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……ふむ。
やはり、この影……不自然ですね。
交配の際に、何か混じったか……いずれにしろ、こちらの力をなくしたものとの関連は疑うべくもない、と。
[小さく呟き、水盤に映る街の様子を見つめる。
それから、魔導師は鉢植えのひとつに向けて手を向けて、小さく呪文を紡いだ。
鉢植えをふわり、と淡い光が包み込み、合わせるように街にチラついていた影がひとつ、消える。
念のため、影が消えた場所を拡大してみると、花精が眠りに落ちているのがわかった]
……場当たりですが、これで対処するしかありませんか。
今のは目に見えて弱っていたから、どうにかなりましたが……。
[見やる他の鉢植えは、一見すると異変の影など見られないものばかり。
ここから、異変の影の源となっているものを見つけ出すのは骨が折れそうだった]
とはいえ、やらないわけには行きませんし……ああ、街にも告知を出さなくてはなりませんね。
突然眠ってしまうというのは、驚きでしょうし。
[そんな呟きと共にくるくると指を動かし、水盤の上に文字を連ねる。
淡い色の光が瞬き、直後、街の壁に今連ねた文字が書かれた貼り紙が現れた。**]
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