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――ある騎士の記憶――
[前兆は何もなかった。
村に戻って来て顔見知りのローゼンハイムと立ち話をしながら、彼の育てている薔薇がそろそろ咲きそうだと聞かされる。
何度目の正直ですか、と談笑していると「今こそだ!」と言いながら目の前に深紅の薔薇の蕾が突きつけられた。
赤。紅。あか。
視界が赤くなり、腹の奥から衝動的な欲が突き上がる。
思わず口を抑えてその場にうずくまると、ローゼンハイムが心配した声をだしながら背中を擦ってくれた。]
[衝動的に彼の手首を掴み、爪を立てる。
人の体温。臭い。その肌、奥に流れる血と柔肉。
息があがり、唾液が分泌され、地面に滴り落ちる。
本能が命じる。腕を食らえ。歯をたてろ。喰いちぎれ。咀嚼しろ。
命を、飲み下せ。]
[大きな声で名前を呼ばれ、我に返る。
口から飛び出しそうであった衝動は今は淡く、頭を振ると疲れているのだと明るい声で励まされた。
混乱しながらも家に帰れば、待ちかねていた弟妹が近所からジャガイモを貰ったからポトフを作れと要求してきた。
無垢な笑顔で兄ちゃんと呼ばれ、帰宅時の衝動のことは忘れ去る。
食事をさせ、二人の寝床を整える、いつもの日常。
幼い頃に両親を失くしてから三人で暮らしているが、妹はまだしも弟はまだかなり幼く、独り立ちするにはかなりの時間が必要だ。
親に代わり立派に育てなくては、と思いながら眠れないと愚図る弟の頭を撫でて寝かしつけていると、酷く、酷く、喉が渇いて来た。]
[水ではない。足りない。酒でもない。足りない。
もっと濃くもっと甘く もっと蕩ける 血が欲しい。]
[衝動のままに弟の喉に手を伸ばし、鋭い爪で白い細い首に一筋の線を引く。
滴る血を飲むため唇を近づけて――我に返り、体を離した。]
……なんて、ことだ。神よ。
[呆然と呟くも己の行動は否定できない。
腹の底から、喉の奥から、焼け付きそうなこの衝動を誰にも説明されなくともカスパルは理解していた。
これは飢えだ。
満たしてくれるのはただ一つ。
――薔薇のように赤い血を滴らせる肉塊だけ。*]
ていてい。せっかくなので覚醒から。
この後ローゼンハイムを喰いますが略します(酷)
ドロシーの殺害描写は落としましょう。
私とドロシーはほぼどの組み合わせもしたのでは?w
あとは人外での同陣営ぐらいな気がします。
あ、君占い師の私霊能とかは未経験ですね。
どうなるか予想は容易いですが。
「お前が赤窓で雑談してログ伸ばしてるから時間たりねーよ!」って声が多ければ1延長はいたします。
あ、RP村は役職希望制です。
やりたいRPの人もいるかなって思うので。
ドロシーがトール拾ってたら、盛大に賛同してトール人だね!って持ち上げて、発言内容には適当にこね回して、やっぱりトール喰ってたんじゃないですかね。
――狂乱の中で――
[ローゼンハイムが無惨に殺されてから、村の秩序は損なわれてしまった。
人狼だ、人狼だと長老達は騒ぎ立て、犯人探しのために村人たちは話し合って、その結果怪しいとされた女性が処刑された。
彼女が人狼ではないことをカスパルは知っていた。知っていたが黙ってた。黙って彼女に票を投じた。
自身が処刑されるのは当然の罪であり、構わない。
だがその後の幼い弟妹はどうなるのか。血走った眼をした村人達は、カスパルを殺してから弟妹達まで殺すかもしれない。
それだけはさせるわけにはいかなかった。]
――森の中――
[ぎすぎすとした話し合いをする中、同じような考え方をする利発な少女と仲良くなり、今は彼女の手を引きながら夜の森の中へと分け入っている。
妹の友人であった彼女は、カスパルから話しかけたきっかけもあり、良く懐いてくれた。
カスパルを疑わぬと言い、人であると信用してくれた。
今でもこうやって手を引かれながら、何も疑わずについてきている。]
……ドロシーさん。
