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本当は、あの場で一緒に殺るつもりだった。
軍務大臣を殺った小太刀で、同じように刺してな。
――それなのに、気づいたら小太刀持ち変えて柄の方を叩き込んでた。
[小さく息を吐き出す。
この問いが来るのはわかっていた。
だからこそ、本当はベリアンも同席すべきだとわかっていながら、遠ざけたかったのだ]
……暗殺者にあるまじき情だ。
― 糖分補給中 ―
……ああ、いいな。
リエヴル主催のお茶会に、トールやカレルたちもいて。
ディークとジェフがどたばたしてんの見ながら、カークの菓子をつまんで、茶をのんで、ラヴィとスノウをもふって…
[カサンドラ>>409に応じる声の後半は、震えていた。
逃げられなければ、指切りの後でカサンドラを抱き寄せて。その肩に顔を埋めようとするが。
もし避けられたら、苦笑しながら背を向けただろう。
懐かしい日々。二度と帰らぬ時間。
シュヴァルベを作り直したとしても、もうラヴィもスノウもいない。
シェットラントやカークも亡くなったと聞いた。
戦闘中に斬り倒した追っ手の騎兵の中にあった、幾人かの教え子の顔もはっきり覚えている]
……昔もいい女だったけど、さらにいい女になったな。
一晩だけでも、一緒に居たいっていったら怒るか?
[落ち着いたあとも、ただ人恋しくてそんな事を尋ねたが。無理強いをする気は、当然ない]
― 糖分補給タイム ―
[もふもふたち以外のぬくもりを、触れ合って感じるのは何年ぶりだろう。
頭を撫でられる手の感触が心地よくて、癒されていくのを感じる]
……ひふぁいあ(いたいな)。
[頬をつねられ、微笑まれて。
自分がわんこたちにするようにわしゃわしゃされた]
ありがとう、な。ほんとに。
[心からの感謝の言葉を告げた顔に、笑みが浮かぶ。
もふ絡み以外では久しぶりに、ほんとうに穏やかな心地だった]
― 自白たいむ ―
[暗殺事件の笑い声が耳に残っているという声>>485。
平和への理想があったとは感じられなかった、と言われて。肩を竦め自嘲の笑みを浮かべた]
あったんだよ。あれでも。
少なくとも、軍務大臣を仕留めた時点ではまだ。
曽祖父さんに似たらしいが、血に酔いやすい体質でな。
………一度箍が外れると、護衛対象や仲間以外に動く者が視界からいなくなるか、何らかの衝撃で理性を取り戻すまで、笑いながら殺し続ける。
だから、実際に手掛けた暗殺任務はそう多くない。
悪目立ちするからな。
[自分自身、嫌悪している性癖。
正確には、「護衛対象」として自己暗示で植え付けた相手以外は、友軍だろうがなんだろうが皆殺しにするのだが。
先日の戦場では、『公国軍の軍服を着ている者全てが護衛対象』として認識しておいたので、同士討ちだけは避けられた。
大公暗殺事件の時に、大公だけを最後に残して先に護衛そのほかを皆殺しにしたのは、最初に大公を護衛対象として一度自己暗示をかけておき、正気に戻ったところでその自己暗示を解いたからだ]
ああそうだ。その為と言われれば、殺しでも何でもする。
……オレには、自分の目的を果たす手段をそれしか知らないからな。
[人を斬る理由。雇い主の為に働く理由。
それらについて改めて問われても>>486、動じることなくそう応えた。
雇い主が
けれど、それとクレメンスに忠誠を誓っているか否かとは別問題で]
確かに、司法の手で裁かれるべきだろうな。
だが、それはこの戦争が終わってからでいい。
今騒ぎ立てれば、国内で混乱が生じて帝国に利するだけだ。
[秩序を打ち崩す闇討ち、とまで言うベリアン>>487に応じてからトールへと視線を向ければ。
今白状しているものとは別の2件の暗殺事件の被害者の孫であり甥である彼は、どんな様子だっただろうか]
それだけだ。
リエヴルに信用され、帝国に確実にもぐりこむ為に。
太子暗殺の主犯の可能性があるから。
クレメンスのタヌキと対立していたから。
……たったそれだけの理由での暗殺だ。
[驚いていたトールが、次第に怒りをあらわにしていく様子>>508>>509に、思わず小さな笑みが零れた。
訴える、と。身内の恥は身内で責任をとる、と。
その言葉に思わず『変わらんな』と呟いた]
………トールは、戦争の先に何を望む?
