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[私が紡いだそれに、返った言葉は短いものだった。
それでも、思いは伝わったと、そう思えたから]
あなたに、なまえをよんでもらえるの
まってるから、ね
[彼にも届かぬ小さな声で、願いを紡いだ**]
― 川 ―
ん、ああ。
[待っていて、という言葉に一つ頷いて、二刀の手入れに意識を向ける]
……これで納めたらまた抜けない、のオチはねぇよな?
[雷纏う龍の彫られた『紅雷』の刀身を見つつ、小さく呟く。
どうして抜けなかったのか、そしてどうして今抜けたのか。
それが、持ち主の意志力に刀が感応したが故の結果……というのは、知れぬまま手入れを進め、鞘に納める]
[やがて繕い終わった上着を受け取り、借りていた布を返して。
動けるだけの余裕ができると、改めて周囲を見回した]
さってと……とりあえず、どうすっか。
……目印になりそうなモンもねぇし、川沿いに進んでみるか。
[言いつつ、視線を向けるのは川の下流。
同意が得られるなら、そちらに向けて歩みだす。*]
― 川→湖畔 ―
んじゃあ、行くか。
[返る同意>>25に、提げ直した二対を確かめるように撫でてから、歩き出す。
しばらく進むと、前方に大きな水の広がりが見て取れた]
……いやホント、ここって規格外だな。
[明らかに地図上のスケールを越えた風景に、改めてこの場の特異さを感じつつ、歩みを進めて]
お?
[進んだ先、湖の畔に人影>>22を認めて、僅か、目を細めた。*]
― 湖畔 ―
[見やる視線>>29に応えるように、こちらも視線を向ける]
恐らくは、ご同輩……だろうな。
行くぜ。
[二人連れでここにいる、という事は、彼らも同じく対なる花に導かれた者なのだろう、という推測は容易い。
だから、躊躇う事無くこう言って距離を詰め]
……あー。
まあ、そういう事だな。
[棒で肩をとんとんしながら問いかけてくる男>>31に頷きを一つ、返す。
返す口調は軽いが瞳は鋭さ帯びて。
左の手は『紅雷』の柄に置かれていた。*]
― 湖畔 ―
おっと……まぁた、会ったな。
[向けられる、もう一つの声。>>34
視線巡らせれば、覚えのある姿が目に入り、微か、口の端が上がった]
終わった、って宣言はどっからも聞いてねぇし。
つまりはまだまだ、真っ最中、って事でいいんじゃね?
[始まり方からして、終わったならばなんらかの反応があるだろう、という読みもある。
何より、対なる花を持つと思われるものがまだ二組いる、という事が、只中である何よりの証、と思えていた。*]
― 湖畔 ―
さっきの傭兵のにーさんはともかく。
俺の顔が売れてるっていうよりは、国の名前が、って方が正しいんだがな、この巫女様との縁に関して言えば。
[紡がれる言葉>>37に、大げさなため息と共に傍らに視線を向けて。
やや翳り帯びた表情に、ひとつ、瞬いた。
彼女の内に過ったものは推し量れていないから、その理由はつかめなくて。*]
……なんか、あったか?
[首を僅かに傾いだまま、小声の疑問がぽつり、と落ちる。*]
― 湖畔 ―
[いきなりナンパ紛いの声掛けを始めた男>>39に向ける視線ははっきりそれとわかるジト目になっていた]
いや、なんなんよこのおっさん。
[ぽそ、と呟いたものの、突っ込みはそれ以上重ならない。
そちらよりも意識向けるべき、と思えるものがあったから]
ま、ここの領域の主殿は、それをお望みのようだしな。
[向けられる言葉>>41、そこに込められる意志は先とは違う響きを帯びているように思えた。
一歩、こちらへ踏み出した後に最初に投げかけられたのは、先の事への謝罪と、こちらを認めるかのような言葉。>>42
続いた対戦を願う声に、青年はは、とひとつ息を吐く]
……ま、なんしても、求めるもののためには突き進まにゃならんわけだし、な。
……シュラハト軍第5師団所属、イェンス・ドゥルヒブルフ。
対戦の申し出、しかと受け取った。
……一戦、お相手仕る。
[刀から一度手を離し、正式な礼の姿勢を取りつつ。
返すのは、対戦を受ける、という意思。*]
[そんな中、小声で届いた問いかけに、少し、瞬く。
その響きは、今の彼自身から出た気遣いの色、だから]
……ううん。
ちょっと、きづいたことが
あった、
だけ、です。
[泣きそうになるのを堪えて、声を返した]
― 湖畔 ―
ま、今のシュラハトは『そういう国』だからな。
[他所からあれこれ言われるだけの積み重ねがある国なのは、わかっている。
わかっていても、今はそこが自分の生きる場所だから、という思いがあるから、それらに関しては気にしない、を貫いていた。
翳り深まる様子>>48には、やや、戸惑うものの、今はそこに囚われている余裕はなく]
……気づいた事?
