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……?
[はて、と首をかしげて。はたしてなんだったんだろうかと。]
シュテルンさん、なにかあったんでしょうか。どうもご様子がおかしい気がするのですが。
っと、失礼。他の方をみていてはいけませんね。
[にこり、とローズマリーに笑いかける**]
[ローズマリー>>100が立ち去るのを手をふって見送る。
どうやら体調は戻ったようなので付き添いまではいらないだろう。]
はてさて。みなさんなんだかどたばたしてますねえ。
[すでにだいぶ遅めの朝食だったこともあり、フルーツとトーストを少しだけ胃に入れる程度にしておいた。
なんとなくな手持ち無沙汰を感じつつ、コーヒーを口に含む。]
フェリクス氏はずいぶんとご機嫌斜めですし、シュテルンさんはなんだか怒ってらっしゃるし。
はて、なにかしましたでしょうかね、わたし。
[両方共に心当たる節はありつつも、確証はなく。
ぽりぽりと頭をかくしかない。]
そして同じ穴の狢は何故か上半身裸、と。
[広間の入口あたりにその姿を認めて。]
どうしたよ。女に上着剥れでもしたか?
まさか朝から睦事の後ってわけでもなかろうし。
だけ、ねえ。
ま、そゆことにしとこうか。実は俺よりたらしなんじゃねーの。
[くく、と忍び笑いが漏れる]
[ぽり、と頭をかきながら、ふらりと立ち上がり。なにやら呟いているフェリクスのそばに、何気なく。]
社長、例の件、重火器も手配お願いします。使いたいという方がいたので。
[小声でささやき、すっと離れる、と。]
だれとは申しませんが、女性を泣かせた場合は花束でも持参してお詫びに参上するべきですよね。いえ一般論ですが。
わたしもシルキー嬢に謝罪に伺わないと。
[離れ際、よく分からないことを。]
[広間を離れつつ、通信機に小声で。]
よろしければお昼は中庭でとりませんか。
なんだか広間の雰囲気が変ですし。
できれば二人きりがいいですし。
[泣き跡がまだありそうだし、とも思うが、それはいわずに。]
― 中庭 ―
[広間を立ち去ったあと、またコーヒーポットを拝借して中庭に。途中ですれ違った自警団員に、手軽に食べられそうな料理を二人前、届けるようにゴリ押して。]
天下泰平花鳥風月、世はすべてこともなし……とはなかなかいきませんか。
[騒々しいのは嫌いではないが流されるのは好きではない。訳の分からない騒ぎから逃れようとばかりに、こそこそと東屋に逃げ込んで、ごろり。]
[眠りかけのぼんやりした意識と視界のなかでも、その人の姿だけはなぜかはっきりと浮かび上がる。
むくりと体をベンチから起こして、小さく手を振った。]
あ、いけね、煙草つけたまんま……
[呟きつつも、どうやら消すつもりは無いようでそのまま煙を吐き出した。]
[駆け寄ってくる姿に目を細めて。目を覚まさないと、と頭ではわかっていながらも、なぜかそうする気になれず。
すこし曇った思考のまま、にこりと笑って出迎える。]
待っているの、愉しいですから。
気にされるのなら、待たせた分だけ長くお相手してください。
[煙草好きなの?と訊ねられて、ふと首をひねる。
煙草が好きなんだろうか自分は。]
とくに煙草が、というわけでは。
気楽なんですよこうしてる時間。余計なことに気を使わないでいいから。
調子のよくないわたしなんて、想像できないでしょう?
[くすりと笑う。いままで、そんなひとにはお目にかかったことはない。]
ええまあ、四六時中色々と考えてますからね。それに体のことを気にするより記憶が先でしょうねえ。
[おどけて返す。正直、身体のことなど考えてはいなかった。この程度で壊れるならば仕方ない、とおもいつつ。
そうしたら目の前の人は悲しんでくれるだろうかと。
考えた自分が、可笑しい。]
お見舞い、ですか。あまり気が進みませんね。
……好き勝手していいなら、ともかく。
[なににか。
苦笑しつつ、口はなめらかに動く。]
まあ、そんなもんでしょうね。
[苦笑しつつ、返す。
そんなもんだろう。それでも、とおもったのは自嘲ゆえか、はたまた。]
……悲しんで、くれるんですか?
[ぽろ、と口から煙草が落ちる。
それを灰皿に投げ入れて。]
それなら、別に要りませんよ。
[テーブルにおいていた煙草も、箱ごと。]
なにを、しましょうかねえ。
[そして、いつも以上におどけた調子で。]
皆さん色々と溜まってるようですし。やれそうなこと、全部やってしまえ、とかおもってますけどね。
……どこまでいくやら。はて。
いいですよ?
