情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
/*
そういえば最終日面子にもできたなぁって今更に気がついた。
占は殺せって赤のガイアが囁いていたんだよ……。
ガチの時全然食べれないまま死んでばっかりだから
食べたかったんだよ!(ガチ脳
[室内に引きずり込まれ、説明を要求された。>>6]
フィオンの血よ。
彼、私が発病していると知っていたのね。
[一瞬固くなった表情に何か言われるかと待っても、
そのまま黙って手紙とアンプルを受け取る様子を見て苦く笑う。
フィオンがカスパルを語るのを聞いた時から
親しい間柄だと思っていたのだが。
カスパルは講義室での言葉通りの立ち位置を貫くらしい。
フィオンの手紙が読まれている間に
殺す相手に生きる道を示された不意の出来事で
混乱していた頭が少しずつ鎮まっていく。
床に腰を下ろしたら汚いと怒られるだろうか。
だけど今は少し気が抜けているので許してほしい。]
[手紙を受け取りシャツのポケットへとしまう。>>7
カスパルの問いかけに長く沈黙した後、
手についた血液を落とす作業の合間に少しずつ言葉を零した。]
“私”は知りたかったの。
童謡の羊が泣いた理由を。その気持ちを。
羊と狼両方の気持ちを知って生まれ変わったら、
優しい人になれるんじゃないかって。
……“ドロシー”は優しい人になりたかったのよ。
[無実の人を死に追いやりはしない。
最後に謝罪をくれた狼に罪を突きつけて死ぬのではない。
そんな人間でいたかった。
だけど魂の記憶をなぞるように
罪のない少女が自らの命を断ったと聞いても。
優しい輪廻を教えてくれた青年を喰らったとしても。
私の心は記憶の中で感じたものと、異なる思いを抱けない。
昔も今も、胸の奥が苦しいだけ。]
カスパルは、あの羊の気持ちが分かる?
……私はもう分かっているのかしら。
[聞いて応えはあるだろうか。
ドロシーにも分からない事を聞かれて困るかもしれないが、
答えがどうあれ言葉がほしかった。
分かっているでもいないでも、したい事は決めている。*]
[語られるのは“私”が死んだ後の話。>>13
カスパルしか知らない遠い過去の未来の話だった。
“私”が死んだ理由は知っていたけれど、
身代わりになったはずの友人も未来では死んでいた。
他ならぬ守ろうとした手によって。
視線を伏せたカスパルを見上げる。>>15
語りたくない過去を明かしてまで導を示してくれる事に、
せめて感謝を告げなければと思った。]
……ありがとう。
優しい人よ。
カスパルも、フィオンも。
[どんな形であれ幸せになってくれと言ってくれた。
エゴと我欲を貫けば、糾弾されて当たり前と思っていて、
だから最後の厚意が……嬉しくて、戸惑った。
これは彼らの優しさを無下にする事になるのだろうか。
私の幸せの形は今もまだ分からない。
だけど、こう在ってほしいと思うものは薄らとでも見えたから。]
[私には全てを投げ打ってまで守りたいと思うものはなかった。
完全に童謡をなぞる事はきっとできなかった。
だから、ここで、おしまいにしよう。]
[立ち上がり、血が落ちている事を確認する。
服についた赤は遠目なら分かるまい。
今は聴覚も敏くなっているから、
気配を避けて楽に自室まで戻る事ができるだろう。]
ねぇ、私の騎士様。
ひとつだけ言うことを聞いてくれるかしら。
[“私”の信頼を私に返してくれようとする優しい騎士へ
昼間と変わらない笑みを向ける。]
私のことを守らないで。
[サシャがどうして死んだのか薄々予測はついている。
ドロシーもそれなりの官位にいて、聞けば答えてくれる人もいた。
カスパルの行動の意味も理由も理解しているが、それは不要だ。
彼は反発しただろうか。
それとも静かに頷いただろうか。]
それから、もうひとつ。
……カスパルは生きていたい?
[その真意は伏せたまま尋ねる。
反応がどうであれ、引きとめられない限りは
夜が明ける前に自室へ戻るために部屋を辞去する事だろう。*]
― 朝・自室 ―
[まだ静かな朝の空気の中で
フィオンの所持品にあったボイスレコーダーを回す。
サシャはどんな気持ちでこの証言をしたのだろう。>>2:83
この後、彼女は自分で頭を撃ち抜いたと聞いた。
その気持ちをなぞる事はできないけど、それでいいのだろう。
フィオンからの手紙と記録保管庫から持ち出した手記を
ボイスレコーダーとアンプルと共に引き出しへとしまった。
今日も髪を結い、軍服に袖を通して時刻を確認する。
そろそろ朝食の時刻も終わる頃だ。
活動時間になれば書庫の方が賑わうようになるだろう。
最後に一度話しておきたいと
青い髪の新兵を探して廊下へと出るが、邂逅は叶うだろうか。**]
[引き出しにしまう直前、手記の最後をもう一度辿った。
この発症者の気持ちを本当に知ることはできないけれど。
最後の言葉は、きっと同じ。*]
尉官 ドロシーは、尉官 ドロシー を投票先に選びました。
/*
表で堂々と狼していると赤を使う機会がなくていけない。
そして幽霊のサシャがかわいいので
再会のためだけにカシムを噛みたくなっていけない。
― 訓練所 ―
[扉を開けると的が割れる音がした。>>30
探していた後姿を見つけてゆっくりと歩み寄りつつ
射撃動作の隙間を見て声をかける。]
いい腕前ね。
[ここでカシムと出会った事はなかったため
昨日までの腕前を知らないまま誉め言葉を口にした。
記録官であるドロシーがここにいる理由を訊ねられたなら
カシムを探していたと言うだろう。]
サシャの事は、聞いている?
