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―星の夢
[ソマリに腕をひかれて第二閲覧室を出た。行き先は言わなくてもわかっていた。だって彼がぼくを謹慎なんてもので許すなんて思わなかったから。星の夢へと続く扉を開けたときに、なにか呟いてた気がするけれど、それさえも耳に入らなかった。足元に散った花びらがやけに虚しく見える。]
―――っ。
[無理やり目を合わせられるけれど卑屈な微笑みを浮かべることしかできなかった。とん、と押されたぼくの身体は静かに星の夢へ吸い込まれる。意識が薄れていく中で、ぼくを心配してくれたアプサラス、悪戯っ子のドロシー・・・、信頼できるカーク、大好きだったゾフィヤの顔が順番に思い浮かぶ。―最後に見えたソマリの顔は、嗤っていた。]
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
[一度途切れた意識が再度接続され目を開ける。]
ここは・・・ぼくの部屋?
なんで?ソマリ・・・ぼくは・・・。
[自分の身に何が起こっているのか理解できずに慌てて第二閲覧室へ向かおうとする。が、ドアノブに触れることなくするりと身体が通り抜けた。扉を貫通した自分の腕に見入ってしまう。]
あぁ、ぼくは星の夢で死んで、それで。
幽霊ってやつなわけだ。
[すとん、となぜか納得できてゾフィヤとウェルシュのことを思い出す。ぼくの声・・・あの2人なら聞こえるかもしれない。本当はゾフィヤの元へ行きたかったけれど、仮にも女性の部屋へ忍び込むのはどうかと思う。第二閲覧室で待つことにした。]
[第二閲覧室へ向かう途中でなにやらドロシーが喚いている。誰か倒れているようだ。ふわり、と倒れた人物を覗き込むと、それはカークだった。]
カー・・・ク・・・?どうして・・・何故きみがっ・・・!
[答えはわかっていたが信じたくなかった。彼は占い師だから、"バグに消された"んだ。その可能性はあった。あったけれど・・・どうしてこんなにも早く彼が犠牲にならなければいけないのだろう。ぼくが何もできなかった分、彼には生きていて欲しかったのに・・・!]
ごめん・・・カーク、ごめん。
[どんなに謝っても時間は戻ってこないし、彼はもう二度と動かない。彼の緩さが好きだった。柔らかな空気が好きだった。ぼくには欠片もないものだったから。憧れそのものだった。
彼がこんな冷たい廊下で放置されているのは嫌だったが、今のぼくには彼を運ぶことすらできない。泣いているドロシーにだってそうだろう。
あぁ、ぼくは本当に無力だ。]
カーク・・・本当に・・・本当に死んでしまった・・・のか?
いやだ・・・いやだいやだいやだ・・・!
なんで・・・ぼくが幽霊になんかなってるのに、どうしてきみはいないんだ!!!
ぼくはどうやってきみに詫びればいいんだ!!!
どうしたら・・・償える・・・。
[返事をすることのない屍にぼくは寄り添うように座りこむ。目の前にいるはずなのにドロシーはぼくに気がつく様子もない。]
・・・カーク・・・ドロシーをこんなにも泣かせるなんて。
結構罪な男だったんだね、きみ・・・。
[ぼくの頬をうすく涙が伝ったような気がした。
そういえばぼくは星の夢で死んで自室で目覚めた。カークもここにいるとは限らないことに思い至る。もしかしたらぼくとおなじようにいるかもしれない。わずかな希望を胸に抱いて第二閲覧室へと急いだ。]
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ゾフィヤ・・・プレイヤーとしては無理しないでと言いたいけれど、キャラクターとしては複雑wwww
あのギャグで癒されるの程度の気持ちだったのかと!
アプサラスは健気で可愛いなぁ。
[泣き崩れる彼女の姿をただ眺めていた。
ーアプサラス。
誰に聞こえるでもなく、ぼくのことを好きだと呟いた。
気付いていたけど、気付かない振りをしていた。ゾフィヤとアプサラスとぼく。触れたら崩れそうなバランスを崩したくはなかった。]
ごめんね。
[呟いて彼女の髪に触れようとしたけれど、その手が触れることはなかった。]
[アデルの声が聞こえた気がして、そちらを見やる。
そこにはぼくがこの手で星の夢へ送ったアデルの姿があった。
けれど不思議と驚きはなかった。ぼくもこうやって"ここにいる"のだから。]
顔をあげてよアデル。
それとも、きみの身体を星の夢にいれたぼくのこと恨んでたりするのかな?
ぼくもこうして死んだわけだし、許してほしいなぁ。
[気まずそうに笑いながらアデルに声をかける。そして、ふと思い出す。]
アデルがここにいるなら、あのアイリって新人さんやカークはここにいるの?
[ぼくは矢継ぎ早に問いかけて返事を待った。]
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