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─ 回想・2人が亡くなる少し前 ─
[ それはいつのことだったでしょうか。
巡回へ行く最中、あたしを呼び止めたのは
あの、尚書官長の補佐のひと。 ]
あっ、はい。
[ 共にいた兵には少し待つように伝え
リヒャルトの元へついて行く。
特段警戒などはしていなかったわ。
後に起こる騒ぎよりも前のことだったし、
あたしが宮内の人間を警戒する理由など
どこにもなかったんだもの
だから聞かれた質問にも
一瞬「何故?」という顔をしながらも
裏も読まずに素直に答えるの ]
えっ、クロスボウですか?
ああ、異国の武器ですよね。
まだそれを軍部で使いこなす人間は
ほとんど居なかったかと思います。
演習などはやっていませんよ。
マスケットや、槍、剣の演習ばかりですね。
軍部の、上層部は……どうなんだろ……
あたしは、演習で使っている方は
見たことがないですね。
最近ウェルシュ王子が交易に成功し
ラメールに渡ってきたばかりなんですよね。
>>1:130
演習に取り入れられる日も来るんでしょうか。
[ マスケットも苦手なのに
クロスボウなんてできるかなぁ、なんて
余りにも呑気な呟きとともに。 *]
─ 騒動より前〜そして ─
[ 王宮を歩いていたあたしを >>74
呼び止めたのは、どこかの部屋から出てきた兵士
聞けば、ウェルシュ王子より外交長官の妻を
王宮へとお連れしろ、との話で。 >>98
威圧感のある兵士よりも
女性のほうが適任だろうと強面の彼はそう告げて
あたしに外交長官の家の場所を託す。
── その場所は、すぐに分かった。
駆けつけ、本当に簡単に彼の死だけを告げると
今にも壊れてしまいそうな危うさで
奥方は脆く、泣き崩れる
あたしは彼女を支えてあげるしかできない。
だけど、気丈にも。
夫に会いたいと、妻は言っただろうか。
そうして、あたしは、王宮へと
外交長官の妻をお連れしている。
これはまだ、騒ぎが起きるほんのすこし前。
騒ぎは、あたしたちが王宮に着いてから
その外で、起こることになる。 *]
─ ウェルシュ王子の元へ ─
ウェルシュ王子、いらっしゃいますか?
リーゼロッテ・チェンバレンでございます
フィオン・オルブライト外務長官の奥様を
お連れ致しました。
只今、応接間へお通しさせて頂きました。
[ 王子はどこにいただろう。
扉の前で、その旨を告げると王子の反応を待つ
そこに彼が居ないのなら、首を傾げて立ち去ろう
そう告げたのとほぼ同時、
王宮の外に、800の軍勢が、たどり着くのだ **]
─ 回想・リヒャルトと ─
えっ、演習で使う日は来ないんですね。
やっぱりマスケット銃には劣るのかなぁ
噂じゃ新しいタイプの銃も
異国じゃ作られてるかもって聞くし。
[ ふふふ、と笑ってどこまでも呑気で。
相手の腹の裡など知るよしもなく。 ]
えっ?死に損ないの…………?
いや、たぶん、ちが……あっ
それ、もしかしたら祖父のことかも。
昔、軍に居たんですよ。
たぶん。
死に損ないのチェンバレンが。
[ 死に損ないって?疑問符を浮かべながら。
祖父のことを聞かれたら、何でも話したはず。**]
─ 回想・リヒャルト ─
[ 死に損ないの祖父の話。
それをしてくれるリヒャルトの顔は、
どこか穏やかそうにも見えて。 >>126
今度詳しく、と言われれば
ぜひ、と此方も穏やかに頷こう。
そうして立ち去ろうとした時に
投げかけられる言葉と、
小さく響く ネズミ?の声 ]
え?
