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― 上空 ―
[風に交えた金糸雀色の光は、嵐龍が内に宿すもう一つの本質――鏡の精霊としての力で生み出したもの。
虹竜と共にある精霊師の用いる光の術と、近い感触を覚えたかも知れない。
ともあれ、鎮静の術は狙った通りの効果を上げたらしく、裏返った声の後に混乱は鎮まって行く。>>49]
ああ……恐らくは、何かが歪んだ結果なんだろうが。
だからこその出会い、と割り切った方が、前向きだしな。
[それを経験となせるか否かは、各自各様だろうけれど]
ん、こちらこそ、よろしく頼む。
[間を置いて向けられた礼>>50に、こちらも礼を返す。
嵐龍も改めて、挨拶するようにるぅぅ、と鳴いた]
それはそれとして……お前さん、どのくらい現状把握できてるんだ?
迷いなく動いてる辺り、誰かしらの説明があったと思うんだが。
[その辺りの予想はついているのだが。
確認の意味を込めて、問いを投げかけた。*]
― 上空 ―
[向けた言葉を受け止める様子>>55に、素直だなあ、なんて思いつつ]
ああ、その辺りな。
[確かめるような言葉に頷き、問いの答えを聞く。
大体は予想通りといったところで、そうか、と小さく息を吐いた]
翡翠ヶ淵の金髪……な。
んじゃ、詳しい話は直接聞きに行く。
[しかし相変わらずちゃんと名乗らんのかあいつは、なんて思考が過ったのは余談として]
……気合入れて動き回るのはいいが、適宜休息もいれろよ?
そこの配分、見誤ると命取りになる事もある。
[翡翠ヶ淵へと降りる直前、投げかけたのは複数の戦場を体験しているが故の忠告、ひとつ。*]
/*
なんやかや、内乱とその後のギンセイ戦と。
それなり、戦場は通ってるんだよなあ……。
後者はともかく前者はほぼほぼ空戦一人でこなしてたもんな、某お師匠様が来るまでは。
ペース配分の重要性は、思いっきり身に染みてる、うん。
― 上空 ―
[こちらに向けてぶんぶんと手を振るもう一人の騎竜師。>>61
元気だな、と思いつつ、軽く、手を振り返して。
忠告を真っ直ぐ受け入れるアイリ>>67に、ん、と小さく頷いた後、淵の近くへとふわり、舞い降りて]
ぁー……。
[翡翠ヶ淵は、格別の思い出というか、忘れたいのに忘れられないあれこれがある場所。
それでも、変わらぬ様子を見れば懐かしさと安堵が過る。
嵐龍が落ち着かない様子できょろりと周囲を見回す様子に苦笑しつつ、その背から降りて]
― 翡翠ヶ淵 ―
[振り返った時の表情と、懐かしい呼びかけ方。>>87
あ、かわってねぇな、なんて思ったのは短い時間の事]
あー……取りあえず、そっちの名前は使わんでくれ。
今は、色々と問題がある。
[苦笑しながらそう告げて。
それから、今は瑠璃色と真珠色を放つ淵の方を見やった]
……で。
お前の方ではどこまで把握してんだ?
