565 【SF＆BBS風人狼騒動RP村】Sleeping Silver Sheep ④ ～ 銀色羊は＂狼月の村”の夢を見るか ～
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神父 ジムゾン
[しばしの思考の末、口を開いた。]
――…、
今は未完成、ということは。
もしゲルトが言うように、
“たったいま”何かがもし、起こったとしたら、
それには間に合わない…
ということで、合っているか？
だとしたら。
何か、俺に出来ることは。
[彼女がこれを自分たちに見せてくれた意味。
それを確かめように、問いかけた。]*
神父 ジムゾン
―― 教会 ――
食べてもらった？
――ああ、そうか、もしかして。
[一瞬ぽかんとしてしまうが、
結局殆ど他の葉の名は覚えられなかったけれど、
『スレイプニル』が入っていたという、
茶の話を思い出す。
そして、その薬の原料がなんであるかを思い出せば、
答えはおのずと知れた。
自分たちが飲んでいた、あの茶か、と。
そして、その予想は直ぐに肯定される。
けれど、]
神父 ジムゾン
ああ。
目で見てるから、それは納得する。
そうか、『緑の指』
[単語だけは、聞いたことがあるのだ。
植物はろくに育てられずに枯らしてしまう自分からすると、
凄い才能もあるものだな……、と思うのみで、
その才を持って生まれた彼女が
辿って来た道のりも、今は、知ることは出来ない。]
神父 ジムゾン
災厄が起こって、
フリーデルに何かあって――。
[そのようなことはない、と、
気休めにでも、昨日までの自分なら言えただろうか？
けれど、この手記を読んでしまった今は。
その言葉が決して杞憂ではないと、
分かってしまっているのだ。]
ああ、分かった。
引き継ぐと約束しよう。
もし“災厄”が起こって、
無事に終わって――
そのとき、俺がいれば。
[だから、気休めではないその言葉を、
真剣に、きっぱりと口に乗せた。
そう、災厄が無事に終わったとしても、
そこに自分がいる保証はない。
今フリーデルが語ったように、
彼女自身に何かが起こる可能性があるように。
神父 ジムゾン
[ 知らずにいる。
“無事に終わる”というそのことは、
今この場にいる、
もう一人の大切な身内が、
いなくなることだということを。]
神父 ジムゾン
[そうして、その場での話が終わったら、
自分は宿に戻ることになる。
二人が宿に戻るか、あるいは教会に残るか、
あるいは道中途中で、何処かで別れるか。
いずれにしても、そのときは、]
じゃあ、またあとでな。
[と、いつものように言った。
――、
結局のところ、どれだけ目の前に
突き付けられたものがあろうとも、
今は、まだ、『あとで』という言葉を、
自然と選ぶことが出来るほどに、
分かってなど、いないのだ。]
神父 ジムゾン
[ただ、別れ際にペーターには]
そういや昨日はお疲れさん、
リーザとニコラスと、
一仕事してきてくれてたろ。
[今更ながらにそうねぎらって、
その肩にぽん、と手を乗せる。
頭を撫でるような年でもなし、それよりは、
ニコラスが一緒だったとはいえ、
あの状況で外で仕事をしてくるようになったペーターに、
気が付けばこれだけ大きくなったんだなあ、
みたいな、そんな気づきもあったりしたもので。
―― ペーターのことは、
預かるときに、頼まれている。
そのことは、今も忘れてはいない。]*
神父 ジムゾン
―― 宿屋 ――
[宿屋に戻れば、先ずはニコラスの姿を探した。
船の様子がどうだったか、
それから、此方の発見したものの確認だ。
そこには、ニコラスと、
もう一人の男の姿があったかどうか。]
よう、お疲れさん。
美味そうなもの食ってるな。
[昨日の別れ際の話、口調の変化のことを言えば、
まるで心当たりがないような反応をされたのは、
こちらも目を丸くしてしまった。>>451
