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[ふわり、届いた風の力と言伝。>>146
ひとつ瞬いた後、力の伝わって来た方へと視線を向けて、にぱ、と笑って見せた。
それから、視線はりぃん、と一回鳴った剣の方へ]
……?
何に反応して……って、あ。
[見回せば、剣に向かう視線がひとつ。>>156
紡がれた呟きを捉えるにはやや遠いから、その思う所までは伝わらないけれど]
……そういや。
反応の仕方、違うよなあ。
[魔神に対してと、魔王に対して。
聖魔剣の反応は、微妙に違う気がする]
……てか、なんで、伝説の御先祖は……。
[お伽噺に伝わる自分の先祖に当たる勇者は、魔王を完全に滅ぼす事はしなかった。
それは一体何故なのか、と。
ふと過ったのはだいぶ今更感のある疑問。*]
[思案の時は短いもの。
向けられる視線>>170、それを合図に躊躇いなく地を蹴った]
おうよ!
[名を呼ぶ声と目配せに応じ、跳躍するのは真逆の方。
言葉を交わす事はなく、ごく自然に選んだ動き。
それを阻むように飛ぶのは、影の魔神の放った一矢。
縫い留められた影に舌打ちひとつ、さてどうするか、と思う所に重なったのは途切れぬ詠唱と、炎翼の羽ばたく音。>>172]
……ったぁく。
あいつもたいっがい、派手だよなあ……!
[竜の炎が影の矢を溶かす。
縛が解けた、と見るや躊躇う事無く地をかけた。
向かう魔神に猛威を振るうは、闇と魔の属を帯びた焔雷。
鮮やかなる紫焔が舞い、影を焼き尽くすかと思われたが]
……さすがに、しぶとい、かっ!
[魔神は未だ崩れず、その刃を振るい]
……アルフ!
[魔神の刃が竜を両断した瞬間、叫んだのは友の名。
それでも、跳躍する影を視界に捉えたなら]
……届け!
[気合と共に手にした剣を横一閃。
放った闘気の刃は影の魔神を捉え、数瞬、動きを止める。
その僅かな間隙を、友が正しく捉える事は、疑う事もなく。*]
[横に払った剣を戻しつつ、は、と息を吐く]
……さっすが、だよなぁ。
[零れ落ちたのは、友への短い賛辞。
見事、というフランの声>>183には、笑み一つ返して。
深く斬られてもなお、消える事無く紡がれる影の魔神の言葉を聞いた]
……『完成した世界』と、『絶対秩序』ね。
そりゃー確かに相容れる訳ねぇわ……。
[ぽつ、と呟いて視線を落としたのは手にした聖魔剣]
てか、その物言いだと、「不幸な事故だから赦してね☆」って風にしか聞こえねぇんだけど?
[実際の所、不幸な事故というか巡り合わせの結果が今なのかも知れないが。
それで消されちゃ敵わない、というのが本音。
多分、言った所でこの影にも、そして、先に持つ者にも通じはしないのだろうけれど]
― 天空城最上階・控えの間 ―
[しゃらん、と鈴の音が響き、周囲の光景ががらりとかわる。
六角形の小さな広間、そこは静寂に包まれているようだけれど]
……ぁー……。
いる、なぁ。
[転移した途端、聖魔剣に宿る光が強まった。
明らかに、この先にいるものに反応している、というのが伝わってくる]
ま、ここまで来たらあとは全力、やるだけ、ってな。
[それじゃあ行くか、と思った所にかけられた声。>>204]
お、いーのか?
喉乾いてるのは確かだしな、ありがたくもらっとく。
[対する様子は陰りも屈託もなく]
あ、さっきの風もありがとな。
あれのお陰で動きやすかった。
[受け取りながら、先は笑み向けるのみに留めていた礼を、言葉で改めて告げる。
『助けてもらったら、ちゃんと感謝すること』とは。
幼い頃の母に散々叩き込まれた礼儀のひとつだったりした。*]
― 玉座の間 ―
[水球で一息ついた所で、先へと進む。
蒼天の下、目に入ったのは黄金の輝きを手にした白き女性]
……ほんっと、好き放題言ってくれるよなー、ったく。
[最初に零れ落ちたのは、呆れを帯びた愚痴、ひとつ。
それから、は、と息を吐いて]
こいつの……
『秩序』も『混沌』も、『世界が生きるために』は絶対必要で、でも、偏ったらダメなんだ、って。
『秩序』の『平穏』は過ぎれば『停滞』。
『混沌』の『進化』は過ぎれば『暴走』。
どっちが多くても、世界は死んじまうんだ、って。
だから、ヒトは……命あるものはみんな、『秩序』と『混沌』を併せ持つんだ、ってさ。
[それは、聖魔剣覚醒の最終試練の後に、守護聖霊に言われた言葉]
言われた時は、意味ぜんっぜんわかんなかったんだけど。
……今なら、わかる。
確かに、俺たちは『混沌』を宿すもの。
あんたの欲しい『絶対秩序』には、邪魔な存在かも知れねぇ。
……でもな。
[言葉と共に、剣を握り直す。
銀色の光が弾けて、散った]
あんたにとっては、邪魔でも、俺たちはここに……この世界で、この世界と一緒に生きてんだ!