[森に分け入ったところで立ち止まり、彼女の手を取ったまま騎士が忠誠を誓うかのように膝を付き、表情を伺うように見上げる。
妹と同じ年頃で仲も良かった素直な少女。
彼女の香に惹かれた理由はカスパルも知らない。
その血なのかもしれないし、そのあどけない笑みだったのかもしれないし、妹と同じ年頃の少女だったからかもしれない。]
[日が暮れる。昏い力が欲と共に満ちる。
伸びてくる牙と爪を的確に隠しながら、彼女の手を掴む力を強める。]
ありがとうございます。私を信じてくれて。
申し訳ありません。あなたの騎士になれなくて。
[握る彼女の手の甲に、温度のない唇で口付ける。]
妹を喰らってしまいそうですから。
あなたで私を満たさせてください。
[ドロシーは何か言葉を発しただろうか。
その声が発された直後に、カスパルの鋭い爪が彼女の胸を深く抉った。]
[甘い肉片を口に含み飢えを満たしながら、柔らかい肌を引き裂きながら、欲していた欲求が満たされていく満足感と、心を押しつぶす罪悪感に顔を歪ませる。
正気を失えばいっそ救われるだろうに、生来のものかなにかの呪いか、カスパルは未だ己を保ち続けている。
弟を喰らいそうで同じ髪の色をした少年を喰らった。
妹を喰らいそうで同じ年の少女を喰らった。
この後幾度も、罪を繰り返すのだろう。
――それでも構わない。あの子たちさえ無事ならば。*]
正気保ちつつ絶望ENDにしておきました。
弟妹を喰らってしまいながら正気ないぜ狂った狼ENDも考えていましたが、性格とやらかした事考えたらこっちの方が美味しそうかなって。
※なおこの人狼の設定は適当ですので次村はいろんな人狼がいても良いと思いますよ!
なおフィオンが処刑されたのか逃がしたのか、それともなんか楽しげに死んだのかわからなかったので、伏せておきました。
ご自由に!
というかフィオンさんどうします?
役職的に,私はあなたの正体を知らないことにはなっていますが、察しても良いと思いますし。なんかこういうのくれよしてくれればいくらでも落とします。
――フィオンの話――
[一人、村人達の手で容疑者を処刑した。
それでもその日の夜、再び犠牲者がでた。
当然だ。彼女は人狼ではなかったのだから。
翌日の議論をしながら、カスパルはそっとフィオンへ視線を向ける。
彼は何故だか大きく抗う事をしなかった。まるで己の運命を理解しているかのように、死にたくないと全身で訴えることもない。
カシムと言葉を交わしながら、カスパルはフィオンの名前を出す。
彼が人狼だと思う――と。]
彼の処刑を望みます。
……こんどこそ。きっと。
[罪悪感はあれど、まだ殺されるつもりはない。
処刑に連れて行かれるフィオンと視線は合っただろうか。
――彼の思惑を、カスパルは汲めなかったけれど、無実の罪を着せられた人は持ち得ないはずの感情は感じた。*]
村が滅びるのか適当なところで(満足して)収束するのか全然考えていませんでしたね。
狼さんにお任せしようと思っていたのだった。(いかに赤窓を引く気がなかったかわかる)
ドロシーさんがなんか抉ってくれたぜ。
*村建て的なお話*
皆さん改めましてご参加ありがとうございます。
纏めきらなかった部分は次村で。
村建てがご覧の通りぐっだぐだな性分ですので
【設定は基本的に言ったもの勝ち】です。
wikiにある最小限を守っていただければ、あとはノリで何とか致しましょう。
迷ったらカスパルに投げろください。何とかします。
なかなか長いですので適当におやすみくださいね。
以上、村建てより。
ガチ村のみの方は(トールさんかな?)ご参加ありがとうございました。
なんか自己紹介とかする流れではないねw
と思いつつ一応言っておきますか。
moggyu/もっぎゅです。ガチRPどっちもします。
このたびは無茶な企画村に集まってくださり、誠にありがとうございます。次村もいこうぜいえいえいおー。
久しぶりに人外で勝った私は満足だ。
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