とぼけている風には全く見えない。
どう反応したものか咄嗟に分からず、
『…………？』
と、なんだかぽかんとしてしまったものだ。
（ 本人ですら気付いていない、
その根幹にあるものを、
察することなど、無論できずに ） ]
神父 ジムゾン
[もう一人の男には、
そういえばまだ名も名乗っていなかったかと、]
挨拶が遅れたが、
神父のジムゾンだ。
昨日は色々世話になったな。
[そう挨拶した。
ゲルトが倒れた時、彼が駆け寄ってきてくれたことは
よく覚えている。]
神父 ジムゾン
[ 羊皮紙は、袋に包んで持っている。
ニコラスが見れば、何を持っているかは
直ぐに知れたことだろう。
古書の予言は皆が聞いている。
もしかしたら、他にも、
本のある場所を探している者もいるかもしれない。
――内容的に、衝撃が強いものであるのは確かだ。
だから、直ぐに皆に全て公開するかは
問題があるかもしれないが、
やはり、先程もフリーデルとも話したように、
皆が必要な情報に触れるべきだと思った。]
神父 ジムゾン
教会で本を探していた。
昨日、古書の話が出ただろう？
多分他の連中も、
色々探してるかもしれないな。
ニコラスに見せると約束してたから、
まず先にこいつに見せるけど、
君はどうする？
[男にも、そう尋ねてから、
まずはニコラスに袋を差し出す。]
神父 ジムゾン
――…。
そうだな、前知識として、
うちの教会は、昔この島に来た
島の外の人間が作ったもんだ。
そのうち、外の教義と金狼様信仰が
混ざりあって今に至るし、
島の連中の信仰も、それぞれ。
ただ、歴代の神父には、
外から来た奴や、
村の外で教育を受けた者も中にはいる。
これは、そういう人たちが書いたものだ。
[そのあたりの情報があった方が読みやすいだろうかと、
そこだけは補足して、まずはニコラスに手渡そうとする。
そのときの己の表情で、
内容が尋常ではないものであることが、
伝わることもあるかもしれないけれど。]**
神父 ジムゾン
――そうか。
うん、オットーに相談するのは分かる。
あいつ冷静だし。
あいつの案も、確かにそうだな……
ただ、言う範囲を絞るならどうしたって、
聞いてない奴が後で知ったら、色々思う。
皆に言うとして、問題はタイミングか。
[ただ、持ってきた教会の文書が皆の目に触れば、
皆が状況を知ることは避けられない。
逐次的に事態の悪化を知るより、
一時の混乱は避けられないとしても、
いっそ皆すべての情報を出し合うのはどうか――
とも思う。
ニコラスがパンを食べ終わるのを待って、
包みを渡す。>>698
そのときにはもう、いつものように、
パンの味の話をするようなことも、なかった。
真剣な表情でニコラスに羊皮紙の束を手渡し、
彼が読むに任せる。]
神父 ジムゾン
――…。
ああ、船のことは聞いてた。
さっきニコラスと相談してたのが、
その話だよ。
昨日嵐の中に船を見に行った連中がいて、
一艘あるはずの船は、なくなっていたそうだ。
嵐の夜だったから、
今日視界が開けてから、
ニコラスが確認に行ってくれた。
皆にどう伝えるか相談しようとしてたとこだ。
[船のことを知っているなら、
先程の話のことは説明しておいた方がいいだろう。]
神父 ジムゾン
[――閉じ込められた。
災厄が始まっている。
男の言葉はすべて、教会で呼んだ羊皮紙の内容を、
裏付けるような内容だった。
“殺すしかない”
その言葉に、静かに、ゆっくりと、息をつく。
己の思考の中に、その言葉の持つ意味合いが、
逃れようがないほどに鮮明に、
浮かび上がってくるのが感じられた。
口は差し挟まず、男の言葉を最後まで一通り聞き、
暫くの沈黙の後に、口を開く。
きっと己の顔を観察していたなら、
顔色は流石に血が引いていただろうけれど、
そこに現れるのは動揺や悲痛というよりは、
深く考える、酷く真剣な顔だ。]
神父 ジムゾン