[ 振り向き、暫し、考えてから ]
……真っ直ぐに。
不正など働かずに
国のことを、民のことを
考えられる国王陛下を望みます
[ ”誰” とは告げない、わからない。
それだけ告げればにこりと微笑み立ち去ろう*]
─ そのあと ─
[ そのあと、どれだけの時が過ぎたか
リヒャルトと話した後
起こったのは参謀と外務長官の死
街に流れる悪い噂話。
そのどこかで、武器が弓のようなもの
という憶測も聞いた気がする。 ]
(弓……?クロスボウ?…………まさかね)
[ だけどその噂を100%嘘だとするには
余りにも、リヒャルトの話のタイミングが
良すぎたような気がして。
なぜあのタイミングであんなことを。
それは暗く、黒い影を落とす。 *]
─ ウェルシュ王子と ─
[ 第二王子の居室を訪れた際、
扉のうちからは彼の声があった。
名前を呼ばれ、何故か苦笑めいた表情と
そして張り詰めた声と共に、幾らかの労いを]
……いえ。
誰かがやらねばならぬことですから。
そうですね。
この騒動が早く解決することを願います
[ そう告げつつも、
どこか、硬い表情を崩さなかったのは
軍に蔓延る噂を、どこかで
棄てきれない自分がいたから。
『この事件は、ウェルシュ王子派の陰謀だ』
目の前の王子がそういう人物には思えないが
同様に、王宮の人間を信用するなと
そう言った画家の言葉も思い起こされて。 ]
……はい。
[ 使者が来る、すこしまえ。 ]
………王を襲った武器は、
クロスボウだと聞いております。
どこから狙われるかわかりません。
王子もできるだけ、護衛を伴って
安全な場所ですごされますよう。
[ カマを掛けた。
王子が王の死因を知らぬわけはない。
一介の軍人がそれを知ることに
疑問を抱かれぬよう、それは
ごくごく、自然な流れとなるように。 ]
[ そうすれば使いの者がやってきたか。
知らされたのは王宮への800の勢。
アイリ総督が……
どうしてだろうかという疑問
だけどそんな疑問を抱く暇はない
空気のいろが がらりと変わる。 ]
いえ!?私は聞いておりません。
軍の知る所であれば、今頃私にも
招集がかかっていることと思います。
[ 焦ったようなあたしの顔は
それが嘘ではないことくらい
相手にも、すぐにわかるだろう ]
はっ!
[ 短く返事をし、敬礼を返す。 ]
王子は身のご安全を!!!
[ 彼の身を案じているのは本当。
どうか、どうか、これ以上。
何事も起こりませんように、と。
そうして王子にもう一度頭を下げた後
背を向けて駆け出した *]
─ そして ─
[ 王子から離れて向かったのは
王宮前、ではなく、
まずは兵舎に居る上官の元。
王子の命令とは言え
士官候補生が単独で動くのもマズい。
そして相手は800の軍勢である
万が一戦に鳴ってしまった場合に、
こんな無防備な姿で
戦に出るわけにもいかぬだろう。
窓や廊下から外の様子を気にしつつ
王宮内を駆けてゆく *]
[ 王の崩御。
その原因に触れた時、王子の顔色が変わる
低く落ちる呟き、そして怒りの声。
>>155>>156 ]
大変失礼いたしました。
そのように、話が伝わっておりましたので。
[ 頭を下げて、謝罪の意を示す。
そのあと、王子の元より立ち去ったか。
ああ ── 充分だった。
軍の下層部には
『王の死』しか告げられてない。
そう、
『王が急な病で崩御された』とも
軍の下層部には伝わっていないのだ。 ]
[ 王の死が急病であれば
それは直ちに下まで伝えられていただろう
隠し立てるようなことではない。
何らかの事故、何らかの事件。
それらに巻き込まれたことは明らかで。
それを知る手立てが無かっただけ。
暗殺以外にも、当然可能性はあった。
何らかの暴動に巻き込まれた
遠方へ制圧に出て連絡が取れなくなった
不運な事故に遭ってしまった
ただそれらが軍まで伝わっていないだけ。
それでも、目の前の王子の態度は
王の死が「事故ではない」ことを物語っていたから
これも、軽挙妄動なのかもしれない。
さらに言えば、
生命を奪った武器など尚更わからない。
だけど、軍の上層部の動きや街での噂話
そのどれを取っても、王の崩御が
「誰かの手によるもの」は明白で ── *]
[慌ててでていくだろうピンクに寄ると耳元で囁いた]
フェリクス様に会うことがあれば、伝えてください。
白狼騎士団を守ってくださいと……。
─ 王子居室からの去り際に ─
[ 去り際、あたしは、聞いた。
あたしだけに聞こえるような囁き声で
リヒャルトが告げた『フェリクス王子への伝言』
果たして告げる機会が、あるだろうか。
それでもあたしは、頷く。
