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[カークは此方の話など耳に入らない様子で横たわるフランツに話しかけている。>>75
ドアの側にいるエレオノーレには気付かないようだ。]
……………………。
[此れからどうするべきなんだろうか。
少なくともやり取りから感じる限りでは、先の銃声はカークでは無さそうだ。
ライト以外めぼしいものを何も手にしていないのも見て取れる。
───叔父様と軍のあの人、よね……
───銃なんて持ってるのは……
そう当たりをつけてはみるものの、それが確実ではないことを自分は知っている。]
カークさん、今、どうなってるんですか…?
銃声も聞こえた気がするし………
[返ってきた答えは期待出来るようなものではなかった。>>76
───ディルドレのおばさまの執事の方もいらしてたのね……
ディルドレが死んだというのは予想の範疇だった。
その死因も恐らくは知っている。
一瞬喉に込み上げるものを感じ、それを押さえ込んだ。
そっと、壁に近寄れば、壁際にいたエレオノーレの手を取った。]
…………行こう。
[先の広間は暗闇だが、とりあえずは壁際に進むことにする。
暖房が切れた地上よりは地下を目指したい。
フランツが居るためかほんの一瞬エレオノーレを引く手に力が要った。
しかし、状況が状況だけにすぐ様大人しくついてくる。
繋いだ手と壁に触れる手。
息を潜めながら、ゆっくりと広間を進む。]
/*
というか、給仕室と広間の間って廊下あるの?
ってかここは廊下あるほど広い避難所なの?
今更ながらすごい困ってるw
[広間に入り少し進んだところで、物音がするのに気付く。
ビクッと足を止め、壁に背中をつけて様子を探る──すれば、そこにぼんやりと光が浮かび上がった>>79。
───叔父様…!
ホッと身体の力が抜けるのが分かる。
此方には気付いていない様子で、取り上げた袋から何かを取り出し、その袋を投げ捨てるのを見ていた。
他には誰も居ないようだ。]
…………叔父….様……?
[クロイツが一人だと分かると恐る恐る声を掛ける。]
…………誰……?
[クロイツからの返答の前だったか後だったか、人の声>>82がして其方に目を向ける。
此方に光源がない分、隠していても相手の持つ光が目印になる。
クロイツだと安心して一歩出かけた足を下げ、壁に近付く。
エレオノーレを背にして闇の深い所へと身体を下げ、相手の反応を待った。]
はい、幸いに…
[戻ってきた声>>85に一歩此方も踏み出す。
誰と居るのか、という問いに応えようとしたその時に呟き>>82に気付いた。
>>83の後返ってくる声>>84。
この場において名乗らない、何処か不穏な空気を肌で感じ、黙った。
育ちの所為か、相手が危害を加えてくるか否かについては敏感であった。
と、様子を見ていれば、クロイツと会話を始める>>85>>86。
灯が長い髪と眼鏡を光らせている。
───コンスタンツェ…教会の……
その名前には聞き覚えがあった。が、街の学校へ通う女はあまり交流があった覚えがない。
日曜礼拝の際にチラリと見かけた程度だろうか。
2人の会話を見つつ、少しずつ、壁伝いに身体の位置をずらしてゆく。]
[お嬢様───皮肉と分かる言葉>>89に、ピクリと反応する。
が声は発しない。
何かがおかしい、と直感が伝えている。
───私がエレちゃんを…守らなきゃ。
フランツから譲られたナイフを確認する。
そのまま、また少し壁伝いに動く。
その距離は、コンスタンツェとの距離がクロイツとの距離よりも近付かないように───。]
叔父様…………
彼女は、"危険"です……
[声を掛けてくる相手は無視し、クロイツに話し掛ける。]
[相手側から自分がどの程度闇に潜っているのかは定かではないが、此方からは相手側の方が明るく、相手の様子は見えている。
広間のドア側から此方が見通せるほど明るいのならば、この部屋全体がぼんやりと明るく、エレオノーレの姿も確認できたことであろう。]
……………はい。
[話しかけた言葉に反応するように、クロイツは此方に近付き、耳打ちをする>>94。
その内容に、一つ息を飲み、利き手である左手を左太腿に触れる。
襲いかかる───何時もであればその言葉の異常さに飲み込めなかったであろうが、彼女を目の前にして分かる。
発している殺気が半端ない。]
……………!!!