[続けて投げかけるのは、短い問い。*]
― 翡翠ヶ淵 ―
そう、か。
[告げられた推測>>113に、短く呟く]
『澱み』の干渉には気づいちゃいた。
残滓が残っちまったのはまあ……已む無しな所もあるな。
[人の身であの存在に抗するのは、それだけで文字通り身を削る。
むしろ頑張ったな当代、なんてちょっと思いつつ]
で、あそこに集まってんのが、そこら飛んでるヤツか。
[言いながら淵へと近づき。
水面近くでゆらゆらする立方体の一つに手を伸ばして、軽く触れて]
……………………。
[しばし、沈黙]
……いや。
可能性は考えちゃいたが……。
[立方体から伝わる力の感触は、良く知るものと酷似していた。
具体的には、自身に勤めを託した先代とか、今ともに務めを果たす連中とか]
……なんで、『天界』が今んなって干渉してきてるかねぇ……。
[それが意味するのはとある場所からの干渉。
竜皇の統べる竜界、精霊王の統べる霊界。
魔族が群雄割拠を繰り返す魔界と共に、この地上――人界を見守る四界の一、天界からのもの]
あー……ひょっとするとあれか……『狂焔』の力が暴走して、天魔の均衡がブレたからの揺り戻し作用か……。
四玉は元から、御先祖のあれこれもあるしで魔界の影響が強くはあるから……そこも関りあるかね。
いまだにあいつが地上にいる、ってもの無関係とは思い難いし。
[やれ、面倒な、と。
ぼやくような口調には、そんな思いがはっきりと滲む。
ていうか、ヴェルもいつまでも上に居座ってんなよ、という愚痴は心の奥に密やかに落ちて]
ま、これならこれで、この場は俺の手でどうにかできる範囲ではある、か。
[後ろ向きになっても仕方ない、と割り切って。
改めて、妖白狼へと向き直り]
どーやら、世話焼き過保護の天界がちょっかいかけてきたのが事の起こりらしい。
恐らくは均衡を保つためと、ここに残ってる『澱み』の残滓を回収するのが目的だろ。
[時流の歪みに関しては、何とも言いかねる部分はあるが。
全体的な均衡を正すためにそれが必要だった、という可能性は否めない]
とりあえず、この欠片を集めて『澱み』を祓うのが解決の早道なのは間違いないな。
[問題は、天界からの干渉の方だが。
そちらに関しては、手出しができないというのが実情ではある。
……それができる存在がどこかで様子を伺ってる事には気付いてません、さすがに。*]
― 翡翠ヶ淵 ―
[ぺこり、と頭を下げる様子>>118は、妖白狼という今の在り様とはかけ離れて見えるもの。
根っこは変わってねぇなあ、としみじみ思いつつ]
ま、事の起こりはある意味で俺んとこの不始末だからな。
そのために出てくるのはある意味当然だろ?
[他の天界の使徒は自分以上に動きようがないから、というのは完全にこちら側の事情なので置いといて]
とりあえずは、やる事やりつつ。
……ついでに、何が起きても問題ないようには、備えとかんとな。
[集めた力が、祓う際にどうなるか。
荒事になる可能性が高いよなー、というのは、とりあえずまだ予想なので言わないで置いた。*]
― 翡翠ヶ淵 ―
[言葉と共に返る、懐かしい礼。>>120
懐かしさに目を細めつつ、行ってこい、と送り出す]
……ほん、とに。
神気持ちの純妖になっても、変わってねぇのな。
[それなりに強大な存在になっているし、常に沿う海龍も、ある意味では自然の海龍よりも強い――純粋な力の塊と言えるのに。
そんな力の大きさを感じさせないのは生来気質か、育ての親代わりたちの薫陶の賜物か。
そんな事を考えていたら、嵐龍が呆れたようにるるーぅ、と鳴いた]
……いや、それ言うなよ。
[声が帯びる響きに滲むのは苦笑。
曰く『100年くらいで変わらないのはクゥが証明してるでしょ』。**]
― 翡翠ヶ淵 ―
[こちらを見やる視線>>135にそちらを見やる]
ん……あっちも変わらず、か。
[小さく手を振る様子に、こちらもひら、と手を振り返して。
先に言葉交わした騎竜師と共に奥へと向かうのを見送った後、改めて周囲を見回した]
向天請求對在這個地方的顯示力的許可。
……神角降臨。
[すい、と天へと翳す右の手。
紡ぐ言霊に応じるように天から射した光が、黒と銀の槍を形作る]
っせい!
[手にした槍を掛け声とくるりと回す。
その動きに巻き込むように、小さめの方を柄で払って淵の方へと弾き飛ばした。
飛んだ立方体は絶妙のタイミングで風を送った嵐龍により、過たず淵へと落ちる。
そちらは任せて踏み込んだ先にあるのは、魚のような形に変化していく立方体]
[槍を繰り出すのと、立方体が巨大な鯉に変化するのとはほぼ同時。
巨大鯉は一度はひらりと銀をかわすものの]
……湍流!