リヒャルトに、伝わるように
ほんのすこしだけ、彼を見てから *]
/*
リヒャルトさま、たぶん、秘話導入部は表に出さなきゃだったと思うの……!(うぃきより)
あたしは全然気にしないけど、いちお、あたしから秘話あったよ、を匂わせとこー。
あと秘話はすごく嬉しい。ありがと。
リヒャルトさんはエンカの相談とかも秘話しちゃうひとだし、なかなか最近のRP村には見ないタイプな気がする。
─ 喧騒の中向かった先は ─
[ 王子の居室を離れて今
上官の元へと走る途中で。
中庭側の窓、
一瞬見えたのは 白鷹の羽撃き
そしてどこかで第二王子を呼ぶような声
騒ぎを増す城門側の窓
此方側から聞こえてきたのは
勇ましい総督の号令と、
雄叫びのような大きな塊の波
あたしは
上官へ向かう足を止める
今は。
心が、勝手に動いていた。
あたしが喧騒の中向かった先は ── ]
[ 第二王子の元ではなく
アイリ総督の800の軍押し寄せる 城門側
勝手に動いた心は
単に第二王子の命令を受けたものだったか
あるいは
第二王子よりも、アイリ総督を選んだ故か *]
[ 王宮門前へと走りながらも
思い起こすのはフェリクス王子の命令>>181
「上に立つ者として責を全うする為に
勝手な一存で軍を動かすな」
「軍を使うのは飽く迄最終手段」
それに対して彼女はどう答えただろうか
彼女は確かに過激なところは有るかもしれない
ただし、非常に聡明だ。
理由もなしに王子に対して反発するような
性質の持ち主では無かったように思う
だとすれば。
単に「今が最終手段を使う時」だったのではないか
そうでもしない限り、戻れないところまで
この暁の国は陥っているのではないか、とさえ ──
タァン
思考を遮るように一発の銃声が 響く>>215 *]
─ 王宮門前 ─
[ まるでスローモーションのように
どよめきが目に見えるように動き出す
監査局長の隊列よりも後ろ
幾人かの軍が加勢するため飛び出した王宮側
門の向こうには800の軍勢
総督の号令が響き
軍勢が動き出すや否や
撃ち鳴らされる銃声
響き渡るのは聞き覚えのある声>>220
ああ ──
此方側から、足を止めたまま
その感情の矛先を 空気の荒れ狂う波を
じっ と見つめている *]
/*
完全に流れ次第ですが、それ有りだなあとは考えておりました!(相討ち……?もしくは返り討ちにあうかな……)
ドロシーせんぱいやりたいことあれば優先して勿論構いませんが、その方向で動くなら、ぜひぜひに!と頭下げておきます!
/*
実現できるなら相打ちしましょう
ドロシー強いのですが、隙を突くとか、策略を巡らせて罠にかけてください(無茶ぶり)
とりあえず流れ次第ですねー
[ 崩れ落ちる総督の姿
声を上げているのは、見知った姿。
アイリ総督に駆け寄るでもなく
ドロシー先輩に問うでもなく
一歩も動けなかったのは 今のあたしの弱さ
だけど、視線だけはドロシーを睨む
その視線は、彼女のほうからは見えただろうか
唇だけが空気を掠めて二人の名前を紡ぐ ]
アイリ……フォールデン総督
それに……ドロシー……先輩が、なぜ。
[ 逃げ出す者、総督に駆け寄る者、
ドロシーのほうに駆け寄る輩もいただろうか
混乱の最中一歩も動けずにそこにいたあたしを
奮い立たせたのは 紛れもない王子の声>>238 ]
………中庭へ!
[ 混乱の最中で叫んだ声は、
きっと誰の声だか判断出来たものは居ないだろう
だけど確実に、それは伝わったはず。
そう。彼らが中庭に居ることを。
あたしは、知っている
彼女から視線を外せば
一目散にあたしも、王宮へと踵を返した *]
/*
うわぁ、どろしーせんぱいむちゃぶりだなぁ(棒)
リーゼロッテですか?お察しです。
でもぴっかぴかのサーベルをせめて振るいたいです()
そですね、流れ次第で。
このままドロシーが幽閉とか拘束とかされちゃったなら会いに行けないですしねー。
[ ”誰か!” >>260
その叫び声は廊下を走る軍人たちにも届く
先のほうを走っていたあたしにも、勿論
だけど、それは、叶わなかった。
中庭に到着した時に目にしたのは
血を流す尚書官長補佐と >>269
傍らにいるであろう王子の姿のみ。
美しい白鷹を従えた筈の その人の姿は
もう、どこにもなかった >>267 ]
軍医を!!
[ あたしに叫べたのは其れくらい。
反逆者を探せ!だの 追え!だの
それは既に他の軍の誰かが叫んでいたわ
あたしは、斃れる彼らの元へと、
まずは、駆け寄ろうと *]
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