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パン屋 オットーは少年 ペーターに投票を委任しようとしましたが、解決不能でした。
―幽界―
[どうやら今度こそ自分は死んだらしい。
死後の世界。その驚愕に触れる前に、存在していたことに感謝する。
迷惑をかけた人達がいた。
謝りたいと思っていたのに、まずその舞台の在り方が許されていなかったら、どうしようもない。]
あ、どうも。
お久しぶりです。
お陰様で元気…では、ないかな。死んじゃったみたいだし。
[見知った人会えば、気まずいような照れくさいような、そんな笑みをこぼしながら。
それが親しい人であれば、胸に熱いものが込み上がる。
彼らの反応は様々で、
温かく迎える者、痛ましげに微笑む者。
中には面と向かって、『オットー君知的キャラっぽく見えて、実はお馬鹿さんだったのね』なんてあきれた表情を浮かべる者もいた。
それでも、覚悟していたような。
罵り声や、罵倒をぶつける者はいなかった。]
やっぱりディーター!
どうしたんだ?まさか人狼にやられ…
[そこまで口走ったものの、男が思案するような気配をまとった後、『自殺志願者』と言う単語が出れば、気まずげに続きを飲み込んで。]
そうだな。俺は自分の意思でここにいる。
[しっかりと頷いた。
せめてヨアヒムの仇として果てることが出来ればと十年を生き長らえてきたが、それが正しかったのか、未だ答えは出ない。
間違っている。
そう罵られるのは覚悟の上で、それでもあのやり方しか選べなかった。]
騙し続けることは、どうやら俺にはできなかったみたいだ。
[せっかくもらったアドバイスを活かせず悪いと、苦笑する。]
…俺、
[違和感に気付けば、問いかけるように目線を送り。]
ディーターも、自殺したのか?
[瞳に映るのは純粋な疑問。]
/*
ヨアヒムにパン押しつけちゃって申し訳なかったなあ。
パン屋の前に、「最後のパンです。ご自由にお取りください」って書いて置いておけばよかったか。
[見透かされているかのような目にちょっとだけ気まずいものを感じつつ。>>+6
ふふ、と小さく笑みを浮かべると。]
うん。そうだな。
死にたがりのずるい老人は、一足先に隠居させてもらって。
若者たちを、見守らせてもらおうか。
[そう言って、眩しげな視線を下界に送る。
今の口ぶりだと、ディーターが人狼だとは考えにくい。
そうなると本当に辛いのはこれからかもしれないと、心に苦いものを抱きつつ。]
カイ・エーベル?
[その名を男は知っていただろうか。どちらにしても、詳しい知識は無かったかもしれない。
だが賞金首と言う事実に、見隠れしていた闇の正体を垣間見た気がして。
そうか、と小さくこぼした後。]
俺達は二人揃って、罰当たりってわけか。
[納得したように頷いた。]
[過去の所業がどんなものであろうとも。
自分が今まで隣人として言葉を交わしてきた男であることには変わりはない。
そんな思いはあれど、口に出したところで目の前の男が素直に聞き入れてくれるかわからなかったので。
代わりに、かつて一度忘却し、今再び思い出した笑顔で。]
よかった。
俺くらいの老人になると、新しいことを覚えるのは苦手でさ。
カイ…なんとか、だっけ。
――これからはその名前で呼ばなきゃいけないのかなって、内心ひやひやしてた。
[ニコリと笑うと。]
これからもよろしくな、ディーター。
[片手を差し出して。
お互い死んじゃってるけどな、と悪戯っぽく付け足した。]
いいさ。
俺にだって、お前に黙っていることはたくさんある。
[握手を交わしながら。
話していないことを、ディーターへ語る日は来るのだろうか。
そしてディーターもまた、決してすべてを語り終えたわけではないだろう。]
話したくなったら話すから、その時はまた酒に付き合ってくれたら嬉しい。
[この死人が集う世界に、何が有って何が無いのか、まだ見当もつかないが。
それでも話す時間だけは、きっとあるのだろうと。]
[やがて下界の様子を見下ろして。
『人狼』の正体が明らかになれば。]
……なんで。
[流れる涙は、狂気に晒された人間達のためのものか。
――それとも狂気を強いられた人狼へのものか。*]
/*結末予想!
<<青年 ヨアヒム>>がナイフを取り出して、<<司書 クララ>>に斬りかかろうとするが、かつて<<村娘 パメラ>>に言われた「「ところで俺の*雪割草*を見てくれ。こいつをどう思う?」」と言う言葉を思い出し、思いとどまる。
そして最終的に<<村娘 パメラ>>と<<司書 クララ>>が幸せなキスを交わしてハッピーエンド…♥
滅ぼし合うしか、道は無いんだろうか。
人狼と人間が、手を取り合って。
手を取り合い共存の道を選べるような…
[紡がれるのは夢物語。
男自身本気で信じているわけではない。]
どうなるかはわからない。
ただ願うなら…どうかハッピーエンドを。
[隣の男の問いかけに。
それは願うことしかできない、無力な男の戯言。]
―少し前―
…ゲルト。
その枕、どうしたんだ?
念じてたら出たって…そう、なのか?
[ゲルトの言葉を口の中で反芻すると、ほんの少し、考え込むようにして。]
だったら俺達も、念じたら酒食らい出せるかもしれないぞ?
[ディータに対して、誘うように微笑みかけ。]
(…あ、もし出せるなら。小麦もほしいな。あと調理器具も、かまどと…果物とシロップと、他にも)
[そんなことを真剣な顔で考え始める。]
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