[返された答えは更なる疑問を呼び込むものの。
状況と何より、何かを堪えるような声音がそれ以上を問う事を躊躇わせて]
……ぁー……なんてか、その。
無理、するなよ?
お前、なんかこう、抱え込みまくってるみたいに見えるから、うん。
[その原因の一端は、自分にもあるんだろうな、という自覚はある。
だから、あんまり言うのもアレか、とは思うけれど、それだけは言いたかった。
口にしたのが、『だから心配』という一部分が欠けているだけで、昔言った言葉とさして変わらぬ事なのは、当然の如く無意識、無自覚]
……さよですかい。
[飄々と笑いながらの返し>>51に、は、と一つ息を吐く。
あ、これ、何か言ってものらくらするタイプだ、と。
直感的に悟ったから、それ以上の突っ込みは重ねなかった。*]
― 湖畔 ―
ま、俺の方でも色々とありまして、ね。
[求めるものができたのか、という巫女の問い。>>53
仔細を語る事はせず、ただ、それだけを返答とする。
ただ、返す時の声音と表情はほんの少しだけ柔らかくなっていたのは十分に見て取れるもの。
もっとも、それもその後の名乗りと宣>>54を受けて、溶けて消えるのだが]
……っと!
[杖が地を突く動きに応じるように、伸び始める草の蔓。>>*25
とっさ、掴んだのは『紅雷』の柄]
……ここで抜けない、はナシだぜ、『紅雷』……!
[呟きながら力をかける。
刀は抗う事無く、抜刀の勢いを乗せて蔦を切り払った]
刃で切れるなら、全然マシ、ってな!
[軽口めいた口調で言いつつ、振り切った刃を正面へと戻す。
その動きに乗せるように、赤の煌き帯びた雷撃の矢を一矢、放った。*]
[私の答えは、彼にとって疑問を深めるだけだったようで。
続いた声は躊躇いと、変わらぬ気遣いに染められたものだった。
それは幼い記憶にも覚えのある、だからこそ余計、堪えなければならなくなって]
……ほんとに
かわって、ない。
[記憶が無くても、私の知っているそれが変わっていないから。
記憶を取り戻したとして、その記憶を今の彼がどう受け止めるのか。
私の知っている彼も、記憶が無かった間の自分を、受け止められるのか。
そんなことを、思ってしまったなんて、言える訳がなくて。
答えにならない言葉を返して、視線を正面、対峙する相手へと戻した*]
……え?
[向けた言葉に返されたのは、意の繋がらぬ言葉。
けれど、その意を問う暇はないから。
浮かんだ疑問はひとまず飲み込み、対峙するべきへと意識を向けた。**]
[放つ一矢は、杖の一振りに払われる。>>*28
が、少なからぬ衝撃を与えるには至ったようだった]
ま、確かにそりゃ真理だけど……って!
[触れなければいい、は確かに間違っていない、と。
同意を返そうとするのを遮るように、棘持つ茨が伸びた]
ちょ、これ……。
[最初の一撃を刀で払った所に、時間差で次の一撃が落ちてくる]
ちょっと、ばかし……。
[それは後ろに飛びずさる事で避けたものの、着地の隙を突くように次の一撃が振るわれた。
態勢を整えきれぬ所への一閃が右の肩を打ち据え、衝撃と、棘の与える痛みに息が詰まる]
シャレになんねぇっての……雷速!
