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(PCの)絶望が薄すぎて(PLが)絶望しだす絶望村。
なんかもっとこう……
誰も救われない、心抉られるような(グロさじゃなくて)、希望の数ミリ横をすり抜けて落ちてくような、そういう展開ください!!!!
[目の前で椅子から立ち上がる──ことも出来ずに崩れる青年>>165。
反射的に手を差し出すが間に合わない。]
フランツ…さん…?
[小さな頃から通った雑貨屋さんの頼りになるお兄さん。
手先が器用で壊れたオモチャも何度も直してもらった。
初等部入学の時にお祝いで貰った腕時計は何度直してもらったか分からない。
明るく、いつも朗らかな笑顔。
その笑顔が───何処か空虚だ。
背筋がゾッとする。
───助けなきゃ…
その想いに反して、足は一歩──引いていた。]**
[ チョコレート。
そういう村の雑貨屋さんはいつも通りだ。
食べないと駄目だぞ
その言葉に反射的にコクリと頷く。
────この空気に似つかわしい、爽やかな明るい声。
目の前で何かに鈍感になる男>>179に反して、全神経が過敏になりつつある女は、何かが軋む音を聞いたような気がした。
男の視線は女の顔。
右目に注がれるのが分かる。
けれどその目は現実を映しているのか。
一瞬の異様な空気は、更に異質な悲鳴によって裂かれた>>180]
エレ、ちゃん……?
[何故そう思ったのか、そう呟いた声はフランツには届かなかったらしい。
今はそれで良かったのかもしれない。
誰かが泣いてる
どうしよう…
その声と言葉と表情が一致しない。]
どうしよう…って……
[絹を裂くような悲鳴は短く途切れ、耳に届かなくなった。
不安げにフランツを見る。
フランツは相変わらず困ったような表情を浮かべていた。
そして。]
………これは……
[フランツがリュックサックを広げ出したかと思えば、黙って差し出されたのはツールナイフ。
反射的にそれを受け取る。]
…………………。
[自分の身は自分で───その言葉に握りしめたツールナイフを見つめ、一つ、頷いた。
俺が守るから。
───嘘だ。
───それは叶わない。
そう、その眼をした人間は───。
異常な空気に凍りついた場で女は動けない。
その横を軋んだ音が通り過ぎてゆく──。]
[永遠とも思える狂おしい時間は、それは現実には然程の時を刻んではいないだろう。]
エレっちゃん…!!!
[エレオノーレを連れて戻ってくるフランツに寄って、時間はまた元の様相を取り戻す。
フランツは部屋をバリケードしだす。
寄り添ったエレオノーレはぼんやりとしていた。
そして、エレオノーレの傷を手際よく手当してゆく。
それを眼にした瞬間、息を飲んだ。
───ソノキズハ知ッテル
───ソノ痛ミは知ッテル………]
[ ───どくん。
強く心臓が打つのを感じる。
知っているのに
知っているのに
身体が動かない。視線が外せない。
だってそれは
私ハ何モ出来ナイ………
あの時の自分にすら手を伸ばせない。
フランツがエレオノーレに寄り添うのを>>190、いつかの映像のように、自分はただ見つめるばかり。]
『フランツ…っっ!』
[給仕室の隅で小さく震える女の耳に跳び込んてきたのは、悲痛に歪む声だった。
眼に飛び込むのは、横たわる男性に覆い被さり、今までに聞いたことのない声を上げる友人の姿だった>>196。]
フランツ……さん……?
[手の中にあるツールナイフ。
大丈夫、と言ったその顔が蘇る。
ふらりと立ち上がり、エレオノーレの後ろに座る。
背中を合わせ、膝を抱えた。
それは彼女が泣き止むまで。
いつも彼女がそうしてくれたように。]
[鼓膜を圧迫する静けさ。
響く小さな啜り泣き。
背中越しに感じる小さな震え。
それが止むまで
その部屋の音は侵されることはなかった。]
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びびった。
ディルドレ、カニバ見たのか……
ディルドレさん、見せ方上手いなぁ。
もっと本編に絡んで欲しかったし、絡みたかった。
いや……………
もしかして生き残るか?
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風邪薬飲んで普通に寝たら、妄想の中で幸せに死んじゃうんだよね、それは思ってた。
おばさまの絶望の為には本物でも偽物でも、錠剤が手元にあって、その安心がなくなることが必要だったんじゃないかって。
ほんと考えてる。
ディルドレは凄い。
[ふるりと身体を震わせる。]
あ……薬………切れたんだ………
[霊薬を一つ取り出し、水を探そうかと思ったけれど、背中に感じる重みに動くのは辞めた。]
…………ぐ……………
[水無しで飲む霊薬は苦くて仕方なかった。
けれど必死に喉に流し込む。
その頃にはエレオノーレの泣き声はもう止んでいた。]
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