この世界は、俺たちの遠い命の租と一緒に生きて来て、今、俺たちと一緒に生きてるんだよ!
それを、一方的な理由で消されるわけには行かねぇ。
俺、は。
……『想い』を力に変える、この剣。
聖魔剣オーラーティオーの継承者として。
あんたをぶっ飛ばして、世界を、そこに生きる全てを、護る……護ってみせる!
[相手が聞いていようがいまいが構いはしない。
ただ、言わずにおれない宣をひとつ、叩き付け。
応ずるように舞い降りてくる戦乙女たちに向け、透き通る剣を、構えた。*]
[力を散らせ、と影の魔神は言っていた。
その理由は、何となくわかる]
……確かにあれ、突っ込んだら火傷じゃすまねぇよな。
[純粋に、純粋に突き抜けた力の塊。
影の魔神は、世界の回帰のために『いろいろ切り離した』と言っていた。
その『いろいろ』が何を示しているかは読み切れていないが、玉座に座すものが純粋すぎるのは感じられている]
確かに、薄めねーと斬るどころじゃねぇ、か!
[言いながら、突き下ろされる槍の一閃をぎりぎりの位置でかわしつつ、下段から剣を切り上げる。
透き通る刃に切り払われた戦乙女は黄金の霞となって散って行き]
……って。
[散らばった霞は、するすると玉座に座す者の許へ。
そのまま取り込まれて行く様子は、なんというか]
……くった?
[そんな風に感じ取れてしまっていた。*]
[戸惑いはあるが、ぼーっとしている暇はない。
先の啖呵を危険と見なしたのか、戦乙女たちが複数、こちらに向かって来ていた]
……ま、ここで出し惜しみは必要ねぇしな!
[同じフィールドを取る術があるなら、出し惜しむ必要はない、とばかりに開くは天翼。
銀色の光が弾けて翼を織りなし、直後、勇者は空へと舞い]
光、集いて、舞え……『想い』の力を、刃と変えて!
[剣の力を乗せた言霊を紡いで、解き放つ。
応じて浮かび上がるのは無数の光球、それはくるくると舞いながら刃と転じ、追って来た戦乙女へと牙を剥く。
その身が黄金の霞へと転じた瞬間、そのただ中に飛び込んで、剣を一閃。
半ば無意識の行動だったが、刃に触れた霞はそのまま、溶けるように消え失せた。*]
……遅ぇんだよ!
[急上昇で往なすのは、下から突き上げられた槍の一撃。
そのまま上方から仕掛けた斬り下ろしは、槍の柄によって止められる。
透き通る刃と黄金の柄の均衡は]
俺、は……。
[低く呟きつつ、ぎり、と剣を押し込む]
止まらねぇって、決めたんだよ!
[叫びと共に、腕に、剣に、闘気を込める。
文字通りの気迫を込めた一撃は、黄金の柄を圧し切って。
透き通る刃に断たれた戦乙女は黄金の霞となり、そして、刃に触れて霧散した。*]
[降下の勢いをそのまま生かし、仕掛けるのは特攻。
しかし、その動きは読み切られていたか、それともタイミングの妙か。
何れにしろ、透き通る刃と入れ違うように突き上げられたのは、黄金の穂先]
……ちっ!
[舌打ちひとつ。
ぎりぎりで往なし直撃はさけたものの、銀色の羽と紅い色が微か、風に散り。
透き通る刃が散らした黄金の霞はゆらり、玉座の方へと飛んでいく。*]
[一先ず態勢を整えるべく、高い位置に舞い上がり。
改めて見回せば、それぞれの動きも目に入る]
……ほんっと、半端ねぇの……。
[ぽつ、と零れ落ちるのは純粋な感嘆。
この騒動にケリがついたなら、改めて決着をつけねばならない者たち。
わかっていても、その力、技、ひとつひとつに見入ってしまうのは止められない。
力を持ち、けれど、それに溺れない、というのがどれだけの事なのかは、自分もわかっているつもり、だから]
ま、半端ねぇからこそ……なんだけど、な。
[そう、認めるからこそ、負けられない。
そんな思いは一時、内にしまっておいて]
……いよ、っと!