[このままではジリ貧になる。
そう思ったから、まずは、と己が速度を上げる術を紡ぐ。
直後に落ちてきた一撃は跳躍で避けて]
……天より下れ、雷の雨!
[跳躍の頂点で紡ぐのは、細い雷を雨の如く降らせるもの。
うねる茨相手にどれほど効くかはわからないが、動きを鈍らせるくらいはできるだろう、との期待を込めてつつ、青年は次の一手のための距離を測る。*]
[広範囲の術が使える状態になったのは、『紅雷』が使われるに応じてくれたが故の事。
もっとも、その辺りの事情は話す必要もないから、と口にはせず]
思ってたよりは効いた感じ、か!
[雷に触れた茎が裂け、あるいは動き鈍らせる様子に微か、口の端を上げる。>>*37
とはいえ、油断は禁物、と気を引き締めた矢先、茨は力を失うように朽ちていった]
……なん、だ?
[茨が消えたとて、油断ならないのはここまでで感じている。
とにかく、地面から出てくる、というのがやり難い]
っても、贅沢は言えねぇし、な!
[地を駆ける以外に術がないのだから、と割り切り、一度は開けた距離を詰めるべく、駆ける。
刀の間合いまであと一歩、という所まで近づいたところで]
……っせい、
[両手で下段に構えた刀の切っ先を地面に付け、半円を描くように一気に振り上げる。
その奇跡を追うように地から天へと雷が伸び]
やっ!
[気合いと共に一歩を踏み出しつつ、雷の尾を引く刃を振り下ろす。
刃の閃、その直後に雷が付いてくる、という二段の攻撃。*]
[駆けるこちらを阻む壁の如く生じる若木。>>*44
振り下ろしの斬撃はその枝によって阻まれるものの、刃に沿いつつ、しかし異なる軌道を描く刃は、その奥の巫女を捉えた。>>*45]
ってか、これだけのモン、よくまあぽんぽん生やせるよなっ……!
[枝に阻まれた刃を引き戻しつつ、上げる声には感嘆の響き。
状況に応じた植物を的確に選び、用いる回転の速さは素直に賞賛できるものだった]
んのっ……。
[伸びた枝が胴に絡みついてくる。
力任せに引き千切るなりなんなりすれば、振りほどく事もできなくはなかろう、が]
このくらい、で。
[腕はまだ使える。
大きく振るう事はできない――ならば、それ以外で、と]
止まれるかよ!
[止まるを良しとしない意思は、真っ向からの突き一閃、という形で繰り出される。
もっとも、距離的な問題や狙いの甘さから、ただ空突く可能性も高いのだが。*]
[直接的に切り結ぶような、そんな相手ではない。
けれど、対する巫女は紛れもない『強者』である、と認識できた。
そして、その認識を得た以上は、こちらも礼を持って当たらねば、と。
そんな事を考えた矢先、目の前の若木の枝が揺らいだ]
……なんっ……!
[柔らかな若木の枝が伸び、こちらを捉えようと絡みついてくる。>>*46
柔らかいと言っても、初手の草の蔓のように容易く切り払えるものではなく。
どうするか、との思考が巡り、たどり着いたのは]
/*
赤バトルは撤回ないからなー、これやると辛すぎるんだよなー(^ ^;
しかし、真ん中落とさないと肝心なとこが伝わらないというジレンマが……!
てか、なんで。
抜けたしorz
……なるほどね……実地経験の賜物ってわけか。
[幾度も森に入り込んでいた。という巫女の言葉。
多彩な植物を操る術は、その経験による裏打ちがあり、故に強い、と納得しつつ。
繰り出した突きは、浅い手応えを伝えてくる]
てか、な。
[認める、求めるもの、という言葉。
は、とひとつ、息を吐いた]
……俺は、望みのために、先に進むって、決めたんでね……。
[巫女が杖を構え直す姿が見える。
このままでは殴られる――というのは、すぐに察する事ができるもの。
そして、唯々諾々と殴られるつもりは、青年にはなく]
他の連中が認めようが認めまいが……。
そんなの、関係ないんだよ、なっ!
[叫びざま、文字通りの力任せに枝の縛を引きちぎる。
回り込みから一撃、それが迫るのを気配で感じつつ。
強引な状態から反転をかけつつ、刃を横に振り抜いた。*]
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