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えー…でもこれ、僕がやんなきゃいけないんじゃないの?
いや、そりゃあさ、ローゼンさんに代行してもらったりも
したけどさ……。
[戸惑いながらも、やる気満々の鴉たちを見ると、ダメ、とも言えなくなった。]
……う〜ん…。
じゃぁ、まぁいっか。
その代わり、がんばっていい点取ってよね。
[「よしきた!任せろ!」とばかりに、鴉たちが一斉に賽を投げた。]
T1
【 $ 】【 R 】【 $ 】【 G 】【 E 】【 G 】
よし!鴉たち、がんばれー!
[1羽の鴉がGの賽を1つ避け、残りの賽を5羽の鴉が再投した。]
【 G 】【 E 】【 D 】【 E 】【 R 】
ちーん……。
うん、まぁまぁ、よくあることだね。
がんばれがんばれ!
T2
【 E 】【 $ 】【 G 】【 $ 】【 E 】【 D 】
[Dを避けて残りを振る]
へぇ…本当にグリードわかってるんだな。
鴉ってこんなに賢いのかー。すごいな。
D
【 D 】【 D 】【 R 】【 G 】【 R 】
お、これはどう取るかな?
[さらにDを避け、残りを振る。]
ふむふむ、振るダイスを増やして
役成立率を上げる感じかな?
DD
【 E 】【 $ 】【 G 】【 E 】
[迷わずGを避け、残りを振り直す。]
いやぁー、本当に鮮やかだなぁ。
すごいね、本当に。
G
【 E 】【 R 】【 D 】【 G 】【 R 】
役が出ないねぇー。
…とと、がんばって!
[鴉たちに ギロリ と睨まれた。
鴉たちは真剣だ!]
GDG
【 E 】【 $ 】【 E 】
[1羽の鴉に頭を蹴られる。]
え…ちょっと待って!
いやいやいや、僕のせいじゃないでしょう。
いや、本当に文句なんて言ってないってば!
待って待って待って!
あ、そうそう、さっきフロリダ飲んで
1ターン追加されたんだよ!
あと1回できるよ!
[殺気立った鴉たちは少し落ち着いた模様。
「よし!黙って見てろよ!」とでも言わんばかりに無言の圧力をかけられる。
固唾を飲んで見守ったラストターン。]
おまけ
【 D 】【 E 】【 E 】【 D 】【 R 】【 E 】
あッーーー…。
[しばしの間、無言で固まり、時が止まる空間――。
「じゃあ、そういうことで。悪しからずあしからす♪」
ちょんちょん、と2、3歩歩いたあと、
バサバサバサバサ
すごい羽音と共に鴉たちは1羽残らずその場を飛び立った。]
― 回想 ―
[ニコラスが家を出て放浪の旅を始めたのは、約10年前――彼がまだ10代の頃――。
繰り返される日々、何不自由のない暮らし。
生活には刺激がなかった。
安心して眠れる家も、あたたかい食事も、気の置けない仲間も、
生きていくのに必要なものは揃っていたけど、それだけでは満ち足りない何かを感じていた。
僕はこの世界について何も知らない。
世の中には僕の知らない世界が沢山ある。
もっと刺激的で楽しいことがあるのではないか。
この世に生まれて、なんとなく生きて、
ただ死ぬだけの人生は嫌だ。
もっと『生きている』実感がほしい。
両親にこの想いを打ち明けると、考古学者であり、冒険家をしている父は理解してくれ、母は「おとうさんの血かしらね…」と溜息を付きながらも”かわいい子には旅をさせろ”という考えの元、ニコラスの生き方を応援してくれた。]
― 回想 ―
[炎の水、氷の大地、砂の雪原―――。
ニコラスはあらゆる場所へ行き、そこに住む様々な人々に出会った。
不思議な場所、不思議な現象、不思議な人々…。
死にそうな目に遭ったこともあるし、実際に死んだような気もする。]
― 回想 ―
[真っ白な世界。
あたたかな光に包まれ、
向こうで自分を呼んでいる声がする。
手招きをしているのは
ひどく懐かしい遠い思い出の中にいる人たち。
ああ、今行くよ。
ぽつり呟いた時、冷たい手に足を掴まれ、引き戻された。]
「危なかったね。
もう、こんなところに来てはだめ。
気を付けてお帰り…。」
[声の主を確かめようと目をあけたが、近くには誰もいなかった。]
― 回想 ―
[月が浮かぶ湖の畔の草原に倒れていたニコラスは、偶々近くを通りかかった猟師に保護された。
猟師の家で、草原で見た幻と、幻聴のことを話すと、]
「ああ、”出た”のか。
あの湖には”出る”って噂があるんだよ。
あんたみたいに命を助けられた人が何人もいる。
――だがな、助けてくれるのは1度だけなんだ。
2度出会ったら魂を取られちまうって話だ。
あんた、もうあそこには近寄らんほうがいい。」
[それきり、猟師は黙り込んでしまった。
”2度出会ったら魂を取られる”
そう言われたが、ニコラスは「確かめたい!」という好奇心に勝てなかった。
その土地に滞在し、幾度となく湖に足を運んだが、
湖はいつも鏡のように周囲の景色を映すばかりで
結局何も起こらなかった。]
― 果樹園→館 ―
[館に戻る道すがら、何故か54羽の鴉に襲われた。
マントと帽子でガードをしながら、命からがら館に飛び込み、玄関の扉を急いで閉める。]
なんなんだ、あれは一体…。
全くこの鴉野郎め…。
[ブツブツと悪態をついているとレトとサシャが追いかけっこをしているのが見えた。
レトはサシャを怒らせたのだろうか?
”変態”と罵られていた。
しばらく黙って見守っていたが、どうやらグリードで勝負がついたらしい。
大広間に向かうようなので、少し離れて二人の後をついて行った。]
― 大広間 ―
[大広間へ着くと、リーゼロッテとレトとユーリエがグリード勝負をしていた。
3人は真剣そのものだった。
特にユーリエは冷気を纏い、気に入らないダイスを粉砕するなど、物凄い気迫だった。]
リーゼは残念。0点は僕とお揃いだね。
レトはなかなかやるねぇ。攻め方が強気だよね。
当主様はマジ当主様!
[振り終わった3人にそれぞれ声を掛けると、ユーリエからにこやかに微笑みかけられる。>>202]
これは当主様、ご機嫌お麗しく。
おや?その鍵は…。(>>196)
緑とか、私専用ですか?
当主様は私を勝たせたいのでしょうか?
いやぁ、そんなにご贔屓にされると申し訳ないですが
ありがたく頂戴いたします♪
[思い切り勘違いをして両手を差し出す。]
― 大広間>>206 ―
え…バナナですか…。
ありましたっけ?そんなの……。
あ…もしかしてそれって隠語…。
まさか、私誘われてる?
[そんなわけはない!と突っ込まれるような妄想を掻き立てていた。]
残念、私専用の鍵ではなかったのですね。
ああ、そうだ!ローゼンさん!
彼はまだ買い出しから戻ってませんか?
って、ええ!私を呼び出したのは当主様ではなく、
ローゼンさんだったんですね!!!
ローゼンさんはあの情報を一体何処で……。
[急に気もそぞろに、そわそわし始めた。
ニコラスが此処に来た理由は、その”弱味”を握られていたからだった。]
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