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─── それで、たまに酒に付き合え。
思い出話もしよう。
愚痴も山ほど聞かせるぞ。
隠居の楽しみとしては十分だろう?
[おまえの前なら、
きっといつまでも素直な子供でいられるから。
言葉にならない思いが揺れる。]
[
ラモーラル全ての民にとって
そんな存在でありたいと願う自分は、
なによりもまず身近な彼らの思いを、受け止めていきたいのだ。]*
[騎兵が動いたと>>*43
もたらされた報せには、少し沈黙が挟まる。]
そうか。
…こちらの相手が意外に多くて手こずっててな。
けれども、なんとかやってみよう。
[少し厳しいな、という色が滲んでいた。]
[最初の一矢が外れるのを目視して>>240、素早く次の矢を番える。
二の矢、三の矢を指間に挟んでの速射の構えだったが、三の矢を放つ前に敵騎馬隊は見事な跳躍を見せて南岸へと渡ってきた。]
───。
[短いハンドサインで、盟主以下20騎余りが駆けだした。
散開し、馬を操りながら後方へ矢を放ち、追手を射落そうとする。
その最後尾を駆けながら、盟主は弓を鞍に戻して二刀を抜き放った。]
[呼ばれた名に、直接は答えなかった。>>241
未だ、影武者が影武者として彼の姿かたちであるがゆえ。
けれども、否定することも無い。]
心改めて投降する気になった、
…というわけではなさそうだな。
飛沫に濡れところどころまだらに色の落ちた髪を振って雫を飛ばし、追ってくるダーフィトへ言葉を投げて寄越す//]
― 修道院側/北岸 ―
[煙に巻かれた長物隊は、それでも必死に騎馬を止めようとする。
だが隊列が崩れた状態では、それもかなわなかった。
隊列に開いた空隙を、騎馬は巧みに抜けていく。
空隙が無いところでは、不幸なものがなぎ倒された。
それでも幾人かを止めた長物隊は、抜けていった騎馬隊に引きずられるように川辺へ移動して、燃える橋の前で立ち往生する。]
― 修道院側/北岸 ―
[浮橋が燃えたことで渡ることができなくなった弓隊は、改めて眼前の敵───対岸にある敵の本隊らしき集団へと射撃を開始した。
川面の舟からは羊がいなくなったとはいえ、川の中には同胞がいる。大盾隊を襲う騎馬隊を狙うには相手の機動力がありすぎ、かつ大盾隊に誤射の危険もある。
必然として、矢は狙いやすい場所へと集中することになった。]
― 修道院側/水中 ―
[敵騎馬隊が駆け抜ける間は避難していた工作隊も、彼らが抜ければ再び消火活動を再開する。
何人もが並んで浮橋の片側にとりつき、体重をかけて傾けることで一気に橋の上に水を流した。
川面の小舟へと向かった者達は、できる限りの潜水を繰り返しながら近づいていく。
運悪く浮上のタイミングを狙われた何人かが下流へと流されていったが、残るものたちはそれぞれに小舟にとりついた。
4、5人で舟の片側に掴まって揺らし、舟をひっくり返そうとする者がいて、舟の真下から潜って近づき、小さな手斧を振って船底に穴を開けようとする者がいる。]
― 修道院側/北岸 ―
[浮橋のたもとで立ち往生していた長物隊は、東からやってきた新たな騎影>>244 に身構えた。
だが合図が交わされ、味方だと判明すれば橋の側へ迎え入れた。
この作戦に影武者が投入されていることを知らなかったものは、やってきた者の姿を見てぎょっとして、川を渡った盟主とやってきた
その指示>>245に即座に従ったのは、援軍が来るという良い知らせに加えて、彼の風貌も大きかっただろう。
すぐさまロープが用意され、工作隊の手も借りて浮橋の側に張り渡されていく。]
― 修道院側/南岸 ―
[首尾よく敵騎馬の一隊を取り囲んだ投槍隊は、武器を振るって彼らを打ち倒そうとする。
だが相手は戦いを生業とするもの。
民兵にすぎぬ彼らがまともに戦えば勝ち目はない。
誰かが"相手を熊だと思え"と叫ぶ。
皆の動きがそれで変わる。
足を狙うもの、目の前で挑発して気を引く者、後ろから組みつく者。
自然と出来上がった連携で、ようやく渡り合えるだろう。]
― 修道院跡/南岸 ―
[盟主を含む騎馬たちは、戦場の外側を大きく回るように南へと駆けた。
射ち放す矢が追う乗り手を射落す。
それでも、敵騎兵の訓練された馬術は巧みに矢を躱していた。
やがてダーフィトの指示に従って九騎が去れば、射撃はやむ。
盟主との距離が近すぎて、射てなくなったのだ。]
降る気がないなら、
[言葉を返しかけた盟主は、聞こえてきたもの>>261に首を傾げる。]
…… 話?