[短い号に応じて嵐龍が起こした羽ばたきの乱気流。
それに巻き込まれ、態勢を崩した所に二度目の突きが繰り出された。
銀の穂先は、今度は巨大鯉を捉え、鯉はびちびちびたびたと暴れた後、立方体へと戻ってころりと落ちる]
やれやれ。
どーにか、面目躍如、ってとこか。
[かつての配下がしっかり成果を上げている横で空振りは、さすがにちょっとアレだな、というのがあったから。
落ちる呟きはちょっとだけ、安堵の響きを帯びていた。*]
/*
>>156とか>>161とか
ローゼンハイム家にしろラヴェンデル家にしろ、まずは伝手をどう作るかがポイントだわな。
ラヴェンデル家に関してはー……ユーリエのリアタイだと、さすがにノトカーが継いでるから。
案外、アポなし突撃してもどーにかなるかも知れん(
― 翡翠ヶ淵 ―
……ぉ?
[海龍の力により、立方体が集まっていく翡翠ヶ淵。
そこに集う力が、微かに揺らいだ気がした]
なん、だ?
[見ればふつふつくつくつ、と煮立つように水面が揺らめいている。
合わせて、そこに蓄積している力が高まっているようにも見えた]
あー……集める事で、凝縮されてきた、か?
とはいえ、あれだけ散ってるの個別に浄化かけるのは面倒だし、な……。
[考えられるのは、一か所に集められた事で力が凝縮され、変化を始めつつある、という事]
荒療治になるが、一度暴発させた方が早い、か。
[そうする事で結果的に一掃できるだろう、と。
そんな事を考えつつ視線を巡らせて]
おーい、白狼児!
集めたものが、厄介な変化する可能性が出てきた。
俺は上で備えとく!
[大雑把な指示を投げかけ、嵐龍に飛び乗り、舞い上がる。
言われた方の都合はすっ飛ばしているが、対応できると思えばこそ、でもあった。*]
― 上空 ―
[後を任せて飛び立つ様子が何か思わせているとは知る由なく。
翼広げ、周囲を見回しながら向かうのは上流。
飛んだ先、滝口の辺りには先に上流へと向かった面々の姿もちらりと見えた]
……さってと。
[滝の近くをゆるりと越して、こちらが目指すのはその少し先――天輪湖の畔。
ふわり、舞い降りて湖畔に降り立つと、手にしたままの槍を垂直構えた]
我、ユウレンが王族、フェオリバラムに連なる者。
静謐たるべきこの地に、しばしの喧騒をもたらす事への赦しを。
かつて、王位賜りし者の名において、願う。
[短く唱えるのは、本来であれば禁足地たる天輪湖へ他者が立ち入る事の赦しを祖霊に願う言霊。
騒動の起きていた時は省略されていたが、本来であれば欠かせぬ請願だったりする。
そんな儀式を終えてから、改めて、登ってきた面々の方を振り返った。*]
― 天輪湖 ―
[やってきたセルウィンに向けられた、端的な問い。>>235
それに、軽く肩をすくめた]
あー……取りあえず、事の次第は大体掴めた。
現状、できるのはこの飛び回ってる連中に宿ってる澱み……『虚無』の残滓を浄化する事。
それで均衡を取り戻すのが、状況回復の早道だな。
[細かい部分はやや端折って、ざっくりとした説明をした後]
で、浄化の方法だが……集めた天の力が、形を変え始めてる。
それをぶん殴って鎮める、って事になりそうだわ。
[返す口調は例によって軽いが。
内容自体はかなりぶっ飛んだものだった。*]
― 天輪湖 ―
あー……。
[大雑把な説明で色々と把握したらしい様子。>>241]
ま、そうなんだろうな。
平和的に解決できるようなら、お前さんが向くとは思えん。
[浮かぶ笑みにさらり、と返す。
いきいきしてきたなあ、というのは隠す事無く表に出ていた。*]
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