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[あまり無防備に、と言われてふと思い出した。
碌に直していなかった白単衣の合わせを手で押さえようと身動ぐ]
……何か、急に安心出来なくなった。
[ぽつ、と零す頃には手は合わせを握り締めていた]
戻らなくても良いかな、って。
少し思ってるのよね。
[紡ぐのは、元の世界でのことを思い出しての思案の一端]
ずっと、向こうでの生活は詰まらないと思ってたから。
何やっても頭打ちばっかりで、それ以上高みを望めない。
下につく者が居るから、一人だけで先には進めない。
私はもっと、見たことの無い先に進みたいのに。
だから、ここに来てちょっとは楽しかったのよ?
貴方に力を与えられてだったけど、私じゃない私になれた気がしたから。
ここでなら、もっと何か、新しいことを見つけ出せるんじゃないかって思ったの。
[残るのであれば自分の意思で残る。
それを垣間見せる言葉を紡いだ*]
そこまで言う事はなかろうに。
[安心できなくなった、との言葉にぼやくような声を上げるものの、合わせを正すべく身動ぎするのを止める事はなく]
……でも?
[間を置いて続けられる言葉に首傾げ。
語られる思いに、紺青をひとつ瞬いた]
……なるほどな。
[戻らなくとも、という言葉に、ふ、と一つ息を吐く]
知らぬを求め、先に進む……か。
[選の前、途中放棄の意を問われた時のやり取りがふと過る]
……誠、歪みとは無縁であるな、そなたは。
……こちらに来て楽しかった、などと俺に言うたのは、そなたが初めてだ。
やれ、これで幾度目か、お初を奪われたのは。
[紡がれた言葉から、垣間見えるもの。
自らの在り方は自ら定める、との意思に、紺青が眩し気に細められる。*]
……いずれにせよ、俺はそなたを求めども、縛する気はない。
それは偽りない、と宣しておこう。
[本当に安心出来なかったら、体力の戻らぬ中でも振り解いて離れようとしていただろうというのはさておいて。
歪みとは無縁とナネッテを称するのには、にっこりと微笑んでおいた]
奪われたって、その言い方…。
[冗談めいての言葉だろうが、何となく、聞こえがアレ過ぎて突っ込まざるを得ない。
もぅ、と眉が吊りあがったのはそこまで]
ん……貴方のそう言うところは信じるよ。
誓い、 守って くれた し……
[笑んで紡がれた言葉が徐々に途切れ始める。
無防備を晒すなと言われても、体力回復のために身体が睡眠を欲するのは仕方の無いことで。
少しして、すぅ、と浅い寝息が零れ始めた**]
……ん?
何か、間違っていたか?
[突っ込みにけらりと笑って軽く返す。
けれど、その軽い笑みは途切れがちに紡がれる言葉に柔らかくなり。
浅い寝息が届くと、小さな息が漏れた]
……やれ、まったく。
[独り言ちつつ、そ、と燭と名付けた由来である髪を撫でる]
このような時、あなたはどう己を制しておられたのかな、命の父。
[問うた所で答えなどは得られない、とわかっているが。
つい零れたのはそんな呟き]
……万年生きても、わからぬものはわからぬ、とは。
あなたの口癖でもあったよな、確か。
[遠い記憶、幼き怪異であった頃の欠片。
無垢なる怪異はただ首を傾げたその呟きが、己が身に返っている事に苦笑を滲ませた後]
……この位は、赦せよ?
[小さく呟き、ほんの僅か、掠めるように唇を重ねる。
触れる事で共鳴が生じ、癒しの力が僅かに高まるのを感じつつ。
闇桜は、腕の内の燭の香にしばし、酔う。**]
[腕の内、眠りに落ちた燭たる従華の様子に微か笑みつつ、戦舞台へと目を転じる]
……この
[紺青が追うは聖蓮の動き。
自身が最上と認めし若狼はどこまで対するか。
戦神としての興味が頭擡げた所にふと届いた、呟き。>>+38
紺青は、ゆるり、氷華へと流れる]
楽しむために、というのは、間違ってはおらぬよ。
目の前だけを見ていた、というのもな。
俺の本質は戦神……
それは、楽しみであり、同時に、俺の意義でもあるが故に。
[氷華の方は敢えて見ず、紡ぐ口調は独り言めく]
だが、それ以上に。
此度はそうせねばならぬ所以があった。
全力を持ってこの闘舞を駆け抜ける事、そして、その先にこれまでとは違うものを見出す事。
……それが、いとしき燭との約のひとつであったからな。
故に、俺は俺の本質を偽らず、全力を持って対した。
まあ、結果的には負けたがな。
[負けた、と紡ぐ口調はさっぱりとして、そこに悔いの色などは全く見られない。**]
[氷華とのやり取りの後。
戦舞台へと目を転じた魔は、僅かに目を細めた]
……自ら、動いた?