[血が流れる彼の首筋を見ながら声を落とす。
馬の速度が少し緩んだ。//]
― 修道院跡/南岸 ―
[崩れかけた大盾隊は、なおも厳しい構成に晒されていた。
敵騎馬隊の波状攻撃に加え、矢の雨が彼らの頭上を襲う。
騎馬隊が来れば盾を前に押し出し、矢が降れば傾けた盾の影に隠れる。
防戦一方に追い込まれ、さらに防御の隙を突かれれば大きく食い破られる。
隊列が崩壊するのも間もなくかと思われた。
そこへ盟主の命を受けた騎馬隊80騎ほどが走りこんでいく。
大盾隊と、その南に展開する投槍隊の間を抜けるように駆けてきた彼らは列を作って敵騎馬隊とすれ違うような軌道で走り、横から矢を次々に射かけた。
追ってくるようならば馬の向きを変えて逃げるように走り、身体をひねりざまに後ろへ矢を放つ。
平原での狩りで鍛えられた騎射の技が、いかんなく発揮された。]
― 修道院跡/南岸 ―
[近づいてきたダーフィトに、槍を上げる気配はない。
同様に、ダンクラードもまた山刀を構えることはなかった。
殆ど横並びに馬を走らせる姿は、ここが戦場でなければ遠乗りに来たようにも見えただろう。]
滅ぼされた?
[零された言葉を拾って繰り返す。
語られたのはダーフィト自身の過去。
そして、王国に抵抗した国の末路。]
[目を閉ざし、思う。
ラモーラルを守ろうとした宰相の判断は正しかったのか。
王は、父は間違っていたのか。
いや。
正解など、誰も知りはしないだろう。
今あるが全てだ。]
15年でラモーラルは変わった。
[射抜くような彼の目をまっすぐに見返して言う。]
今、おまえが見ているものが、答えだ。
ラモーラルの民は、国を守るために武器を取った。
たとえ王国が来ようとも、民を刈りつくせはしまい。
俺は───
───元より、未来を掴むために立ったんだ。
ダーフィト。
俺は、ラモーラルを滅ぼさせはしない。
誰に、なにものに対してもだ。
[言い切るのは、静かな自負と信念の言葉だ//]
― 南岸・修道院跡付近 ―
[話が途切れた直後、吹き付けてきたのは烈気>>289
飛びかかられる半瞬前に、危うく躱して自ら飛び降りた。
指が掛かった胸元の布地が悲鳴を上げて裂ける。
短い間に2度も乗り手に飛び降りられた馬は、
困ったような風情で走るのを止め、落ちた二人の近くに佇んだ。]
試金石になるとでも言うつもりか?
[受け身を取って転がり、跳ねるように立ち上がって身構える。
草の葉で切った頬を拭えば、血が赤く筋を引いた。]
/*
あ…
ちょっと赤に乗せ忘れた言葉があるな。
おまえたちはもう重荷を負わなくても良い的なあれそれがあったんだけど、
…まあいいか。
/*
赤は後で返そうか。そうしようか。
なんか折り込めたら滑り込みで投げるか。
あと1時間半切ったからな。
思いついたらということにしよう。そうしよう。
― 南岸・修道院跡付近 ―
その通りだな。
俺が死ねば、戦いは終わる。
[事実として頷いて、構える相手を見る。
開いた腕の間に、隙が見えた。
隙があれば罠を疑えと、チャールズの教えが浮かぶ。
罠など食い破ればいいと言った、マーティンの豪快な笑い声が蘇る。]
マーティン、
おまえの力を貸せ。
[小さく告げて、地を蹴った。
速く。速く。
相手の懐にまで飛び込んで、刃を突き入れるために。
ただ真っ直ぐ、矢のように、ダーフィトを目指し駆ける。//]
― 南岸・修道院跡付近 ―
[突き出した刃に、肉を食む手ごたえ。
だが逆に当たったことで動きの鈍った手は、相手の剣を避け得なかった。]
くっ…
[右の手首に鋭い痛みと衝撃が走り、手指から山刀が零れ落ちる。
もう少しずれていたら手首ごと切り落としていたかもしれない刃は、固い骨を噛んで止まった。]
おまえたちに、言っておく!
[叫ぶ。
叫びながら、駆けた勢いのまま相手に体当たりするように組みつきに行く。]
正しいと思ってしたことなら、
いまさら悔やむな!
[そのまま伸びた左手の刃は、ダーフィトの背中を狙っていた//]
/*
ダンクラード君、ちょっと右側に何か取り憑いてそうだから、御払いした方が良いんじゃないかと思うね。
(右脹脛、右脇腹、右手首負傷)
― 修道院側/川の中 ―
[敵の舟を沈黙させることに成功した工作隊は、彼ら自身も疲れ果てて北の川べりに戻る。
一息ついて、振り返って、流されていく敵兵>>299を見つめ、ひとりがもう一度川へと飛び込んだ。
溺れる者にロープを投げ、沈みそうなものには盾を捨てろと声を掛け、彼らが浮橋に掴まれるように誘導する。
その様子に幾人かが続き、結局全員が水の中に戻った。
戦っている最中は興奮していようとも、ひとたび気が抜けると彼らも人の子に戻る。
溺れ流されていくのをただ見ているのに心痛んだというだけの話。]
― 南岸・修道院跡付近 ―
[左手に、重い感触が伝わる。
突き立てた切っ先は、ダーフィトの身体を深く貫いている。
彼の右腕が動き、日差しが一瞬翳った。
このまま斬りつけられれば避けようがない。
衝撃を覚悟して歯を食いしばったが、予期された刃は落ちてこなかった。]
───なにが間違いだったかなんて、分かるものか。
[抱きつくような形で刃突き立てたまま、告げる。]
おまえは、すべきと思ったことをした。
俺も、すべきと思ったことをしている。
それが全てだろう。
だからもう、背負わずともいい。 //
[刃交えるさなか、不意に声が響く。]
チャールズ?
[穏やかな声に、言葉に、わずかな不安を覚えて名を呼ぶ。]
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