[表情がよく見えるよう、正面に向き合った。
カシムからサシャの相談を受けていたから知っている。
どれだけ彼女を慮っていたのかを。
だからカシムには話しておきたかった。]
彼女は私の代わりに疑われて死んだの。
あの夜少将といたのは私。
[さすがに私が犯人ですとは言い切れずに
迂遠な言い回しになったけれど、意味は伝わる事だろうか。*]
/*
死亡フラグ半端でごめんね…!
カシムが撃たなければ普通に自殺を決行予定というか
生存エピでも死ぬつもりだったから以下略
[下げられた銃口がドロシーに向く事はなかった。>>36
ライフルを向ける権利がカシムにはあると思ったから
最後に会いに来てみたが、視線すら振られてしまったようだ。
苦笑を浮かべながらカシムの言葉を聞き、
中央を撃ち抜かれた穴を眺める。
彼も何か思い出しているらしい。
自分に付いた不釣合いな形容詞に視線の低かった頃を思い出す。]
どこまでが『運命』なのかしら。
皆とこうしてまた出会えた事か、私が発症した事なのか。
[カシムの『運命』とは何なのだろう。
ここで銃口を向けない事も、そうなのだろうか。]
……もしもすべてが『運命』で片付けられてしまうなら
私は今から足掻くんだわ。
[“私”の願いのために動いた選択が『運命』だったと言うならば、
それはもうおしまいにしようと思う。]
/*
[心の幽体離脱で>>+15のチョコと紅茶をいただく。]
[バレンタインだもの。]
[生チョコをそっとしのばせておいた。]
[それがカシムの受け入れた事だというなら
ドロシーがそれ以上何かを言う事はない。>>39
殺してほしいなんてそれこそただの押し付けでしかないのだし。
台に置かれた訓練用の拳銃を一丁手にした。
毎朝整備はされているので最低限の動作確認だけを行い
上着の陰に隠し入れる。
無断持ち出しは厳罰ものだが今更だ。
拝借する弾は一発で十分だろう。]
訓練の邪魔をしてごめんなさいね。
――さようなら。
[別れの言葉を落として訓練を再開しているカシムに背を向ける。
訓練所を後にしたら一人になれる場所を探すつもりだったが
結局はここに来てからの馴染みの場所になるだろう。
途中カスパル>>38を見かけても立ち止まりはせず、
呼び止められても手を振るだけで足は記録保管庫の方角へ向く。*]
― 記録保管庫 ―
[入口の手前で捕まった。>>41
ドロシーのやろうとしている事に気付いたら
おそらく止めるだろうから気付かない振りをしたというのに。]
そう。
……ちょうどよかった。少し手伝ってくれない?
[そう言って記録保管庫へと引きこむ。
何をするのか問われたら、机の周辺の整理を頼むだろう。
何のためかは言わないけれど。
仕事柄、貴重な記録を汚すのは気が引けたのだ。
だったら最期の場所に選ぶなと言われてしまいそうだけれど。
フィオンの話し方からして
彼は本部と繋がっているのだとは予測できていた。>>2:99
もうすぐ本部が来て真実が明らかになるのなら
大々的に名乗りを上げる必要はないだろう。性分でもない。
片付けている間に一枚のメモを記した。]
[片付け終わったところで自分は椅子に座った。
何をしようとしているのか探るような視線が飛んでくるなら
この部屋から出ていってもらうためにも情報開示は必要だろう。]
ありがとう。もういいわ。
……ここからは見ていて楽しいものじゃないと思うわよ?
[懐から無断拝借してきた銃を取り出したところで
カスパルへと首を傾げてみせる。
それからいくらかのやりとりはあったろうか。
どんな会話が行われても、何が起きても。
銃に込められた最後の弾丸が打ち抜く先は決まっていた。*]
[片付け終わったところで自分は椅子に座った。
何をしようとしているのか探るような視線が飛んでくるなら
この部屋から出ていってもらうためにも情報開示は必要だろう。]
ありがとう。もういいわ。
……ここからは見ていて楽しいものじゃないと思うわよ?
[懐から無断拝借してきた銃を取り出したところで
カスパルへと首を傾げてみせる。
それからいくらかのやりとりはあったろうか。
どんな会話が行われても、何が起きても。
銃に込められた最後の弾丸が撃ち抜く先は決まっていた。**]
― 少女の話 ―
[少女はまだ赤ん坊の頃に旅をしました。
母親が物心つく前に亡くなってから
父の背で揺れながら、長い長い道のりを旅したのです。
そうしてひとつの小さな村に辿り着いた頃
少女は父に旅の理由を尋ねました。
どうして遠くまで旅をしたのか
母との思い出がある地にいてはいけなかったのかを。
少女の生まれ故郷を語る表情には
母への愛と深い悲しみが刻まれていました。
『あそこにはもう何もない』
『辛いものしか残っていないから』
愛情が深い程に失った悲しみはまた大きく
父は少女を失う事が何よりも恐ろしいのだと言いました。]
[涙を流す父の姿を見つめながら、
少女は幼心に思いました。
そんなに悲しい思いをするのなら。
失う事を恐れるのなら。
そんなものはいらないと。
そうして時は流れ、少女は命を落としました。]
[幼い少女はまだ気付いていませんでした。
食べた料理がおいしかったこと。
外の世界の話を聞かせてもらったこと。
頭をなでてもらったこと。
命を賭けた話し合いの中で、
少しずつ降り積もっていったその思いが何であるのかを。
どうして死ぬ間際に感じたものが狼への恨みではなく
父を悲しませてしまう淋しさでもなく――
――安堵であったのかを知るのはいつかの輪廻の果て。*]
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新