[掛け声と共に、振るう刃から飛び立つ光。
広範囲に広げたそれは、戦乙女たちを捕らえるも、やや、弱い]
ち、広げ過ぎたか……!
[霞を散らしきれなかった様子に、舌打ちしつつ。
一先ず、剣を握り直した。*]
[空舞う戦いの最中、アルフレッドが振るう刃、その緋色の輝き>>294には気づいていた。
それが何によるものかは感じていたけれど、いや、だからこそ。
ふ、と浮かんだのは楽し気な笑み]
……あれは、あいつに託した俺の『想い』だからな。
別に、そのまんまでも構えねぇだろ?
[軽い口調の呼びかけが向く先は、手にした剣。
りぃん、と鳴る音は肯定の響きを宿していた。*]
……てか、あいつら何やってんだ。
[ふい、と視線を向けた先、アルフレッドとフランの攻防戦に、呆れ切った声が上がったのは赦されろ]
いや、アレを食べたくないってのは、わかるけどな……。
[でも効くのは確かなんだから、と。
そんな事を思っていた所に感じたのは、強い光。>>304]
……あれ、って……。
[槍の先に灯る光から感じるのは、純粋な力。
全てを飲み込み、回帰させんと欲する意志の塊]
何が何でも、って事かよ……っとに!
純粋なのはいーけど、過ぎるのははった迷惑だよな!
[『始原の秩序』の周囲には、護るように戦乙女が集い、一部はこちらへと向かってくる]
でも、な。
やらせねぇよ。
俺も、ここにいる他の誰も。
……諦める、なんて事とは、無縁なんでな!
[自分は言うに及ばず、共に戦って来た仲間たち。
そして魔王とその配下だって、そこは変わらないと思うから]
俺たちの『想い』。
止められると思うんじゃねぇ!
[宣と共に、力を集める。
銀色の煌きが、ふわり、周囲に舞い散った。**]
/*
しかし、まあ。
このカード形式と俺、相性最凶だよね(
てか、1dのふぉーちゅんがあほかあ、ってくらいに走ってたからな、バランスは取れてる、うん。
……お?
[光を集め始めた直後に感じたのは、強い力。
それは戦乙女の黄金の翼のみを地に落として行く]
こんな器用な事って……。
[できそうな奴は、と。
ふと、見やった先には、銀灰の毛並みに埋もれた仮面]
……いやほんと、器用だよな。
[それに対する感想をそのたった一言に押し込めて、蒼の双眸を下へと向け。
届いた声>>325に、ひとつ、瞬いた]
……ん、わかった。
なんか、策があるなら、この場は任せるぜ。
[彼の事は、深くは知らない、けれど。
何かしら、この場を打破する決め手がある──というなら、自分はそれを全力で支えるのみ、と思い定めて]
は……言われるまでもねぇ、よ!
[道を創れ、という声>>341、応じて羽ばたく、銀の翼]
この世界の
[言霊が紡がれるに合わせて高まるのは、『想い』の力]
この世界に生きる者の『想い』と願い……
[言霊と共に、剣を高く、差し上げて]
……創れ!
[あらゆる意味での全力を込めて、振り下ろす。
透き通る剣から迸るのは銀色の光の帯。
それは先へ進まんとする者たちの行く手を阻む戦乙女たちを吹き飛ばし、文字通り道を拓いた。**]
[放った一撃は文字通りの出力全開。
『想い』を託した祈りの閃。
それが道を拓いた果て、生じたのは力と力のぶつかり合い]
って、ちょ、わっ!
[慌てて高さを稼ぎ、爆風に巻き込まれるのを避ける。
渦中のイースに護りの術を──と思いはすれど、先の一撃に思いっきり力を入れていたからすぐには使えず]
って、あれ……。
[さすがにこれは、という嫌な予想は、温かな光が覆してくれた。
『始原の秩序』も相当なダメージを受けたよう。
イースとのやり取りは、ここまでは届かないが、先ほどまでとは違う空気は状況の変化を伝えてきた]
……
[やがて、黄金の羽が舞い散る。
それと同時に、聖魔剣が歌うような音を立てた。
先ほどまでの、警戒音とは違う。
舞い散る羽を送るような──とても、穏やかな響きで]
……かえった……のか?
[呟きに応えるように、歌い終えた剣がりん、と鳴る]
そっか……。
[呟いて、空を見上げる。
『始原の秩序』が消えた事で、各地への攻撃も止まったのか、そらは、あらゆる意味で静かだった。
とはいえそれは、嵐の前の静けさ、ではあるのだけれど。*]
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