいなくなったのだから、あれも我のものにするのだった。
[再び槍を生じさせながら、魔王は良いことを思い出したとばかりに幾度か頷く。]*
[飛んできた斧槍を顔の前で受け止める。
柄ではなく、分厚い刃の部分を掌で掴んでいた。
刃は、手に集められた魔力にわずか食い込んで止まっている。]
ほう?
[今までとは違う様相で叫んだ敵手は、続けて攻撃を仕掛けてくるのかと思いきや、この魔王に背を向けて娘の方へと駆けていく。]
なるほど?
余所見をするなと言わなかったか?
それとも、あの娘がそんなに大事か?
[手にした槍の形状が微妙に変わった。
三つ又の槍を、馬の脚めがけて投げつける。]*
[同時に、空いた右手を宙に挙げて、糸を巻き取る様な動作をした。
銀月牙の娘の首輪に繋がった、見えぬ糸がぴんと張る。
それを、さながら首輪の綱を引くように引き寄せる。
抵抗すれば引き寄せられない程度の力。
そして、切ろうと思えば切れる糸ではある。]*
ツィーア。
ドワーフどもなど後回しで良い。
あれだ。あの娘を殺してこい。
ロー・シェンがいい顔を見せてくれるに違いないぞ。
我を目の前にして背を向けるほどだ。
よほど心寄せるものなのだろうよ。
喰らっていいぞ、ツィーア。
身体を持ち帰ったなら、人形をまた改良しようか。
あれの戦闘能力は素晴らしい。
あの鎌は、使えるようになるだろうかな。
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あっ。
ひょっとしてこれ、
魔王様が自分でキリングした方が良かった奴じゃね?!
あわわわ。やっちまったぜべいべ。
でもね、でもね、
隙あらば体もってかえりたいからね!(
多分ローシェンも持って帰りたいだろうけれど
お持ち帰りしたいからね!!!
おまえが我から気を逸らすからだぞ?
我はこれほどにもおまえを引き裂きたくてたまらないというのに。
我よりもあの娘の方が大切だと言うのなら、先に懸念を取り除いてやろう。
おまえの前で、あの娘を殺してな。
[嬉々としてロー・シェンに言葉を投げて近寄っていく。
歩む彼を踏みつけるべくナールの足が振り下ろされた。]
人形の素体を刈ってきたのがあの娘で、
あの娘の命を刈るのが人形か。
なんとも麗しい円環ではないか。
ふふ。きっとロー・シェンも楽しんでくれようよ。
[機嫌のいい魔王の声は、返事など待たずに紡がれる。
愉快でたまらない、という風だった。]
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そうだよねー。だよねー。
あの瞬間に魔王の槍がアイリをざくー!でもよかったよねー。
そうしたら、アイリとローシェンがたっぷりお別れの会話できたよねー。
でも、きっとそのままローシェンがアイリ持って帰っちゃうからさー。魔王様的には嬉しくないわけでさー。
やっぱりー。魔王様としてはー、アイリ欲しいじゃん?
(ぐたぐだと管を巻く魔王様)
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そしてふたたび桟敷席に引っ込む魔王様。(お茶ずずー
やあ、最近ずっとここだったから、こっちの方が落ち着くわぁ。
(お茶菓子ばりばりー
ああ、強いぞ。
とても強い。
なにしろ、我の騎士を壊滅させてくれたからな。
何と言っていたかな…半端者?
…いや、掛け合わせだ。
魔物と人間の半分ずつで、戦闘技術は申し分ない。
人形にこの娘の記憶を加えたら、また強くなるだろうなあ。
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