……。
まず、殺す覚悟の話をしよう。>>708
戦に出ていたって話だよな、
『俺もそうだ』。
[それは、とりもなおさず、
『いざとなれば人を殺せる、そうしてきた』
ということだ。
けれど、それは、己たちが生き残るために、
襲い掛かって来る見ず知らずの者たちに、
無我夢中で武器を振るった経験だ。
この男が言っている『殺す覚悟』というのが、
『その先を言っている』ということは、分かる。
――…、
この村に帰ってきたい、そう思い、生き延びた。
生き延びるために、殺すこともした。
だからこそ、己が振り上げたその先に、
皆の顔を思い浮かべたなら、それは。]
神父 ジムゾン
――ただ……仲間に手をかける覚悟があるか、か。
それは、少しだけ、時間が欲しい。
情報を集める時間だ。
今ニコラスが読んでる教会の記録を読めば、
あんたが言うように、
起こるのだろう、と思わずにいられない。
ただ、それでも、
他の連中が何か手掛かりを見つけて、
まだ何処かに、何かの方法がありやしないか、
それを確かめるまではと、
そう思ってしまう。
[それは、以前災厄を経験したという男にとっては、
まどろっこしく甘い考えにしか、
見えないかもしれない。
けれど、全てを知る前に
村の者に手をかける覚悟を決めること――
それだけは、出来ない話だった。]
神父 ジムゾン
[そうして、ひとつ。
ふと気になった問いを、投げてみる。]
ただ、どうしてそれを俺たちに？
まだ誰が危険かも分からないだろ。
もし俺たち、
あるいはどっちかが人狼なら、
情報持ってるあんたが狙われる
危険もあるだろうに。
[己に向かって話してくれたが、
この場にはニコラスもいる。
災厄に対処するため、
情報を共有する、という行動は納得できる。
けれど、村には多くの人間がいるのに――と。
“この男は、自分が人だと知っているのでは？”
“だとすれば、それを知り得るのは”
そういった懸念ではない。
ただ、思ったことを尋ねただけ。
それを向こうがどう受け取るかは、
向こう次第だけれど。]*
神父 ジムゾン
[ ――… ]
[それに、これは口が裂けても誰かに言う心算はないが、
本当の最悪を想定するなら、
『その先の』可能性だってある。
教会の羊皮紙の記録のように、
これまで幾度か災厄が訪れたというのなら。
そのすべてにおいて、人が最後まで残ったと、
どうして言える？
そう、全てが終わったとき、
最後に残った者たちが、人なのか人狼なのか、
外にいた者たちが一目で見分けられるはずもない。
もし後者なら、やがてまた犠牲が出るだろう。]
【削除】 神父 ジムゾン
[それを防ぐ方法は、簡単。
『残ってた者たちも全部殺せば』、確実だ。
十数名なら兎も角、数名まで減っているなら簡単なこと。
人がそこまでやるかやらないかと言われれば、
経験上、必要があればやるだろうな……とは、思う。
これは本当に、
自分の胸ひとつに収めておく心算の考え。
――そこまでを想定する一方で。
情報の全てが、
これから起こる惨劇を指し示していても、
この期に及んで、心のどこかで、
まだ何か方法がありはしないかと、
考え続けたりと思ってしまう、自分もいた。]**
神父 ジムゾン
[それを防ぐ方法は、簡単。
『残ってた者たちも全部殺せば』、確実だ。
十数名なら兎も角、数名まで減っているなら簡単なこと。
人がそこまでやるかやらないかと言われれば、
経験上、必要があればやるだろうな……とは、思う。
これは本当に、
自分の胸ひとつに収めておく心算の考え。
――そこまでを想定する一方で。
情報の全てが、
これから起こる惨劇を指し示していても、
この期に及んで、心のどこかで、
まだ何か方法がありはしないかと、
考え続けたいと思ってしまう、自分もいた。]**
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