それで気楽になれないぶんは、アイリ……さんの隣にいて埋めますから。
[いっそあっけらかんと言える態度でそう言ってのける。なぜか名前を呼ぶ時だけ微妙に淀んだが。]
問題はそこですよねえ。
ロケットランチャーくらいなら見逃してくれないでしょうか。
ええ。きっとたぶん。
というか試してみるのが一番、ですね。
いつまでも女性を立たせておくのはどうかと思いますし。
[笑顔でいいつつ、自分の隣をてしてしと叩いてみせる。]
おいやでなければ。
……うん、やっぱり。
十分、気楽でいられる、気がする。
[いたずらっ子のように、目を輝かせて。
アイリのほうをみながら、にこりと笑ってみせた。]
顔、赤いですけど。どうしました?
余裕なんか、ないですよ。全然。
[急に、真面目な顔で。
明るい声も、おどけた調子もなく、ぽつり。]
でも、気楽ですから。気楽なんだと、信じてますから。
きっとその分、落ち着いてられる、のかな。
[その瞳は、目の前の人の顔を写し込んだまま。]
そんな、無神経なことなんて、アイリさんにされたこと、
……あれ、本当にないな。なんでだろ。
[疑問符を浮かべながら、アイリの言葉の返事を探すべく、自分の半年足らずの記憶を漁る。やめろ、と叫んでいるのに。]
きれいな言葉で飾っていればみんながいい気持ちになれ
[違う、それは疑心暗鬼。]
飾り立てておけば誰も蔑まな
[違う、それは余録。]
おだてあげればみんないろいろしてくれ
[違う、それは後付の理由。]
持ちあげるだけ持ち上げて落として奈落に
[違う、それは恐怖の裏表。]
[結局、たったひとつの理由しかない。]
……ああ、そっか。
それしか生き延びる方法知らなかっただけなんだ、俺。
[その表情をみて。
するりと、身を離した。その手だけを、ゆるくゆるく握って。]
大丈夫。アイリさん、なにも悪くないよ。
アイリは、なにも間違ってないよ。
[笑う。いつもと違って、明るくではないけれど、素直に。]
ごめんな。俺、ろくでもない男らしいよ、やっぱり。
……うん。いまのうちに、見捨てときな。
[その言葉を、晴れやかに。]
……ばっかだなあ。
ろくなことにならないのに。
[空いた手で、ぽすりとその頭を撫でる。わずかに目線をさげて、瞳の高さを同じにした。]
本当にろくでもないかもよ?
錯覚かもよ?
後悔するかもよ?
[くすりと笑って、みせる。いつもの笑みではなく、
けれどいつもの、自分の笑顔を。]
まあ、もう後悔しても遅いんだけどな。
[そのまま、そっと手を引き寄せる。]
……ばーっか。
かわいすぎるんだよ、アイリは。
もうちょっと警戒心もてって、いったよなあ、俺。
惚れるよ?もう惚れてるけど。
本当の。
本当の、ってなんだろうな。
[ふっと。黙りこんで。
一息吐いて。]
どうだろうね。本当かもしれないし嘘かもしれない。
でもまあ、仮面をかぶってないって意味じゃ「いつもの」俺か。
……記憶を失う前がどうだったのか、はしらないけどな。
そっちは意外と、本当に紳士だったかも。
[と、自分の言葉に、けらけらと笑って。]
ないな。絶対ない。
そっか。それはごめんな。
じゃあ、訂正。
ばかじゃないけど、すごくかわいい。ものすごく。誰より。
[拗ねてみせる様子に、笑顔がこぼれて。その頭を引き寄せながら。]
そんなかわいいアイリが、すきだよ。俺もね。
忘れないな、それは。
[寂しそうにこぼれた言葉を掬い上げ、正面から返す。
そんなことはありえない、と。ゆっくりと首を振って。]
思い出したとしても、隣にいるんだろ。
いなかったら、また体を壊す真似に走るかもしれないぜ。それでもいいってんなら止めないけど。
[その瞳をみて、真顔で声をかける。]
まあそれに?
たとえ忘れても間違いなく惚れるしな。もう一度。
……やっぱり、警戒心がない。
[抱きついて顔を隠してしまったアイリを、両腕で包んだ。
そのまま、ぎゅっと抱きすくめる。]
……あったかい、なあ。
[崩れそうになった顔を、引き戻して。]
俺がこのまま力任せに押し倒そうとしたらどうするんだか、この可愛いお嬢さんは。
しないけど、な。するかもよ。
[その声に、今度はもう少し早く首をふる。]
きっと?
必ず、っていってくれよな、そこは。
[わずかにむくれて、肩をすくめる。
けれど、続く言葉に。]
頑張らなくていいわ、それは。
そんなことしなくても、勝手に惚れて、勝手に口説くから。
[いつものような雰囲気はどこにもなく、心の底から安堵した声で。]
……ずるくね。その表情。
そんな表情で信じてるっていわれたら、したくてもできないだろ。
[冗談めかして、腕のなかにいるひとに声をかける。]
まあ、しないよ。まだ真っ赤になって照れてるひとにはな。
そのかわり、たっぷり抱きしめるけど。
[腕の力を強くして、ぎゅうっと抱きしめた。]
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