[と、不意にエレオノーレに声を掛けられ>>93、咄嗟に彼女とエレオノーレの間の壁になる。]
エレちゃん、答えなくて、いい。
[エレオノーレに掛ける声は不思議と震えては居なかった。
何かがあれば、クロイツもエレオノーレを守ってはくれるだろう。
異様な空気を纏う女から目を離せないままに、ジリジリと時間だけが過ぎる。]
[じっと見つめていれば、相手は広間から立ち去る。>>99
その様子が逆に不気味過ぎて、クロイツの顔を見た。
と、入れ替わりに入ってきたのはカーク。]
カーク……さん……?
[思わず呆気に取られる。]
…………?!?!
[突然広間が火の海になる。>>102
ドアから先程までコンスタンツェが立っていた辺りまでに一瞬で火柱が上がる。
部屋の中は一気に明るく、そして熱くなった。
入り口のドアへ出ることは叶いそうもないが、逆側の倉庫、そして地下へは避難が可能そうだ。
そもそも、其方を目指していた女には迷いはなかった。]
叔父様、エレちゃん、こっち!
[クロイツとエレオノーレを呼び、其方へと向かう。]
カークさんも!!!
[呼んでみたが、カークは火柱の彼方側に居るようだ。]
[階段を降り、地下側からの扉を閉める。
そこはまたひんやりとした空間だった。
地下である以上、地上が燃え落ちても残るだろう。
その程度の構造はなければ避難所とは呼べない。]
………………。
[呼吸を整える。
地下の電気系統もやられたようで、真っ暗だった。]
叔父様、大丈夫ですか…?
[暗闇に向かって声を掛ける。]
[その後、バタバタと数人が降りてくる。
ライトを顔に当てられ、相手がカークだと知り、そこに居るのが誰かも分かった。>>116
さっきの騒動がある。
警戒は解かないように、エレオノーレを背中に半分隠したまま、壁際に寄る。]
…………?!
カークさん、……大丈夫です……?
[変な声を出して潰れたカークに声をかけつつ。]
[ライトを当てられ問われても分からない。>>123
そもそも救助がくるらしいという話も伝聞きだ。]
……………?
[困ったように首を傾げた。]
[救助は来るか来ないか分からない───
少なくとも明後日までは来ない。
話を聞いていて得た情報を整理してゆく。
静かにカークの話とそのやりとりを聞きながら、エレオノーレに声をかける。]
エレちゃん、身体、大丈夫……?
痛くなかった…?
[無理に引っ張って此処まで連れてきてしまったことを気にしていた。]
!!!
[ツンと鼻をつく焦げ臭いにおい。
煙が流れてきている。
地下である此処に煙が溜まるのはよろしくない。
エレオノーレのそばを離れ、地下側の扉を閉める。
ノブを下げれば密閉性が保たれる仕組みだ。]
煙が流れてきてます……
開けていたら此処も危ない……
カークさん?!?!
[せっかく開いた扉をまたカークが開ける>>151。
慌てて扉を閉じようとした時に、何かが横を擦り抜けた。
────え?
パタン。
扉は閉じられる。
地下の部屋に残されたのは、クロイツと自分の二人きり。]
エレちゃん?!?!
[慌てて閉めた扉を開けようとする。
上手く力が入らない。]
叔父様、て…つだって……くださ…い……
[力を入れつつ助けを求める。]
叔父………様………
[ノブを持つ手から力が抜ける。
扉は何処かガッチリと嵌ってしまったようで女の力では開けることは出来なかった。
代わりに煙が流れてくることもない。]
……………………
[ノブから手を離す。
エレちゃんは行ってしまった。
フランツの元へ、だろうか。
一気に寒気が襲う。
諦めたように、三日月の彫刻の入ったロケットペンダント型のピルケースから薬を一つ取り出せば、口へと入れた。
パチリ、と其れを閉じればペンダントはまた元の位置に揺れる。]
[ ───ガタン。
扉が開いて驚いて振り返る。
振り返るとほぼ同時に銃声>>170が鳴り響き、硝煙の匂いが立ち込めた。
頭を抱えてしゃがみこむ。]
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