[自分たちよりクレメンスを選ぶ義理はもうないでしょう、と言うトールに問いかける。
それは、クレメンスの使いとして現れたニコラスに、最初に尋ねたのとおなじもの。
あの時、ニコラスは『私が在学していた頃のシュヴァルベを再びつくること』と応えた。
だからニコラスとクレメンスに雇われる事にしたのだ]
そうか。
[トールの答え>>522に、教官として生徒を見守っていた頃と同じ表情が浮かぶ。
懐に手を入れれば回りの面々から警戒されるかもしれないが、構わずにタバコケースを取りだした]
なら、これをつかえ。
戦後に出すつもりだった証拠品の隠し場所がかいてある。
――クレメンス直筆のサインと家紋が入った契約書。トゥーレーヌ公を巻き込む際に暗殺依頼があった時のための対象リスト。暗殺その他もろもろの指示書。ついでに、リエヴルから貰ったトゥーレーヌの家紋入り懐中時計。
指示書は破棄するように言われてたが、きっちり全部保管してある。
おまけに、タヌキ直筆の指示書の1枚には、端っこに軍務大臣の血がついた紋章入りボタンで押印もしといた。
[実際に隠してあるのは、それらの他に王太子と大公の暗殺命令に関する証拠もあるのだが、それは今は伏せておいた。
肉親の暗殺の詳細まで伝えれば、トールが動揺するだろうから。
指揮官が動揺すれば、それは軍の末端まで影響しかねないから]
[二重底になったタバコケースから取り出したメモに書かれているのは、公国領内でもシュヴァルベにほど近いとある場所が記載されている]
オレはあのタヌキが、二つの国を一つのシュヴァルベにすると言うから、それを手伝おうとした。
だが、あのタヌキ自身に忠誠を誓ってる訳じゃない。
あ、まった。
タバコケースごとじゃなく、その中のメモな。
つーかその中に犬笛入ってるから、それだけは返してくれ。
柴太郎たちがオレ死んだと勘違いする。
[24時間以上、犬笛が途切れたときには、常に準備している遺書を各所にとどけるよう教育してるので、
タバコケースごとうっかりミヒャエルに渡って焦った]
捕虜っぽく見せるだけなら、手錠でもしとけばいんじゃね?
[聞こえてきた声に口を挟んだのはいつのことだろう]
カサンドラせんせが食事制限はまずいだろう。
もともと体力ねーんだから。
東方秘伝の栄養剤でも飲むか?
マムシとかイモリとかが材料だけど。
んで、オレの処遇については了解。
遊撃でトールの道を切り開けばいいんだな。
……正直、甘すぎる処遇だとは思うが。りょーかい。
戦場で敵相手に血祭りしながら笑い声挙げてる奴がいても引くなよ。
[血に酔う性質については先に述べていたので、そう応じて。
トール以外の面子をみる]
ま、ディークとベリアンの言うのも当然だな。
オレはどっちでもいい。
もともと、半端に疑われたままだと拠点内でも戦場でもほとんどうごけねーから白状したんだし、その時点で拘束も覚悟はしてたし。
クレメンスよりトールを選んだ以上、ニコラスの捕縛も文句はない。
[肩を竦め、様子を見る]
え、手錠の鎖だっていざとなれば切れるだろ。
[武器によります]
それか、手錠だって別に鍵しないでおいて、カサンドラに針金持たせて、『手先器用だから頑張ってピッキングしました』ってことにするとか。
……そういや、カサンドラせんせは蛇平気なんだっけか?
[さきほどのマムシの話題を思いだし]
栄養剤にする前の、マムシとイモリの干物ならいくつかあるから、食うなら分けるぞ。
少なくともオレは呆れてないから大丈夫だ。
むしろそれでこそカサンドラ、的な。
[即答よりも、少しあきれたろう、というセリフの方に笑みがこぼれた]
大丈夫だ、塩コショウがあれば酒のつまみにはなった。
[試したことがあるらしい]
しばらく見ない間に、立派な軍人になったなー。
なら、この場で他の暗殺についても白状しとくか。
[ディークの反応に、こわいこわい、と両手を挙げて見せる]
王太子と大公も、クレメンスの指示でオレがやった。
さっきのメモの場所に、その証拠も隠してる。
太子ん時はわざと手口変えてるけど。
詳しい手口の説明は、必要か?
