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[自分がするべきことは終わっている。
あとは、自分のしたことの結果を見守るばかりだ。
学館の子供たち───我が子と、陽光の髪をした少女が、
それぞれに学んだことを生かしてくれることを、
そして古い友がやり遂げてくれることを、
ここから祈るだけだった。]**
/*
布陣とか兵数とか、なんとなくでいいんだよー。
うりゃー、ってぶつかって、わー、って言って、
一騎打ちだこのやろー、で決着つければ形になるから。
(悩んでいるだろうシルキーに、そっとエアエール)
(だがシルキーに一騎打ちは無理な気もした)
………。
[思うのは、使節団を運んできたという空飛ぶ船のこと。
もしや、外からの新しい仲間が来たのだろうか。
見上げる目つきは、自然と厳しいものになっていた。]
/*
アレクシスおちつけー。
基本的には墓落ちする人を中心にして欲しいので、
明日もある人は、些末事は後で回想ででも回せばいいと思うのだ。
そうもいかないときも多々あるんだけどね。
おう。
[こちらも軽い調子で返すも、開戦の報には少し息を呑んだ]
…こっちもそろそろ出るから、
その、なんだ。よろしくやっておいてくれよ。
逃げるんなら、どこかで落ち合おうぜ。
― シュビト港(回想) ―
準備はね。ごらんのとおりの…
…傷心中?
[この、いつ見ても前向きかつ何かに満ち溢れていたこの男が、傷心するようなことなどあったのだろうか。
そんな疑問を抱いていると、報告が降ってきた。]
会ったのか。そうか。
それは残念だったな。
[つまりは会談は不調に終わったのだと理解する。
もちろんそれは予想の範囲内だったので驚くこともない。
ただ、それだけでこの男が落ち込むか?とも思う。]
[そんな疑問は、続く言葉でいくらか解消された。]
おまえさ。
彼女に惚れただろ。
[あてずっぽうだが、男だからだいたいわかる。
ナミュールの男なら、誰でも一度は通る道だ。]
は?
巫女姫が出てる?
そいつはまた、驚いたもんだな。
[まさかまた親征とは、と舌を巻きつつ]
そうそう。
一緒に講義とかも受けたな。
あー、言われてみれば、
あの時から気が強い女だったよ。
[納得、と溜息をついた。]
アレイゼル領か。わかった。
どうにか合流の手筈は考えるけど、
まずは間に合わせる方だな。
[持ちこたえてくれよ、などとは言葉にしなかった。]
― シュビト港(回想) ―
仕事熱心なことで。
[公務を放り出していないというなら、
こんなところで何をしているのだろう。
意図を探る思考は頭の隅に置いておいておく。
と、また耳慣れない単語が降ってきた。
いや、学館での彼の講義で聞いた気もする。]
聞いてないな。
シュビトの ……市長に、俺が?
[全くの予想外な言葉に、暫し固まった。
それは全くもって、想像したこともない発想だった。]
市長かぁ。
あはは。まさかそんなこと考えてたなんてな。
いや、面白いけどみんなが乗るかな。
それに、今の状況で市長を決める意味が俺には見えないけど。
[ひとつ、肩を竦める。]
俺は、俺の信じた道を行っているし、
誰に恥じることもしていないよ。
そちらの期待には添えないかもしれないけど、
俺たちは、この手で未来を掴むと決めたんだ。
しばらく、そうやって見てるといいさ。
[声を聴いて、すぐには返事が出なかった。
巫女姫親征の、数で勝る相手となるとそれは厳しいだろう。]
…ん。
無理だと思ったら早目に下がっていいからな。
……?
俺に、執着? 巫女姫がか?
[あっけにとられたという感で、声が途切れる。]
― シュビト港(回想) ―
[「破壊するための組織」
そう言われて、仄かに苦い思いを噛みつぶした。]
ナミュール千年の歴史を動かすには、
生半可なことじゃ駄目なんだよ。
壊した先にこそ、新しい未来があるんだ。
[これが、行くと決めた道。]
そっちこそ、死ぬんじゃないぞ。
[上へ昇って行くカナンを見ながら、言葉を返す。
彼の姿がだいぶ小さくなったところで、
両手を口のまわりに当てて、声を張り上げた。]
巫女姫に手ぇ出したら、
いくらおまえでも承知しないからなーー!
.
― シュビト港(回想) ―
宿命、ね。
[高い空の上を、悠然と去っていく飛行船を見送る。
低く呟いて、しばらく思案の顔をしていたが、
周囲の人だかりが自分を注目しているのに気付くと、
ぱんぱんと手を叩いた。]
はいはい、仕事仕事。
さっさと進めてどんどん終わらせるぞー。
ほら、行った行った。
[ぱっぱと手を振って人だかりを散らせる。
途中、にやついたおっちゃんに肩をどやされて、
なんだよもう、と頭を掻いた。]*
― そして現在/シュビト港 ―
[何日か見えに見上げていた空を、今日も見上げていた。
今日は飛行船が飛んでくるということもなく、
ただ、青い空が広がっている。
見ているのは、遙か北の地だった。]
ガート…。
[思念で聞こえてくる戦況は、思わしくない。
こんな時、近くにいないのがもどかしい。
だから一緒に行くって言ったのに。言ってないけど。
内心で零しながら、じりじりと出発の時を待つ。]
ああ、構わないさ。
予定の変更はよくあることだろ。
人生、うまくいくばかりじゃつまらない、って。
[軽口を叩いてみるが、いつもより早口だったかもれしない。]
…無事に戻れよ。
[言わなくてもいいひとことまで付け加えてしまった。]
…………。
……………。
… ガート、
[声が聞こえてこないことが気がかりで、
戦闘中なのだからと呼びかけを控え、
それでもただ待っているだけの手持無沙汰で
声を投げかけてはやめて。
それを繰り返していたころに、
何でもないような友の声が聞こえてきて]
いちいちそれで怒ってたら、おまえんちのご先祖様は、今頃10回は墓の中から出て来て恨み言言ってるよ。
[聞こえてきた言葉を拾って返す。]
もうすぐ、こっちも出発できそうだ。
[だから頑張れ、と、続く言葉は出なかった。]
[いつもの声が、不意に色を変える。
ずき、とわけのわからない痛みが胸に走った。]
ガート?
なあ、ガート、
[ざらりと、ひきつるのは自分の声。]
半分、ってなんだよ。なんのことだよ。
おい、ガート、
こんなときに変な冗談やめろって。
[掠れる声の意味から、目を逸らして]
おいってば
なにやってるんだよ。
[幾度も、呼びかける。]
― シュビト港 ―
[周囲から見れば、ただずっと空を見ていたように見えただろう。
呆然と立ち尽くし、遠い空の彼方を見つめ、
喉の奥から吐息を零す。]
『出港準備が整いました』
[背後から声を掛けられて、ゆっくりと振り向く。
琥珀の瞳は、目の前のなにをも映していなかった。]
…わかった。 行こう。
[唇が動いて言葉を紡ぎ、色の無い声が出る。
そうして、船上の人となった。**]
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