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― 谷底の門 ―
[>>9倒されたばかりの魔物が転がる道を抜けて、その場にたどり着いたのは先行していたヴェルナー達と同じ頃]
待って……!
[>>10『魔物』と述べて、攻撃の準備に入るヴェルナーに制止の声をかけるのはフレデリカと同じかやや遅れてか。
ヴェルナーの横で足を止める。
見つめるのは彼が魔物と判別した、黒紫の鳥――]
……だって、あれ……
[その先は言葉にならない。
けれどあの鳥は、間違いなく、カークと一緒に自分より前にあったエレオノーレの変じた姿>>0:372
>>12黒紫の鳥から、それを腕に留めるセルウィンへと視線を向ける。微笑むのみでこちらにはなにも口にしない男は、鳥には親しげに、尊大に、言葉を向け撫でている]
……セルウィンさん?
[質問は霧散して、ただもう一度、名を呼ぶことしか出来なった]
[さて、と。全員が揃ったのを待ったようなタイミングで口を開かれれば、こくりと固唾をのんで身構える。
――のだが]
…………。
[>>13いや、そういう人だっていうのは、なんとなく、知っていた気がする]
[>>14舌打ちに続く説明]
――っ!
[じ、と焼け付くような痛みに胸を押さえる。
「魔王」という言葉が出た瞬間、胸にある痣が酷く、熱い。
>>15がらり、と石の崩れる音に上げた顔を、噴き出す瘴気が撫でていく。目に見えないそれが触れ、指先から熱を奪うように、寒気が肌を上がってくる]
ぅう……っ
[足が動かないのは、瘴気に絡め取られたせいか、今突きつけられた言葉のせいか]
うわぁあああああ!
[叫ぶ。
振り絞るように。
背負った剣を抜き放って、
襲い来る瘴気を切り裂くような一閃。
動きは止まらない。
>>16セルウィンは暗い闇の中に消えたあとだが、その残像に跳びかかる勢いで駆ける。
>>21タチアナと、それを案じるフレデリカを護衛して下がるイェンスの言葉さえ*振り切るようにして*]
ぎぶ! ろーぷ! ぶれいく!!
[突然の真後ろからの攻撃(ではなく勇者捕獲システムである)にあわてふためく。自分の首根っこを押さえているものを叩こうとするが、思うより細い手応えに上手くいかない(見えてないがワイヤーだ)
>>43イェンスが忠告し、>>57大有りよ、とフレデリカが言えばようやく首を絞めるものがゆるまった]
……けはっ
ぅう。花畑で手を振る父さんが見えた……
[地面と仲良くなったまま、うめいた]
[呼吸を整えていると、見慣れた靴が視界にあるのに気づいた]
……ありがと、カーク。
[>>56辿るように見上げると、ヴェルナーの腕を持ったカークがいて、ほっとしたように息を吐く]
/*
エンシェントマウス エマ
「さてどうしよう、である」
←勢いに任せて突入しようとした人。
1D地上階、だから、いっそ、階段しかない部屋的な取る猫でもいいのかな……(時計を見た)
うん。なんとか。
[>>67背中をさすられる。
自分では見えないが、首には赤い痕がはっきりだ]
父さん、三途の川でも泳いで渡れそうだったよ。
[ううむとしたコメントに、妙な報告を返しておいた]
タチアナさんも、ありがとう。
[>>65なにやらカークが投げたものの方を見ているタチアナに、笑顔を作ってみせる]
ごめんね。
なんか……気が回らなくて。
[瘴気からタチアナとフレデリカを守ったのはイェンスだ。
それより前、怪我をしていた彼女に駆け寄ったのも、フレデリカである。
自分は、自分のことで手一杯で、他になにもしなかった]
[>>57ヴェルナーの声は聞こえていた。
『生命反応の消失』――それは、自分がもっともしてはならない行為。
ゲオルグを見る。
彼の術だって、こんな事で軽々しく使わせてはいけない、と思う。
気持ちを落ち着けるように、息を吐いた]
ううん。
かえって、頭が冷えた。
[>>76眉を下げるイェンスに、大丈夫、と笑ってみせる。
立ち上がると剣を収めた。
>>70タチアナの言葉には頷けないまま、けれどイェンスと二人が先を促せば、同意しようと頷きかけて、異変に気づく]
フレデリカさん……熱、あるんじゃない?
[>>72ヴェルナーの声。
>>81介抱するイェンスの後ろから様子をのぞき見る]
[イェンスの後ろから覗き込んだフレデリカの様子は、青白くて呼吸も荒くてつらそうで、見ているこちらが顔を顰めてしまうほどで。
>>89助けを求めるよう、苦しげに伸ばされる手がイェンスのシャツにかかり、ボタンを引きちぎるのに、息を飲んだ]
瘴気、の、せい?
[心当たりがあるとすればそれくらい。
けれど、迷宮から噴き出す瘴気を同じ位置で浴びていたタチアナは、別段変わった様子もないし腑に落ちない]
フレデリカさん!
[>>91彼女の身体を突き破って咲いたのは、赤い、桔梗の花]
……魔法……魔物?
[剣を抜く。
蠢く花も暴れる枝葉も、どう考えても異形のもの。
早く倒さなければフレデリカの命が、と思うものの、ヴェルナーの声にそれはすぐに手遅れと知る>>99]
――!
[どうして、と、呆然としそうになるのを引きとどめたのは、他ならぬ目の前の真っ赤な桔梗。
鋭く伸ばされた葉を斬り伏せる。考えるのは全て後だと、自分に*言い聞かせた*]
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