[あらためてトールを見た]
あとはせいぜい、帝国のブラウンシュヴァイク侯とリヒテンラーデ侯、ミルヒシュトラーセ伯くらいだ。
あまり件数こなせてないってさっきいったろ。
[まだあるんですか、というベリアンの言葉には、なおも両手を挙げたままで]
/*
貴族の名字は主に銀英伝からとってます。
調べたりせずともさらっと出てくる名前で。
どっかでかぶってたらごめんなさい。
さらっと出てくるドイツ語圏風の銀英伝キャラの中で、ミッターマイヤーとか主要キャラの名前は、もったいなさすぎて使えなかった。
[怒りに満ちたトールの瞳>>643を正面から受ける。
ただ、視線は銃口と引き金にかけられた指だけを見た。
この距離で撃たれれば、回避しきることはできないだろう。
だが、致命傷だけは避けなければならない。
たったひとつだけ、やらなくてはならないことが残っているから。
けれど、連れて行けという言葉に少しだけ安堵の吐息を零した。
己の目的が果たせるならば、例えその為に命を失おうとも構いはしない。
クレメンスよりトールの方が己の理想を果たせるならば、と思ってクレメンスを売ったのだ。
その3件の事件を解決した功績でトールの発言力が強まれば、その分己の理想も近づく。
――この2件を知ったことで、トールの心に闇が生まれる事がなければ、だが]
― 帝国拠点の准将さんのひざの上の隠密わんこ ―
[ブラッシングされたり撫でられたり、甘やかしてくれるひとのひざの上。
隠密わんこたちの中で一番年少でまだ子犬に近い柴十郎が、のんびりとくつろいでいたが。
人間には聞こえない音をその耳が拾い、ぴくりと頭をあげた。
リエヴルを振り切り走り去る先は、公国の拠点。
………ただし、一番年少で一番足が遅い為、柴十郎がたどり着く前に用事を済ましていた他の隠密わんこに回収されたのだが]
― 朝・報告に向かう前 ―
ん……?
[3頭の報告を受けて、報告に向かう直前に帰ってきた、1頭の隠密わんこ。
よほどのことがなければ、呼ぶ前に帰ってくることはないのに、どうしたのだろう――と抱えあげると、後ろ足に怪我をして手当てをされた痕跡。そして……]
………ああ、バレちまったか。
[よく見慣れた文字で書かれた手紙>>251を見て苦笑をして。シュヴァルベもふMAPを徹夜で作り上げた思い出が過ぎる]
しかし、行けるかどうか……
[これから報告する内容を考えれば、正直難しい。
少し考えてから、懐から紙とペンと地図、予備の犬笛を取り出した。
返事の手紙を書き、先ほど寄越された手紙と同様に風呂敷にくくりつけて。
地図を犬に見せ、現在地と目的地を教え込み、カレルの指定してきた場所へと向かわせた]
『できるだけ行けるようにするが、行けなかった場合は次の手紙を出す。
どこに居ても届けさせるから、3時間後にこの笛を吹いてくれ』
[足の怪我の具合を考えれば、たどり着くのは約束の時間ぎりぎりだっただろう。
そして、3時間後にカレルが笛を吹いたなら。
シロウが帝国軍に居た時にも下げていた二振りの刀と、何かあった時のために常に用意してあった遺書が、カレルのもとへ届けられる]
『士官学校の寮で約束した通り、遺品ともふの世話を頼む。
当面の餌代は、左耳がちょっとたれ気味の奴の風呂敷に入ってる。
追伸。
うちの犬、全部で10頭いるからよろしく。
名前は柴太郎、柴次郎、柴三郎……柴十郎だ。呼べばそれぞれ返事する。
追伸の追伸。
リエヴルも犬好きだし、なんだったら他の奴らにも、犬たちをわけてくれてもかまわん。』
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