[待ち受けるを主とする聖蓮が、自ら対する者へと向かう態。>>*32
かつて対した時には見えなかったそれに、魔は小さく呟いて]
……さて。
何を、見せてくれるやら。
[零れる呟きは微か、笑みのいろを帯びる。
ゆるく紺青を巡らせたなら、見えるのは刃に対し左腕を自ら差し出す雷華の姿。>>*34]
…………。
相変わらず、楽し気に無茶をする。
[そこは自分も似たようなものではあるが。
あそこまで突き抜けてはできぬもの。
零れる笑みは楽し気で、声音にも微かな熱がこもる]
まったく。
見ているだけで、滾らせてくれるな、あ奴は。
[そんな感想を漏らした後、ふと、腕の内の動きに気が付いて]
……ん、目が覚めたか。
[周囲や、傷の具合を確かめる様子>>+66に小さく呟く。
未だ目覚めきらぬなら、無理に覚醒させる事はしないけれど。*]
[一見してわかる状態>>+71に、は、と一つ息を吐く]
……やれ、まったく。
あまり無防備を晒すな、と言うに。
[そうでなくても傷を負い、自身の血の香に酔いかねない状態。
無理に奪う事はしない、との自戒はあるが、色々と辛いものがあるのは事実で]
……甘えてくるの構わぬが。
他者の目にその可愛らしい姿を晒すのが辛い、と言うのも理解してはもらえぬか?
[冗談めかした口調で囁きつつ、そ、と頬に手を触れる。
桜花の舞で視界を遮る事はできるものの、それでは闘舞の果てを見届ける事が叶わないから。*]
[触れる感触に覚醒する様子>>+74に、零れるのは楽し気な笑み。
離れようとする>>+75なら止める事はなく、そ、と包み込んでいた蒼の袖を開く]
とはいえ、未だ消耗はしておろう?
無理なくな。
[ほんの少しだけ真面目なものを織り込んだ言葉を向けた後、魔は鞘に納めた太刀を抜き。
傷の近くに添わせるように、肩に凭れさせた。
そうする事で滲み出る血を太刀へと与えつつ。
紺青は時折、交差する闘舞へと向く。*]
……領域内であればともかく、ここでは癒し自体も緩やかなものとなる。
もうしばし、力を抜いてゆるりとしているといい。
[頬にさす色>>+79には気づいているが、それが逆に可愛らしい、と感じるが故に、敢えてそこをつつく事はなく]
……ん、ああ、もうしばし、な。
桜月にも、血を吸わせてやらねばならぬ故。
[釘刺しは感じ取りつつ、問い>>+80にもさらりとこう返す。
それでも、右腕の噛み痕は既に癒え、肩に受けた牙の後もじわりと塞がってきてはいるのだが。*]
……わかっておるよ。
俺は、約は違えぬ。
そこは、案ずるな。
[頼れ、との言葉>>+82に返すは穏やかな笑みと宣。
それからまた、紺青は戦舞台へと向かい]
……は?
[唐突に聞こえた名を呼ぶ声に>>*39、らしからぬ妙な声が出た]
持って……て、そなたいきなり何をっ!
[言い出すのか、と。
突っ込む余裕は、色々な意味でなく]
やれ、まったく。
傷を癒すくらいは、ゆっくりやらせろというに……!
[文句を言いつつ、右手に開くは薄紅の扇。
打ち振る事で舞う花弁が預けられたものをふわりと包み、宙に止める]
……じじいに無理をさせおって。
[ぼやくように言いながらも、表情はどこか楽し気に。
細められた紺青は、戦槌を手に駆ける緋色の獣を追う。*]
/*
りろーどして>>*39が見えた瞬間、りあるで「は?」と妙な声が出たwwww
いや、おかげで眠気がすぱっと飛んだが!
[聞こえた、非常識、という呟き。>>+86
は、と息吐き肩竦めた]
そも、常識で測れるようであれば、『四君子』など名乗る事はできぬよ。
まあ……あ奴は格別というか、別格ではあるが。
[なお、言っている当人は存在の非常識さでは他者の事など全く言えない身である。*]
[項垂れる様子>>+88に、軽く瞬く。
確かに、彼の軍神を相手取り、引く事なく立ち回れた──というのは、『常識』の範疇を大きく超えているのだろうが]
そなたの言う、『常識』の範疇に戻る事はできる故。
……そこは、案ずる事はないぞ?
[しばし悩んで、向けたのはこんな言葉。
それは即ち、自身の干渉の全てを断ち切る、という事ではあるが。
それと望まれるならば、拒む事はない……心算、だった。
一応。*]
……ああ。
力は常に、正しき場にある事で、在るべき態を保てるもの故に、な。
[限定的な返し>>+90には触れる事なく、それだけを返し。
ふる、と首を一度振った後、紺青は再び、戦舞台の上で繰り広げられる交差へと向かう。*]
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